2023.05.15 更新 2017.06.05 公開
中古マンションのリノベーション、何がどこまでできる?

- 間取り/床/壁/天井/お風呂/キッチン/洗面ボウル/ドア/照明と音響が自由に選べること
- リノベーションで手を加えられないところ
リノベーションに興味はあるけど、実際になにができるのかよくわからない。そんな方へ向けて、今回は、中古マンションのリノベーションでできること、できないことについてお伝えしていきたいと思います。
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Author

[著者]
ゼロリノベ編集部
元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール
目次
間取りを自由に
リフォームと違いリノベーションは、専有部を一度コンクリートの箱の状態にまで取払い、住む人のライフスタイルに合わせてゼロから間取りを設計します。
空間の隅々まで自然光が入るようにしたい。書斎がほしい。ロフトがほしい。大きなウォークインクローゼット、ベビーカーをそのまま置ける広い玄関がほしい、などなど、たくさんの要望から優先順位を作り間取りにあてはめていきます。
床は無垢材もタイルも選べる
人の身体に触れる床は、天然素材を選ぶことができます。柔らかく、足腰への負担が少ない松の木、味わい深い色味のウォールナットなど、好みに合わせて選ぶことができ、床の一部をタイルにすることもできます。
例えば、キッチン周りやサニタリーなど、水回りを木材の床にしてしまうと、どうしても劣化が早まります。そこで、そういった場所にはタイルを使い、機能的にも空間的にもメリハリをきかせます。
玄関は多少汚れることを想定して広い土間空間にしたりと、床選びもリノベーションの醍醐味のひとつです。
壁や天井は好きな色、素材に
壁や天井はクロスと呼ばれる壁紙を使うのが一般的ですが、塗装で好きな色を取り入れることも可能です。例えばカフェの壁や天井は配管ダクトまで白く塗られていることもあり、全体の雰囲気を整えています。
また、調湿効果のある漆喰や珪藻土を入れることで、結露の防止もでき、1年を通して快適に過ごす手助けをしてくれます。
お風呂サイズや位置を選べるのは注文住宅かリノベだけ
お風呂はどのメーカー、サイズのものもマンション用のものであれば設置することができます。また、間取りを考えるときにお風呂のサイズも決まっていくので、お風呂にこだわりがあればここで広いお風呂を選びます。足を伸ばせたり、テレビが見れたり、天井にシャワーが付いていたり、ジャグジー付きだったりと自分たちの好みに合わせてお風呂を選ぶことができます。
もちろん、お風呂にこだわりがないご家族は、お風呂を安いものを選び、キッチンや家具など、その他の場所に充てることもできます。
キッチンはアイランドも造作L字やカウンターも作れます

家族や子供の様子を見ながら作業できるアイランドキッチン、お酒と料理が趣味の人向けのL字キッチン+造作カウンターなど、キッチン1つとってみても、家族のライフスタイルが反映されます。
また、食洗機やガスオーブン、2層シンクなど、キッチン環境にこだわりが多い方は、リノベーションで全て叶えてみてはいかがでしょうか。
洗面ボウルや水栓選びで空間全体の質を上げることも
意外と知られていないことですが、洗面ボウルや水栓まわりも自分たちで選ぶことができます。世の中には様々なデザインのものがあり、その中から自分たちの好みのものを選び出すのも楽しい作業の1つです。一生のうちに何度もない洗面ボウルや水栓選び、こだわってみてはいかがでしょうか。
ドアやドアノブはアンティークを入れることも可能
ドアやドアノブを提供している会社は世の中にたくさんあります。その中でもリノベーションを行う人に人気なのはアンティークやアンティークテイストのもの。1点ものを自分たちでショップに探しに行ったり、ネットで見つけたりと、自分たちの好みにあったものを探す人も少なくありません。
照明やスイッチ、音響設備も

空間の雰囲気作りに一役買うのが照明設備。調光機能がある最新のものや、屋外用の防水のもの、アンティークなど、自分に選ぶことができます。もちろんスイッチもそれらにあわせたデザインのものを選ぶことができます。
他にも、プロジェクターを設置したり、スピーカーを壁に取付けたりと、ゆったり過ごすための設備を取り入れることができます。
リノベで手を加えられないところって?
窓のサッシ交換
多くのマンションでは交換が難しく、管理組合に確認を取る必要があります。どうしても古さが気になる場合は二重サッシにすると目につかないようになります。
玄関ドアの交換
玄関ドアは、供用部扱いになるので、交換して他の部屋と別の物にすることができません。しかし、内側、専有部側は塗装することも許されていることが多く、内部のデザインにあわせることが可能です。
いかがだったでしょうか?リノベーションでできることはとても多く、こだわれるポイントもたくさんあります。どんな間取り、内装にしたいか家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
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