スタッフBlog 2017.08.28 更新 | 2017.07.10 公開
幸せになる家の買い方とは?


旅行中に、趣味で将来家を建てる場所を探しています。
絶景が広がる場所があれば写真を撮って、将来家を建てる場所の候補として記録しています。
この写真は、本当は眼下に軽井沢の街並みが見えるのですが今日は曇って残念でした(泣)
さてさて、今回は家の買い方によって幸せにどう影響を及ぼしていくのかを考えてみたいと思います。
家を買う際に、どのような家を買うか?というカテゴリーには大きく分けて5つのカテゴリーがあります。
- 新築の注文戸建住宅を建てる。
- 新築の建売戸建を購入する。
- 中古の戸建を購入する。
- 新築のマンションを購入する。
- 中古のマンションを購入する。
どうやったら家を買って幸せになれるのか?
幸福学の観点からするとどのような家が良いのか考えてみます。
幸福学の権威であるエリザベス・ダン博士は、「人は新しいものを手に入れた際は、最初の瞬間が最も幸せで、時間とともに幸福度は低くなっていく。しかし、今あるものを大事にすることで、その歴史が刻まれる事は、幸福度を増していく。」と言っています。
これは経済学的に言うと限界効用逓減の法則といいます。
米国科学アカデミーに掲載された、ハーバード大学とブリティッシュ・コロンビア大学の共同研究で次のような実験を行いました。
- 実験対象者をランダムに6400人抽出
- 全員に同じ金額を渡す
- 対象者は、そのお金を何に使っても良い
お金の用途が物を購入したか?そうでないものを購入したか?で、どのように幸福度(満足度)が違うかの統計を取得してみました。
結果、物質的なものを購入するより、「非物質的な事にお金を使う方が幸福度は高い」ことがわかりました。
非物質的な事にお金を使うとは、友人家族との食事、旅行、習い事への自己投資、ハウスキーパーを雇って家の掃除をしてもらいその余った時間で余暇を楽しむ等々の使い方でした。
この研究結果からすると、新しいものを購入するより、今あるものを大事にする方が幸せになれる。
また、人は物にお金をかけるよりも、そうでないものにお金を使った方が幸せになれるようです。
であれば、幸せになるための家の購入方法は、出来るだけコストを抑えた中古を購入して、既に手に入れたものを出来るだけ長く大事に使っていく事。
そして、家の購入コストを抑えた分、もの以外にお金を使っていく事が幸せになるコツのようです。
自分の家の買い方はというと、今は東京での仕事が多いので、コストと利便性のバランスが良い中古マンションをリノベーションして住んでいます。
将来、時間に余裕を持てるようになったら、次のような観点で家を創ります。
- 目の前に遮るものがなく、海か山の大自然を臨める土地を購入する。
- その土地に中古の家(できれば古民家が良い)が建っていれば、リノベーションをする。
- その土地に何も建っていなければ、新築の注文住宅を建てる。
いわゆるロケーション重視で棲み家を決定したいと思っています。
目の前の大自然は時間が経っても変わることがないし、自分では作り出すことが出来ないプライスレスな景色です。
その環境の中で自分の好きなデザインに仕上げ、ちゃんとメンテナンスして建物を大事にしていこうと思います。
新築注文住宅でも中古戸建でもどちらでも構いません。自分は建築が大好きですので、自分の好きなデザインを実現できるのであればどちらでも構いません。
マンションか戸建では、戸建が良いです。
という事が自分なりの、幸せな家の買い方です。
ただ、今でも将来でも新築マンションと建売戸建だけは購入しないなーと思います。
新築に乗っかっているプレミアムコストに支払う予算があれば、他にお金を使いたいし、新築だと自分の好きなデザインに変えてしまうのは勿体無い。
でも、以前書いたブログ(資本主義の次には?)でもあるように、新築を建ててくれた人たちが居るので、中古を購入して自分の思い通りのデザインに変更するって楽しみを享受することが出来、先人達にとても感謝しています!
ただ、人口が減少している中でこれ以上の新築供給は、日本全体としてお金の使い方が勿体ないなと思います。
そこにお金を使うより、医療技術開発や宇宙事業開発などの先端技術開発に振り向けた方が、技術大国の日本にとっては良いのではないかなって思うのです。
ゼロリノベ 鰭沼 悟