本日は「シンチクくんのストーリー」です。
わかりやすくするために、数字を単純化しています。
30歳 男性 サラリーマン 夫婦二人暮らし
現在 賃貸マンション在住
家賃 15万円/月 約66平米、世田谷区経堂徒歩10分
年収 600万円* (手取り年収約500万円)*東京都の平均年収。
通常は30歳ならばもっと年収は低いと考えますが
計算の便宜上、定年退職の65歳まで平均化して
退職金も含み年収600万円とします。
今日のストーリーの主役はシンチクくん。
シンチクくんは、こんな価値観、考え方の持ち主です。
▼やっぱり夢のマイホーム!
▼豊かさは大事。住み心地は良くなくっちゃね!
▼住むところさえあれば、いつの時代もなんとかなるもんさ!
▼財産を持つのは良いことだ。
そして彼は、念願の「新築マンションを購入しよう!」と決意しました!
いま住んでいる賃貸マンションと同じ場所、広さを基準に、新築物件を探しました。
そして彼は賃貸で住んでいた所と、ほぼ同じ場所・広さの6,296万円という物件に出会い、購入を決意します!(※実在の物件です)
全額をローンでまかなうと、月々のローンは18.8万円。
これに「修繕積立金+管理費」を2万円として、合計の月々の住居費は、20.8万円。
シンチクくんの手取り年収は約500万円。
月々では約41.6万円の手取りがあります。
住居費は月20.8万円。
生活費は月15万円。
月々の合計支出は35.8万円
[支出=住居費+生活費]
月収から、支出を引くと、5.8万円。
ということで、毎月の貯金可能額は5.8万円となります。
[月収(41.6万円)-支出(35.8万円)= 貯蓄額(5.8万円)]
さて、この生活を継続していった場合・・・
1年後(31歳)の貯蓄額は70万円
10年後(40歳)の貯蓄額は約700万円
35年後(65歳)の貯蓄額は約2,450万円
そして、シンチクくんも、めでたく定年退職を迎えました。
退職後の生活費も同じ、月15万円。
住居費はローンが完済し終わっているので「修繕積立金+管理費」のみが、月2万円かかります。
よって、月々の支出は17万円。今後の経済情勢を考えて、年金は期待しません。
貯蓄を生活費と住居費に充てていくと、年間204万円(17万円×12ヶ月)の支出となります。
[貯蓄額(2,450万円)÷支出(204万円)=12.00…]
つまり、シンチクくんは定年退職後に12年、生きる事が出来るのです。
すなわち、77歳まで生きられる!
77歳…まで!?
男性の平均寿命は現在79.94歳、女性は86.41歳と世界一(2013年7月25日厚生労働省発表)。
この長寿国日本で暮らすには、少し心もとないどころか、かなり無謀な選択かもしれませんね。
こちらの「中古マンションを買うと将来どうなるの?」「賃貸しつづけると将来どうなるの?」の記事も参考にしてください。