スタッフBlog 2019.06.05 更新 | 2017.06.15 公開
資本主義の次には?

長年、政治家や、経済学者は「日本のGDP成長率が低い!これじゃダメだ!」ってずっと言っています。
自分が社会人になってから20年経ちますが、日本の経済がバブルの頃のように、大はしゃぎするほど良くなったなんて聞いたことがありません。
果たして、昔の日本のように、経済成長率が良くなることはあるのでしょうかね?
今の状態は、お椀の中のお水がいっぱいになって安定している状態なのではないかと思います。
経済活動の中で、もう一度、資本主義ってなんなのか考えてみようかと。
※話を簡単にするために、いろんな事をデフォルメします!
資本主義が始まったのは18世紀半ばくらいでしょうか?
その頃一番金持ちであった国がイギリスやアメリカ等で、その金持ちの国が、そうでない日本を見つけて、お金(資本)を日本に入れてきました。
当時、イギリスでは時給1000円でしか雇えなかった社員さんが、日本だと時給100円で仕事をしてくれました。
イギリスで事業をするより、少ないお金(資本)で事業をすることが出来ました。
もちろん、材料の金額もイギリスに比べると格安です。
例えば日本に100万円の資本を入れて事業を始める事を想定してみます。
安いリソースの日本で事業をしたら、最初に投下した資本の100万円が経済の成長につれてどんどん成長し1000万円になり、儲かりました!
みたいな話が資本主義なのかと思います。
開発途上国に資本を入れて、その国が成長するにつれて儲けが出るのであれば、先進国はこぞって開発途上国に資本を入れていきますよね。
今の世界は、このシステムが行き詰まって来たのではないでしょうか?
開発途上国に資本を投下して成熟させる。そして儲かる。
そして、また別の開発途上国に資本を投下して成熟させる。そして、また儲かる。
これを繰り返していけば、資本を入れても儲かる国が残り少なくなってきますよね。
限界はあります。
ましてや、以前であれば開発途上国は人口の増加率が半端なくて、どんどん経済も発展するぞって思っていたのですが、実はそうでもない。
というのも、出生率が2を下回るっている57カ国中、開発途上国は23カ国を占めているのです。
※国際連合世界人口推計2008年によるデータを参考にしてます。一般的に出生率が2を下回ると、人口減少になると言われております。
前までは、開発途上国は若い人が多くて、どんどん経済成長を遂げていくなんて言われていましたが、このデータから見ても、これからの世界は資本主義としてはあんまり成長しなさそうですよね。
なんとなく、行き詰まった話ですが、これは暗い話ではなく、世の中が別の次元に移り変わって行く過程だというだけの事だと思うのです。
どう世界が変わっていくのかというと、例えば。
お金持ちであれば、たくさんお金を出して、スキルのある人を雇用して事業を拡大しやすかったですが、今ではソーシャル等で自分のスキルを活かしあえる知人と繋がり、お金持ちでなくても起業するチャンスができるように益々なる。
そして、広告費を使わずに、事業の取り組みを知ってもらう事が出来る。
昔も、起業するのにお金が絶対条件ではなかったですが、今はもっとハードルが低くなっている。
※ゼロリノベはお金をかけず、立ち上がりました。
他には、
昔は、成功のひとつの指標として、高い新築マンションを買うとか、高級車に乗るとかありましたが、今はそこに価値を置かない人が増えてきている。
今あるもの大事にする人が増えている。
ものを買う事に、多大なるお金やエネルギーかけるのではなく、普段の生活や自分への投資にお金やエネルギーをかける。
※ゼロリノベのお客様って、ここら辺に気がついているお客様が本当に多いです。
とか。
因みにですが、僕自身は高級外車が大好き!家は新築マンションじゃないとダメ!腕時計はロレックス!という人の事が嫌いなのではありません(笑)
だって、今この豊かな日本に住む事ができるのは、そのような高級品を手にいれる事に憧れを抱き、一生懸命に働いてくれた先輩達のおかげなのですから!
だから、この豊かな日本を受け継いで、沢山建ててくれたマンションを大事に活かしていこうという使命を感じるのです。
ものを購入する事で得られる幸福から、生き方自体をもっと豊かにする事で幸福を得られる事にシフトする時代に、少しでも貢献できればと思うのです。
ゼロリノベ 鰭沼 悟