2024.02.01 更新

2LDKリノベーションの費用相場は?間取りの特徴やアイデア実例を紹介

2LDKリノベーションの特徴

「2LDKにリノベーションしたいけれど費用相場はどれくらい?」
「2LDKへのリノベーションのアイデアや実例が見たい!?」

リノベーションは自由に間取りを変えられるのが魅力ですよね。個室が二つできる2LDKの間取りにリノベーションしたいと考えている方は多いはずです。

そこで本記事では、下記について紹介します。

  • 2LDKリノベーションの特徴
  • 広さと暮らす人数の目安
  • メリットデメリット
  • 実際に自社で施工したリノベーション事例
  • 他社も含めた業界の相場費用

この記事を読めば、2LDKのリノベーションのデザインや費用相場のイメージが湧き、自分たちにとって2LDKにリノベーションすることがベストかどうかがわかるでしょう。

ぜひこの記事を住まいづくりの参考にお役立てください。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

\一級建築士監修のWEBセミナー/

2LDKが指す間取りとは?特徴を解説

2LDKの間取り

2LDKとはリビング、ダイニング、キッチンに加え2部屋(寝室・子供部屋・収納スペース・趣味仕事部屋など)ある間取りを指します。

そのため、人数としては、2〜3名程度で暮らすのが一般的です。しかし、在宅勤務が可能で仕事部屋と生活空間を使い分けたいという場合には1人暮らしにも向いている間取りになります。

2LDKのリノベーションが向いている人とは

2LDKリノベーションは、空間の目的を分けてオシャレに暮らしたい1〜3名暮らしの場合におすすめです。理由の詳細は下記の順で紹介します。

  • 一人暮らし
  • 二人暮らし
  • 三人暮らし

順に紹介します。

2-1.一人暮らし

一人暮らしをする際には、2つの個室があると、空間を有効に使うことができます。「一人暮らしには1LDKで十分」と思うかもしれませんが、2LDKの場合は、例えば一つの部屋を仕事部屋に、もう一つの部屋を趣味部屋にと使い分けることができます。

特に在宅ワークをする人にとっては、プライベートと仕事を分けることで、生活のリズムを整えることができるでしょう。また、個室はゲスト用の寝室としても利用できるため、友人や家族を招く機会が多い人にもおすすめです。

2-2.二人暮らし

2LDKは、カップルや夫婦のふたり暮らしに最適な間取りです。一部屋は寝室として使い、もう一部屋は趣味のスペースや仕事部屋として利用することができます。

将来子どもが増えることを想定して、あらかじめ個室の多い部屋に住んでおくのも良いでしょう。もちろん、ふたり暮らしの間は、2LDKはゆとりのある広々とした空間として楽しめます。

2-3.三人/四人暮らし(ファミリー)

2LDKは、子育て世帯にもおすすめの間取りです。夫婦と子どもの3人家族の場合、一般的にはそれぞれの個室を主寝室と子ども部屋として使用します。

また、子どもが2人いる4人家族の場合でも、個室が必要な年齢までは一部屋を主寝室、もう一部屋を子ども部屋として利用することができ、ゆったりと過ごせます。

そして、子どもが成長し、個室が必要になった場合には、簡単に部屋を仕切ることができる可変式の間仕切りを設置でき、子どもが巣立った後には、個室を自分の趣味部屋として使うことで、日々の暮らしをより豊かにできます。

このように、2つの個室がある2LDKは、ライフステージに合わせて使い方を変えることができるでしょう。

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【面積別】2LDKのにしたリノベーション費用相場一覧

実はリノベーションの費用は4LDK→2LDKなどのように、間取りの変更内容で決まるのではなく、専有面積(㎡)と工事規模(表層かスケルトンか)、入れる設備によって決まります。

そのためまずは、リノベーションを検討している物件の広さ(㎡)を確認することをおすすめします。

また今回は、一般社団法人リノベーション協議会に登録しているリノベーション会社の施工事例の中でも、2LDKにしたリノベーションの費用から相場を面積ごとに算出しました。

表層リノベーション費用(税込) スケルトンリノベーション費用(税込)
物件の広さ おしゃれなリフォームのイメージ 一般的なリノベーション
50㎡ 309〜455万円 711〜933万円
60㎡ 370〜480万円 673〜1,182万円
70㎡ 410〜490万円 660〜1,183万円

一般社団法人リノベーション協議会からピックアップした事例の費用相場
*各金額は平米毎の「費用上位4事例の平均〜費用下位4事例の平均」

結果としては、50㎡の物件でも309万円で施工可能であり、こだわれば1,183万円の費用がかかることがわかりました。

大幅に費用が異なる表層リノベーションとスケルトンリノベーションの違いについては次章でお伝えします。

表層リノベーションとスケルトンリノベーションの違い

一般的にリノベーション費用は、面積と設備に比例して金額が上昇します。それに加えて、工事範囲によっても大きく変わります。

工事範囲の種別は2つあり、それが、表層リノベーションとスケルトンリノベーションです。

費用を抑えるならば、表層リノベーションがおすすめですが、物件が古い場合は、排水管からの漏水リスクもあるため、床下まで全て新品になるスケルトンリノベーションも検討しましょう。2つの違いは下記の通りです。

4-1.表層リノベーション|リフォームのような部分的リノベーション

表層リノベーションは、水回りの移動や床下配管などはいじらず、床材や壁紙といった表面的な部分のみリノベーションをするため、おしゃれなリフォームというニュアンスで使われることの多い言葉です。
費用としては、床下や大幅な間取り変更も少ないため、スケルトンリノベーションよりも費用が安く収まります。

4-2.スケルトンリノベーション|大規模工事をする王道リノベーション

スケルトンリノベーションとは、躯体と呼ばれる建物の構造部分だけを残した状態にまで内装を解体、撤去し、全てを新品に入れ替え、間取りも自由に変更するリノベーションです。

これをスケルトンリノベーションやフルリノベーション、あるいはただリノベーションと言ったりもします。床下まで新品になり水回りのや間取りの大幅変更も可能で、費用は表層リノベーションよりも高くなります。

物件の築年数が20年前後以上であり、一度も排水管関係を取り替えていない場合は、漏水リスクが高まっているため、水回り設備の交換や間取りを変更するリノベーション時に同時に交換することをおすすめします。

あとで床下の排水管のみ変更するとなると、費用も手間も余計にかかってしまうためリノベーションの際に一度に済ませてしまうのがおすすめです。

配管について詳しくは、下記の関連記事をご確認ください。

関連:中古マンションの配管寿命は?築38年の物件を買っても大丈夫?

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2LDKのリノベーション費用を安くする方法とは

物件をリノベーションする場合、以下の2つの方法によって費用を抑えることが可能です。

  • 材料や設備を安いものから選ぶ
  • セルフリノベーションを行う

順に解説します。

5-1.材料や設備を安いものから選ぶ

リノベーション費用を決めるポイントは大きく分けて3つあります。
床や壁の内装材、キッチンやお風呂などの住宅設備、そして造作です。これらはリノベーションの工事費用の大きな部分を占めているため、選び方によって、費用を大きく下げることができます。

特に造作工事はオリジナルの家具を作ることになるため、難易度が高かったり職人さんの工数が多くかかったりするものほど高い傾向にあります。

リノベーションの費用を抑える方法については、下記の関連記事をご確認ください。

関連:リノベーション費用を抑える5つの手段!コスパ良く理想の家を作る方法

5-2.セルフリノベーションを行う

セルフリノベーションとは、業者や職人に頼らず、自分でリノベーションをすることを指します。DIY好きの人が好んで室内全てを行う場合もありますが、リノベーションを部分的に自分で行い、費用を削減する場合にも行われます。

特に壁や天井の塗装や、クロス貼りなどは初心者でも比較的簡単に行えるため、ゼロリノベのお客様の多くもご自身でDIYされることが多いです。場合によっては数十万円規模の減額も可能になります。

より詳しくは、下記の関連記事をご確認ください。

関連:セルフリノベーションはここまでできる!費用・日数・難易度一覧表

厳選!2LDKのにリノベーション事例4選

ここからは、2LDKにリノベーションした事例を広さごとに特徴を含めご紹介していきます。

  • 【59㎡】光を行き渡らせるリノベーション
  • 【61㎡】将来的に2部屋できる可変リノベーション
  • 【78㎡】2LDK”風”の書斎つきリノベーション
  • 【80㎡】4人暮らしのアパルトマン風リノベーション

それでは紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

6-1.【59㎡】光を行き渡らせるリノベーション

3ldkリノベーションの事例2

3ldkリノベーションの間取り図2

リノベーションの工夫点

  • 自然光もしっかり確保できる純和風の個室
  • 効率を重視したL字のキッチン
  • 大量に収納できるウォークインクローゼット

お客様の声

主人と私の生活の時間が違う日もあるので、生活音などの関係でゼロリノベ さんの事例に多い「ワンルーム」にすることは難しいなと思っていたんです。でも、光は取り入れたいと相談したら、設計担当さんが「リビングと寝室に大きい固定窓をつけるのはどうですか?」と提案してくださって。お部屋のワンポイントになって良かったです。

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6-2.【61㎡】将来的に2部屋できる可変リノベーション

3ldkリノベーションの事例3

3ldkリノベーションの間取り図3

リノベーションの工夫点

  • 後々子供が生まれた場合でも後から部屋を足せるように寝室の横にスペースを残したこと。
  • キッチンをL字にして空間効率をあげたこと
  • 自転車も収納できる土間続きのウォークインクローゼットにしたこと

お客様の声

キッチンが前までは一歩奥に入って隔離されているようなキッチンだったんだよね。でも今は友達とか来ても、こっちの様子とか見ながら、料理ができたりするから気に入っています。友人を呼んだときも、めっちゃいい反応してくれます。すごくおしゃれって。

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6-3.【78㎡】2LDK”風”の書斎つきリノベーション

3ldkリノベーションの事例4

3ldkリノベーションの間取り図4

リノベーションの工夫点

  • 出入り口が2つある寝室やウォークイン、パントリーで回遊性のある空間
  • 間仕切りのない1人分の書斎スペース
  • 将来は個室をつくる予定のフリースペース

お客様の声

私ぶつかるのが嫌なんです、人と。すれ違う時とかに、すごいイラっとしてしまう。でも新居では動線がよく考えられているのでうまく逃げられるって言うか。ストレスなくご飯が作れるし、洗面所でもすれ違いもスムーズだし。私たちの好きな感じを汲んでもらって、「あ、私たちってこういうのが好きなんだ」っていうのを設計担当さんに具体的に形にしてもらえて良かったと思います。

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6-4.【80㎡】4人暮らしのアパルトマン風リノベーション

3ldkリノベーションの事例5

3ldkリノベーションの間取り図5

リノベーションの工夫点

  • リビングダイニングをつなげ、奥まで自然光が届く空間に
  • 玄関に寝室と書斎を兼ねた土間の空間
  • リビングダイニングにキャットウォーク
  • 子供部屋は右側の洋室に二段ベッドを置くことでコンパクトに

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2LDKリノベーションの2つのメリット

2LDKリノベーションのメリットは大きく分けて2つあります。

  • 寝室以外の個室を確保しつつもリビングダイニングも広く確保できる
  • リノベーションなら個室のサイズも最適に

それぞれ下記で詳しく解説します。

7-1.リビングダイニングが広く確保できる

間取りの比較

寝室以外にも1つ個室を確保できるので、住まい方の自由度は1LDKよりも高いと言えます。

  • 寝室+大きなウォークインクローゼット
  • 寝室+子供部屋
  • 寝室+趣味、仕事部屋
  • 夫婦でそれぞれ個室を持つ

上記の通り様々な用途で使用でき、プライベートも確保しやすいでしょう。

また、同じ専有面積であれば、3LDKや4LDKに比べ、リビングダイニングをゆったり確保できる傾向にあります。

7-2.個室のサイズを最適にできる

3ldkリノベーションの事例

3ldkリノベーションの個室

リノベーションをすれば個室のサイズも自由です。一般的な2LDKの個室よりも最小限の空間として使うのであれば、より優先順位の高い空間を広く確保することも可能です。

上の図面は右上の書斎を写真のように、1人でこもれるようなサイズにすることで、リビングダイニングをビフォーの状態よりも大幅に広く確保できた事例です。

またこの事例とは逆に、趣味や仕事部屋として個室を通常より大きくすることも可能です。

子供部屋を最初に作らないことのススメ

子供部屋は後からでも追加することができるため、まだ3歳など子供が小さい場合は個室が必要になってから必要なサイズで作ることをオススメします。最初は夫婦2人で広々と快適に過ごすことができ、子供がどこで遊んでいるかも目につきやすく、リビングダイニングで過ごす習慣も芽生えます。

デメリットはさほどなく、必要になったら依頼しましょう。費用としては30万円程度から想定しておけば、簡易的な空間をつくることができるでしょう。

リノベーションを依頼するときに担当者に将来子供部屋を追加で作るためのフリースペースを残して設計してもらうよう依頼してみましょう。

2LDKリノベーションの2つのデメリット

2LDKにするリノベーションのデメリットは下記の2つです。

  • 将来収納スペースが足りなくなる可能性がある
  • 個室にひきこもりがちになる可能性がある

それぞれ詳しく見ていきましょう

8-1.将来収納スペースが足りなくなる可能性がある

2LDKの場合、個室を設けた分、収納スペースに限りがあるため、将来的に収納スペースが足らなくなる可能性があります。長く暮らしていくにつれて自然と荷物も増えていきます。
寝室や子供部屋を最初から広く確保するか、ウォークインクローゼットを用意する、あるいは、定期的な断捨離でバランスをとりましょう。

8-2.個室にひきこもりがちになる可能性がある

2LDKだけに言えることではありませんが、個室で過ごす時間が多くなれば、リビングダイニングで家族で過ごす時間は短くなり、コミュニケーションも薄くなりがちになります。

もちろん個人の時間も大切であり、一概にデメリットと言い切ることはできませんが、リビングやダイニングを過ごしやすい空間にしたり、個室は最低限の役割をはたす程度の広さにしたりするなどの工夫を取り入れてみましょう。

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まとめ

空間の使い方を分けられる2LDKリノベーションは、1~3人で暮らしたい方に向いています。2つの個室を生活に合わせて自由に使えて、リビングダイニングも広めに確保できるのが特徴です。
さらにリノベーションならば、自分の好きなサイズや内装の個室を作れます。

ただし、リノベーションをする場合には、既存の間取りにとらわれず「したい暮らし」を設計担当者に伝えてみましょう。2LDK以外の最適な選択肢を提案してくれるかもしれませんよ。

最後に2LDKリノベーションの費用についてまとめた一覧表を掲載しておきます。

表層リノベーション費用(税込) スケルトンリノベーション費用(税込)
物件の広さ おしゃれなリフォームのイメージ 一般的なリノベーション
50㎡ 309〜455万円 711〜933万円
60㎡ 370〜480万円 673〜1,182万円
70㎡ 410〜490万円 660〜1,183万円

自分にあった間取りのリノベーションで理想の住まいを手に入れましょう。

おしゃれで実力のあるリノベーション会社をお探しの方は、下記の記事もぜひお読みください。

関連:【2023年最新】おしゃれで実力のあるリノベーション会社10選!会社を選ぶ際の評価基準とは?

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