2023.08.08 更新 2020.04.06 公開
2LDKリノベーションはこんな人向き!費用・相場・事例で解説

2LDKにリノベーションをしようか迷っていませんか。
あるいは、現在2LDKにお住まいでリノベーションを検討していませんか。
2LDKという間取りにリノベーションするのに向いている方は、2~3名で、空間の目的を分けておしゃれに暮らしたい方です。
というのも、2LDKは寝室以外にもうひとつ個室があるので、自分たちの暮らし方に合わせて個室の用途を検討でき、リノベーションならば、その個室のサイズも最小限にしたりメリハリをつけることで、より快適でおしゃれな生活空間を手に入れることができるからです。
ここでご紹介する2LDKリノベーションの特徴を理解すれば、自分にその間取りが合っているか、リノベーションが必要かどうかがわかります。
この記事では、
2LDKリノベーションの特徴
暮らす人数
メリットデメリット
実際に自社で施工した事例
他社も含めた業界の相場費用
などについてお伝えしていきます。
そのためこの記事を読めば、2LDKのリノベーションのデザインイメージや、自分にとって2LDKにリノベーションすることが合っているかどうかわかるでしょう。
ぜひこの記事を住まいづくりの参考にお役立てください。
おさらい:2LDKが指す間取りとは
2LDKとはリビング、ダイニング、キッチンに加え2部屋(寝室・子供部屋・収納スペース・趣味仕事部屋など)ある間取りを指します。そのため、人数としては、2〜3名程度で暮らすのが一般的です。しかし、在宅勤務が可能で空間を使い分けたいという場合には1人暮らしにも向いている間取りです。
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[著者]
ゼロリノベ編集部
元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール
目次
「2LDK」リノベーションは誰に向いている?
2LDKリノベーションは、空間の目的を分けてオシャレに暮らしたい1〜3名暮らしの場合におすすめです。理由の詳細については各章で、
・メリットデメリット
・事例
・費用
の順にご説明します。
2LDKにするにしてもリフォームの方が向いている人もいます。それは、費用をなるべく抑えたい方や、空間のデザイン性を重視しない方、水回り設備が今のままでも問題ない方などです。
これらに該当する場合は、空間全体にアプローチするリノベーションではなく、壁を壊して部屋をつなげる部分リフォームが費用を抑えられるためおすすめです。
より詳しく知りたい方は、リノベーションとリフォームの違いについて説明しているこちらの記事をご確認ください。
次に、2LDKにリノベーションするメリットデメリットについてお伝えします。
「2LDK」リノベーションのメリットデメリット
2LDKリノベーションのメリットデメリットは、それぞれ下記の通りです。
メリット
・個室を確保しつつもリビングダイニングも広く確保できる
・リノベーションなら個室のサイズも最適に
デメリット
・子供がいる場合、将来収納スペースが足りなくなる可能性あり
・個室にひきこもりがちに
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.「2LDK」リノベーションのメリット
2LDKリノベーションのメリットは大きく分けて2つあります。
・寝室以外の個室を確保しつつもリビングダイニングも広く確保できる
・リノベーションなら個室のサイズも最適に
以上の2つです。
それぞれ下記で詳しく解説します。
2-1-1.寝室以外の個室を確保しつつもリビングダイニングも広く確保できる
寝室以外にも1つ個室を確保できるので、住まい方の自由度は1LDKよりも高いと言えます。
・寝室+大きなウォークインクローゼット
・寝室+子供部屋
・寝室+趣味、仕事部屋
・夫婦でそれぞれ個室を持つ
など、様々な用途で使用でき、プライベートも確保しやすいでしょう。
また、同じ専有面積であれば、3LDKや4LDKに比べ、リビングダイニングをゆったり確保できる傾向にあります。
2-1-2.リノベーションなら個室のサイズも最適に
リノベーションをすれば個室のサイズも自由です。一般的な2LDKの個室よりも最小限の空間として使うのであれば、より優先順位の高い空間を広く確保することも可能です。
上の図面は右上の書斎を写真のように、1人でこもれるようなサイズにすることで、リビングダイニングをビフォーの状態よりも大幅に広く確保できた事例です。
またこの事例とは逆に、趣味や仕事部屋として個室を通常より大きくすることも可能です。リノベーションの事例について詳しくは3章でご紹介します。
子供部屋は後からでも追加することができるため、まだ3歳など子供が小さい場合は個室が必要になってから必要なサイズで作ることをオススメします。最初は夫婦2人で広々と快適に過ごすことができ、子供がどこで遊んでいるかも目につきやすく、リビングダイニングで過ごす習慣も芽生えます。
デメリットはさほどなく、必要になったら依頼しましょう。費用としては30万円程度から想定しておけば、簡易的な空間をつくることができるでしょう。
リノベーションを依頼するときに担当者に将来子供部屋を追加で作るためのフリースペースを残して設計してもらうよう依頼してみましょう。
2-2.「2LDK」リノベーションのデメリット
2LDKにするリノベーションのデメリットは下記の2つです。
・子供がいる場合、将来収納スペースが足りなくなる可能性あり
・個室にひきこもりがちに
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-2-1.子供がいる場合、将来収納スペースが足りなくなる可能性あり
2LDKの場合、将来のことを考えると収納スペースが足らなくなる可能性があります。長く暮らしていくにつれて荷物も増えていきます。寝室や子供部屋を最初から広く確保するか、ウォークインクローゼットを用意する、あるいは、定期的な断捨離でバランスをとりましょう。
2-2-2.個室にひきこもりがちに
2LDKだけに言えることではありませんが、個室で過ごす時間が多くなれば、リビングダイニングで家族で過ごす時間は短くなり、コミュニケーションも薄くなりがちになります。
個人の時間も大切であり、一概にデメリットと言い切ることはできませんが、リビングやダイニングを過ごしやすい空間にしたり、個室は最低限の役割をはたすもの程度の広さにするなどの工夫を取り入れてみましょう。
「2LDK」にリノベーションした4つの事例
ここからは、2LDKにリノベーションした事例を広さごとに特徴を含めご紹介していきます。
55㎡夫婦2人の自然光確保リノベーション
61㎡夫婦2人、後から2LDKリノベーション
78㎡2LDK風の書斎つきリノベーション
80㎡子供と4人暮らしのヨーロッパアパルトマン風リノベーション
3-1.広さ59㎡夫婦2人の自然光確保リノベーション
リノベーションの工夫点
・自然光もしっかり確保できる純和風の個室
・効率を重視したL字のキッチン
・大量に収納できるウォークインクローゼット
お客様の声
主人と私の生活の時間が違う日もあるので、生活音などの関係でゼロリノベ さんの事例に多い「ワンルーム」にすることは難しいなと思っていたんです。でも、光は取り入れたいと相談したら、設計担当さんが「リビングと寝室に大きい固定窓をつけるのはどうですか?」と提案してくださって。お部屋のワンポイントになって良かったです。
3-2.広さ61㎡夫婦2人、後から2LDKリノベーション
リノベーションの工夫点
・後々子供が生まれた場合でも後から部屋を足せるように寝室の横にスペースを残したこと。
・キッチンをL字にして空間効率をあげたこと
・自転車も収納できる土間続きのウォークインクローゼットにしたこと
お客様の声
キッチンが前までは一歩入って隔離されているようなキッチンだったんだよね。でも今は友達とか来ても、こっちの様子とか見ながら、料理ができたりするから気に入っています。友人を呼んだときも、めっちゃいい反応してくれます。めっちゃおしゃれって。
3-3.広さ78㎡2LDK風の書斎つきリノベーション
リノベーションの工夫点
・出入り口が2つある寝室やウォークイン、パントリーで回遊性のある空間
・間仕切りのない1人分の書斎スペース
・将来は個室をつくる予定のフリースペース
お客様の声
私がぶつかるのが嫌なんです、人と。すれ違う時とかに、すごいそこでイラっとして。なんだけど、うまく逃げられるって言うか、これがストレスなく、ご飯が作れるし、洗面所とかでもすれ違いもスムーズだし。私たちの好きな感じとかを汲んでもらって、あ、私たちってこういうのが好きなんだっていうのを設計担当さんに具体的に形にしてもらえて良かったと思います。
3-4.広さ80㎡子供と4人暮らしのヨーロッパアパルトマン風リノベーション
リノベーションの工夫点
・リビングダイニングをつなげ、奥まで自然光が届く空間に
・玄関に寝室と書斎を兼ねた土間の空間
・リビングダイニングにキャットウォーク
・子供部屋は右側の洋室に二段ベッドを置くことでコンパクトに
「2LDK」にしたリノベーション費用の面積別一覧表
*一般社団法人リノベーション協議会からピックアップした事例の費用相場
*各金額は平米毎の「費用上位4事例の平均〜費用下位4事例の平均」
実はリノベーションの費用は4LDK→2LDKなどのように、間取りの変更内容で決まるのではなく、専有面積(㎡)と工事規模(表層かスケルトンか)、入れる設備によって決まります。
そのためまずは、リノベーションを検討している物件の広さ(㎡)を確認することをおすすめします。
また今回は、一般社団法人リノベーション協議会に登録しているリノベーション会社の施工事例の中でも、2LDKにしたリノベーションの費用から相場を面積ごとに算出しました。
結果としては、50㎡の物件でも309万円で施工可能であり、こだわれば1,183万円の費用がかかることがわかりました。
大幅に費用が異なる表層リノベーションとスケルトンリノベーションの違いについては次章でお伝えします。
4-1.表層・スケルトンの違いと費用の増え方について
一般的にリノベーション費用は、面積と設備に比例して金額が上昇します。それに加えて、工事範囲によっても大きく変わります。
工事範囲の種別は2つあり、それが、表層リノベーションとスケルトンリノベーションです。
費用を抑えるならば、表層リノベーションがおすすめですが、物件が古い場合は、排水管からの漏水リスクもあるため、床下まで全て新品になるスケルトンリノベーションも検討しましょう。2つの違いは下記の通りです。
表層リノベーションはおしゃれなリフォームの意味合いが強い
表層リノベーションは、水回りの移動や床下配管などはいじらず、表面的にリノベーションをするため、おしゃれなリフォームというニュアンスで使われることの多い言葉です。費用としては、床下や大幅な間取り変更も少ないため、スケルトンリノベーションよりも費用が安く収まります。
スケルトンリノベーションは大規模工事をする王道リノベーション
スケルトンリノベーションは例えばマンションの場合、コンクリートの箱の状態にまで内装を解体、撤去し、全てを新品に入れ替え、間取りも自由に変更するリノベーションです。
これをスケルトンリノベーションやフルリノベーション、あるいはただリノベーションと言ったりもします。床下まで新品になり水回りのや間取りの大幅変更も可能で、費用は表層リノベーションよりも高くなります。
物件の築年数が20年前後以上であり、一度も排水管関係を取り替えていない場合は、漏水リスクが高まっているため、水回り設備の交換や間取りを変更するリノベーション時に同時に交換することをおすすめします。
あとで床下の排水管のみ変更しようとなると、せっかくキレイにはったフローリングを切断して床下の排水管を交換することになる場合もあります。
配管について詳しくは、中古マンションの配管寿命について説明しているこちらの記事をご確認ください。
リノベーションの費用についてより詳しくは、中古マンションのリノベーション費用について説明しているこちらの記事をご確認ください。
また、リノベーションの費用を抑える方法については、リノベーション費用を抑える方法について説明しているこちらの記事をご確認ください。
4-2.賃貸に出す物件のリノベーションはもっと安くすることが可能
賃貸に出す物件のリノベーションの場合、費用は算出に使用した事例よりも、もう少し抑えることが可能です。方法は2つです。
材料や設備を安いものから選ぶ
リノベーション費用を決めるポイントは大きく分けて4つあります。
床や壁、キッチン、お風呂などの設備、造作です。これらはリノベーションの工事費用の大きな部分を占めているため、選び方によって、費用を大きく下げることができます。
リノベーションの費用を抑える方法については、リノベーション費用を抑える方法について説明しているこちらの記事をご確認ください。
セルフリノベーションを行う
セルフリノベーションとは、業者や職人に頼らず、自分でリノベーションをすることを指します。DIY好きの人が好んで室内全てを行う場合もありますが、リノベーションを部分的に自分で行い、費用を削減する場合にも行われます。初心者でも行える箇所はあり、場合によっては数十万円規模の減額も可能です。
より詳しくは、セルフリノベーションについて説明しているこちらの記事をご確認ください。
まとめ
空間の使い方を分けられる2LDKリノベーションは、1~3人で暮らしたい方に向いています。寝室以外にも1部屋確保できつつもリビングダイニングも広めに確保できるのが特徴で、リノベーションならば、自分の好きなサイズに個室をつくることができます。
ただし、収納スペースの問題や将来の子供部屋をどうするかなど2LDKの間取りにこだわらず、設計担当者に相談をしましょう。
費用については、表層リノベーションの方が安く収まりますが、物件で一度も床下の配管を交換していない場合は、漏水リスクが高まっているため、スケルトンリノベーションをおすすめします。
詳しくは、中古マンションの配管寿命について説明しているこちらの記事をご確認ください。
自分にあった間取りのリノベーションで理想の住まいを手に入れましょう。
関連:中古マンションのリノベーションについて詳しく説明している記事
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