2021.07.02 更新 2020.04.10 公開
3LDKリノベーション・リフォームはこんな人向き!費用・事例解説

中古物件を購入して3LDKにリノベーションしようか迷っていませんか。
あるいは、今住んでいる家を3LDKにリノベーションしようか検討していませんか。
3LDKという間取りにリノベーションするのに向いているのは、居住人数が4~5名で、個室を設けておしゃれに暮らしたいという方です。
というのも、例えば子供が2人の場合はそれぞれ個室を与えられ、なおかつ、リノベーションにより個室の広さも自由にできるため、快適でデザイン性のある空間で過ごすことができるからです。
なお、今住んでいる4LDKや2LDKの家を3LDKにする場合、壁の追加や解体のみでいいなら部分リフォームがおすすめです。家全体を工事範囲とするリノベーションよりも、費用が大幅に安く抑えられます。そちらも検討候補になる場合は、2章からご確認ください。
逆に住まい全体のデザインテイストや間取り・水回りの変更して3LDKにしたい場合はリノベーションがおすすめです。この記事の3章にて広さごとの費用をご紹介しています。
この記事では、
リフォームの注意点と費用
3LDKリノベーションの特徴
暮らす人数
メリットデメリット
リノベーションのデザインイメージ
他社も含めた業界の相場費用
などについてお伝えしていきます。
そのためこの記事を読めば、3LDKのリノベーションのデザインイメージや、自分にとって3LDKにリノベーションすることが合っているかどうかわかるでしょう。
ぜひこの記事を住まいづくりの参考にお役立てください。
おさらい:3LDKが指す間取りとは
3LDKとはリビング、ダイニング、キッチンに加え3部屋(寝室・子供部屋2つなど)を指します。そのため、人数としては、4〜5名程度で暮らすのがおすすめです。
また、子供が小さく現在2LDKで、将来子供部屋が必要な場合は、後からでも個室を追加する工事は可能なため、70㎡程度の専有面積から物件探しをするとよいでしょう。
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目次
「3LDK」リノベーションは誰に向いている?
3LDKリノベーションは、空間の目的を分けてオシャレに暮らしたい4〜5名暮らしの場合におすすめです。理由の詳細については3章以降で、
・メリットデメリット
・事例デザインイメージ
・費用
の順にご説明します。
費用が安いならリフォームを検討したいという方は次章で解説します。
「3LDK」のリフォームする場合の費用やポイント
リフォームは、部屋数を変更したいだけであったり、費用をなるべく抑えたい方に向いていると言えます。というのも、リノベーションは間取りをゼロから考えたり、水回りも含めて新品にしていくのに対し、リフォームは関係ない場所はいじらず、部屋の追加や解体補修のみを行うからです。工事範囲や規模が小さいため費用が抑えられ、工事期間も短い傾向にあります。
費用について
3LDKから2LDK、あるいは、2LDKから3LDKなど部屋数の変更リフォームの費用は40万円程度〜200万円程度まで振れ幅がありますがリノベーションよりは費用は抑えられます。
壁とドアを追加するのみの場合は費用が安く、照明やスイッチ、コンセントなどの電気工事や、他の部屋も一部工事対象になるなど工事範囲や内容が加えられるごとに費用が上がっていきます。
もちろん、使用する壁紙やフローリングなどの材料によっても変わってきます。
注意点
注意点は2つあります。デザイン性への期待と間取りについてのアイデアの期待はあまりできないという点です。
いずれも、顧客対応をするのが営業マンであり、建築士など専門的な知識を持った人が対応することはあまりないからです。そのため、相談をするというスタンスより「何をどうしたい」という要望をはっきり伝える方がスムーズに進むかと思われます。
間取りの変更や水回り設備の変更、住まい全体の暮らしやすさを求めるのであればリノベーションが向いていると言えます。通常は設計担当がつき、ヒアリングやプラン提案を通して住まい全体を設計しなおしてくれるからです。
では次章からは3LDKにするリノベーションのメリットデメリットについてお伝えします。
「3LDK」リノベーションのメリットデメリット
3LDKにリノベーションするメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット
・個室を確保しつつリビングダイニングも広く確保できること
・個室の広さを自分たちで自由にできる点
デメリット
・大きな個室は引きこもりがちになる可能性も
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.「3LDK」リノベーションのメリット
3LDKリノベーションのメリットは大きく分けて2つあります。
・個室を確保しつつリビングダイニングも広く確保できること
・個室の広さを自分たちで自由にできる点
以上の2つです。
それぞれ下記で詳しく解説します。
3-1-1.寝室以外の個室を確保しつつもリビングダイニングも広く確保できる
まず3LDKのそもそものメリットは、4人家族なら個室をそれぞれ確保しつつリビングダイニングも広く確保できることです。2LDKでは個室が足りず、4LDKではリビングダイニングが狭くなってしまうため、4人家族にとってバランスの良い間取りだと言えます。加えて、リノベーションについてのメリットをご紹介します。
3-1-2.個室の広さを自分たちで指定できる点
3LDKという間取りにリノベーションするメリットは、個室のサイズを最低限のものにするなど自分たちで広さを指定することができる点です。このメリットは、下記のような時に有効です。
・持っている家の広さが3LDKにするには少し狭い場合
・余裕を持った3LDKを購入しようとすると購入予算がオーバーする場合
これらのときに、個室のサイズを最小限にと割り切れば、限られた空間の中で個室を用意することができます。例えば、上の画像の真ん中の例だと、個室は全て寝るためのスペースと割り切ることで、リビング・ダイニングのスペースを一般的な間取りよりも広く確保することができています。ベットの下を机にすれば十分個室の機能を果たすことができます。
後から個室をつけて3LDKにするパターンも
後から個室を加えて3LDKにするというリノベーションの方法もあります。メリットとしては、リビングダイニングが広く使える点と、子供部屋として用意したのに収納部屋として使われてしまうことの防止などがあります。
工事費用も壁とドアを新しく追加するのは30万円程度を想定しておけば工事は可能です。ただし、最初のリノベーション時に設計担当に個室を追加する可能性を伝えておきましょう。照明やスイッチは先に用意しておかないと後々の費用がかかってしまいます。
3-2.「3LDK」リノベーションのデメリット
・大きな個室は引きこもりがちになる可能性も
3LDKの間取りのみのデメリットではありませんが、子供部屋をしっかり快適に過ごせるように作ったことによってひきこもる可能性もあります。小さい子の場合は集中力がまだないため、リビングダイニングで宿題をさせたほうがよいとする主張もあります。大学からは一人暮らしをする可能性も出てくるため、快適と思うほどの広さの個室は必要ないかもしれません。
「3LDK」にリノベーションした場合の業界の費用相場
*一般社団法人リノベーション協議会からピックアップした事例の費用相場
*各金額は平米毎の「費用上位3事例の平均〜費用下位3事例の平均」
実はリノベーションの費用は2LDK→3LDKなどのように、間取りの変更内容で決まるのではなく、専有面積(㎡)と工事規模(表層かスケルトンか)、入れる設備によって決まります。
そのためまずは、リノベーションを検討している物件の広さ(㎡)を確認することをおすすめします。
また今回は、一般社団法人リノベーション協議会に登録しているリノベーション会社の施工事例の中でも、3LDKにしたリノベーションの費用から相場を面積ごとに算出しました。
結果としては、80㎡の物件でも241万円で施工可能であり、こだわれば1,567万円の費用がかかることがわかりました。(登録された事例の中には、業者が購入し自社内でリノベーションをして販売する再販物件もあるため、広さに関わらず費用が安い物件も含まれます。)
大幅に費用が異なる表層リノベーションとスケルトンリノベーションの違いについては6章でお伝えします。
「3LDK」リノベーションの間取り事例とデザインイメージ
ここでは、限られた広さの中で3LDKを実現するのに役立つ個室のアイデアと、リノベーションをした場合のデザインイメージをご紹介します。
5-1.「3LDK」を実現するための個室アイデア
3LDKを確保しようとすると物件の広さが必要で、予算をオーバーしてしまう。そんな心配をしていませんか?リノベーションのメリットは好きなように空間をつくれることです。ここでは限られた広さの中でくり強く個室を作った事例をご紹介します。
寝室は寝るだけと割り切る
寝室を寝るだけと割り切ると他のスペースを広く確保することが可能になります。写真の事例はまさに寝るためだけのスペースです。また、フトンの下は一段床が上がっており、収納スペースになっています。季節の家電や冬用のフトン、キャリーバッグなどを収納しています。
ゆるく仕切る趣味部屋
壁で囲むと圧迫感がある限られたスペースでも画像のようにゆるい仕切りなら視界が抜けて圧迫を感じにくくちょうどいい篭り感を得られます。床を土間にすればかなり本格的なワークスペースとして使えるでしょう。
ロフトで延べ床面積を増やす
ロフトを作ることで延べ床面積を増やすことができます。写真の例は下がウォークインクローゼットで上は将来寝室として使う予定です。他にも、下がウォークインで上が納戸というように収納をがっつり確保できれば、その他の個室の確保もしやすくなるでしょう。
次は、リノベーションのデザインテイストについてお伝えします。
5-2.リノベーションのデザインイメージ
リノベーションは3LDKや1LDKなどの間取りとは関係なく、様々なデザインテイストにすることができます。カフェ風や隠れ家のような空間など、自分たちの好きなテイストにできるのはリノベーションの大きなメリットの1つです。
より多くの事例が見たい方はリノベーション事例一覧からご確認ください。
大幅に費用が異なる表層リノベーションとスケルトンリノベーションの違いについては次章でお伝えします。
表層・スケルトン2つリノベーションの違いと費用の増え方について
一般的にリノベーション費用は、面積と設備に比例して金額が上昇します。それに加えて、工事範囲によっても大きく変わります。
工事範囲の種別は2つあり、それが、表層リノベーションとスケルトンリノベーションです。
費用を抑えるならば、表層リノベーションがおすすめですが、物件が古い場合は、排水管からの漏水リスクもあるため、床下まで全て新品になるスケルトンリノベーションも検討しましょう。2つの違いは下記の通りです。
表層リノベーションはおしゃれなリフォームの意味合いが強い
表層リノベーションは、水回りの移動や床下配管などはいじらず、表面的にリノベーションをするため、おしゃれなリフォームというニュアンスで使われることの多い言葉です。費用としては、床下や大幅な間取り変更も少ないため、スケルトンリノベーションよりも費用が安く収まります。
スケルトンリノベーションは大規模工事をする王道リノベーション
スケルトンリノベーションは例えばマンションの場合、コンクリートの箱の状態にまで内装を解体、撤去し、全てを新品に入れ替え、間取りも自由に変更するリノベーションです。
これをスケルトンリノベーションやフルリノベーション、あるいはただリノベーションと言ったりもします。床下まで新品になり水回りのや間取りの大幅変更も可能で、費用は表層リノベーションよりも高くなります。
物件の築年数が20年前後以上であり、一度も排水管関係を取り替えていない場合は、漏水リスクが高まっているため、水回り設備の交換や間取りを変更するリノベーション時に同時に交換することをおすすめします。
あとで床下の排水管のみ変更しようとなると、せっかくキレイにはったフローリングを切断して床下の排水管を交換することになる場合もあります。
配管についてより詳しく知りたい方は、中古マンションの配管寿命について説明しているこちらの記事をご確認ください。
リノベーションの費用についてより詳しく知りたい方は、中古マンションのリノベーション費用について説明しているこちらの記事をご確認ください。
また、リノベーションの費用を抑える方法については、リノベーション費用を抑える方法について説明しているこちらの記事をご確認ください。
賃貸に出す物件のリノベーションはもっと安くすることが可能
賃貸に出す物件のリノベーションの場合、費用は算出に使用した事例よりも、もう少し抑えることが可能です。方法は2つです。
材料や設備を安いものから選ぶ
リノベーション費用を決めるポイントは大きく分けて4つあります。
床や壁、キッチン、お風呂などの設備、造作です。これらはリノベーションの工事費用の大きな部分を占めているため、選び方によって、費用を大きく下げることができます。
リノベーションの費用を抑える方法については、リノベーション費用を抑える方法について説明しているこちらの記事をご確認ください。
セルフリノベーションを行う
セルフリノベーションとは、業者や職人に頼らず、自分でリノベーションをすることを指します。DIY好きの人が好んで室内全てを行う場合もありますが、リノベーションを部分的に自分で行い、費用を削減する場合にも行われます。初心者でも行える箇所はあり、場合によっては数十万円規模の減額も可能です。
より詳しくは、セルフリノベーションについて説明しているこちらの記事をご確認ください。
まとめ
3LDKリノベーションは、個室をそれぞれ持つことができるため4~5人で暮らしたい方に向いています。個室を確保できつつもリビングダイニングも広めに確保できるのが特徴で、リノベーションならば、自分の好きなサイズに個室をつくることができます。
また、部屋数を変更したいだけという方は、リノベーションよりも費用を抑えられるリフォームを検討してもよいでしょう。
費用については、表層リノベーションの方が安く収まりますが、物件で一度も床下の配管を交換していない場合は、漏水リスクが高まっているため、スケルトンリノベーションをおすすめします。
詳しくは、中古マンションの配管寿命について説明しているこちらの記事をご確認ください。
自分にあった間取りのリノベーションで理想の住まいを手に入れましょう。
関連:中古マンションのリノベーションについて詳しく説明している記事
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