2022.09.12 更新 2018.08.28 公開

キッチンリノベーションの費用相場は?予算別の工事内容や事例の紹介

毎日使うキッチンは、年々商品が進化し、使いやすく機能的なものが展開されています。消耗品であるキッチンや配管は、10年から15年がリノベーション(リフォーム)時期の目安です。

取り替えを検討するのはもちろん、ライフスタイルに合わせたレイアウトや動線なども一緒に変えたいと考えるケースもあるでしょう。

とはいえ、キッチンのリノベーションはいくらくらいかかるのか、予算内でどんなことができるのか、あらかじめ把握しておきたいと考える人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、以下のような内容を紹介・解説していきます。

  • キッチンリノベーションの費用構成
  • 予算・費用相場別にできるリノベーションの内容
  • キッチンリノベーションの費用で後悔しがちな失敗例
  • 主要キッチンメーカーの商品価格の相場
  • キッチンリノベーションのオプション機器
  • キッチンリノベーションの費用を抑えるコツ

キッチンリノベーションを検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。



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キッチンリノベーションの2つの費用

キッチンリノベーションは、「本体価格」と「工事費用」の2つで構成されています。ここではそれぞれのさらに詳しい内訳を紹介します。

1-1. 本体価格

本体価格とは、主に以下の項目が含まれています。

  • キッチンの基本本体の価格
  • 食洗機やグリル、フードなどのオプションやグレードアップの費用
  • キッチンの配送・組み立て費用

その他にキッチンパネルを同メーカーでプランに入れる際は、キッチンパネルの価格や施工費が含まれるようになります。

1-2. 工事費用

キッチンをリノベーション(リフォーム)するためには、養生や解体、設置・美装(クリーニング)まで数々の工程を踏む必要があります。専門用語が多く難しく見えるかもしれませんが、基本的には以下のような項目で構成されています。

1-2-1. 仮設工事費

工事中に他の部分を傷つけないようにする養生費や、工事終了後の美装クリーニングが含まれます。工事中に外部に仮設トイレを設置する場合はその設置・汲み取り費用が入ります。

1-2-2. 解体工事

旧キッチンの解体・撤去の費用です。傷んだ床や壁などを同時に修復する場合はその費用も含まれます。

1-2-3. 木工事/電気工事/設備工事/内装工事

大工による解体時の修復や補強、キッチンと接続するための電気工事や配管設備工事、設置後の床材やクロスを仕上げる工事などが含まれます。壁を漆喰で仕上げる場合は左官工事、タイルで仕上げる際にはタイル工事が入る場合もあります。

1-2-4. 諸経費

現場管理費用や交通費などが含まれます。

予算・費用相場別のキッチンリノベーション工事内容

単にキッチンを取り替えて補修をするのか、キッチンの交換と同時に内装や間取りもリニューアルをするかなど、完成のイメージで工事費は異なります。キッチンを移動するなら、電気工事や設備配管など工事も多項目にまたがるため、予算は高額になるでしょう。

では、どのくらいの予算でどのくらいの規模の工事ができるのか、目安となる内容の例をご紹介します。

キッチンリノベーションの費用目安

2-1. 費用50万円未満のキッチンリノベーション

必要最低限の予算と工事で設備をグレードアップする場合の価格帯です。既存のシステムキッチンのクッキングヒーターを取り替える、レンジフードを新調する、水栓を交換するなどキッチンのパーツの新調が可能です。現状使っているキッチンが対応できる形状であれば、食洗機の導入やビルトインコンロの設置もできます。

2-2.  費用50~150万円のキッチンリノベーション

現在のキッチンの位置は変えずに、本体を丸ごと新調したい場合はこちらの価格帯になります。キッチン自体のグレードや価格によって大きな幅が出ます。システムキッチンを交換したい場合は最低50~60万円、ワークトップの素材やサイズ、オプションや機器にこだわりたい場合は100万円~程度の予算を見ておくといいでしょう。

2-3. 費用150~250万円のキッチンリノベーション

「壁付けキッチンを対面式キッチンに変更したい」「アイランドキッチンのようなオープンキッチンにしたい」など、キッチン空間自体を大幅に変えたい場合に多いのがこちらの価格帯です。周辺の床や壁、給排水管、排気ダクトの移動など、リビング・ダイニングを含めたキッチン周りの工事の費用が含まれます。

アイランドキッチンについては、こちらの記事で紹介していますので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

2-4. 費用250万円以上のキッチンリノベーション

キッチンの入れ替えを含め、住まい自体の大きなレイアウト変更が必要な場合の工事費は、工事期間も長くなるため総額250万円を超えるほど大きくなりがちです。

「1階から2階にキッチンを移動したい」「使っていない部屋を含めてLDKに間取りを変えたい」など、家族のライフスタイルに適した配置変更によって暮らし自体を見つめ直すような 大規模なリノベーションは、多めの予算を見ておきましょう。

キッチンの移動をともなうリノベーションについては、こちらの記事で紹介しています。

キッチンリノベーションの費用で後悔しがちな失敗例

キッチンリノベーション(リフォーム)の見積もりを取ってみたら、予想していた工事金額よりも高かった、ということは少なくありません。その場合、施工会社と話し合い、予算内におさめるプランを再考する必要があるでしょう。

とくに大きく予算に関わるのは、主役であるキッチン本体のグレードです。キッチンは大きさやI型、L型、アイランド型などさまざまなスタイルがあります。さらに、設備機器にもグレードがあり、こだわるほど全体の予算は上がるため注意が必要です。

また実際に工事を始めてみたところ、傷んでいる部分を発見して補強が必要になった、床下がシロアリの被害に遭っており別途対策が必要になった……など、事前チェックが難しい部分に予想外の工事が発生することもあります。

予算をオーバーさせることなくできるだけ理想のキッチンに仕上げるためには、施工会社とのコミュニケーションが欠かせません。管理規約を読み込み、実現可能な範囲において、複数のプランを検討しておくことがポイントです。

関連記事:キッチンリノベーションで後悔しない為に考えるべきポイント3つ

主要キッチンメーカーの商品価格の相場

では、キッチンにはどんな価格帯のグレードがあるのか、メーカー別に相場を見てみましょう。

なお、通常リフォーム会社からの見積もりでは、定価から値引きがされた金額で提示されることがほとんどです。会社によって取引の多いブランドはその分値引き額も大きくなる傾向があるので、得意なメーカーを尋ねてみるのもおすすめです。

4-1. LIXIL(リクシル)

シンプルで使いやすいキッチンを揃えています。建材メーカーでもあるので、家全体で統一感のある色味を選べるのも魅力です。

  • スタンダード『シエラ』:約57〜75万円
  • ミドルクラス『ノクト』:約77〜108万円
  • ハイグレード『リシェル』:約94〜230万円

4-2. Panasonic(パナソニック)

家電や建材など住まいに関する総合メーカーらしく、設備機器もオリジナルの商品を取り入れています。

  • スタンダード『ラクシーナ』:約95万円〜
  • ミドルクラス『リフォムス』:約103万円〜
  • ハイグレード『エルクラス』:約123万円〜

4-3. TOTO(トートー)

グレードは2種類のみですが、「かゆいところに手が届く」オリジナルの機能性やこだわりが見られ、デザインも洗練されています。

  • 『ザ・クラッソ』:約100万円〜
  • 『ミッテ』:約81万円〜

4-4. クリナップ

清潔感にこだわった、スタイリッシュなオールステンレスキッチンが人気です。

  • スタンダード『rakuera』:約58万円〜
  • ミドルクラス『STEDIA』:約70万円〜
  • ハイグレード『CENTO』:約90万円〜

4-5. IKEA(イケア)

世界中で人気のインテリアショップIKEA。キッチンは豊富に用意されたパーツやユニットを自分の好みで組み合わせていくスタイルです。店舗はショールームも兼ねているので、さまざまなアイデアを参考にできます。

  • 約40~100万円

4-6. ニトリ

何と言ってもお手頃価格が魅力のニトリ。家具だけでなくキッチンも展開しています。

  • スタンダード『BSライトプラン』:約21万円〜
  • ミドルクラス『BS2プラン』:約25万円〜
  • ハイグレード『セレクト』:約32万円〜

キッチンリノベーションのオプション機器

キッチンの本体価格は、パーツのグレードでも価格が変動します。どの部分を変更すると価格が変わるのかを押さえておきましょう。

5-1. 扉

扉の色や素材、取っ手などにグレードがあります。高いグレードになるほど高級感があり、傷や汚れに強い素材が採用されています。

5-2. 天板(ワークトップ)

人工大理石や天然石にすると価格が上がります。メーカーによってはタイル天板仕様がありますが、下地までが製品で、タイル工事が別途必要な場合もあります。

5-3. ビルトイン機器(食洗器・オーブン・ガスコンロ等)

家電に近い分野であるビルトイン機器は、機能や性能にこだわるほど価格が大きく変動しやすい項目です。食洗機を新設する場合には配管工事や電気工事など付帯工事費も発生します。

5-4. レンジフード

スリム型やオイルフィルターがあるなど、デザインや機能が付加されると価格が変わります。またアイランド型やペニンシュラ型のキッチンはレンジフードに化粧板が必要なため、壁付タイプより高価になりがちです。

5-5. シンク

大きさや形状などで価格が変わります。ステンレスタイプが最も安価で、人工大理石、陶器などは高額になっていきます。

水栓・浄水器
組み合わせる水栓の種類や、浄水器をつけるかつけないかで価格が異なります。シャワー水栓やタッチレス水栓などの機能付きのものや、輸入のデザイン水栓などもあります。

浄水器は本体と一体型か、後付タイプかも、価格に影響する項目です。また製品によっては交換カートリッジが必要でランニングコストがかかるものもあるので事前に調べておくと安心です。

キッチンリノベーションの費用を抑えるコツ

キッチンのショールームやカタログを見ると、新しいものや便利なものが欲しくなってしまうものです。しかしそれでは、予算がどんどん膨らんでしまいます。

ここではキッチンリノベーションの費用を抑えるコツを紹介します。

6-1. キッチン本体のグレードやオプション機器にこだわり過ぎない

キッチンリノベーションの費用を抑えたいときには、本体のグレードやオプション機能にこだわりすぎないことが大切です。

システムキッチンは日進月歩で進化しており、ハイグレードのタイプでなくてもデザイン性が高くおしゃれなものが多く、使い勝手や収納力にも大きな違いはないため、十分満足感を得られます。

さらに天板やシンクは人造大理石を選ぶ、扉は比較的高価な天然木を避けるなど、素材の選び方を工夫するとコストを抑えやすくなります。ほかにも換気扇はプロペラタイプのファンにする、レンジフードは小さい種類を選ぶなどすれば、全体的なコストを下げられます。

ほしい機能をリストアップしたうえで、水栓やビルトイン機器などあとから交換できるものは優先順位を下げるなど、本当に必要なものは何かを考えましょう。

6-2. リノベーションの補助金・減税制度を利用する

キッチンのリノベーションには、高ければ数百万円もの費用がかかる場合があります。少しでも費用を軽減したいときには、国や自治体の補助金制度や減税制度を活用しましょう。

キッチンリノベーションで活用できる制度には、以下のようなものがあります。

6-2-1. こどもみらい住宅支援事業

こどもみらい住宅支援事業は、「こどもみらい住宅事業者」と契約してリフォームをおこなった場合に、一定の条件を満たすことで補助金を受け取れる制度です。

この制度が適用されると、「家事負担の軽減に役立つ設備の設置工事」に対して補助を受けられます。対象となる設備や工事と補助金額には以下のようなものがあります。

  • ビルトイン食器洗浄機:19,000円/戸
  • 掃除しやすいレンジフード:10,000円/戸 ※1
  • ビルトイン自動調理対応コンロ:13,000円/戸 ※1
  • キッチンセットの交換をともなう対面キッチンへの改修工事:86,000円/戸(本項目で補助金が交付される場合、※1の工事について補助を受けることはできません)

なお対象となるキッチンセットは、シンク、調理台、コンロ、換気設備のすべてを有していることが条件です。

【参照】こどもみらい住宅支援事業(リフォーム)|国土交通省

6-2-2. 長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、優良な住宅ストック形成や子育てしやすい生活環境の整備などを目的とした補助金事業です。同事業の対象となった場合、以下のような工事に対する補助金を受け取れます。

  • 対面キッチンへの移設・交換工事
  • 間取り変更工事
  • キッチンの広さ確保への工事
  • キッチンの作業スペースを増設する工事
  • ビルトイン食器洗機設置工事
  • 掃除しやすいレンジフード取付工事
  • ビルトイン自動調理対応コンロ取り付け工事 など

補助限度額は、長期優良住宅認定を取得した場合で最大250万円/戸、取得しないものの、一定の性能向上が認められた場合で150万円/戸です。

【参照】長期優良住宅化リフォーム推進事業|国立研究開発法人 建築研究所

6-2-3. 住宅ローン減税

キッチンを含むリノベーションが高額になり、住宅ローンを組んだ場合には、住宅ローン控除の対象となる可能性があります。制度が適用された場合、借入額2,000万円を上限として、年末のローン残高の0.7%で計算された額が所得税から最大で10年間控除されます。

キッチンリノベーションに対する補助金や減税制度はほかにもさまざまな種類があります。興味のある人は以下の記事をご覧ください。

関連記事:リノベーションに活用できる補助金・税金制度│対象や申請期間

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まとめ

キッチンリノベーションは、選ぶキッチンのグレードや工事内容によっては費用が高額になる可能性があります。コストをできるだけ抑え、予算内で理想のキッチンを実現するには、キッチン本体のグレードや素材はもちろん、コミュニケーションを取りながら適切なアドバイスをしてくれるリノベーション会社選びが重要です。

ゼロリノベでは、キッチンのリノベーションはもちろん、間取りからトータルで考え直す、ライフスタイルにあわせたリノベーションの提案を得意としています。ご希望をお聞きしたうえで、最適な空間を無理のない予算で叶えるお手伝いをいたします。

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