2022.10.28 更新 2018.01.30 公開
リノベーションのキッチン、コンロはガス派?IH派?

ほとんどの新築住宅にIHコンロが設置された時期もありましたが、停電への不安からガスコンロを選ぶ人も増えてきて、結局、人気を二分しています。今日は、それぞれのメリットデメリットについて考えてみます。
ガスコンロのメリット
計画停電があった時に、ガスが使えて本当によかったという声をよく聞きました。「いざという時はガス器具を使おう!」と思えるのが、安心感につながるよう。また、小さなころから慣れ親しんだものを使った方が、調理方法に悩まなくて良いという意見も。
いろいろなメリットがありますが、私が一番素晴らしいと思うのは、調理器具を選ばないところです。基本的にはガスコンロで使え、その中のいくつかがIHコンロでも使用できるというイメージです。気に入ったものがあればあれこれ悩まずに購入できます。選択肢が多いのは、嬉しいですよね!
炎があるので、フライパンをふって調理するチャーハンや炒め物がイメージ通りの食感に仕上がります。五徳が付いているので、大きくふり動かしてもトッププレートに直接当たることがありません。傷が付きにくく、破損しにくいという特徴も。
ガスコンロのデメリット
ガスと電気、両方の契約をしなければならないので、基本料金を2つ分支払わなければなりません。ただ、電気もガスも自由化されており、価格競争も起きているので、ぴったりの会社とプランを選べば、それほど高くならないとも言われています。ガスコンロを使うと、換気をしていても熱気が充満しやすいので、夏場はエアコン代が上がるかもしれませんが、逆に冬場は快適と言えます。
メリットと裏表にはなりますが、炎があるということで、火災の危険性は増してしまいます。調理中、袖に火がついてしまうような事故もあるよう。また、五徳があるので掃除がしにくく、コンロ自体の凸凹をどうキレイにするかも悩ましいところです。最近は掃除をしやすいガスコンロも販売されているので、よく調べて購入した方がいいですね。
IHコンロのメリット
掃除が楽になった、オシャレなキッチンになったと評判がいいIHコンロ。炎がないので、小さなお子さんや高齢者のいるご家庭でも火災の心配なく、安心して使うことができます。生活する上で、安心はとっても大事ですよね。
新しい技術なので、メリットはたくさんあります!中でも、換気扇の掃除がしやすいのは大きな利点です。ガスコンロの場合は、炎自体の作り出す上昇気流があるので、換気扇に多くの成分が流れ込み、汚れとして付着します。
湯気は温度が高いのでもちろん上方向へ行きますが、IHの場合はそれを上に流すような力が働きません。年末の大掃除が楽になると思うだけで、気分が軽くなりますよね。ただ、ダクトに吸い込まれなかった分は部屋に流れると考えられるので、換気はした方が良いでしょう。
トッププレートがフラットで毎日のお手入れが楽々。使うたびに難なく汚れをふき取れるので、油汚れなどが定着することなく、キレイを保つことができます。
IHコンロのデメリット
炎がないので油断してしまったという話はよく聞きます。小さな子供が近くにいるときにコンロに鍋をかけておいたら、手を出してやけどをさせてしまった。大人でも、ついつい熱いケトルに直接触ってしまうことがあるよう。「見かけで熱さが判断できない」ことが、やけどにつながっています。ただ、慣れてしまえば、解消されるようにも感じられます。使える鍋やフライパンが少ないのも難点ですが、IH対応の調理器具はどんどん増えてきています。今後デメリットは減っていきそうですね。
どちらにしようか、悩んだら
両方にメリット、デメリットがあります。自分たちに一番必要なものは何なのか、よく考えて判断してください。それでも悩んだら、専門家に相談してみると良いですよ。ライフスタイルや家族構成から、いろいろな提案をしてくれます。長く使うものだから、お気に入りの1台に出会いたいですね!