2021.05.31 更新 2018.12.06 公開
リノベーションでロフトを造ろう!アイデア満載の施工例6選と費用相場

秘密基地のようなたたずまいが魅力的なロフト。「我が家にもあったらいいな」と考えている人も多いのではないでしょうか。
現在住んでいる部屋にはロフトはないけれど、リノベーション(リフォーム)をする際に設置をしたいという場合は、ぜひ今回の記事でロフトのメリットや費用相場、施工例をチェックしてみてください。
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[著者]
ゼロリノベ編集部
元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール
目次
マンションでもロフトの増設はできるのかどうか
一戸建ての場合は部屋にそのまま増設したり、屋根裏スペースを活用してロフト空間を作ることができます。では、マンションはどうでしょうか?
天井まである程度の高さがあれば、ロフトを設置すること自体は可能です。しかし、増設の際は構造上の問題でロフトを支える柱を設置する必要があります。柱ができることによって必然的に床側のスペースが狭くなってしまったり、柱が邪魔になってしまうかもしれないことは考慮しておきましょう。
もちろんマンションの部屋の状況や構造によって工事方法は変わるので、まずはリノベーション・リフォーム会社などに工事内容を相談してみましょう。
リノベーションでロフトを増設するメリット
ロフトをどう使うかは自分次第です。ここではロフトのある部屋の具体的なメリットを見てみましょう。
2-1.広い収納スペースを確保できる
ロフトはもちろん物置として活用できますし、床側に収納用の家具を置くよりもすっきりとした印象を与えられます。
2-2.コスパの良い子ども部屋になる
子ども部屋などが不足した場合、間取りを変更することなく部屋の数を増やすことができるロフトを増設するのも一つの手です。
大きめのロフトを増設して1つの部屋を上下2つの空間に分ければ、まるで秘密基地のような子ども部屋が2つ完成です。大人にとっては少し狭いと感じられるロフトも、育ち盛りの子どもにとってはちょうど良い高さ。良い遊び場になるでしょう。
そもそも20歳前後で巣立っていくケースが多いですので、子供部屋は10年くらいしか使わない場合がほとんどです。よって、子供部屋はこれくらいが丁度良いのかもしれません。大きな子供部屋を与えると、部屋から出なくなりコミュニケーションが取れなくなる可能性もあります。
また、子供部屋を想定したロフトならリビングに設置することで家族の目が届くので安心感があります。
2-3.書斎・趣味部屋にも最適
自分だけの空間を確保したいという人にもロフトは最適です。個室を増設するとなると、費用もスペースもそれなりに用意する必要がありますが、ロフトならそれらを比較的おさえることができます。
また、ロフトを書斎や趣味の部屋などにして、家族の気配を感じつつも気兼ねなく仕事や趣味に取り組める空間があるのは、とても幸せですよね。
リノベーションでロフトを増設する費用・相場は?
ロフトを増設する場合のリノベーション費用は、50~100万円程度が相場と言われていますが、広さや工事内容によってかなり幅があります。
ロフトの基本工事として含まれる内容は、床施工・はしごや階段の取り付けなどで、内装工事や断熱工事などはオプション扱いとなるケースが一般的です。しかし、ロフトは熱や空気がこもりやすいため、断熱工事や換気対策も必要になる場合も少なくありません。特に部屋として使用する場合は、これらの対策をきちんとしておく必要があります。
下記は断熱や換気工事の目安です。
マンションでロフト増設した施工例6選
マンションの一室をリノベーションする際に部屋面積を十分に取りにくい場合も、空間を有効活用できるロフトがおすすめです。
また、メリットでご紹介したように、他とは違ったワクワク感を味わえるロフトは、子ども部屋にしても楽しい空間です。実際にどんなロフト事例があるのかを見て、参考にしてみてください。
現在は収納場所、将来的には子供の秘密基地に。
上段で就寝して、下段は収納となる機能的なロフト。
上の左右2部屋が子供部屋、下は子供関係の収納に。
子供の想像力を豊かにするフリースペースに。
子供玩具は上段にお片づけ、床に散らばらない空間に。
現在は収納スペース、将来は子供の就寝スペースに。
ロフトの増設リノベーションでよくある注意点
とても魅力的なロフトですが、増設する際に注意しなければいけない点もいくつかあります。
5-1.法律上の制限がある
建築基準法では、ロフトは「天井高1.4m以下、面積は下の階の2分の1未満まで」と定められています。もし天井高1.4mを超えると、それはロフトではなく居室扱いになり、増築に分類されます。増築によって容積率(土地に対する建築物の延べ面積の割合)の基準を超えてしまうと建築基準法に違反することになるので、ロフトを作る際には高さと面積に注意が必要です。
5-2.利用方法をしっかり考えておこう
ロフトを造る前に、しっかりと考えておきたいのがどのような目的で使うかということです。収納場所として使いたいのか、子ども部屋や自分だけの趣味のスペースなどの部屋として使うのか…その用途によって工事の内容も変わってきます。
特に収納場所として使う場合にまず考えておきたいのは、ロフトに何を収納するのかということ。はしごの上り下りがありますから、重かったり、長さがある物は収納しにくく、想像していたよりも使い勝手が悪く感じられるかもしれません。収納した物をどの部屋で使うかも重要で、移動距離が長くなってしまうと、出し入れを面倒に感じることもあるでしょう。
また、「3.リノベーションでロフトを増設する費用・相場は?」で解説したように、ロフトの特徴として、熱や空気がこもりやすいことが挙げられます。
部屋として利用するときは適切な断熱と換気工事が必要ですから、工事前に用途を定めておかなければなりません。収納場所として使う場合でも、湿気や高温に弱い物を置くのは避ける必要があります。後から「仕舞いたい物が仕舞えなかった」「部屋として使えなかった」ということが無いようにしましょう。
まとめ
リノベーション(リフォーム)でロフトを造る際にはいくつか考えておくべき点がありますが、ちょっとした収納場所として、またはまだ小さな子どもの子供部屋として、個室とは一味違った魅力がありますよね。
ロフトだけでなく、もう少し広範囲にわたって部屋を改修したい場合は、部分リノベーションではなくスケルトン・リノベーションを検討してみるのも良いかもしれません。住宅全体を見直す機会にもなりますから、安心性、経済性の面から考えてもおすすめです。
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