2023.04.12 更新

マンショントラブルのトップ5は?口コミや統計からトラブル例を解説【対処法・予防法まとめ付】

マンション トラブル画像
  • どんなマンショントラブルが多いの?
  • マンショントラブルに巻き込まれたくない!

マンションを検討するときに気になるのが、マンション内で起こるトラブル。

株式会社ジャストイットが実施した「分譲マンショントラブルに関する調査」では分譲マンションに住んだことがある人の95%がマンショントラブルを経験したことがあると回答しており、いかにマンショントラブルが多く発生しているのかが分かります。

どのようなマンショントラブルが多いのか把握し万が一の対処法やマンショントラブルを避ける方法を知っておかないと、せっかく引っ越したマンションで快適に暮らせないという残念な結果を招く可能性があります。

そこでこの記事では

  • マンションで多いトラブルTOP5
  • TOP5以外のマンションで多いトラブル一覧
  • マンショントラブルが起こったときの対処法
  • マンショントラブルを避けるためのチェックポイント

をまとめてご紹介します。最後まで読めばマンションで多いトラブルが分かり、トラブルに遭わないよう対処できるようになるはずです。

お気に入りのマンションで快適に暮らすためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

\一級建築士監修のWEBセミナー開催中!/

マンションで多いトラブルTOP5

株式会社ジャストイットが分譲マンションに住んだことをある人を対象に実施した調査では、下記の5つがマンションで多いトラブルの上位となっています。

分譲マンションでのトラブルTOP5
1位 騒音トラブル 220人
2位 駐車場または駐輪場でのトラブル 139人
3位 近隣トラブル 126人
4位 ゴミ出しのトラブル 120人
5位 外国人住民とのトラブル 25人

参考:株式会社ジャストイット

どのようなことがトラブルとなっているのか、一つずつ具体的にご紹介します。

1-1.騒音トラブル

上下左右に他の住民が住んでいるマンションは完全に防音することが難しく「子供の足音がうるさい」「テレビのボリュームが大きい」など生活音に関するトラブルに繋がりやすいです。

国土交通省が実施した「平成30年度マンション総合調査結果」でも最も多いマンショントラブルとして「生活音」が挙がっており、騒音に関するトラブルの多さが伺えるでしょう。

株式会社ジャストイットが調査した騒音トラブルの内訳を見てみると、下記の表のように子供の足音や物音、話し声が上位となっています。

騒音トラブルの内訳
1位 子供の足音が聞こえる 94人
2位 物音がする 66人
3位 何の音か分からないが音がする 56人
4位 話し声がする 46人
5位 音楽の音量が大きい 36人
6位 壁を叩く音がする 33人
7位 洗濯機を回す音がする 22人

参考:株式会社ジャストイット

騒音がトラブルになるのは、人それぞれ許容範囲が異なるからです。本人にとっては「これくらい大丈夫」と感じていても他人からすると騒音に聞こえることは多々あり、感覚の違いによりなかなか折り合いがつきません。

「隣の部屋がうるさいから同じようにうるさくする」といった悪循環も生まれやすく、長期的なトラブルに発展することもあります。

参考:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果(概要編)」

【マンショントラブルのリアルな声】

  • マンションの上の階の住人が今年になってドスドスと足音?騒音がうるさくなった。走ったり跳んだりしてる感じ。子供かな?…にしては朝から夜中まで昼夜問わず。そろそろ郵便受けに手紙でも入れようかと思っている。
  • マンションの騒音は音が低くなかなか録音できずに困っていましたが 昨夜の夜中の隣家ドカドカ音 やっと録音できました。やってやったぜ!とか喜んでる自分が悲しすぎる。本来ならこんな無駄な時間や労力 必要ないのに。でも証拠集めは大事。騒音被害ノートも作りました!

1-2.駐車場のトラブル

駐車場や駐輪場で起こるトラブルも意外と多いです。

  • 自分の駐車場に他の車が駐車されている
  • 駐輪場のマナーが悪い
  • 駐車していた車が傷つけられた

など、マナー違反から車上荒らしまで悪質なトラブルが発生しています。中でもよくあるのが契約している駐車スペースに他人の車が駐車されているというものです。

マンション住民の友達や家族が一時的に停めている可能性は高いものの誰の車なのか把握できないため、泣く泣く近くのコインパーキングに駐車したという声もありました。

駐車場や駐輪場常に目の届く場所というわけではないので「今なら誰もいないから大丈夫」「自分だけマナー違反してもバレないだろう」という考えが起こりやすく、トラブルの引き金となっているようです。

【マンショントラブルのリアルな声】

人生3度目の警察呼んだ。

  1. マンションの我が家のスペースに車止められる
  2. 下の階人が酔っ払って喧嘩して夜中大騒ぎ。
  3. マンションの駐車場に邪魔な車止まってて駐車できない。

車が何台も停まってる狭いマンションの駐車場で子供がボールとスケボーで遊んでんだけど、車傷付けたらトラブルになると思うんだが、なぜ母親はそこでやらせるのか。

1-3.近隣住民とトラブルになる

生活習慣の違いやマナーの悪さで、近隣住民とトラブルになるケースもあります。トラブルの原因として多いのは

  • タバコのマナーが悪い
  • ペットの飼育がちきんとされていない
  • 共用部分の使い方に問題がある
  • 挨拶をしない

という4つのポイントでとくに近年問題となっているのは、タバコとペットのマナーです。ベランダや換気扇の前でタバコを吸うとその煙が他の住居に入り、タバコが苦手な人が住んでいる場合にはトラブルになることが増えています。

ペットのマナーでは鳴き声や共有部分で遊ばせてたなど、しつけに関するトラブルが多いようです。両者に共通するのは、マンションに住んでいる人が自分と同じ価値観とは限らないということ。

ペットやタバコが苦手な人やアレルギーを持っている人もいると考え考慮しないと、トラブルへと発展します。

【マンショントラブルのリアルな声】

  • マンションのベランダでタバコ吸うのやめて貰えないかな。普通に迷惑。
  • ペット禁止の賃貸マンションなのに、ペットが普通にいるのが信じられない!

1-4.ゴミ出しのトラブル

ゴミステーションはマンションの共用施設として備わっていることがほとんどで、マンション住民が共同で使用します。

  • ゴミの分別ができていない(燃えるゴミのゴミ箱にプラスチックのゴミを入れる)
  • ゴミの日以外にゴミを捨てる
  • ゴミステーションに粗大ゴミを放置する

といったマナー違反が起きると、住民全員がストレスを抱えることになります。不正なゴミ出しが続いても誰が行っているのか特定するのは難しく、マンション管理組合でトラブルとして取り上げ注意喚起していくことが多いです。

住民が共同で使用する設備こそ、「自分さえ良ければいい」という気持ちで使用するマナー違反が目立つとトラブルに繋がる可能性があります。

【マンショントラブルのリアルな声】

  • 早速プチ移民トラブル。マンション内にゴミの不法投棄。でも本人の住所(ちょっと離れた場所)や名前の書いたものを捨ててるので、管理会社に報告して警察に通報。
  • うちのマンションのゴミステーション、コンクリで出来た物置なので一応は24時間ゴミ出しが自由に出来る。ただ引き戸を開けてすぐの所にぽーいと放置して行く人が数名おり、トラブルが起きていた。

1-5.外国人の住民とのトラブル

外国人の住民が多いマンションでは、文化の違いによるトラブルが発生しています。「賃貸相談サロン」が調査した「外国人入居者に多いトラブル」では、騒音や多人数同居がトラブルの発端となることが多いことが分かりました。

外国人入居者に多いトラブル
1位 多人数同居(一人と契約したはずなのに、複数人が出入りしている等)
2位 ゴミ出しのルール違反(ゴミ出しルールに国により大きく異なるため身についていない)
3位 騒音(パーティーによる騒音トラブルが多い)

参考:賃貸相談サロン

日本人は自宅でゆっくり過ごすことを好みますが、国によってはホームパーティーを習慣としている場合もあり騒音でトラブルとなることもあるようです。

また、外国人住居者がいなくても民泊や賃貸として貸し出している部屋がある場合、外国人の利用者のマナー違反でトラブルとなるケースも増えています。住居マナーや自宅での過ごし方は文化の違いが明確に出るため、トラブルに繋がることも多いようです。

【マンショントラブルのリアルな声】

  • 「深夜に外国人にインターホンを鳴らされた」「話し声がうるさい」といった苦情が民泊が原因で相次いでいる。
  • うちの近所も外国人多くて住人間のトラブルが度々生じる。一時期マンション住人専用駐車スペースにふだんの倍以上の自転車が駐車されていて、調べたら近隣に住むアジア系外国人のものだった(理由は定かではないんだけど)。マンション・オーナーが注意したら以降彼らはそこには駐車しなくなった…

他にもある!マンショントラブル一覧

マンションで起こるトラブルTOP5の他にも、さまざまなマンショントラブルが発生しています。どのようなマンショントラブルが起こっているのか一覧にしてみたので、参考にしてみてください。

【トラブルの原因】 【主なトラブルの内容】
家庭菜園
  • 近隣住民がバルコニーで家庭菜園を始めたため、害虫が増えた。
  • 家庭菜園の土や葉が排水口に貯まり、トラブルになった。
引っ越し時のマナー
  • 引っ越しの搬出や搬入で通路が狭くなる。
  • 引っ越し時の挨拶がなかった。
楽器の演奏
  • 楽器禁止もかかわらず、ギターの音が聞こえてくる。
  • 毎日楽器の練習をする音が聞こえ、ストレスになる。
リフォーム工事
  • 事前の知らせもなく近隣住居でリフォームが始まった。
バルコニーの使い方
  • 近隣住民がバルコニーでプールやバーベキューをしていてうるさい。
  • バルコニーでバーベキューをされると、火事に繋がりそうで怖い。
共有部分の使い方
  • 駐輪場があるにもかかわらず、入口前に自転車を放置していてとても迷惑。
  • 玄関前に私物を置いており、通路が狭くなっている。
お店を始めた
  • 住居専用のはずがビル内にバーができて、騒がしくなった。
  • 隣の部屋がサロンになり、人の出入りが激しく騒音が気になる。
嫌がらせ
  • ピンポンダッシュやドアを叩かれるなどの嫌がらせがある。
  • 玄関に貼り紙を貼られていた。

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マンションでトラブルに遭ったときの対処法

マンショントラブルに遭ったときに個人的に注意をしたり改善を求めたりすると、逆恨みに遭い嫌がらせなどを受けることは意外と多いです。

トラブルに遭遇しても自分でどうにかしようとせずに、適切な対処法を取ることが大切です。

ここでは

  • 管理人や管理会社に相談をする
  • 警察や弁護士に相談をする
  • 引っ越しを視野に入れる

という3つの対処法についてご紹介します。

3-1.管理人や管理会社に相談をする

マンショントラブルに遭ったときには自分で抱え込まずに、まずはマンション管理組合や管理人、管理会社に相談しましょう。

株式会社ジャストイットが実施した「分譲マンショントラブルに関する調査」では、実際にマンショントラブルに遭遇した人の49%がまずは管理人や管理会社に連絡しています。

住民から構成されているマンション管理組合や管理人には住居者が快適に過ごせるようサポートする役割があるので、トラブルや悩みには親身になって耳を傾けてくれるはずです。

  • どのようなトラブルがあったのか
  • いつ頃から続いているのか
  • 証拠がある場合は提示

という3つを話して、対応を検討してもらいます。

管理組合の議題として取り上げてもらったり注意喚起、貼り紙などを掲示してもらえる可能性があるので、改善も期待できるでしょう。場合によってはマンション管理組合から直接管理会社に連絡をしてもらえる場合もあります。

場合によっては他の住民も同じようなトラブルを抱えていないかアンケート調査をすることもあり、マンション全体のトラブル改善にも役立ちます。

【マンション管理組合がない場合は管理会社に連絡を】

マンション管理組合がないマンションの場合、まずは管理会社に連絡をしましょう。伝える内容は先ほど紹介したように

  • どのようなトラブルがあったのか
  • いつ頃から続いているのか
  • 証拠がある場合は提示

という3つを話します。話だけを聞いて「分かりました」で終わらないように、どのような対応をしてもらえるのかまで確認するのがおすすめです。

3-2.警察や弁護士に相談をする

管理人や管理会社が誠実な対応をしてくれなかった場合、警察や弁護士などの第三者に相談するのも一つの対処法です。弁護士や警察にはどのように相談したらいいのかご紹介します。

警察署に出向くか相談専用電話 #9110に電話をかける

警察に相談をするときは

  • 警察署に出向いてマンショントラブルの内容を話す
  • 相談専用電話 #9110に電話をかける

という2つの方法があります。

近くに相談できる警察署がある場合は直接出向きトラブル内容を話すことで、適切な処置を提案してくれるでしょう。刑罰法令に抵触すると判断した場合は被害届を受理し、被疑者の検挙や補導も実施します。

警察署が遠い場合や今すぐ相談したい場合は、#9110に電話をしてください。(警察署により受付時間が異なります)

#9110は相談専用ダイヤルと呼ばれており、#110のように緊急を要する事件や事故ではないときに使用します。(緊急性を要するトラブルの場合は#110をしてください)

#9110では警察安全相談員が相談内容を聞き、相談内容に合わせてマンションの見回りを強化したり被疑者の検挙を検討したります。警察では対応が難しい場合は他の機関と連携しながら、相談者の不安を解消するようサポートしてもらえます。

参考:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話 #9110へ」

弁護士にトラブルの解決方法を相談する

弁護士事務所や法テラス、インターネット上の弁護士相談サービスなどを利用し、マンションで起きているトラブルを相談します。

弁護士に相談すると今までの事例や法律の側面から、どのような対応ができるのか提示してもらえます。ただし、話し合いで解決できる「和解あっせん」や「調停」といった裁判所に判決をもらわない方法を選んだとしても、時間と資金がかかります

また、「和解あっせん」や「調停」には相手の意見も必要なので、トラブルを引き起こしている当本人の協力が得られないと解決に向けての歩み寄ることが難しいです。

マンショントラブルで弁護士を利用するのは

  • マンションの構造に問題ある場合(欠陥マンションなど)
  • 複数人に深刻なトラブルを及ぼしている場合(毎晩騒がしく住居者の多数が迷惑をしているなど)

といったケースが多いため、個人的なトラブルの相談をしたとしても実際に解決に向けて動くということは少ないでしょう。

3-3.耐えられない場合は引っ越しを検討

マンショントラブルを注意したところで、素直に聞き入れて改善してくれるとは限りません。一度少し良くなっても再びトラブルを引き起こすというのはよくある話で、同じマンションに住み続ける限りトラブルと付き合っていかなければなりません。

「どうしてもこのマンションでなければならない」というこだわりがなければ、トラブルから解放されるために引っ越しを検討するのも一つの方法です。

人それぞれ許容範囲ややっていいことと悪いことのボーダーラインが異なるため、相手のの改善を待っていてもストレスばかりが貯まってしまいます。

  • 契約更新時に引っ越す
  • あと何か月後に引っ越すと計画を立てる

と期限を決めることで気持ちが楽になる場合もあるため検討してみるといいでしょう。

マンショントラブルを避けるために知っておきたいチェックポイント

マンショントラブルを避けるには、トラブルに巻き込まれないようにすることが大切です。最後に、マンション契約前と入居後に知っておきたいトラブル回避のチェックポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

4-1.契約前の3つのチェックポイント

マンションの契約前には

  • マンションの構造を確認する
  • どのような層が住んでいるのか把握しておく
  • マンション周辺の環境を確認しておく

という3つのポイントをチェックすることで、マンショントラブルが回避できます。トラブルが発生しにくいマンションを選ぶときの目安にしてみてください。

マンションの構造を確認する

近隣住民の騒音トラブルを避けたい場合には、マンション入居前に構造を確認しておくのがおすすめです。

マンションの構造は主に

  • 木造
  • 軽量鉄骨
  • 重量鉄骨
  • 鉄筋コンクリート造
  • 鉄筋鉄骨コンクリート造

の5つに分類されます。木造は最も遮音性が低く、柱や梁、床に鉄筋とコンクリートを使い密度を高めている鉄筋鉄骨コンクリート造や鉄筋コンクリート造は遮音性が高いと言われています。

軽量鉄骨や重量鉄骨は鉄骨を使用しているものの音が通過する隙間が多いので、木造マンションと大差がないことが多いようです。

そのため、少しでも防音性が高い環境を望むなら鉄筋鉄骨コンクリート造や鉄筋コンクリート造を選んでみましょう。

しかし、ここで注意したいのは各部屋との境目も防音性が高い構造となっているかどうかです。最近は少しでもコストを抑えるために、床や各部屋の境目は安い部材を採用していることがあります。

これでは鉄筋鉄骨コンクリート造や鉄筋コンクリート造に住んでも十分な防音効果を実感できないため、施工図を見たり管理会社に聞いたりしながら細部までどのような部材を使用しているのか把握して検討しましょう。

どのような層が住んでいるのか把握しておく

マンションを借りるときや購入するときにはどのような人たちが住んでいるのか把握しておくことで、起こりうるトラブルが想定できます。

ファミリー層が多い場合は騒音が気になる可能性がありますし、マンションの一部を民泊などにしている場合はマナー違反に悩むことがあるかもしれません。

「騒音や民泊利用はあまり気にしない」という考えならこのような環境のマンションでも検討できますが、「静かな環境を重視したい」という場合には選択肢から外れるでしょう。

逆に、ファミリーで暮らしたい場合には「単身者が多い」「高齢者が多い」という環境では、周囲からクレームが出る可能性があります。

マンションにどのような人が住んでいるのかは仲介業者や管理会社に質問をするとある程度は教えてもらえることが多いので、自分たちにとって暮らしやすい環境となるのかチェックしてみてください。

マンション周辺の環境を確認しておく

マンション周辺の環境を確認してみるのも、トラブルを避ける方法の一つです。

一度マンションの下見をして決めてしまうのではなく、夜や朝、日中など時間帯を変えて環境を確認することで治安やどのような人たちが住んでいるのか把握できます。

例えば、朝の出勤時間帯に学校に向かう子供が多い場合は、ファミリー層が多く住んでいる地域だと考えられるでしょう。マンションも同様にファミリー層が多いと思われるので、あらかじめどのようなトラブルが起こりそうか予測しながらマンションを検討できます。

また、駐車場や駐輪場を利用する場合は利用状況を見ておくと、安心して利用できるか確認できます。

  • マナーを守り駐輪場を使用できていない
  • 駐輪場や駐車場の手入れが行き届いていない

という場合は、今後トラブルに発展する可能性や管理ができていない可能性があると言えるでしょう。マンション周辺の治安や手入れ状況からも、トラブルが起こりそうかどうかを判断してみましょう。

よく使う施設までの距離も確認しておくと、暮らしやすい環境なのかより判断しやすくなります。

4-2.入居後の3つのチェックポイント

マンションに入居してからトラブルを防ぐには

  • 近隣住民とコミュニケーションが取れるようにする
  • 騒音が気になるときは家具の位置を変えてみる
  • 共用施設のトラブルを見かけたら管理組合や管理会社に連絡をする

という3つのポイントがあります。大きなトラブルを避けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1.近隣住民とコミュニケーションが取れるようにする

マンションに入居した後はどのような人が住んでいるのか把握するためにも、挨拶などをしてコミュニケーションを取るようにしましょう。

お互いのことを知らない状態でトラブルに遭うと指摘しにくいだけでなく、知らない人から注意を受けたことに怒りを覚え嫌がらせが始まるケースも少なくありません。

近隣住民と顔を合わせる機会が少ない場合は、マンション管理組合の総会に出席してみるのがおすすめです。一度に多くのマンション住民と顔を合わせられるため、コミュニケーションが図れます。

マンション内でコミュニケーションが取れるようになっていれば「騒がしい」「タバコの煙が気になる」などの困ったことが出てきても手軽に相談でき、マンション管理組合側も親身に相談に乗ってくれるはずです。

2.騒音が気になるときは家具の配置を変えてみる

マンショントラブルで多い騒音が気になる場合は、模様替えをすることで騒音が和らぐことがあります。

最近のマンションは上下左右で間取りを変えてリビングや寝室が隣り合わせにならないよう配慮した間取りが増えていますが、中古マンションなど少し古いマンションはどの部屋も似たような間取りであることが多いです。

隣の部屋が壁に沿ってテレビを置いていた場合、壁一枚を隔ててベッドを置いていると静かになったときにテレビの騒音が気になりやすくなります。

また、上下の部屋がリビングとして使用している空間を寝室にしていると、足音や話し声が気になることもあるようです。

「テレビの音が気になる」「足音がうるさくて眠れない」と感じたら、ベッドの位置や電化製品の位置、リビングの位置を見直してみましょう。

3.共用施設でトラブルが発生した場合は管理会社や組合に相談する

バルコニーや駐車場、ゴミステーションなどの共用施設でトラブルが発生している場合は、できるだけ早く管理会社や管理組合に相談しましょう。

嫌な思いになりながらも誰かが対応してくれるだろうと見て見ぬふりをしてしまうと、トラブルが悪化したり自分が被害者になったりする可能性が出てきます。

実際にゴミステーションのマナー違反を放置したところ、「自分もやってもいいんだ」とマナー違反をする人が増えて元の状態に戻すのに時間がかかったという事例もありました。

共用施設でトラブルやマナー違反を発見したときにはマンション全体の問題だと捉え、進んで対応できるようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

マンショントラブルにはどのようなものがあるのか把握でき、対処法や入居前、入居後のチェックポイントが分かったかと思います。

最後にこの記事の内容をまとめてみると

マンションで多いトラブルは下記の5つ

分譲マンションでのトラブルTOP5
1位 騒音トラブル 220人
2位 駐車場または駐輪場でのトラブル 139人
3位 近隣トラブル 126人
4位 ゴミ出しのトラブル 120人
5位 外国人住民とのトラブル 25人

その他のトラブルは下記のとおり

【トラブルの原因】 【主なトラブルの内容】
家庭菜園
  • 近隣住民がバルコニーで家庭菜園を始めたため、害虫が増えた。
  • 家庭菜園の土や葉が排水口に貯まり、トラブルになった。
引っ越し時のマナー
  • 引っ越しの搬出や搬入で通路が狭くなる。
  • 引っ越し時の挨拶がなかった。
楽器の演奏
  • 楽器禁止もかかわらず、ギターの音が聞こえてくる。
  • 毎日楽器の練習をする音が聞こえ、ストレスになる。
リフォーム工事
  • 事前の知らせもなく近隣住居でリフォームが始まった。
バルコニーの使い方
  • 近隣住民がバルコニーでプールやバーベキューをしていてうるさい。
  • バルコニーでバーベキューをされると、家事に繋がりそうで怖い。
共有部分の使い方
  • 駐輪場があるにもかかわらず、入口前に自転車を放置していてとても迷惑。
  • 玄関前に私物を置いており、通路が狭くなっている。
お店を始めた
  • 住居専用のはずがビル内にバーができて、騒がしくなった。
  • 隣の部屋がサロンになり、人の出入りが激しく騒音が気になる。
嫌がらせ
  • ピンポンダッシュやドアを叩かれるなどの嫌がらせがある。
  • 玄関に貼り紙を貼られていた。

マンショントラブルに遭ったときの対処法は次の3つ

  1. まずは管理会社や管理組合に相談をする
  2. 管理会社や管理組合が対応してくれない場合は警察や弁護士に相談をしてみる
  3. 引っ越しを検討するのも一つの手段

マンショントラブルに巻き込まれないようにする方法は次の6つ

(マンション契約前)

  1. マンションの構造を確認する
  2. どのような層が住んでいるのか把握しておく
  3. マンション周辺の環境を確認しておく

(マンション入居後)

  1. 近隣住民とコミュニケーションが取れるようにする
  2. 騒音が気になるときは家具の位置を変えてみる
  3. 共用施設のトラブルを見かけたら管理組合や管理会社に連絡をする

この記事を参考に、マンショントラブルのない快適な環境で暮らせることを願っています。

 

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