2023.03.02 更新 2020.09.18 公開
世帯年収800万の住宅ローン目安表!3000~7000万で比較

- 世帯年収800万円で住宅ローンはいくらまで借りられるだろう?
- うちの場合、無理のない借入額はどの程度なんだろう?
こんな風に思っていませんか?
家は人生の中でも大きな買い物。特にはじめての住宅購入だと不安になりますよね。
実際に、年収800万円の場合、住宅ローンは金融機関によっても差はありますが、6,900万円程度まで借りることが可能です。
ただし、無理なく安心して返せる額としては4000万円〜5,000万円程度までをオススメしています。
不動産会社であり、リノベーション会社でもある弊社のお客様も、多くの場合、ここでご紹介する目安金額の中で住宅ローンの審査を行い、新しい生活をスタートしています。
家は豊かな暮らしを実現するための手段にすぎません。背伸びした金額設定で住宅ローンを組んだ結果、返済に追われて生活が苦しくなっては本末転倒ですよね。だからこそ、ゼロリノべでは「安心予算」を何よりも大切にしています。
この記事では、住宅ローンに対する不安を払拭するため、
- 3,000万円〜7,000万円までの月々の返済金額と生活の余裕度一覧表
- 頭金ゼロでもOKな理由
- 月々の生活費から逆算する安心予算
- 多く借りたい場合の2つの方法
などをお伝えします。
読み終わるころには自分の年収で安心して借りられる金額の目安がつかめていることでしょう。
ぜひこの記事を住まいの購入にお役立てください。
【お一人で年収800万円】
3,000万円の場合は2章
4,000万円の場合は3章
5,000万円の場合は4章
6,000万円の場合は5章
7,000万円以上の場合は6章をご確認ください。
【世帯年収で800万円】
3,000万円、3,500万円の場合は2章の2-1と2-2
4,000万円の場合は3章の3-1
5,000万円の場合は4章の4-1をご確認ください。
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目次
住宅ローンの借入限度可能額は6,900万円程度まで
年収800万円の住宅ローンの借入可能額は6,900万円程度までです。これは、返済比率というものが金融機関ごとに定められており、その上限が年収800万円の場合は35%~40%となっているためです。
表で見ると7,000万円でも返済比率に余裕があるように見えますが実はギリギリです。
理由は、借りる時に適用される金利(表は0.5%)と、金融機関がローンの審査のときに使う「審査金利」には差があり、審査金利は高めに設定されているためです。
審査金利は、借りた人が住宅ローン破綻をしないために審査で使う金利で、実際に適用される金利よりも高い金利が設定されています。
仮に、審査金利3%、返済比率40%、年収800万円で35年のローンを借り入れるという条件だとすると、6,929万円となります。
返済比率とは、年収の何割が住宅ローンの返済に充てられているかの割合を表すものです。また、住宅ローンの審査にも使われます。例えば、額面年収800万円で返済比率が20%だった場合、160万円が年間の住宅ローンの支払い金額ということになります。
この返済比率が高いと、借入金額が上がり、年間の支払い金額も上がります。低いと支払い金額と借入金額が下がります。
年収800万円の返済比率の限界は40%未満ですが、一般的な目安は20%~25%と言われています。銀行から借りられる金額と、無理なく返せる金額には大きな差があることを覚えておきましょう。
1-1.とはいえオススメの借入額は5,000万円前後まで
限界は6,900万円程度までですが、年収800万円のオススメの借入額は5,000万円程度までです。理由は、パートナーが働いていない状態でも自分1人で家族の生活を支えられ、月々の収支にも余裕があり、ボーナスには手を出さずに済む金額だからです。
子供の有無や置かれている状況によっても異なりますが、5,000万円を超えてくると、支払いが増えて生活がきつくなってきます。
生活費のやりくりにも限界があるため、パートや派遣など共働きが前提となり、ローンを組んでいる間ずっと両方働くことが必須となります。また、働けなくなってしまった場合に支払いが滞るリスクもあります。そのため、借入額は5,000万円前後までをオススメしています。
住宅ローンは頭金がゼロでも組むことができる金融機関が増えました。昔は金利が非常に高く、少しでも借入額を減らすために頭金を多くするのが一般的でした。
しかし現在は住宅ローンが超低金利であるため、貯金をして頭金を多くいれるメリットはあまりないと言えます。貯金をしても家賃の流出の方が大きくなってもったいない状態になってしまいます。
そのため、購入の準備が整っているのであれば無理に頭金を入れず、頭金ゼロで住宅ローンを組むことを検討しましょう。
より詳しくは、頭金は少なくていい?「貯金を残す」家購入の考え方をご確認ください。
年収800万円で3,000万円の住宅ローンの場合
*月々の生活費は総務省統計局の家計調査年報をもとに算出
*学費は文部科学省子供の学習費調査をもとに算出
年収800万円で3,000万円の住宅ローンの借入ならば非常に余裕があると言えます。
手取り額42.8万円(手取り年収600万円÷14ヶ月・内夏冬ボーナスが1ヶ月ずつ)から生活費29.4万円を引くと13.4万円が残り、住宅ローンの支払いが約7.7万円のため、5.7万円程度の余裕が毎月生まれます。想定外の出来事があっても対応しやすいでしょう。
表は子供1人を想定していますが、2人になったとしても毎月の収支がマイナスになることはないでしょう。しかも、夏と冬のボーナスの使い道も自由となるため、レジャーや趣味を楽しむ余裕もあります。
ただし、マンション購入の場合、修繕積立金と管理費が平均2~3万円別途毎月必要なため、多少、娯楽費の見直しが必要となります。
月々の出費を計算することで、自分の場合、いくらまで借りて大丈夫かがより具体的にわかってきます。また、借入金額から月々の支払額を計算したい場合は、返済額試算から算出できます。
年収800万円で年齢が40歳を過ぎている場合も基本は35年のローンを組むことをおすすめします。
理由は、月々の支払い額が少なくなり、手元に現金が残るからです。手元に現金がないと想定外の事態になったときに身動きが取れず、最悪の場合住宅も手放すことになってしまいます。長期で住宅ローンを組み、退職金を含めて返済計画を立てることをオススメします。
退職金があてにできず、現役中に返済し終わりたいという場合、現在40歳ならば、ローン期間を25年程度にする必要があります。その場合のおおまかな目安は返済比率20%の場合で3,759万円です。
ただし、子供の有無や状況によって借りていい金額も異なってきます。厳密に知りたいという場合は、ファイナンシャルプランナーとのライフプラン作成をおすすめします。簡易的な計算であれば、返済額試算から計算することができます。
2-1.世帯年収800万円で3,000万円の住宅ローンを組みたい場合
1人で年収800万円ではなく、例えば450万円と350万円の共働き世帯だった場合も3,000万円の住宅ローンの審査は返済比率的には問題なく審査は通ると言えます。月々の収支的にもずっと働き続けることを想定するならば毎月の収支には同じく余裕があります。
ただし、育休やその他の想定外によって一時的に働けない状況になると途端に厳しい状況に追い込まれてしまう可能性もあります。月々の収支に余裕がある分、住宅ローンを繰り上げて返済するか、貯蓄として持っておき想定外に備えられるようにしておきましょう。
2-2.世帯年収800万円で3,500万円の住宅ローンを組みたい場合
同じく450万円と350万円の共働き世帯だった場合、家計の収支は上記と同じ条件ならば月々3.4万円の余裕があります。しかし、住宅ローンを借りる方の年収によっては、全額借りれない金融機関も出てきます。
審査金利によって住宅ローンの借入限界額が3,300~3,800万円程度までと幅があるためです。(年収450万円、返済比率40%、仮に審査金利3~4%の場合で算出)
ここは住宅ローンを借りる方の年収によって判断されます。例えば年収500万円と300万円の共働きの場合なら借入限界額が3700~4300万円(年収450万円、返済比率40%、仮に審査金利3~4%の場合で算出)のため、単独での住宅ローン審査もおそらく通過する見込みが高いでしょう。
単独で全額住宅ローンを組むのが難しい場合取れる手段は、収入合算やペアローン です。詳しくは7章にて解説します。
年収800万円で4,000万円の住宅ローンの場合
年収800万円で4,000万円の住宅ローンの借入ならばまだ余裕があると言えます。
手取り額42.8万円(手取り年収600万円÷14ヶ月・内夏冬ボーナスが1ヶ月ずつ)から生活費29.4万円を引くと13.4万円が残り、住宅ローンの支払いが約10.3万円のため、3.1万円程度の余裕が毎月生まれます。
ただし、マンション購入の場合、修繕積立金と管理費が平均2~3万円別途毎月必要なため、月々の収支がトントンくらいになります。
また、子供が2人になると生活費の見直しを行うか、夏冬ボーナスの計約85万円の2〜3割をあてるか、パートナーが月4~5万円程度パートで働くことを想定しておきましょう。
3-1.世帯年収800万円で住宅ローンを4,000万円組む場合
例えば年収500万円と300万円の共働き世帯の場合、単独での借入限界額が3700~4300万円(年収500万円、返済比率40%、仮に審査金利3~4%の場合で算出)のため、金融機関によっては住宅ローン審査が難しいケースも出てきます。
単独で全額住宅ローンを組むのが難しい場合取れる手段は、収入合算やペアローン です。例えば年収450万円と350万円の場合は収入合算やペアローンが必要となるでしょう。詳しくは7章にて解説します。
年収800万円で5,000万円の住宅ローンの場合
年収800万円で5,000万円の住宅ローンの借入ならば月々の収支は赤字にならず安定して支払っていくことができます。
手取り額42.8万円(手取り年収600万円÷14ヶ月・内夏冬ボーナスが1ヶ月ずつ)から生活費29.4万円を引くと13.4万円が残り、住宅ローンの支払いが約13万円のため、0.4万円程度の余裕が毎月生まれます。
ただし、マンション購入の場合、修繕積立金と管理費が平均2~3万円別途毎月必要なため、生活費の見直しや一部ボーナスで賄う、あるいはパートナーがパートをするなどの選択肢が上がってきます。
子供が2人になると生活費の見直しだけでは難しいため、夏冬ボーナスの計約85万円の7割で学費を賄うか、パートナーが月4~5万円程度パートで働くことを想定しておきましょう。
4-1.世帯年収800万円で5,000万円の住宅ローンを組む場合
単独年収800万円でも月の生活費の収支がトントンに近いゾーンのため、世帯年収800万円で5,000万円を借入するのはあまりオススメできません。片方に少しの年収の変化があっただけで家計の収支バランスが崩れてしまうためです。
それでも借りたいという場合は、組むなら片方が550万円程度の年収が必要となり、年収が届かない場合は収入合算やペアローン が必要となります。詳細については6章でお伝えします。
年収800万円で6,000万円の住宅ローンの場合
年収800万円で6,000万円の住宅ローンの借入ならば子供がいる場合はパートをすることをおすすめします。
手取り額42.8万円(手取り年収600万円÷14ヶ月・内夏冬ボーナスが1ヶ月ずつ)から生活費29.4万円を引くと13.4万円が残り、住宅ローンの支払いが約15.5万円のため、そのままでは収支が赤字になってしまいます。
住宅ローンをボーナス払いの設定にし月々の返済額を抑える方法もありますが、ボーナスが今後ずっと続くかどうかもわからず、出なかった場合に支払いが滞ってしまうリスクもあります。そのため、パートで月々返済を行なっていくことをおすすめします。
ただし、マンション購入の場合、修繕積立金と管理費が平均2~3万円別途毎月必要なため、パートナーのパートは月6万円程度必要となります。
子供が2人いる場合はパートだけで補い続けるのが難しいため、6,000万円の住宅ローンを組むことはオススメしません。逆に、子供がいない場合は毎月5万円程度が自由に使える余剰資金となるでしょう。
年収800万円で7,000万円以上の住宅ローンを組む場合
年収800万円で7,000万円以上の借入をするとなると、単独での審査は厳しくなるため、収入合算やペアローン が必要になってきます。
お互いが住宅ローンの完済まで働く必要が出てくるため、あまりオススメはしません。可能であれば、予算や住宅に求める条件の見直しをオススメします。
6-1.収入合算とは
借りたい金額全てを金融機関に貸してもらえない場合、収入合算という方法で借入額を増やすことができます。
2人の収入を合わせて住宅ローンを借りるというもののため、借入可能額も増やすことができ、パート等でも合算可能です。ただし、パートナーが働けなくなった場合に1人に支払いが乗るためリスクもあります。
可能であれば住宅に使う金額の見直しや、住宅に求める条件の見直しをオススメします。
収入合算の条件について詳しくは、さまざまなケースに対応する【フラット35】収入合算をご確認ください。
収入合算のリスクは、自分が働けなくなっても債務が終わらず合算者に支払いの義務が残ることです。
1人で組む住宅ローンは、借りた人が死亡や高度な障害などになった場合、代わりに返済をしてくれる通常団体信用生命保険というものがあるため家の支払いはストップし、家に住み続けることもできます。
しかし合算した場合はパートナーにも債務の返済の義務が発生しているため支払っていかなくてはなりません。それが難しい場合は競売など、家を手放すことも有り得ます。
6-2.ペアローン とは
ペアローン とは、夫婦それぞれで住宅ローンを組む状態をいいます。収入合算よりも 借入金額が増える傾向にあるのが特徴です。
例えば、7,500万円の借入であれば、6,000万円を自分が、残り1,500万円をパートナーが組むというものです。それぞれ住宅ローンの審査が必要なため、パートナーも正社員や派遣社員等で収入や勤続年数の条件をクリアしている必要があります。また、お互いがお互いの連帯保証人となります。(金融機関によって条件は異なります)
それらをクリアしているのであれば、月々の収支的には非常にゆとりがあると言えます。ただし、途中で働けなくなる可能性も考慮して、貯蓄を怠らないようにしましょう。
「安心して返せる額」で借りて、趣味も充実させよう
住宅のことを考え始めるとつい、いくらまで借りられるんだろう?と限界の金額を知りたくなり、どうせならと大きな金額を借りてしまいます。
しかし、住宅購入はゴールではありません。どちらかと言えば、多くの方にとっては今まで生きてきた時間より、住宅購入後の方が長いかと思います。
暮らし始めたあとも、趣味や旅行など楽しい体験は多いはずです。住まいにお金を使いすぎてしまうと、それらの体験をできないまま日々が過ぎていってしまいます。
それどころか、支払いが滞らないように毎月ヒヤヒヤするなんで状態だったらなんのために住まいを購入したのかわかりません。
どうせなら、住まいも手に入れて、趣味やレジャーも楽しめるような予算設定で購入を検討しましょう。世の中にはお金周りの計算をして計画を立ててくれるファイナンシャルプランナーという人たちがいます。
ネット上でわかるのはあくまで目安です。自分たちの置かれている状態だったらどうなのか?ということを具体的に知るためにはファイナンシャルプランナーなどのお金の専門家に相談して住まいに使っていい金額を算出してもらいましょう。
まとめ
年収800万円で借りられる住宅ローンの金額は金融機関によって差はありますが、6,900万円程度です。これは、返済比率というものが金融機関ごとに定められており、その上限が年収800万円の場合は35%~40%となっているためです。
ただし、5,000万円程度が安心な目安金額としてオススメをしています。理由は、パートナーが働いていなくても1人でも返済ができて生活に支障がない金額だからです。
6,000万円以上の金額になってくると、パートナーがパートや契約社員、正社員などの状態を維持しないと住宅ローンの支払いが厳しいものになってきます。
また、7,000万円以上を借りたい場合は住宅ローンの審査が厳しいため、パートナーとの収入合算やペアローン が必要になってきます。
その際も、パートナーの収入は実際の半分くらいと想定して無理をしないようにしましょう。
住まいを手に入れたあとも人生は続きます。住まいも手に入れて喜ばしい体験に使うためのお金も残せるように購入予算を決めましょう。
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