2022.05.26 更新

外観のリノベーションでできることは?工事内容や費用を解説

「外観のリノベーションってできるの?」
「どのようなことができるの?」

などとお悩みではありませんか。

リノベーションと聞くと、内装をキレイにするというイメージの方も多いですが、外観だけのリノベーションも可能です。外観をリノベーションすることで、見た目が古くなってきた家の外観を一新して別の家のようにすることができます。

実は外観のリノベーションは、メンテナンスの面でもおすすめです。

なぜなら家の外側は、家を雨や紫外線など過酷な環境から私たちを守ってくれているため、一番劣化しやすいのです。

屋根や外壁に使われている塗料などの材料には耐用年数があり、材料によってその年数は変わってきますが、短いものだと5年ほど長くても20年に一度はメンテナンスが必要なのです。そのメンテナンスを怠ると雨漏れやひび割れが生じやすく家自体の老朽化が早く進んでしまいます。

外観のリノベーションは見た目をキレイにするだけではなく、家を長く丈夫に保つためにも必要なのです。

この記事では

◎外観のリノベーションでできる工事の種類
◎外観をリノベーションするメリット
◎外観をリノベーションするデメリット
◎外観のリノベーションがおすすめな人
◎外観のリノベーションにかかる費用
◎外観のリノベーションを依頼する会社の選び方
◎外観のリノベーションを成功させるためのポイント

について解説していきます。

この記事を最後までお読みいただくと、外観のリノベーションでできることやかかる費用が分かり、外観のリノベーションをするかどうか判断することができます。

外観のリノベーションに興味がある方や、外観をリノベーションするかどうか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール



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外観のリノベーションでできる工事の種類

外観のリノベーションができるということはお分かりいただけたと思いますが、外観のリノベーションではどんなことができるかイメージできない方もいらっしゃると思います。

ここでは外観のリノベーションでできる工事の種類について解説していきます。工事できる部分は大きく分けて4つあります。

  • 外壁
  • 屋根
  • 玄関

それぞれどんな工事があるか解説していきますね。

1-1.外壁

外観のリノベーションの中で最も一般的なのが外壁のリノベーションです。

外壁は家の外観の中で一番面積が広く、外観の印象を左右しやすい部分です。そのため、外壁をリノベーションすると住宅がきれいになったなという印象になります。

また、外壁は見た目だけでなく、防水性・断熱性・耐火性・遮音性・耐震性など機能面の役割もあるので定期的なメンテナンスをしていないと、雨漏りをしたり家自体の老朽化を早めることになります。

外壁の工事方法には大きく2種類あります。

  • 外壁塗装
  • 重ね張り、張り替え

それぞれに長所短所がありますし、費用やデザインなどが異なってきます。それぞれの外壁材の特徴を知ってどれにするか判断しましょう。

1-1-1.外壁塗装

外壁塗装とは外壁をペンキなどの塗料で塗ることです。外壁の塗装は手軽にできることから外観リノベーションの中でも最も人気があります。

塗装の費用相場(一般的に多い2階建て200㎡を塗装する場合)】

  • 外壁塗装:80万円~150万円

外壁塗装の費用の相場はありますが、使う塗料によっても値段は大きく変わってきます。価格が安い塗料は初期費用は抑えられますがこまめなメンテナンスが必要になります。高い塗料は初期費用はかかりますが、メンテナンスの頻度が少なく家の機能性も向上するので、長い目で見るとかえって安く仕上がったりします。

費用の内訳などについては、詳しくは5章でお話しするのでそちらもお読みになってくださいね。

1-1-2.重ね張り・張り替え

重ね塗りや張り替えは、外壁材を撤去して新しいサイディング材やタイルなどを張ることです。

【費用相場(一般的な面積100㎡~200㎡)】

  • 130万円~220万円

費用の相場としては130万円〜220万円ほどになり、外壁塗装に比べて費用は上がります。しかし、外壁の内部の補修もできるので雨漏りを補修できたり、より耐久性をアップすることができます。

このように外壁のリノベーションには外壁塗装と外壁材の張り替えの2種類があります。どちらもメリットデメリットがありますし、材料によって費用も大きく変わるので目的に合わせて選択しましょう。

1-2.屋根

外壁だけでなく、屋根もリノベーションすることができます。屋根は建物の中で一番雨風をしのいでいる大事な部分なので、定期的にメンテナンスが必要です。

屋根のリノベーションは大きく2つに分けられます。

  • 屋根塗装
  • 重ね葺き、葺き替え

【屋根塗装】
屋根塗装は外壁塗装と同じように、塗料を塗る工事のことです。費用も抑えられ手軽に取り入れやすい工事になります。使用する塗料によって価格や質感、メンテナンス性などが異なるのでバランスを見て使用する塗料を選ぶと良いでしょう。

【重ね葺き・葺き替え】
重ね葺き」とは、既にある屋根の上に防水シートと新しい屋根材を被せる施工のことです。屋根材をはがして新しい屋根材をつける「葺き替え」作業の場合、はがす手間と工賃がそれだけかかりますし、はがした屋根を処分する費用もかかります。しかし、屋根の下地まで新しくできるのでより雨漏りしにくくなり、耐久性もアップします。

【費用相場(一般的な30坪の住宅)】
それぞれの費用の相場はこのようになっています。

  • 屋根塗装…30万円~60万円
  • 重ね葺き…60万円~250万円
  • 葺き替え…95万円~240万円

屋根も外壁同様、使う材料により長所や短所があるのでそれぞれの材料の特徴を知って、ベストなものを選んでくださいね。

屋根は大きさや形状により費用の差が生じやすく、面積が少なかったり、屋根の形状がストレートだと費用を抑えることができます。詳しい費用の計算方法は5章でお話ししているのでそちらもご覧になってくださいね。

1-3.玄関のドア

玄関のドアを新しいものに変えるだけでも、見た目のイメージはがらりと変わります。また、見た目が良くなるだけでなく以下のようなメリットもあります。

  • 風通しを良くしたり、彩光を取り入れることができる
  • バリアフリーにも対応した、広い開き戸にすることができる
  • 電子錠やオートロックなどの最新技術を取り入れ防犯対策を強化できる

このように玄関をリノベーションすると、見た目だけでなく、防犯やバリアフリーの面でも利点が大きいのです。

玄関のドアは2種類あります。

  • 開き戸タイプ
  • 引き戸タイプ

【開き戸】

開き戸は手前に引くか奥に押して開けるタイプのドアです。日本の玄関ドアの主流のドアでもあります。デザインが豊富で断熱性や防犯性が高いという特徴があります。

【引き戸】

引き戸は横にスライドさせて開けるタイプのドアです。

昔の日本家屋のイメージが強い方も多いですが、開け閉めしやすく車いすやベビーカーでの移動がしやすいことや、玄関まわりのスペースが不要なことから、最近は好んで引き戸にする方も増えています。

【費用】
15万円~50万円

ドアだけの交換ですとドア本体の値段と工事費数万円になりますが、開き戸から引き戸への変更などになると、工事も大きくなり費用も高くなります。費用について詳しく知りたい方は5章でお話しているのでそちらもご覧くださいね。

1-4.窓

窓を変えるだけでも、家の印象は変わります。また、窓をリノベーションすることで、断熱性が高まる・日射を防ぐ・防音性を高める・防犯性を高めるというメリットもあるのです。

見た目だけでなく機能性や安全面でも窓のリノベーションは効果的です。

窓のリノベーションの工事の種類は以下の2つです。

  • 別の窓ガラスへ交換する
  • 新しく窓を設置する(カバー工法)

それぞれどんな工事かと費用の相場をお話ししますね。

【別の窓ガラスへ交換する】
既存の窓ガラスから別の窓ガラスへガラス本体のみを取り替える工事のことです。断熱性を高めるため真空ガラスや複層ガラスに取り替えることが多いです。

  • 費用相場:約10万円~

窓ガラスの交換のみで工事などが必要ないので、1日あれば変更できますし、工事費も取り換え代と窓ガラス代のみとなります。

【新しく窓を設置する】
日本家屋は横開きの窓も多いので、窓だけ変えて雰囲気をガラッと変えるのは難しい場合もあります。その場合は、サッシごとリノベーションすることになります。

  • 費用相場:約17万円~60万円 (サッシは外側アルミ・内側樹脂)

窓は比較的リノベーションしやすい場所になるので、取り入れやすい場所でしょう。

外観をリノベーションするメリット3つ

外観のリノベーションはさまざまなことができると分かり、やってみたいなという気持ちが強くなったのではないでしょうか。ここで、外観をリノベーションするメリットを確認しておきましょう。

外観のリノベーションをするメリットは以下の3つです。

それぞれ解説していきますね。

2-1.見た目がキレイになる

外観をリノベーションすると、見た目の印象ががらりと変わりキレイになります。

古い家の見た目を新しくしたり、好みの雰囲気に変更したりと、見た目を変えるだけでまったく別の家になったように変えることができます。

外壁のリフォームをした例がこちらです。

左が塗装前、右が塗装後の写真です。外観を白から黒に塗装し、ドアや窓を替えるだけで、キレイでモダンな雰囲気に変わりました。

このように、リノベーションをすると古い外観がきれいになりイメージチェンジできるのが、外観をリノベーションするメリットです。

2-2.機能性が高まる

住宅の機能性を高めることができるのも外観をリノベーションするメリットです。

外壁に使用する材料の種類によって、断熱性に優れているもの、防音性に優れているもの、耐震性や耐火性に優れているものなど、特化している機能は違ってきます。

例えば、断熱性に優れた材質にすると、太陽光は取り入れつつ室内と室外の熱を行き来しにくい構造になるため、夏の冷房と冬の暖房のどちらの効率も向上でき、電気代を節約することができます。

また、耐震性の強いものにすれば地震が来ても倒れずらくなりますし、耐火性の強いものにすれば火事で燃えにくくなり安心です。

このように外壁を新しいものに変えることで機能性が向上し、省エネになったり地震や火事に強い家にすることができます。

2-3.家が長持ちする

家が長持ちするというのも外観をリノベーションするメリットです。

屋根や外壁は、強い紫外線や雨風、地震などから家を守ってくれているため、知らず知らずのうちにかなりダメージを受けているのです。そのため、日に日に劣化が進んでいます。

例えば屋根が劣化してくると、雨漏りする危険が出てきます。雨漏りしてしまうまで屋根の状態が悪化してしまうと、屋根だけでなく天井や床まで修復が必要になり、その分費用と手間がかかります。雨漏りする前に、屋根をリノベーションしてキレイにしていたら雨漏りを防ぐことができ、天井や床の修復までする必要は無かったでしょう。

また、外壁が劣化しひび割れが生じた場合、その隙間から雨や湿気が入り込み家を劣化させたり、シロアリの被害を及ぼすことになります。外壁にひびが入る前に外壁をリノベーションすることで、住宅の劣化やシロアリの被害を防ぐことができます。

このように外観をリノベーションすることで家が長持ちすることもメリットです。

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外観をリノベーションするデメリット

外観をリノベーションするメリットをお話ししましたが、良い面ばかりではありません。外観のリノベーションはメンテナンスをするという意味でも必ずしなくてはならないことですが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるか、しっかり確認しておきましょう。

外観をリノベーションするデメリットは以下の2つです。

それぞれ解説していきます。

3-1.まとまった費用がかかる

まずはまとまった費用がかかるということです。

冒頭でお話ししましたが、外壁を塗装するだけで安くても60万円以上はかかります。外壁を塗装するときに屋根のメンテナンスを一緒にする人も多いので、屋根も塗装するとなるとすぐに100万円以上はかかってしまいます。

このように外観をリノベーションするとまとまった費用がかかるというのはデメリットです。

3-2.近所に配慮が必要

次に近所に配慮が必要ということもデメリットです。

外観を工事するときは住宅のまわりに足場を組み立てたり、外での工事になるので騒音が必ず発生します。騒音がするとうるさく感じる方もいるでしょうし、高い足場が組み立ててあると倒れる心配があったりと、少なからず近所の方に迷惑をかけてしまいます。

このように近所の方に配慮が必要というデメリットがあります。

外観をリノベーションするのがおすすめな人

外観をリノベーションするメリットやデメリットもお分かりいただけたと思います。メリットやデメリットをふまえた上で、外観のリノベーションがおすすめな人はどんな人なのか解説していきます。

外観のリノベーションがおすすめな人は以下のような人です。

それぞれ解説していきますね。

4-1.居住中の住宅のメンテナンスを10年以上していない人

今住んでいる住宅の外観のメンテナンスを10年以上していない人は外観のリノベーションをおすすめします。

その理由は外壁や屋根には耐用年数が決まっており、その耐用年数を過ぎると、材料がどんどん劣化していき家自体を老朽化させてしまうからです。

例えば、外壁塗装にウレタンの塗料を使っていたとします。ウレタン塗料の耐用年数は7年~10年ですが、もし外壁の塗り直しを15年間していなかった場合、塗装が劣化しひび割れなどが起こっている可能性があります。外壁が劣化してひび割れが生じると、建物の老朽化が進みますし雨漏りなどの心配もあります。

外壁や屋根に使用している材料によって、耐用年数は5年から20年ほどと変わってきますが、いずれにせよメンテナンスが必要です。もし今住んでいる住宅の屋根や外壁のメンテナンスを10年以上していない方は、リノベーションをおすすめします。

4-2.中古住宅を購入した人

中古住宅を購入し、外観のイメージを変えたいという方にも外観リノベーションはおすすめです。

その理由は2つあり、外観を好みの雰囲気に変えることと、老朽化を防ぐことです。

中古住宅を購入するときに、内装は割とキレイで気に入ってるけれど外観が好みでないということもあります。外観をリノベーションして好みの雰囲気に変えることで、家への愛着が増しますよね。

また、外壁や屋根は5年~20年ほどでメンテナンスが必ず必要になります。そのため、購入後の老朽化を防ぐといった観点でも、中古住宅を買った際に物件のメンテナンス状況を確認し、外観のリノベーションを検討してみると良いでしょう。

4-3.今住んでいる住宅のイメージチェンジをしたい人

今住んでいる住宅のイメージチェンジをしたい場合も外観のリノベーションがおすすめです。

メリットの所でもお話ししましたが、外観を変えるだけで全く違う家のように変更することができます。

先ほどもお見せしましたが、以下の事例のように外壁を塗装しドアと窓を替えただけでとてもきれいでモダンな印象にすることができるのです。

このように今住んでいる家のイメージチェンジがしたい人は外観のリノベーションがおすすめです。

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外観のリノベーションにかかる費用

外観のリノベーションを検討する際、気になるのは費用です。いったいどれくらいかかるのか、場所別にそれぞれ解説していきますね。

5-1.外壁

外壁は塗料やサイディング材など使う材料によって費用は変わってきます。外壁塗装と重ね張り、張り替えでかかる費用の内訳をそれぞれ詳しく解説していきますね。

5-1-1.塗装する場合

外壁塗装の平均的な費用相場は80万円〜150万円です。(一般的な2階建て住宅/塗装面積200㎡)

詳しい内訳は以下のようになっています。

基本的には、飛散防止ネット・高圧洗浄・養生・施工費はどの塗装工事でも必要になります。付帯塗装工事は塗装する場所によって異なりますので、その部分の工事をするかどうかで費用も大きく変わってくるのです。

例えば、一般的な2階建て住宅で塗装面積が200㎡で計算してみましょう。塗料は一般的に多いシリコン塗料を利用し、付帯塗装工事は除いて計算します。

飛散防止ネット 100円 × 200㎡ = 20,000円
高圧洗浄    100円 × 200㎡ = 20,000円
養生      250円 × 200㎡ = 50,000円
施工費    1,000円 × 200㎡ = 200,000円
現場管理費  30,000円
廃材処理費  10,000円
塗料     2,300円 × 200㎡ = 460,000円

一般的によく使われるシリコン塗料で計算した場合、一回の塗装代で安くても75万円はかかります。これは付帯塗装工事など何も含めていない最低料金ですので、あと数十万円はプラスされると考えておいた方がいいでしょう。

また、塗料を別のものにすると塗料代も変わってきますので、塗料の性質やメンテナンス性も考えてどの塗料にするか選びましょう。

5-1-2.重ね張り・張り替えの場合

【費用の相場】
130万円~220万円

内訳は以下の表をご覧ください。

先ほど同様に一般的な2階建て住宅、工事面積200㎡で計算してみましょう。

サイディング材 3,500円 × 200㎡ = 70万円
重ね塗り工事費 2,500円 × 200㎡ = 50万円
足場       600円 × 200㎡ = 12万円
養生       250円 × 200㎡ =  5万円
防水シート               5万円
シーリング               15万円
下地同縁     850円 × 200㎡ = 17万円
土台水切り設置             5万円
運搬費・諸経費             10万円

一般的な2階建ての住宅で窯業系サイディング材で重ね塗りをした場合、174万円かかります。材料を変えることで費用も変わってきますし、面積や会社によっても費用は変わるので必ず見積もりを出してもらってくださいね。

5-2.屋根

屋根塗装の平均的な費用は、40万円〜60万円です。

内訳の詳細は下の表に記入していますが、一般的な工事では「高圧洗浄」「養生」「諸経費」は必ずかかります。雨どいなどの付帯部分は劣化の状況を見て、必要であれば付け足しましょう。

一般的な2階建ての住宅の屋根塗装を計算してみます。塗り面積は60㎡で計算します。

高圧洗浄  100円 × 60㎡ = 6000円
養生    250円 × 60㎡ = 15000円
足場台   600円 × 60㎡ = 36000円
現場管理費           30000円
廃材処理費           10000円
施工費   1000円 × 60㎡ =   6万円
塗料    2300円 × 60㎡ = 13万8000円

一般的によく使われるシリコン塗料で計算した場合、一回の屋根塗装で30万円かかりました。今回は付帯塗装工事は除いて計算しているので、付帯装備も塗装してもらったり、塗料のグレードをあげるともっと費用がかかります。

屋根は雨漏りを防ぐ重要な部分ですので、メンテナンス性も考慮して使う塗料を選びましょう。

5-3.玄関のドア

玄関ドアのリフォームにかかる費用の相場は30万円〜50万円です。

費用の内訳はこちらです。

玄関ドアのリノベーションはドアのみ交換するのか、工事も必要なのかによってかかる費用が大きく変わります。ドアの交換だけでしたらドア本体代と交換費が2~3万円かかるだけですが、引き戸から開き戸にするなどドアのカタチなどが変わると工事費も高くなります。

防犯やバリアフリーなどの観点からも考えて、どのようなドアにするか検討すると良いでしょう。

外観のリノベーションを依頼する会社の選び方

外観だけのリノベーションでも高額な取引になりますので、会社選びは慎重にする必要があります。ここでは外観のリノベーションを依頼する会社選びのポイントをお話ししていきます。

6-1.外観リノベーションの会社選びは重要

外観のリノベーションをする際、会社選びは非常に重要です。特に外壁や屋根のリノベーション会社は悪質な会社も多くいるので、安いからといった理由で依頼してしまうと、追加料金を請求されたり、欠陥工事だったりと失敗してしまいます。

国土交通省が管轄する公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」による調査によると、リフォーム後に不具合が生じた部位の相談は屋根や外壁などの外観リノベーションが多いことが分かります。

参考:住宅リフォーム・紛争処理支援センター 住宅相談統計年報2021より

なぜ外観のリノベーションで不具合が起きやすいのかというと、外観のリノベーション会社の中には悪質な会社もいるからです。

このように外観のリノベーションは施行後に不具合が生じることが多いので、信頼できる会社を選ぶことが重要になってきます。

6-2.外観リノベーションの会社選びのポイント

会社を選ぶ際は複数社に見積もりを出して話を聞いて決めましょう。その際に、会社を選ぶポイントを解説していきます。

  • 見積もり前の診断をしっかりしてくれるか
  • 見積書の内容は明確か、価格は妥当か
  • 保証や・アフターケアの内容はどうか

それぞれ解説していきますね。

6-2-1.見積もり前の診断をしっかりしてくれているか

見積もりを出す前に建物がどれくらい劣化しているか状態をしっかりと診断してくれる会社か確認しましょう。

特に屋根や外壁やひび割れなどの状況により、雨漏れなどがおこる可能性もあるので建物の状況をしっかり確認しないと見積もりができませんよね。悪徳な会社は、見積もり前の診断をしっかり行わずに見積もりを持ってきた際に少し確認する程度だったり、屋根に上らず下から眺めるだけだったりします。

診断をしっかりしてから見積もりを出してもらわないと、後から追加の修復費が発生したり、修復をないがしろにされる可能性もあります。

見積もり前の診断をしっかりしてくれる会社かどうか確認をしましょう。

6-2-2.見積書の内容は明確になっているか、価格は妥当か

見積もりは一社だけでは価格の相場が分からないので必ず複数社に見積もりをもらうようにしましょう。

その際に、見積もりの額が高すぎたり安すぎたりする会社は危険です。見積もりの額が妥当かどうか確認しましょう。また、見積書の内容が内訳まで細かく記載してあるかも確認しましょう。

例えば、外壁塗装の依頼をする場合、次のような見積書は注意が必要です。

【見積書の悪い例】

  • 塗装する面積が「㎡」ではなく「坪」で書かれている
  • 「塗装工事一式」と見積もりの内訳が書かれていない

通常、塗料の面積は「㎡」で計算されます。それを「坪」で計算している場合、塗料を適量使っているか分かりません。坪で計算された見積もりの場合、あとで塗料が足りなくなって追加料金を請求されるか、塗料を薄めて使われる可能性があるのです。

また見積書に内訳が書かれておらず「塗装工事一式」等とあいまいにされている場合、この部分も工事してくれると思っていたとのちのちトラブルになる可能性もあります。また内訳を細かく丁寧に記載してくれないというのは信用できませんよね。

このように見積もりを出してもらったときに、妥当な値段かどうか、見積書の内容はどうか確認をしましょう。

6-2-3.保証やアフターケアの内容はどうか

リノベーション後の保証やアフターケアがあるか確認しましょう。

特に屋根や外壁の場合、リノベーションしてもらった直後は良くても、数年経ってすぐにひび割れが生じたり、どこかに不具合が出たりする可能性があります。優良な会社さんは、5年~10年ほどの保証やアフターサービスをつけてくれる会社が多いです。

保証の内容としては、例えば以下のようなことがあります。

【保証内容の例】

  • 塗装工事をして1年後に塗装が剥げてしまったので、剝げた部分をキレイにしてもらった
  • リノベーション後、半年後に内壁にひびを発見したので、修理してもらった

不具合が起こる可能性のある外観のリノベーションだからこそ、保証やアフターサービスのある安心できる会社に依頼しましょう。

また、保証をつけてもらう際は口約束ではなく「保証書」などを発行してもらい証明できるようにしておくことが大切です。

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外観のリノベーションを成功させるためのポイント

ここでは外観のリノベーションをする際に役立つ知識をお話ししていきます。以下のポイントを知っておくことで、「ほんとはもっと費用を節約できたのに……」などとあとで後悔することがなくなります。

外観リノベーションを成功させるポイントは以下の2つです。

それぞれ解説していきますね。

7-1.コスパとデザイン性〇な「まとめて施工」

外観のリノベーションは複数個所をまとめてすることで、見た目が良くなるだけでなく費用も抑えることができます。

外壁や屋根をリノベーションする際は、足場を組む必要があり、一度足場を組むのに一般的な30坪の住宅で15万円前後かかるのです。外壁と屋根のリノベーションを5年後などに分けると、その都度足場を組まないといけませんが、まとめて外壁と屋根のリノベーションを行うと足場代は一回分の代金で済みます。それだけでも15万円の節約になるのです。

このように外観のリノベーションをまとめて行うことで見た目の印象が良くなるだけでなく、コストも削減できるのです。

7-2.素材選びはメンテナンス性を考慮する

使う素材を選ぶときは、メンテナンス性を考慮して選びましょう。

外壁や屋根をリノベーションする際は、使う素材によってメンテナンスするサイクルが変わってきます。一見、安い素材を使う方が費用が抑えられそうですが、メンテナンスするスパンが短くなり長い目で見るとかえってコストがかかってしまったということになる可能性があります。

例えば、外壁塗装とサイディング材で見てみましょう。

ウレタン塗料を使った場合と、金属材ディングを使った場合の費用で、それぞれ40年間メンテナンスするとどれくらいの費用の差になるか計算してみます。

なお、塗装の場合は15年~20年に2回はひび補修・再塗装・シーリングのメンテナンスも行います。金属サイディングの場合は、15年~20年に1回の再塗装、2回はシーリングメンテナンスを行います。

このように、初めの一回目はウレタン塗料は80万円、金属サイディングは185万円かかるので、初期費用をみるとウレタン塗料にしようと思いますよね。しかし、20年目でメンテナンス費は同じになり、その後塗料の方が費用がかさんでいるのが分かります。

このように、リノベーションする素材を選ぶ際は、初期費用ではなく、長期的なメンテナンス性を考慮して素材を選びましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?外観のリノベーションでできる内容や費用などが理解できたと思います。

最後にこの記事をまとめますと、

◎外観のリノベーションは可能であり必須

◎外観のリノベーションでできる場所は

  • 屋根
  • 外壁
  • 玄関
  • カーポート

◎外観をリノベーションするメリットは

  • 見た目がキレイになる
  • 機能性が高まる
  • 家が長持ちする

◎外観のリノベーションがおすすめな人

  • 居住中の住宅のメンテナンスを10年以上していない人
  • 中古住宅を購入した人
  • 今住んでいる住宅のイメージチェンジをしたい人

◎外観のリノベーションにかかる費用

  • 屋根は40万円~100万円
  • 外壁は80万円~230万円
  • 玄関は30万円~50万円

◎外観のリノベーションを依頼する会社の選び方

  • 見積もり前の診断をしっかりしてくれるか
  • 見積書の内容は明確になっているか、価格は妥当か
  • 保証やアフターケアの内容はどうか

◎外観のリノベーションを成功させるためのポイント

  • まとめて施工することでコスパとデザイン性◎
  • 素材選びはメンテナンス性を考慮する

この記事を元にあなたの外観のリノベーションがうまくいくことを願っています。

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