2022.05.24 更新 2022.05.24 公開

リノベーションの躯体現し事例3選|メリット・デメリット詳しく解説

「躯体現しってどんな感じなのかな?」
「躯体現しのリノベーション事例を見て検討したい。」

そう思っていませんか?「躯体現し(くたいあらわし)」という言葉は聞き慣れず、具体的にイメージできないという方も多いと思います。

躯体現しのリノベーションとは、天井や梁、壁や柱など構造部分にあえて壁紙等を貼らずに仕上げた内装のことです。一点物の味とかっこよさがあり、おしゃれなコンクリート打ちっぱなしの内装などにしたい方におすすめです。

そのほか、天井を高くできる場合があったり、リノベーション費用を抑えられる場合があるというメリットがあります。

リノベーションで躯体現しをしたらどんな空間が作れるかを具体的にイメージできるように、この記事では次のような事例を紹介しています。

ただし、躯体現しは角部屋や最上階には向かないという点や床の躯体現しができないという注意点があります。

そこでこの記事では、あなたがリノベーションで躯体現しをするべきなのか判断するとともに、具体的な空間をイメージできるように、以下の内容についてお伝えします。

  • リノベーションの躯体現しとは何か
  • 躯体とは何か
  • 躯体現しの実例
  • リノベーションで躯体現しのするメリット
  • リノベーションで躯体現しをするデメリット
  • リノベーションで躯体現しがおすすな人
  • リノベーションで躯体現しをする西尾注意点
  • 理想通りの躯体現しを実現するためのリノベーション会社選びのポイント

リノベーションで躯体現しをするか判断して希望通りのリノベーションを実現するために、最後まで読み進めてくださいね。


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リノベーションの躯体現しとは

はじめにリノベーションの躯体現しとはどんな物なのか、詳しく解説します。「躯体」がどんな物なのか、リノベーションで躯体現しをするとはどういうことなのかについて理解すると、躯体現しをするかどうか判断がしやすくなります。

1-1.そもそも躯体とは

「躯体」とは、建物の構造を形づくる部材の集まりの総称です。基礎・柱・梁・壁面・床などで構成されていて、建物に加わる力を支える役割があります。

躯体は使う材料により、以下のように区分されます。

  • 木造
  • 鉄筋コンクリート(RC造)
  • 鉄筋造(S造)
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) など

マンションの場合は主に鉄筋コンクリート、鉄筋造、鉄骨鉄筋コンクリート造のどれかに当てはまります。その中でも壁や柱、梁などの組み合わせ方には種類があり、「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があります。

「ラーメン構造」は柱と梁などで建物を支えるので、四隅に出っ張りがあったり、天井部分に梁がある構造です。

「壁式構造」は、面で建物を支える構造で、梁や柱がない構造になっています。

どちらの構造の躯体も、コンクリートを表面に見せることを前提に作られていません。そのため見せることを目的に作った打ちっぱなしの壁とはまた違う、比較的ラフな表面の場合が多いです。

戸建ての場合、多くは木造で建てられており、代表的な工法には「在来工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」があります。

「在来工法」は柱・床・梁で組み立てる工法で、天井の躯体現しが可能です。一方、2×4工法は2×4センチの合板で床・壁・天井を作り組み合わせる工法なので、躯体現しはできません。

◎構造についてより詳しくは、「マンションの壁の構造」について書かれたこちらの記事をご覧ください。

1-2.リノベーションの躯体現しとは

リノベーションの躯体現しとは、建物の構造部分である「躯体」をあえて覆い隠さず、たとえばマンションの場合は、コンクリート打ちっぱなしとして出して部屋のインテリアとすることです。

出典:ゼロリノベ

このように躯体(梁・柱・壁)についているものを剥がし、躯体を剥き出しにすることで、オリジナリティ溢れる一点ものの内装になります。

一般的なマンションでは、以下の箇所で躯体現しの施工が可能です。

  • 天井

壁の一部を躯体現しにしたり、梁のみを躯体現しにするなど、躯体現しの取り入れ方は自由に選ぶことが可能です。

躯体現しの実例

躯体現しの事例を3つご紹介します。

2-1.躯体そのままを活かした壁面

出典:ゼロリノベ

まず初めにご紹介するのは、壁面の躯体現しをした実例です。

出典:ゼロリノベ

剥き出しにした躯体は、一見おしゃれなペイントをしているように見えますが、施工時のボンド跡をそのまま活かしたデザインになっています。

出典:ゼロリノベ

壁の下部分は躯体にペイントを施し、グレイッシュな空間を演出。とてもおしゃれですよね。

出典:ゼロリノベ

躯体現しした部分は、コンクリートが欠けている部分があったり、鉄管などがそのまま見えることもあります。

【リノベーション前】

出典:ゼロリノベ

リノベーション前の画像です。躯体現しをしたことで、イメージがガラッと変わり、おしゃれな空間に生まれ変わったのがわかりますね。

2-2.コンクリート・タイル・木材・金属など、素材を感じられる空間

出典:ゼロリノベ

続いてご紹介するリノベーション事例は、壁と天井、梁、柱までを躯体現しにした例です。

出典:ゼロリノベ

躯体現しをしたシンプルな壁と天井に、木材やタイルなどの素材が映えるこだわりの空間です。

出典:ゼロリノベ

躯体現しにしたことで剥き出しになった配管や換気扇のダクトは、シルバーでコーティングすることで空間にマッチしておしゃれ感をUPさせています。

出典:ゼロリノベ

出典:ゼロリノベ

躯体現しで露呈したコンクリートは、表面が均一ではなくて味があります。

【リノベーション前】

出典:ゼロリノベ

リノベーション前のクロスが貼られた空間では、梁が目立って邪魔な感じがしますが、躯体現しにすると大きな梁が逆に空間をおしゃれにしてくれてプラスに感じられますね。

2-3.コンクリート剥き出しでグレイッシュな空間

出典:ゼロリノベ

最後にご紹介する実例は、部分的に躯体現しのリノベーションをした事例です。天井の大部分と壁の一部を躯体現しでコンクリート剥き出しにしました。

出典:ゼロリノベ

こちらの事例では、リビング4面のうち、面積が小さい壁を躯体現しにしています。

出典:ゼロリノベ

躯体現しにした壁に挟まれたクロスの壁がアクセントになり、空間がスッキリ見えます。

出典:ゼロリノベ

こちらの部屋は、天井のみを躯体現しにしています。クロスを貼った壁と躯体現しにした天井は、違和感なく馴染んでおしゃれですね。

出典:ゼロリノベ

躯体現しにした天井に伸びるダクトレールが天井をデザインしてくれます。

出典:ゼロリノベ

剥き出しの換気ダクトも違和感がありません。

出典:ゼロリノベ

洗面所は梁のみを躯体現しにしています。梁がアクセントになっておしゃれですね。

【リノベーション前】

出典:ゼロリノベ

リノベーション前の内装は、天井と壁の全面が白いクロスでした。同一色で統一された空間を躯体現しすることで、メリハリがついてより素敵な空間に生まれ変わりました。

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リノベーションで躯体現しをするメリット

それでは、リノベーションで躯体現しをするメリットについて詳しくお伝えします。メリットは以下の通りです。

  • 意図しない一点物の味とかっこよさがある
  • 天井が高くなる場合がある
  • リノベーション費用を抑えられる場合がある

それぞれみていきましょう。

3-1.意図しない一点物の味とかっこよさ

出典:ゼロリノベ

リノベーションで躯体現しをする一番のメリットは、意図しない一点物の味とかっこよさです。

躯体現しでは以下のようなオリジナルの味がでます。

  • 表面の凹凸
  • 表面の線
  • グレーのムラ
  • クロスのボンドの跡
  • 工事のメモ書き

内装は基本的に量産されたクロスを貼って仕上げることが多く、壁一面同じ柄になりますが、躯体現しではそうはなりません。

オリジナルの味を一点物の内装デザインとして楽しめるのが、躯体現しの一番の魅力です。

3-2.天井が高くなる場合がある

マンションでは二重天井といって躯体とは別に内装天井を作って仕上げている場合があります。

躯体現しをすることで天井が既存よりも高くすることが可能です。
内装天井のリノベーションもしなくていいので、費用を抑えることが可能です。

実例をご紹介しましょう。

【リノベーション前】

出典:ゼロリノベ

【リノベーション後】

出典:ゼロリノベ

天井の躯体現しをしたことによって、天井が高くなり解放的な空間になりました。

天井が高くなると室内が広く感じられるし、3-3.リノベーション費用を抑えられる場合があるでお伝えしますが、内装天井を作らない分費用が浮くので一石二鳥です。

3-3.リノベーション費用を抑えられる場合がある

リノベーション費用を抑えられる場合があるのも躯体現しのメリットです。

壁や天井、梁など躯体部分の一般的なリノベーションでは、元々貼られているクロスを剥がして、下地を整え、新たにクロスを貼ります。しかし躯体現しのリノベーションでは、下地を整えたりクロスを貼る必要がないので、その分の費用が抑えられます。

ただし、二重天井を躯体現しにする場合は内装天井を解体する必要があるため、単にクロスを張り替える場合よりも費用が高くなる場合もあります。

リノベーションで躯体現しをするデメリット

続いて躯体現しのデメリットをお伝えします。リノベーションで躯体現しをするデメリットは以下の通りです。

  • 音が気になる場合がある
  • 解体するまで躯体の状態がわからない

それぞれ見ていきましょう。

4-1.音が気になる場合がある

躯体現しをした住宅では、音が気になる場合があります。
躯体現しをすると、断熱材やボードなどがないため、隣家や上の階と隔てるものが躯体のみになるからです。

天井の躯体現しをすると、躯体現しをしない場合と比べて上の階の足音や生活音がダイレクトに伝わります。自分が周りの音が気になりやすくなるだけではなく、自分の生活音や足音も周りに伝わりやすくなることも考えられるので注意が必要です。そのほか配管を流れる水の音が気になるという場合もあるようです。

躯体現しをする場合は、防音効果が低くなり、音が気になる場合があることを想定しておきましょう。

4-2.解体するまで躯体の状態がわからない

出典:ゼロリノベ

躯体現しにすることを決めてリノベーションしても、壁や天井になる躯体の状態は実際に解体してみないとわからないので、想像している通りの壁や床になるとは限りません。

そもそも躯体は見せるために作られていないので、表面が荒かったり凹凸がある場合があります。また、工事の時のメモ書きがされていたり、取り払った壁紙のボンド跡がひどく残って取れない事態も考えられます。

躯体現しにしてみたら、自分が思っていたようばコンクリートの表情ではなかったということは十分考えられるので、それも含めて楽しむ気持ちで躯体現しにした方がいいでしょう。

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リノベーションで躯体現しがおすすめな人

メリットデメリットを踏まえた上で、リノベーションで躯体現しがおすすめな方をまとめます。

リノベーションで躯体現しがおすすめな人は以下の通りです。

  • コンクリート打ちっぱなしの内装にしたい人
  • リノベーション費用を抑えたい人

それぞれについてお伝えします。

5-1.コンクリート打ちっぱなしの内装にしたい人

躯体現しは、コンクリート打ちっぱなしの内装にしたい人におすすめです。というより、中古マンションをコンクリート打ちっぱなしにしたい人は、躯体現し以外の選択肢はありません。

出典:ゼロリノベ

このようにコンクリート打ちっぱなしと塗装を一緒に楽しむことも可能です。

出典:ゼロリノベ

このように梁だけをコンクリート打ちっぱなしにしてもおしゃれですよね。

コンクリート打ちっぱなしの素材感のある空間にしたい方は、リノベーションで躯体現しにするのがおすすめです。

5-2.リノベーション費用を抑えたい人

躯体現しは、リノベーション費用を抑えたい人にもおすすめです。通常のリノベーションで計上されるクロスやボード、断熱材などの費用がかからないので、その分リノベーション費用を抑えられます

浮いた費用でいい家具を購入したり、水回り設備の費用に回すこともできますね。

壁や天井にできるだけ費用をかけたくない人、リノベーション費用自体をできる限り抑えたい人は、躯体現しを検討してみることをおすすめします。

リノベーションで躯体現しをする際の注意点

ここからは躯体現をするにあたって心に留めておきたいポイントについてお伝えしていきます。

まずはリノベーションで躯体現しをする際の注意点です。注意点は以下の通りです。

  • 角部屋と最上階は躯体現しはおすすめできない
  • 床の躯体現しはできない

それぞれ見ていきましょう。

6-1.角住戸と最上階は躯体現しはおすすめできない

外気に触れる面積が大きい角部屋の住戸と最上階は、リノベーションで躯体現しにすることはおすすめできません。

躯体現しをすると断熱材がないため、外気にふれる面積が大きいと外気と共に室温が下がり、室内が寒くなるからです。

もしどうしても角部屋や最上階の住戸で躯体現しをしたい場合は、以下のような対策をおすすめします。

その分予算がかかりますが、寒さ対策が可能です。

また、最上階の住戸では天井の躯体現しはおすすめしませんが、どうしてもという場合は梁のみ躯体現しにすると影響が少なく済みます。

躯体現しをしたい場合は、物件の位置や階数など物件選びが重要です。物件探しの段階から躯体現し向きの物件を意識しながら探すようにしましょう。

6-2.床は躯体現しできない

ほとんどの場合、床の躯体現しはできません。マンションの管理規約で決められているケースも多々ありますし、床を躯体現しにすると音が下の階に響きやすくなり、トラブルの元になりかねないからです。

どうしても床をコンクリート調にしたい場合は、タイルを貼るなど他の物で代用しましょう。

出典:ゼロリノベ

このように土間を作るのもいいですね。

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理想の躯体現しを実現するためのリノベーション会社選びのポイント

最後に、理想の躯体現しを実現するためのリノベーション会社選びのポイントをお伝えします。ポイントは以下の2点です。

  • オールワンストップ体制のリノベーション会社が良い
  • 丁寧にヒアリングしてくれる会社を選ぶ

それぞれ詳しくお伝えします。

7-1.オールワンストップ体制のリノベーション会社が良い

リノベーションで躯体現しの内装を希望する場合は、オールワンストップ体制のリノベーション会社を選ぶと良いでしょう。

オールワンストップ体制のリノベーション会社とは、物件探しから住宅ローンのサポート、施工まで全ての工程に対応する部門を社内に持っているリノベーション会社のことです。

躯体現しは6-1.角部屋と最上階は躯体現しにはおすすめできないで伝えした通り、基本的に断熱材がないので、向いている物件と向いていない物件があります。オールワンストップ体制のリノベーション会社に依頼すると、物件探しから関わってもらえるので、躯体現しに向いている物件をリサーチして探してもらえます。

リノベーションで躯体現しをするときは、オールワンストップ体制のリノベーション会社に依頼して、躯体現しを意識した物件探しから始めるのがおすすめです。

詳しくは、ワンストップリノベーション会社について書かれたこちらの記事をご確認ください。

7-2.丁寧にヒアリングをしてくれる会社を選ぶ

躯体現しのリノベーションでは、さまざまな表現ができるからこそ丁寧にヒアリングしてくれるリノベーション会社を選ぶことが重要です。

躯体現しでできることはとても幅広いです。細かいこだわりやデザインを実現して理想の空間を作るためには、リノベーション会社にできる限りやりたいことを伝えて理解してもらい、一緒に検討してもらう必要があります。

丁寧にヒアリングをしてくれるリノベーション会社は、親身になって考えてくれるので、他にも譲れない要件がある場合でもバランスをとって一緒に検討してくれます。

リノベーションで躯体現しをする際は、丁寧にヒアリングをしてくれるリノベーション会社を選びましょう。詳しくはリノベーション会社について書かれたこちらの記事をご確認ください。

まとめ

リノベーションの躯体現しについて理解は深まりましたか?

躯体現しの最大の魅力である意図しない一点物の味とかっこよさなど、事例を通して伝わったのではないでしょうか。

躯体現しでは、他にも天井を高くできたり、費用が抑えられるといったメリットもあります。

一方で音が気になるケースがあったり、解体するまで躯体の状態がわからないというデメリットもあります。

角部屋や最上階では断熱が必要なケースもあるため、物件探しからリノベーションの相談ができる「オールワンストップリノベーション会社」を選ぶことがおすすめだということもお伝えしました。

この記事でご紹介した事例やポイント、注意点などを参考に、オリジナリティ溢れる素敵なリノベーションをしてくださいね。

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