2023.01.20 更新

独身女性のマンション購入は当たり前!後悔しない資金計画と物件選びのポイント解説

独身 女性 マンション 購入画像

「このまま賃貸に住み続けるのは家賃がもったいない気がする」

「賃貸に住み続けるのは老後の生活が心配」

このように考え、マンション購入を検討している独身女性が多いようです。結論から言うと、女性単身のマンション購入は大いにアリです!しかし将来のライフスタイルの変化や細を考慮し、適切な資金計画やライフプランの見通しを立てた上で購入に踏み切るのが賢明でしょう。

とはいえ、大きな買い物だからこそ慎重に決断したいところですよね。

そこでこの記事では、独身女性がマンションを購入するメリットや後悔しがちな点を解説します。納得のいくマンション購入に繋げるために意識すべきポイントも紹介しますので、マンション購入に興味はあるけれども一歩踏み出せずにいる独身女性はぜひ参考にしてみてくださいね。

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“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

\一級建築士監修のWEBセミナー開催中!/

独身女性がマンション購入するのは普通のこと

昨今は手頃な中古マンションの購入という選択肢も一般的になってきたので、購入層の幅が広がりました。それは既婚者に限らず独身者でも同じことです。では、実際にマンションを購入する独身女性はどの程度いるのでしょうか?

1-1.マンション購入者の女性比率は過去5年間で約2倍に増加

リクルートが発表した「2021年首都圏新築マンション契約者動向調査」によると、首都圏の新築マンション契約者において、独身女性の割合は11.1%となっています。これは2016年からの5年間で約2倍に増加した計算です。

実際、住宅の購入からリノベーションをワンストップでサポートしているゼロリノベでも、独身女性の相談数は右肩上がりになっています。
とくに近年はリモートワークが浸透し、住環境への高い満足度を求める人が増えました。それも独身女性のマンション購入を後押ししている理由のひとつでしょう。

どんな独身女性がマンション購入を検討しているの?【年齢】

ここからは、どのような独身女性が実際にマンション購入しているのかを、一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会が2021年に実施した「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」の結果をもとに具体的に紹介していきます。

まずはマンションを購入している女性の「年齢」から見てみましょう。

2-1.30代後半〜40代前半でマンション購入をする独身女性が多い

一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会の調査結果(以降:調査結果)によると、マンションを購入した女性の約半数は、30代後半から40代前半で購入に至っています。

はじめてマンションを購入した年齢

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2021年)

とくに35歳~44歳でマンションを購入したと回答した割合はいずれも20%を超えており、合計で約45%にも及びます。そしてこのうちの81.1%が未婚女性です。

マンション購入時のステータス

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2021年)

30代後半から40代前半でマンション購入を決断する独身女性が多くなる理由としては、以下のような背景があると考えられます。

  • 収入が安定してくる年代なので、マンション購入資金の目処がたつ
  • ローンを組むことを考えると、40代後半や50代、60代では難しい
  • 将来の住まいやライフスタイルについて考える時期になった

思い当たるところがある人も多いのではないでしょうか?

2-2.「良いパートナーがいれば結婚したい」マンション購入と結婚観は別

独身でマンションを購入すると「結婚しないと決めたことになるのでは」と不安を感じる女性は少なくありません。しかし実際にマンションを購入した独身女性は、結婚と快適な生活は切り離して考えていることが多いようです。

調査結果によると、マンションを購入した未婚女性のうち、75.5%もの人が「良いパートナーがいれば(結婚)したいと思う」と回答しています。

結婚について思うこと

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2021年)

「独身でマンションを購入した=結婚しない」ということではなく、今を快適に過ごしたい、無駄な家賃を払わず賢く暮らしたいという考えが強いようです。

2-3.独身でマンションを購入する女性が増えている3つの背景

1章でお伝えしたとおり、マンションを購入する独身女性は増加傾向にあります。ここからは、独身女性のマンション購入が増えている背景を、データとともにご紹介します。

2-3-1.金銭的にゆとりのある女性が増えてきた

マンション購入する女性が増えてきた理由のひとつとして、金銭的ゆとりを持つ女性の増加が挙げられます。

ここ数年で単身者向けのマンションが増え、さまざまな価格帯から選択できるようになりました。しかしマンション購入を検討するには、最低限の資金がなければ始まりません。

厚生労働省が発表している賃金推移を見てみると、男女間での賃金格差が縮まってきており、女性の平均賃金は20年間で約30万円アップしていることがわかります。数十年前よりも給与が高くなり、お金の使い道も広がっているようです。

男女間賃金格差の推移

画像出典:令和3年賃金構造基本統計調査の概況|厚生労働省

また、男女共同参画局が発表している「階級別役職者に占める女性の割合の推移」を見ると、女性の役職者が年々増加しているのは一目瞭然です。

女性の役職者の割合の推移

出典:階級別役職者に占める女性の割合の推移|男女共同参画局

とくに、係長級の役職に就いている女性は1989年からのおよそ30年間で約4倍以上になっており、あわせて所得が高くなった女性も増加しているでしょうす。

このように、時代の流れとともに仕事をして金銭的なゆとりを持つ女性が増え、マンション購入が検討できるようになってきたのです。

2-3-2.高齢化社会となり老後の不安を抱えている

独身女性がマンション購入に踏み切るのには、高齢化も背景として挙げられます。

内閣府の調べによると、2020年の段階で日本の総人口の28.9%が65歳以上の高齢者となり、2020年の段階で女性の平均寿命は87.74歳、2065年には91.35歳まで伸長すると予測されているのです。

そのため定年を過ぎ、十分な収入が見込めない老後にどれだけ長く賃貸の家賃を払い続けられるのか、住まいを失うことにならないのかと不安を抱えている独身女性は少なくありません。

実際、昨今では単身高齢者になると賃貸契約ができないケースが問題視されているのも事実です。単身高齢者は家賃滞納や孤独死などの心配があり、大家の約6割が不安を抱いているという調査結果*もあります。こうした背景からも、早い段階からマンションを購入して生涯住み続けられるようにしたいと考える独身女性が増えているのです。

*参考:令和4年版高齢化白書|内閣府

2-3-3.マンションを資産と考えている

マンションをいざというときにお金に変えられる資産と捉え、購入を決断する女性もいます。立地条件や利便性が良いなど、資産価値の高いマンションを購入しておけば、将来お金に困ることがあっても売却すればまとまったお金を手に入れられるので安心感を得られます

調査結果でも、マンションを2戸以上所有したいと考えている女性は25.6%にのぼり、自分の住まいだけでなく賃貸活用や売却を視野に入れていることがわかります。

独身女性が比較的手軽に検討できる資産としても、マンション購入は注目を集めているのです。

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どんな独身女性がマンション購入を検討しているの?【年収】

続いて、どのくらいの年収の独身女性がマンションを購入しているのかを紹介します。

3-1.年収は400〜600万円台の女性が半数以上を占めている

調査結果によると、マンション購入したときの年収は500万円台が22.8%で最多。続いて400万円台が21.8%、600万円台が17.1%と続きます

はじめてマンションを購入したときの年収【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2021年)

2021年の正社員の女性の平均給与が389万円*であることを考えると、平均給与を超えた辺りでマンション購入する女性が多いようです。

*参考:令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

3-2.自宅として購入している女性が60%以上

調査結果では、マンションを購入した女性のうち、「購入後は一人で住んでいる」と回答した人の割合は69.0%にも達しています。家族と一緒に住んでいる人(6.9%)、人に貸して家賃収入を得ている人(5.5%)などと比較しても圧倒的に多く、多くの女性が自分で暮らすための住居としてマンションを購入しているとわかります。

自分で納得のいく住まいを検討し購入した結果、「心が豊かになり、ゆとりができた」「将来の不安や心配が減った」「毎日が楽しく充実している」など、精神的にポジティブな変化を感じている人も多く、マンション購入を機に満足度が高い生活を実現しているようです。

独身女性がマンションを購入する3つのメリット

独身女性がマンションを購入するのには、以下のようなメリットがあることも理由として考えられます。

  • 長い目で見ると賃貸よりもコストを抑えられることが多い
  • ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる
  • 満足度の高い暮らしができる

順番に紹介します。

4-1.長い目で見ると賃貸よりコストを抑えられることが多い

マンションを購入すると、マンションの賃貸料を生涯払い続けるよりもコストが抑えられるケースが多くなります。

たとえば頭金なしで4,000万円のマンションを35年ローンで購入した場合と、賃貸し続けた場合を試算してみると、35年目には下記の表のように支払い家賃の総額が住宅ローンの返済額を約377万円もオーバーします。

マンション購入のシミュレーション

※nom.comの「賃貸とマイホーム比較」シミュレーターでシミュレーションした結果
※支払い家賃は現在10万円、2年ごとに更新(更新料1カ月分・値上げ率3%)で試算
※住宅ローンは借入金額4,000万円、返済金利1.65%(固定金利)、返済年数35年で試算

35歳でマンションを購入したと仮定したなら、35年後は70歳。賃貸であれば、それからさらに10年も20年も家賃を払い続けなければならず、差額は大きくなる一方です。

対してマンションを購入した場合は、ローンさえ払い終われば、あとは維持費や管理費、固定資産税などを払うだけでよくなります。長期的に見ると、賃貸よりもコストを抑えやすくなるのが、マンション購入のメリットです。

4-2.ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる

購入したマンションは自身の資産となるため、居住用として使用するだけでなく、賃貸や売却など自由に活用できます。マンションを購入してから転勤や結婚といったライフスタイルの変化があっても、対応しやすいところがメリットです。

たとえば資産性の高いマンションを購入していれば、生活スタイルやライフステージの変化で住み替えを検討したときもマンションの売却価格でローンを返済できます。せっかく購入したマンションを売りたくない場合は、賃貸物件として貸し出し、家賃収入を得ることも可能です。

「将来どうなるかわからない」という今の不安にだけ目を向け賃貸マンションで過ごしてしまうと、家賃だけかかり手元に何も残りません。しかしマンションを購入していれば、自分の資産として賢く利用できるのです。

4-3.満足度の高い暮らしができる

一般的には賃貸マンションより分譲マンションのほうがおしゃれでグレードが高く、設備が充実していてインテリア性が高いため、月々の支払い額が同じでも暮らしの満足度が上がります

また分譲マンションは、オートロックになっている、管理人が常駐しているなど、安心して暮らせるセキュリティ対策が取られているケースがほとんどです。そのため安全面において生活の質が向上したと思う女性も多いようです。

調査結果でも、マンション購入後の変化として「心が豊かになりゆとりができた」「毎日が楽しく充実している」といった前向きで満足度が高い声が溢れています。

マンション購入後の変化【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2021年)

購入したマンションは自分の資産となるので、自分の好きなように手を加えることも可能です。そのため、リノベーションして自分好みの空間を作り上げることで、さらに満足度の高い暮らし方ができると言えるでしょう。

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独身女性がマンション購入後に後悔しがちな4つのポイント

マンションを購入してから後悔しないためには、経験者の体験談も参考にするのがおすすめです。独身女性のマンション購入でよく聞かれる後悔したポイントは、以下の4つです。

  • 毎月のローン返済が思ったより厳しい
  • ライフスタイルの変化に対応できなかった
  • いざ売却しようと思っても売れない
  • 近隣住民とトラブルがあるなど、暮らしにくい環境だった

どのような内容か、順番に見てみましょう。

5-1.毎月のローン返済が思ったより厳しい

独身女性がマンション購入後に後悔することが多いのが、資金繰りについてです。無理のない資金計画を立てていれば問題ないケースがほとんどですが、以下のような場合には返済が厳しいと感じることが多くなるようです。

  • 月々のローン返済額が以前の家賃よりも高い
  • 短期間で終わらせようと返済額を高く設定した
  • ボーナスをローン返済にあてている
  • 貯金のほとんどを頭金に使ってしまい現金が残らなかった

また、月々のローン返済額にだけに気を取られ、固定資産税や修繕積立費の支払いまで頭に入っておらず、出費がかさむケースもあります。

間取りやデザイン、共用施設など、マンション購入に際しては重視したいポイントが数多くあり「少しくらいの予算オーバーなら何とかなるかも」と考えてしまいがちです。

しかし住宅ローンの返済以外にも、生活費や美容、旅行などお金をかけたいことは数多くあるはずです。節約ばかりの苦しい生活を送らなくて良いように、購入するマンションの価格帯は慎重に検討しましょう。FPなどライフプランを踏まえた資金計画を提案してくれるプロに相談するのもおすすめです。

5-2.ライフスタイルの変化に対応できなかった

マンション購入後にライフスタイルが変化し、「ずっと住み続けたかったのに、暮らしにくくなってしまった」と感じることもあるようです。

例えば将来結婚することはないと考えていても、パートナーが見つかり結婚することがあります。あるいは病気になった親の介護をするために、同居が必要になることも。そうすると独身時代に一人暮らしを前提に間取りを決めた部屋では手狭で、住み替えを検討することになるでしょう。

また、転職や転勤で通勤に時間がかかるようになった、ペットを飼いたくなったけれどペット不可のマンションだった、などの後悔も見られます。

当初から資産運用や投資目的であるなら別ですが、住居用として長く使用することを検討している場合は、ライフスタイルの変化も視野に入れて検討するほうが良さそうです。

5-3.いざ売却しようと思っても売れない

マンションの売却や賃貸を視野に入れて購入したはずなのに、いざ売ろうとすると資産価値が低くなっていて後悔するケースもあります。

マンションを購入したエリアによっては「なかなか売れない」「賃貸の入居者が見つからない」など、思ったように住み替えられないことも少なからずあるようです。

これは資産価値を考慮してマンション選びができていなかったことが一因なので、次の章でご紹介する「失敗しないマンション選びのポイント」を参考にしてみてくださいね。

5-4.近隣住民とトラブルがあるなど、暮らしにくい環境だった

せっかく購入したマンションの近隣住民のマナーが悪かったり、トラブルが多発したりすると、住み心地が悪く失敗したと感じることが多くなります。
よく挙げられるポイントは以下の通りです。

  • 騒音が気になる
  • ゴミ捨てやたばこのマナーが悪い
  • 駐車場や駐輪場に他の車や自転車が停まっている
  • 共有施設が使いにくい

住民同士で言い合いになるなどの近隣トラブルが多発するような環境では、恐怖を覚えて女性一人では快適に暮らせません。近隣住民の様子は住んでみないとわからないことではありますが、購入前には周辺環境と合わせてマンション内の治安も確認しておく必要があるでしょう。

独身女性がマンション購入で失敗しないための4つのポイント

ここからは、5章で紹介したような後悔を防ぐためのポイントを4つ紹介します。

  • 無理のない返済計画を立てる
  • 資産価値も考慮して物件を選ぶ
  • マンション周辺の環境を確認する
  • 可変性のある間取りを検討する

物件選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。

6-1.無理のない返済計画を立てる

独身女性がマンションを購入するときには、今と同じ生活が維持できる価格の物件を選ぶことが大事です。

理想のマンションを購入するために無理をしてローンを組んでしまうと、生活が圧迫されて返済に頭を悩ませながら生活しなければなりません。

マンションのローン返済や生活費以外にも、独身女性なら美容代や旅行にもお金を掛けたいと思うでしょう。また不測の事態に備えた貯金も必要なので、無理して高い物件を購入せずに、今と同じ生活が維持できる購入価格のマンションを選ぶのが理想です。

目安としては、手取り年収の20%をローン返済に充てるよう計画を組むのがおすすめです。例えば年収400万円の場合、手取り年収は約310万円です。元利均等(金利1.2%)35年ローンを組むとすると、無理なく返せる額は1,771万円。月々の返済額は約5.1万円となります。

ローンは長期間払っていくものなので、一時的に無理な返済ができても長く継続できるとは限りません。「年収別ローンの返済額早見表」を参考にしながら、無理のない範囲で資金計画を立ててみましょう。

【固定資産税や修繕積立費も負担となる】
住宅ローンを組むときに見落としがちなのが、ローンの返済額以外にかかるお金です。マンションを購入すると、以下のような費用負担も発生します。

  • 固定資産税:毎年資産の所有者が支払う税金
  • 都市計画税:都市計画築に資産を持つ所有者が払う税金
  • 修繕積立費:マンションの大規模修繕を実施するための積立費(毎月徴収が多い)
  • 駐車場・駐輪場代:使用する場合に毎月支払う賃料

これらの費用も含めて年収の20~25%で抑えられるよう、銀行などの金融機関に借入額を相談しましょう。

【長期ローンは40代半ばがマンション購入のタイムリミットかも】
ローンの完済時期は、金融機関によって75歳~80歳くらいまでが上限に設定されているのが一般的です。そのため30~35年の長期ローンを組もうとすると、自然と40代半ばがマンション購入のタイムリミットとなります。

しかし75歳~80歳までというのは、定年を迎えても働き続けられる、または年金などで充分な返済能力があると判断された場合に限ります。そのため実際にはもう少し短く設定されることもあるでしょう。

返済期間が短くなるとその分毎月の返済額が増えるため、資金計画や検討するマンションを変更しなければならない可能性も。例えば3,000万円のマンションを35年で返済するとなると、毎月の返済額は約7.1万円(金利別)ですが、20年で返済しようとすると毎月12.5万円(金利別)も返済しなければなりません。

住宅ローンを組みマンションを購入することを検討している場合は、できるだけ早く物件選びを開始するのがおすすめです。ただしすでにある程度資金を準備していて10〜20年ローンでOKなら、購入のタイムリミットは伸びるので、慌てる必要はありません。

6-2.資産価値も考慮して物件を選ぶ

将来のライフスタイルの変化に備え、売却や住み替えを視野に入れている場合は、資産価値を考慮してマンションを選ぶことが重要です。

通常、マンションは築年数とともに資産価値が低下し、築後25年を超えたあたりで価格が安定する傾向があります

下記のグラフを参考にすると、東京都の新築マンションを購入した場合、20年で平米単価が40万円程度下がってしまうことが分かります。

首都圏における中古マンションの築年数帯別平均平米単価

【参考】首都圏中古マンション・中古戸建 地域別・築年帯別制約状況【2022年04〜06月】|東日本不動産流通機構(1頁)を元に作成

新しいマンションを購入したからといって、売却時に高く売れるかというとそうではないのです。そのため購入時には以下の点に留意して、できるだけ資産価値が高く価格相場が値崩れしにくい物件を選びましょう

  • 都心部や人気エリア、駅直結や駅近など、需要が多い場所にある
  • メンテナンスが行き届いている(修繕を実施している)
  • 魅力的な価値がある(展望が良い、デザイナーズマンション、外観がおしゃれなど)
  • 公共交通機関へのアクセスが良好(駅より徒歩10分以内)

とはいえマンションの資産価値は株と一緒で、いくら吟味しても将来の社会環境や経済状況によりどのように変動するのかはわかりません。

だからこそ「高く売れる」と過信して購入するのではなく、もし値崩れを起こしても問題ないように、前章で解説したように無理のない返済計画を立てることが大切です。

6-3.マンション周辺の環境を確認する

安心して暮らすには、マンション購入前にマンションの周辺環境をチェックしておくことも欠かせません。

一度で終えるのではなく、昼間と夜間など時間を変えて周囲の様子を確認することで、どのような人が住んでいるのか、時間帯によって環境が変化することがないかを把握できます。

とくに女性の一人暮らしとなるので、夜間に最寄り駅からマンションまで歩いてみて、不安を覚えないかも重要なポイントです。日中は静かで暮らしやすい環境だと感じても、夜になると人通りが増えて賑やかになり騒音が気になることも多々あります。

またマンション周辺の環境を確認するときには、病院やスーパー、コンビニなど、利用頻度が高い施設への距離もチェックしておくと安心です。

場合によっては一生住む場所となるため、マンションだけにとらわれず、周辺の環境にもこだわってみてください。

6-4.可変性のある間取りを検討する

マンションを購入するときには、部屋が細かく区切られていないような、将来自由に間取りを変更できる可変性の高い物件を選ぶこともポイントです。購入するときは独身であっても、パートナーが見つかったり、年取った親を迎え入れることがあるかもしれないためです。

購入後にリノベーションする場合も同様で、今後もし家族が増えるようなことがあったときでも、そのときどきのライフスタイルの変化に合わせて対応できるような間取りにしておくと安心です。

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独身女性がマンション購入した体験ブログ紹介

最後に「独身女性のマンション購入者の体験談を知りたい!」という人のために、リアルな声が聞けるブログを厳選してご紹介します。

7-1.マンション購入で賃貸暮らしの不満を払拭「アラサー独身、マンションを買う」

興味本位で訪れたマンションのショールームで即日マンションの購入を決めた、アラサーの独身女性勝どきさん。マンション購入で後悔する点はなく、生活の質が向上したそうです。独身女性がマンションを購入して良かったと感じるリアルな声が聞きたい人は必見です。

アラサー独身、マンションを買う

7-2.マンション購入から購入後の流れを詳しく解説「独身OL中古マンション購入記~手放すまで」

マンションの購入から購入後のことまで詳しく記載されています。マンション購入後にかかる税金や大規模修繕のことなどにも触れられているため、よりリアルに資金計画がイメージできるはずです。独身女性がマンションを購入するときの一連の流れを把握しておきたい人は、ぜひチェックしてみてください。

独身OL中古マンション購入記~手放すまで

まとめ

独身女性がマンションを購入するメリットや注意点、選び方のポイントなどを、詳しく紹介してきました。最後にこの記事で抑えておきたいポイントをまとめます。

◎独身女性がマンション購入するメリット

  • 長い目で見ると賃貸よりもコストを抑えられることが多い
  • ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる
  • 満足度の高い暮らしができる

ポイントは理解したものの、高額な買い物となるマンションを、自分で見極めて購入するのは不安に思う独身女性も多いのではないでしょうか?そんなときには、物件選びからリノベーションまでワンストップでサポートしているゼロリノベにご相談ください!独身女性のこれからのライフプランにあった予算立てから、ファイナンシャルプランナーなどの専門家がお手伝い。マンションを購入しても無理なく楽しく暮らせる資金計画を、プロの視点で一緒に考えます

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独身でマンション購入した女性の平均年齢、平均年収は?

独身女性でもマンション購入する人は増えています。実際に購入した人の平均年齢、平均年収を調査したデータを紹介しています。詳しくは「どんな独身女性がマンション購入を検討しているの?年齢や年収を紹介」をご覧ください。

独身女性がマンション購入で後悔するポイントって?

女性の一人暮らしだからこそ、将来のライフスタイルの変化や細かな資金計画を考慮しマンション購入をしないと後悔につながってしまいます。よくある4つの後悔ポイントを知っておきましょう。詳しくは「独身女性がマンションを購入後に後悔をすることが多い4つのポイント」をご覧ください。

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