2021.09.14 更新 2021.09.14 公開

無垢材フローリングとは?特徴やメリット・デメリットを丸ごと解説

無垢材フローリングとは、同じ種類の天然木100%で作られたフローリングのことを指します。

複数の薄い板を重ね合わせて作る通常のフローリングにはない、天然木ならではの温かみや味わいを感じられるのが特長です。

一方で、ヒビ割れが生じやすいといったデリケートな一面もあるため、全ての人が無垢材フローリングに向いているわけではありません。

フローリングのような床材は、貼り替えるのに時間もお金もかかるものなので、購入する際は慎重に選ぶ必要があります。

無垢材フローリングについてよく知らずに購入してしまうと、「他のフローリングにすればよかった……」と、後悔してしまう可能性も。

だからこそ、無垢材フローリングについて基本的な知識を身に付け、そのうえで購入するかを判断することが大切なのです。

本記事では

◆無垢材フローリングとは何か

◆無垢材フローリングの代表的な種類と特徴

◆他のフローリングとの違い

◆無垢材フローリングのメリット・デメリット

◆無垢材フローリングをおすすめできる人・できない人

など、無垢材フローリングについて知っておくべき基礎知識を徹底解説。

さらに、無垢材フローリングを買おうと決めた方に向けて、記事の終盤では

◆自分に合った無垢材フローリングの選び方

◆よくある失敗と対策

といった、「失敗のリスクを減らすコツ」についても説明しています。

ぜひ最後まで読んで、「自分にとって最高の無垢材フローリング」を選べるようになりましょう。

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

「小さいリスクで家を買う方法」はこちら

無垢材フローリングとは

冒頭でも触れた通り、無垢材フローリングとは、「同じ種類の天然木100%で作られたフローリング」のこと

ここでは、そもそも無垢材とは何なのか、他のフローリングとはどう違うのか、もう少し詳しく解説していきます。

1-1.そもそも「無垢材」とは何か

無垢材とは、一本の木から切り出した木材のこと。

無垢材の椅子やテーブルは、全てのパーツが同じ一本の木から出来ているため、バラバラの素材を寄せ集めて作られる家具にはない味わい深さや温かみがあります。

また、同じ種類の木でも、色合いや木目は一本一本微妙に違うもの。

一つ一つ違った表情を見せる、「一点物」としての特別感があるという点も、無垢材の魅力のひとつです。

1-2.無垢材フローリングとは「一本の木から板を切り出したもの」

一本の木から切り出した木材のことを「無垢材」と呼ぶのであれば、無垢材フローリングは、「一本の木から切り出して作られたフローリング」ということになります。

一般的なフローリングは、「複合フローリング」と呼ばれ、薄い板を重ね合わせて作られるもの。

これに対して無垢材フローリングは、貼り合わせをせず、一枚の板で作られていることから「単層フローリング」とも呼ばれます。

無垢材と聞くと、「床に張られたフローリング一面が、全て一本の木からできている」といったイメージを持つかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

あくまでも一枚分のフローリングが一本の木から作られている」と認識しておきましょう。

1-3.無垢材フローリングの代表的な種類と特徴

一口に無垢材フローリングと言っても、選ぶ木の種類によってその特徴はさまざま。

ここでは、ハウスメーカーなどで取り扱いの多いポピュラーな木材を5種類ピックアップし、それぞれの特徴を紹介していきます。

1-3-1.ウォルナット

【ウォルナット無垢材フローリングの特徴】

濃茶
木目 淡い
価格 非常に高価
その他の特徴 高級感のあるツヤ

耐久性に優れた硬い素材

クルミ科の広葉樹であるウォールナットは、アンティーク家具などでも人気の高い木材です。

やや暗めの色味と上品な光沢は、床材に用いることで、落ち着いた雰囲気の部屋を演出してくれます。

1-3-2.チーク

【チーク無垢材フローリングの特徴】

黄褐色
木目 はっきり
価格 非常に高価
その他の特徴

なめらかな肌触り

耐久性に優れ、割れや反りが起こりにくい

黄色がかった色味が特徴の、高級木材であるチーク。

天然の油分による独特の光沢があり、見た目にも肌触りにもエレガントな雰囲気が漂います。

1-3-3.杉

【杉無垢材フローリングの特徴】

ピンク~赤褐色
木目 はっきり
価格 安価
その他の特徴 さわやかな香り

断熱性に優れ、暖かい

日本人にとって、馴染み深い木である杉。

木の中にたくさんの空気をため込むことから、断熱性能が高く、「冬でも素足で歩ける暖かい床」を実現します。

1-3-4.ヒノキ

【ヒノキ無垢材フローリングの特徴】

白っぽい黃~紅色
木目 淡い
価格 普通
その他の特徴 リラックスする香り

劣化せず長持ちする

淡い色味が、優しく柔らかな印象のヒノキ。

同じ国産種の杉よりも高価ではあるものの、劣化しにくい素材で、長期間貼り替えずに使い続けることができます。

1-3-5.メープル

【メープル無垢材フローリングの特徴】

黃褐色
木目 淡い
価格 高価
その他の特徴 硬く傷が付きにくい

ナチュラルで明るい色合い

メープルシロップでおなじみの、アメリカやカナダに広く分布する木材です。

優しい木目と色合いは「最高峰の美しさ」と言われており、床材に使用することで、明るく爽やかな印象のお部屋に。

その他のフローリングとの違い

前述の通り、一本の木を切り出して作られているフローリングを「無垢材フローリング」と呼ぶのに対し、複数の薄い板を張り合わせて作られたフローリングを「複合フローリング」と呼びます。

複合フローリングは主に、以下の3種類に分けられます。

  1. 挽き板(ひきいた)
  2. 突き板(つきいた)
  3. シート

それぞれどんなもので、無垢材フローリングとどういった違いがあるのか、詳しく見てみましょう。

2-1.挽き板フローリングとの違い

挽き板フローリングとは、土台となる基材の上に、「挽き板」と呼ばれる、やや厚めの天然木の板を貼り付けたフローリングです。

表面に本物の天然木が使われているので、見た目も質感も無垢材フローリングに近いのが特徴です。

挽き板フローリング
メリット
  • 見た目や質感が無垢材フローリングと似ているのに安価
  • 反りやゆがみが起きにくい
デメリット
  • 突板フローリングやシートフローリングと比べると高価
無垢材フローリングとの違い
  • 土台に「合板」と呼ばれる薄い板を貼り合わせたものが使われている

→天然木100%の無垢材フローリングと比べて温かさや肌触りが劣る

2-2.突き板フローリングとの違い

突板フローリングとは、土台となる基材の上に、挽き板よりも薄い「突き板」を貼って作られたフローリングです。

こちらも表面に天然木が使われているため、見た目は無垢材フローリング似ていますが、質感は厚みのある挽き板フローリングの方がリアルです。

突き板フローリング
メリット
  • 挽き板フローリングよりもさらに安価
  • 見た目が無垢材フローリングと似ている
  • 反りやゆがみが起きにくい
デメリット
  • 深い傷が付くと、中の基材が見えてしまい、貼り替えが必要
無垢材フローリングとの違い
  • 土台に「合板」と呼ばれる薄い板を貼り合わせたものが使われている

→天然木100%の無垢フローリングと比べて質感・温かさ・肌触りが劣る

2-3.シートフローリングとの違い

シートフローリングとは、樹脂や紙の上に木の模様をプリントし、そのシートを基材の表面に貼ったフローリングです。

3種の複合フローリングのうち、最も安価で扱いやすいタイプですが、「偽物の木」であることがすぐにわかってしまう見た目が難点。

シートフローリング
メリット
  • 挽き板、突き板フローリングよりも安価
  • 反りやゆがみが起きにくい
  • 水濡れに強く、お手入れも簡単
デメリット
  • 本物の木材と比べて見た目が安っぽい
  • 長期間使用すると、日焼けやめくれといった「劣化」が発生する
無垢材フローリングとの違い
  • 本物の木が使われていないため

→無垢材フローリングのような、天然木ならではの味わいが感じられない

いずれも、「100%本物の天然木ではない」という点が、無垢材フローリングと複合フローリングの大きな違いです

「小さいリスクで家を買う方法」はこちら

無垢材フローリングのメリット5つ

無垢材フローリングとその他のフローリングの違いが明確になったところで、具体的に無垢材フローリングにはどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。

無垢材フローリングを使うことで得られる主なメリットは、全部で5つ。

無垢材フローリングのメリット
  1. 本物の木ならではの風合いや香りを楽しめる
  2. 使い込むことで味わいが出る
  3. 夏場ベタつかずサラッとした肌触り
  4. 冬場でも冷えない
  5. 傷の修理がしやすい

具体的にどんな良いことがあるのか、一つずつ解説していきます。

3-1.本物の木ならではの風合いや香りを楽しめる

挽き板・突き板といった複合フローリングには、表面に本物の天然木が使われているものの、厚みは多くても2mm程度。

その下には10mmほどの合板が基材として使われているため、無垢材フローリングと比べて使用する天然木の量が圧倒的に少ないという特徴があります。

しっかりと厚みのある天然木は木そのものの風合いが感じられ、部屋に入るとふわりと木の香りが漂います

写真では同じように見えても、複合フローリングでは感じられない「生命力」が、無垢材フローリングにはあるのです。

3-2.使い込むことで味わいが出る

無垢材フローリングには、年月とともに少しずつ色味や質感が変わる「経年変化」をする、という特徴があります。

使い込むごとに色が濃くなるもの・薄くなるもの・光沢が出てくるものなど、どのように変化していくかは、木の種類や家の住人の暮らし方によって様々。

「自分の家にしかない味わい」を楽しむことができるのです。

挽き板・突板フローリングも、表面に天然木を使用しているため、経年変化自体はもちろん見られます。

しかし、メンテナンスや傷の修理を繰り返し、長い時間をかけて変化していく無垢材フローリングにしか出せない味わい深さがあるのです。

3-3.夏場ベタつかずサラッとした肌触り

木材を使った住宅や家具店の宣伝文句で、よく「木は呼吸をする」といった表現をされることがあります。

これは、材には小さな穴がたくさん空いており、水分や空気を出し入れできる「調湿機能」のことを指しています。

一本の木をそのまま使用した無垢材は、湿気の高い夏場に空気中の水分を取り込むだけではなく、人間の汗も吸い取ってくれるのです。

木の板を表面にしか使用していない挽き板・突き板フローリングでは、その分空気の穴も少なくなるため、残念ながらここまでの調湿作用は期待できません。

3-4.冬場でも冷えない

無垢材フローリングの中にある無数の穴は、湿度を調節する機能だけではなく、断熱効果もあります。

空洞があることによって空気の層ができ、地面からの冷気をシャットアウトします。

挽き板・突き板フローリングは天然木の厚みが無垢材フローリングよりも大幅に少ないので、その分空気の層も薄く、冷気をダイレクトに感じてしまいやすいのです。

3-5.傷の修理がしやすい

突き板やシートタイプのフローリングの場合、表面に傷が付いて中の基材が見えてしまうと、修理の手段は張り替えるしかありません。

やや厚みのある挽き板フローリングでも、深い傷が付いてしまえば、同じことです。

全て同じ素材の木で作られている無垢材フローリングなら、木目に沿ってヤスリをかけ、オイルなどをコーティングするだけで傷の修理ができます。

多少の傷やへこみは張り替えずに修理を重ねることで、長く大切に使い続けられるのです。

無垢材フローリングのデメリット5つ

多くの魅力がある無垢材フローリングですが、良い面ばかりではありません。

無垢材フローリングの代表的なデメリットは、以下の5つ。

無垢材フローリングのデメリット
  1. 価格が高い
  2. 隙間・反り・ヒビ割れが生じやすい
  3. 傷や水じみが付きやすい
  4. 「床鳴り」が発生することがある
  5. 床暖房やホットカーペットが使えない素材がある

購入を決める前に、デメリットもしっかりと確認しておきましょう。

4-1.価格が高い

フローリングの価格は、使用する天然木の量が多いほど、上がっていくもの。

これまでご紹介したフローリングの価格は、「無垢材・挽き板・突き板・シート」の順に高くなります。

1㎡あたりの費用は、無垢材フローリングが9,000円~、複合フローリングが7,000円~が相場になってきます。

木の種類によっても価格は左右されますが、複合フローリングよりも出費がかさむものと考えておきましょう。

4-2.隙間・反り・ヒビ割れが生じやすい

複合フローリングが接着剤によって土台をしっかり固められているのに対して、無垢材は木そのものを直接床に敷くことになるため、形状が安定しづらい傾向にあります。

これは、空気の乾燥などで木材の中の水分が奪われると収縮するという、無垢材の性質によるものです。

きちんと施工されたフローリングで正しく扱っていれば、生活が不便になるほどの隙間や反りは生じないものの、冬場は加湿器を部屋に設置するなどの部屋を極度に乾燥させない等の注意を払う必要があります。

4-3.傷や水じみが付きやすい

シートフローリングや、表面が水に強いウレタンなどの塗料で加工されている挽き板・突き板フローリングに比べて、水分に弱いというのが、無垢材フローリングの弱点。

コーヒーやワインといった色の強い液体はもちろん、ただの水でも無垢材フローリングの上にこぼしたまま放置していると、そこだけ色が剥げたように変わってしまうことがあります

また、杉やヒノキといった柔らかい木材の場合は、物を落とした衝撃で傷が付いてしまうことも。

定期的にフローリング表面にオイルを塗り直す・傷の補修といったメンテナンスをしてあげる必要があります。

なおこれは、表面をオイルでコーティングしてある挽き板・突き板フローリングにも言えることです。

水じみをどうしても避けたいのであれば、ウレタン加工を施された複合フローリングか、シートタイプのフローリングを利用した方がいいでしょう。

4-4.「床鳴り」が発生することがある

前述した通り、収縮や変形が起こりやすいという特徴がある、無垢材フローリング。

変形の仕方によっては、フローリングの上を歩いたときに継ぎ目同士がこすれ、「ミシミシ」といった床鳴りの音が出ることがあります。

薄い板を接着剤で固めた複合フローリングでは、このようなことは基本的に起こりません。

ホームセンターなどで売られている床鳴り専用の補修材を継ぎ目に流し込めば、隙間が埋まって音は鳴り止むものの、自らの手でメンテナンスが必要なのは、少し面倒ですよね。

4-5.使える暖房器具が限られる場合もある

寒さが厳しい時期に、足元を暖かくしてくれる床暖房やホットカーペット。

無垢材フローリングでは、温度変化によるヒビ割れを防ぐために、こういった暖房器具が使えない場合もあります。

さらに、水蒸気を大量に出す石油ストーブやガスストーブも、水分に弱い無垢材フローリングには適していません。

暖房器具には床材へのダメージが少ない、エアコンやオイルヒーター推奨されています。

推奨されていない暖房器具
  • 床暖房
  • ホットカーペット
  • 石油ストーブ
  • ガスストーブ
推奨されている暖房器具
  • エアコン
  • オイルヒーター

一部、特別に加工され床暖房に対応している無垢材フローリングなどもありますが、通常のフローリングよりも価格が高くなってしまうというデメリットがあります。

【メリットとデメリットまとめ】

ここで、無垢材フローリングのメリットとデメリットを比較してみましょう。

こうして見比べると、見た目や住み心地ではメリットの方が、扱いやすさに関してはデメリットの方が多いことがわかります。

「小さいリスクで家を買う方法」はこちら

無垢材フローリングをおすすめできる人・できない人

これまで、無垢材フローリングの特徴やメリット・デメリットについて解説してきましたが、「結局、自分は無垢材フローリングと複合フローリングのどちらを選べばいいの?」と迷ってしまう場合もあるかもしれません。

そこでここからは、最終的な判断材料として役立つ、無垢材フローリングをおすすめできる人・できない人の特徴を紹介。

自分がどちらのタイプに当てはまるのか、チェックしてみましょう。

5-1.おすすめできる人

無垢材フローリングをおすすめできる人の特徴
  • 家を大切に扱う「丁寧な暮らし」がしてみたい
  • 一年中裸足で生活したい
  • 「本物の自然」に触れて暮らしたい

無垢材のフローリングは、その家に住む人とともに、時間をかけてゆっくりと変化していくものです。

「100%本物の天然木」を、見て触って、心豊かに暮らしたいという思いが強い方には、無垢材フローリングが最適だといえるでしょう。

最終的な決め手としては、「多少値が張っても、夏涼しく冬暖かい木の香りのするフローリングで、快適に過ごしたい!」という場合は、無垢材フローリングを選ぶべきです。

5-2.おすすめできない人

無垢材フローリングをおすすめできる人の特徴
  • 予算にあまり余裕がない
  • 最小限のメンテナンスで綺麗な床を保ちたい
  • 床を気にせず暖房器具を使いたい

見た目や使い心地が良い反面、利便性にやや欠ける、無垢材フローリング。

お手入れの頻度や使用する暖房器具など、生活の自由度を優先するのであれば、複合フローリングの方が向いているかもしれません。

選択に迷った場合は、将来的に手をかけ続ける覚悟があるかどうかで考えてみましょう。

「オイルの塗り直し・乾燥による変形を防ぐ加湿・床鳴りの補修に気を使うのが嫌!」と感じる場合は、無理に無垢材フローリングにこだわらず、複合フローリングを選ぶべきです。

自分に合った無垢材フローリング選び方

無垢材フローリングを選ぶ際に重要になってくるのは、以下の4つのポイントです。

【無垢材フローリングを選ぶポイント】

  1. 見た目(部屋のイメージに合うかなど)
  2. 価格
  3. 耐久性(変形しづらい・傷が付きにくい)
  4. 断熱性

この4つの要素に優先順位を付けながら選ぶことで、自分の理想により近い無垢材フローリングが見つかります。

ここで、記事の序盤で紹介した5種類の木材について、より深く見ていきましょう。

【木の種類を選ぶ基準の一例】

  • 多少コストがかかっても、シックな雰囲気の部屋にこだわりたい→ウォルナット
  • 高級感あふれる光沢で、他の家の内装と差を付けたい→チーク
  • 冷え性でも、一年中裸足で床の上を歩きたい→杉
  • 家に帰ってきたら、真っ先に木の香りに包まれたい→ヒノキ
  • 物を落としても、多少の衝撃では傷が付かない床がいい→メープル

このように、自分の譲れないこだわりが何か、考えながら選んでいくことが大切です。

「小さいリスクで家を買う方法」はこちら

よくある失敗と対策

購入した当初は自分の理想通りのだと思っていたのに、実際に住んでみてから無垢材フローリングへの不満が出てきた、という人は少なからずいます。

満足のいく無垢材フローリングを長く使い続けるためには、失敗しやすいポイントを抑え、それに合わせた対策をしておくことが重要です。

無垢材フローリングのよくある失敗例として挙げられるのは、次の3つ。

【無垢材フローリングのよくある失敗例】

  1. 経年変化後の色が気に入らない
  2. 苦手な匂いの木材を選んでしまった
  3. 割れやヒビがあちこちにでてきてしまった

それぞれどのように対策をすればいいのか、詳しく見ていきましょう。

7-1.経年変化後の色が気に入らない

買った当初の色味が気に入っていたのに、時間が経って色が変わり、「こんなはずじゃなかった!」と後悔するパターンです。

このような失敗を防ぐためには、使用する木材がどのように経年変化するか、事前に確認しておくことが大切。

経年変化で色が濃くなる木 メープル

ヒノキ

※いずれも色味はそのままで、深みが出る

経年変化で色が明るくなる木 ウォルナット(濃茶→赤茶)
その他 チーク(木目が淡くなる)

買った当初の色をどうしても維持したい場合は、無垢材フローリングではなく、天然木を使用していないシートフローリングを購入するのがベターです。

7-2.苦手な匂いの木材を選んでしまった

いくら見た目が気に入っていても、匂いが苦手なフローリングを選んでしまっては、一気に家の住み心地が悪くなりますよね。

無垢材フローリングの匂いは、木の種類によってさまざま。

特に杉やヒノキは香りが強く、人によっては苦手ということもあります。

自分が候補に入れている木材と同じものを使用したモデルルームに足を運ぶなどして、匂いも確認しておくのがおすすめです。

7-3.割れやヒビがあちこちにでてきてしまった

「張り替えてからまだ日が浅いのに、フローリングに割れやヒビができてしまい、がっかり……」

こちらも、無垢材フローリングを購入した人に多く見られる失敗です。

無垢材フローリングの割れやヒビを防ぐためには、日常的なケアと、定期的なメンテナンスが不可欠。

日常ケア 定期メンテナンス
  • 部屋の空気を乾燥させすぎない
  • 長時間直射日光が当たるのを避ける
  • オイルの塗り直し

※2~3年に一度が目安

使用している木の種類や仕上げ方法によっては、メンテナンスのやり方や頻度が異なるので、購入前にチェックしておきましょう。

まとめ

無垢材フローリングとはどんなものなのか、満足の行く品を選ぶためにはどうすればいいのか、詳しく理解することができたのではないでしょうか。

最後に、本記事で解説した内容をまとめておさらいします。

【無垢材フローリングの基礎知識】

◆無垢材フローリングとは?

同じ種類の天然木100%で作られたフローリングのこと。

フローリング一枚分の板が、一本の木から切り出されている。

この点が、薄い板を貼り合わせた複合フローリング(挽き板・突き板・シート)と大きく異なる。

◆無垢材フローリングの代表的な種類と特徴

・ウォルナット

 濃い色で落ち着いた印象

・チーク

 高級感漂う見た目・優れた耐久性

・杉

 素朴な見た目・冬でも暖かい

・ヒノキ

 香りが強い・長持ち

・メープル

 明るく爽やかな印象

◆無垢材フローリングのメリット

・本物の木ならではの風合いや香りを楽しめる

・使い込むことで味わいが出る

・夏場ベタつかずサラッとした肌触り

・冬場でも冷えない

・傷の修理がしやすい

◆無垢材フローリングのデメリット

・価格が高い

・隙間・反り・ヒビ割れが生じやすい

・傷や水じみが付きやすい

・「床鳴り」が発生することがある

・床暖房やホットカーペットが使えない素材がある

◆無垢材フローリングをおすすめできる人の特徴

・家を大切に扱う「丁寧な暮らし」がしてみたい

・一年中裸足で生活したい

・「本物の自然」に触れて暮らしたい

◆無垢材フローリングをおすすめできない人の特徴

・予算にあまり余裕がない

・最小限のメンテナンスで綺麗な床を保ちたい

・床を気にせず暖房器具を使いたい

【無垢材フローリング選びで失敗しないために】

◆無垢材フローリングを選ぶポイント

・見た目(部屋のイメージに合うかなど)

・価格

・耐久性(変形しづらい・傷が付きにくい)

・断熱性

これらの要素に優先順位を付けて、最も条件の合うものを選ぶ。

◆よくある失敗と対策

・経年変化後の色が気に入らない

→購入予定の木がどのように経年変化するか、事前に確認しておく

・苦手な匂いの木材を選んでしまった

→候補に入れている木材と、同じものを使用したモデルルームに足を運ぶ

・割れやヒビがあちこちにでてきてしまった

→乾燥・直射日光を避けるといった日常ケアと、定期的なオイルメンテナンスを怠らない

床材選びは、その後の家の住み心地を大きく左右する、重要なイベントです。

ぜひ本記事の内容を参考に、最高の無垢材フローリングをお迎えしてくださいね。

おすすめ

〜毎週末開催〜小さいリスクで家を買う方法【無料オンラインセミナー】(お急ぎの方は動画受講)

セールスのない無料セミナー「小さいリスクで家を買う方法」です。お宝物件の探し方、建物が安心かどうかのチェック方法、具体的なリノベーション費用、あんしん住宅予算の出し方…etc、なかなかネット上では話しにくい内容をお伝えします。

記事検索

小さいリスクで家を買う方法

無料オンラインセミナー開催!