2024.04.09 更新

賃貸マンションに防音室を作る必要性は?工事・設置費用、知っておきたい注意点を解説!

防音 室 マンション画像

「マンションでも楽器を弾ける防音室が欲しい!」
「マンションに防音室ってつくれるのかな?」

そんな疑問をお持ちではないでしょうか。

結論から言うと、マンションに防音室をつくることは可能です。

マンションでは、音による近隣トラブルやペットの鳴き声、子どもの足音によるトラブルが頻繁に起こっています。

防音室は、音に関するトラブルを未然に回避できることから、近年注目され始めています。

しかし、防音室をつくるにも、費用がかかるので、「自分の求める防音性が満たされなかった…」ということになっても、気軽にやり直すことはできません。

そこで、後悔しない防音室づくりができるよう、この記事では、マンションにつくることができる防音室に関する基本情報や費用・工事期間の違い・施工事例についてご紹介します。

さらに、マンションに防音室を作る際の注意点もお伝えしますので、この記事を最後までお読みいただければ、失敗せずに自分に合った防音室を作ることができます。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

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マンションに防音室をつくる必要性とは?近隣トラブルを防ぐため

マンションに防音室をつくる必要性とは?近隣トラブルを防ぐためマンションでは、さまざまな人と暮らすことになるため、足音やペットの飼育音などが発生します。

内見時に静かなマンションだろうと思っていても、住んでみると少し騒がしいなと感じることも少なくありません。

また、マンションに多いトラブルの内容に、音の問題が多く挙げられています。

これらの音の問題を解決してくれるのが、防音室になります。

騒音トラブルを始めとした音の問題に課題を感じている方に、防音室がおすすめです。

マンションの防音室に必要な遮音性能

マンションの防音室に必要な遮音性能防音室を検討するうえで、遮音性能について理解しておく必要があります。

遮音性能については、等級に応じて聞こえ方が変わります。

遮音等級に応じる聞こえ方の目安については、以下のとおりです。

遮音等級 聞こえ方(物の落下音等)
D-35 聞こえない
D-40 ほとんど聞こえない
D-45 小さく聞こえる
D-50 聞こえる
D-55 音が気になる
D-60 よく聞こえる
D-65 かなり気になる
D-70 うるさい

ここでは、遮音等級をもとに、以下の遮音性能についてご紹介します。

  • ピアノ演奏に必要な遮音性能
  • ドラム演奏に必要な遮音性能
  • ホームシアターに必要な遮音性能

順番に見ていきましょう。

2-1.ピアノ演奏に必要な遮音性能

ピアノ演奏を行う場合に求められる遮音等級は「D-55」以上と言われています。

遮音等級「D-55」は、物の落下音が気になる程の音です。

遮音等級の中でも、真ん中の数値に位置するため、壁に吸音材や遮音シートを入れる工事や組み立て・ユニット式防音室を設置する工事で問題ありません。

防音室がない状態でピアノ演奏は、近隣に音漏れしてしまい、トラブルの原因になるため、簡易的な防音室を設置することをおすすめします。

2-2.ドラム演奏に必要な遮音性能

ドラム演奏を行う場合に求められる遮音等級は「D-65」以上と言われています。

遮音等級「D-65」は、物の落下音がかなり気になる程の音です。

D-65以上の遮音等級を確保している防音室をつくる場合には、一室丸ごとのリフォームが必要になります。

部屋の壁や天井、窓など多岐に渡る箇所を防音効果が高い材料に変更しないといけないため、大掛かりな工事が必要となります。

2-3.ホームシアターに必要な遮音性能

ホームシアターを行う場合に求められる遮音等級は「D-60〜70」前後と言われています。

遮音等級「D-60〜70」は、物の落下音がかなり気になる程の音です。

ホームシアターを行う場合にも、ドラム演奏と同様、高い遮音等級を確保する必要があるため、一室丸ごとのリフォームが望ましいです。

また、ホームシアターであれば室内の調音設計にもこだわることで、よりよい空間を実現できます。

天井面に吸音性の高い内装材を使用したり、ドアに音響性能が優れている製品を採用することで、ホームシアターを楽しめる空間の完成に近づきます。

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マンションに防音室をつくるための工事方法

マンションに防音室をつくるための工事方法マンションに防音室をつくる方法は3種類あります。

ここからは、以下3つの防音室のつくり方を紹介します。

  • 一室丸ごとリフォーム工事する
  • 組み立て・ユニット式防音室を設置する
  • 壁に吸音材や遮音シートを入れる

それぞれの特徴を見ていきましょう。

3-1.一室丸ごとリフォーム工事する

一室丸ごとリフォーム工事する1つ目の方法は、部屋全体を、防音室にリフォーム工事する方法です。

全体リフォームでは、部屋の壁や床、天井、窓などの材質を、音を伝えにくい素材に張り替えたり、防音能力の高いものに変更したりします。

そうすることで、学校の音楽室や視聴覚室のようなイメージで、内部で大きめの音を出しても外部に漏れない部屋が完成します。

部屋の全体を工事しますので、楽器の中でも大きな音や振動が出るドラムや、ベースギターのような音が広がりやすい低音の楽器の場合でも、外へ響く音や振動をかなり軽減することが可能です。

3-2.組み立て・ユニット式防音室を設置する

組み立て・ユニット式防音室を設置する2つ目の方法は、メーカーから販売されている箱状の組み立て・ユニット防音室を設置する方法です。

決められたサイズの箱を設置するだけですので、部屋ごとリフォーム工事をする場合よりは手軽に導入することができます。

部屋が狭くなってしまうことや、箱状になっているため多少の閉塞感があるというデメリットはありますが、大規模な工事は不要ですので、マンションの利用規約上「部屋丸ごとのリフォームは難しい」という場合でも、設置が可能です。

防音性能の高さはユニットの種類によって異なります。

一般的なものであれば管楽器やピアノなどの楽器の音は抑えることができますし、より性能の高い組み立て式防音室の場合は、ドラムなどの大きな音が出る楽器にも対応できます。

3-3.壁に吸音材や遮音シートを入れる

壁に吸音材や遮音シートを入れる3つ目は、壁厚を増やして中に防音効果のある素材(吸音材や遮音シート)を施工し、簡易的な防音室を作る方法です。

「楽器を演奏するほどではないが、外部への音漏れを気にすることなく少し大きめの音量で映画を観たい、特定の部屋の壁の防音性能を高めたい」などの状況におすすめです。

先述した2つの方法に比べると、防音性は落ちますが、多少の音であれば低減できます。

その他、「防音室をつくるほどではないが、大通りに面しているため外からの音を防ぎたい」ということであれば、窓に二重サッシを取り付けるだけでも効果が高いです。

二重サッシの取り付けは、防音効果に優れ、結露防止にも役立ちます。

上階の床音などを防ぎたい場合は、寝室など、音を防ぎたい箇所に特殊な天井を作ることで簡易的に音の緩和が可能です。

マンションにつくる防音室の費用・工事期間の比較

マンションにつくる防音室の費用・工事期間の比較マンションにつくることができる防音室の基本情報として、3つの種類があることが分かりました。

ここからは、3つそれぞれの工事費用と期間の違いを見ていきましょう。

4-1.マンションにつくる防音室の工事・設置費用

マンションに防音室をつくる場合の費用比較は、以下のとおりです。

種類 一般的な遮音性の防音室の場合(管楽器やピアノなどに対応) より遮音性の高い防音室の場合(ドラムも対応可)
一室丸ごとリフォーム工事する 200~300万円 400~600万円
組み立て式防音室を設置する 50~230万円 260~300万円
壁に吸音材や遮音シートを入れる 17~30万円

どこまでの防音性を求めるかによって費用は異なります。

工事方法によって、金額に幅がでるため、以下で詳しい費用を確認してください。

4-1-1.一室丸ごとリフォーム工事する|200万円~600万円

最も大掛かりな工事となるため、費用も高額になります。

フルートやピアノなどの楽器、ステレオの音を防止できればよい、という一般的な防音性を求めるリフォーム工事であれば、6畳程度で「200〜300万円」ほどになります。

一方、ドラムなどの大きな音や重低音を防ぐほどの防音性を求める場合は、より性能のよい素材を使用したり、壁を厚くする必要があります。

費用も高くなるため、6畳程度の部屋をリフォームする場合でも「400〜600万円」ほどは必要です。

また、木造や鉄骨(S造)などの元々防音性が低い建物の場合、より強固な防音工事をする必要があるため、鉄筋コンクリート(RC)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)の建物よりも、50万円程度費用が増えることがあります。

4-1-2.組み立て・ユニット式防音室を設置する|50万円~300万円

組み立て・ユニット式防音室も、部屋の広さと防音性能の高さによって費用が異なります。

管楽器やピアノなどの音を低減させたい、オーディオルームやシアタールームにしたい、という場合は、「50〜230万円」が目安です。

リーズナブルなもので、0.8畳で約50万円の組み立て式防音室があり、これはピアノなどの大型の楽器を置くには狭いのでフルート奏者などに向くタイプとなります。

グランドピアノの場合は3畳以上の組み立て・ユニット式防音室がおすすめです。

広さに応じた組み立て・ユニット式防音室の費用相場は、以下のとおりです。

<一般的な遮音性の防音室の場合(管楽器やピアノなどに対応)>

組み立て・ユニット式防音室の広さ 費用
0.8畳 50~70万円
3畳 100~150万円
4.3畳 130~230万円

<より遮音性の高い防音室の場合(ドラムにも対応)>

組み立て・ユニット式防音室の広さ 費用
3.4畳 約260万円
4.6畳 約300万円組み立て・ユニット式防音室の広さ

4-1-3.壁に吸音材や遮音シートを入れる|17万円~30万円

低コストで導入できるのが、壁の中に吸音材や遮音シートなどを入れる簡易的なリフォームです。

たとえば、壁内部の石膏ボードを二重にするなどの工事です。

また、換気口経由で音が漏れるのを防止するために換気口の部品を取り換えたり、ダクトに吸音材を設置するという工事方法もあります。

部屋の広さや使用する素材の種類にもよりますが、壁のリフォームで15〜25万円、換気口のリフォームで2〜5万円程度が費用の目安です。

4-2.マンションにつくる防音室の工事・設置期間

費用だけでなく、防音室をつくりたいと思ってからどのくらいの期間で使えるようになるのかも気になりますよね。

防音室の完成までにかかる期間は以下の通りです。

種類 工事や設置にかかる期間
一室丸ごとリフォーム工事する 1~3週間
組み立て式防音室を設置する 半日
壁に吸音材や遮音シートを入れる 1~3日

詳しくは、以下で確認してみてください。

4-2-1.一室丸ごとリフォーム工事する|1~3週間

工事そのものにかかる期間は、1〜3週間程度が目安となります。

ただし、一室丸ごとリフォームをする場合は、工事を始めるまでの間にも下記のように事前打ち合わせ等に時間がかかりますので、2ヵ月以上は見ておく必要があります。

工程 期間
業者へ問い合わせ 2~3日
打ち合わせ、現地調査 1週間
プランの提案を受ける 1週間
見積もりをもらう 2~3日
契約 1日
工事準備 1~3週間
工事 1~3週間
引き渡し 1日

上記は一例となり、工事内容や業者によって流れや必要な期間は異なることがあります。

そのため、実際に使いたい日の3ヵ月ほど前には問い合わせをし始めると安心です。

4-2-2.組み立て・ユニット式防音室を設置する|半日

組み立て・ユニット式防音室は、すでに完成されているユニットを購入して設置するだけですので、設置作業そのものは半日程度で完了します。

長期間自宅で暮らせない期間が発生する、などの不便がありません。

ただし、種類によっては受注生産でしか取り扱っていなかったり、在庫が切れているということがあります。

また、大きなものなので、購入日翌日に自宅に届くようなものではありません。

購入前には実際に現物をショールームなどでチェックしてからの設置になりますので、設置完了までにかかる期間としては、以下のように1ヵ月と少しの期間を見込んでおくとよいでしょう。

工程 期間
ショールーム見学・相談・購入 1~3日
購入~納品 1週間~1ヵ月
納品・到着・設置 1日

4-2-3.壁に吸音材や遮音シートを入れる|1~3日

簡易的な方法である壁のみのリフォームで、工事自体は1〜3日で完了することが多いです。

ただ、業者に作業してもらう必要があるため、見積もりや打ち合わせ・スケジュール調整などに時間がかかることと、使用する素材の在庫状況によっては発注後すぐに取り寄せられないということがあります。

そのため、すべで1ヵ月程度の期間は見積もっておくとよいでしょう。

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マンションに防音室をつくった施工事例

マンションに防音室をつくった施工事例費用と期間がわかったところで、防音室をつくる場合の全体像が見えてきたのではないでしょうか。

そこで次は、実際にマンション内に防音室を作った方の事例を以下の順序でご紹介します。

  • 一室丸ごとリフォームの工事事例
  • 組み立て・ユニット式防音室ユニットを入れた工事事例
  • 簡易的に壁のみを防音にした工事事例

実例を知り、防音室のイメージを明確にしていきましょう。

5-1.一室丸ごとリフォームの工事事例

中古マンションをフルリノベーションし、ひとつの部屋を丸ごと防音室にした工事事例です。

埼玉県富士見市「みずほ台」69㎡ リノベーション事例埼玉県富士見市「みずほ台」69㎡ リノベーション事例

住居の中心にしっかりとした厚い壁の防音室が設けられており、いつでも好きなだけギターを弾きたいという願いを叶えることができました。

部屋ごとリフォームする場合、壁紙や内装のテイストを自分好みにできます。

そのため、機能的に音を遮断するだけでなく、中で過ごすと気分が高まるお気に入りの空間をつくることができます。

防音室 事例一室まるごとのリフォームは、よりこだわりの防音室をつくりたいという方におすすめです。

また、こちらもフルリノベーションして音楽室を造作した事例ですので、ご覧ください。

5-2.組み立て・ユニット式防音室ユニットを入れた工事事例

購入した中古マンションに、組み立て・ユニット式防音室ユニットを設置した工事事例です。

東京都「赤塚」72㎡ リノベーション事例|中古マンションのリノベーションならゼロリノべ東京都「赤塚」72㎡ リノベーション事例|中古マンションのリノベーションならゼロリノべ

最初は賃貸を検討していたということですが、設置したい防音室が重く700kgほどあったため、賃貸の物件では家主さんから断られてしまったそうです。

そこで、不動産屋さんからマンションを購入して防音室を設置することを勧められたことで、購入した中古マンションの中に組み立て式の防音室を設置されました。

組み立て・ユニット式防音室ユニットは、コスパよく防音性の高い部屋をつくりたい方におすすめの方法です。

5-3.簡易的に壁のみを防音にした工事事例

壁厚を増やし、中に防音効果のある素材を入れて簡易的な防音室をつくった方の工事事例です。

施工事例 – 埼玉県_志木 N邸|中古マンションのリノベーションならゼロリノべ施工事例 – 埼玉県_志木 N邸|中古マンションのリノベーションならゼロリノべ

元々1Kのような家に夫婦2人で住んでいたところ、音楽関係の仕事をしているご主人が自宅で仕事をする機会が増えたそうです。

「音が漏れない仕事用の個室をつくりたい」という想いから、壁の防音性を高める工事を決断されました。

大音量で楽器を演奏するほどではないけれど、ある程度の音を遮断し、仕事に集中できるスペースをつくりたい方におすすめの方法です。

マンションに防音室をつくる際の注意点

マンションに防音室をつくる際の注意点ここまでのお話で、自分にぴったりの防音室がどのようなものなのかお分かりいただけたことと思います。

行動力の早い方の中には、「早速防音室を作ろう」と考えている方もいるのではないでしょうか。

早速防音室を作るのは危険ですので、すぐに行動してはいけません。

なぜなら、防音室は、特殊な設備ですので、マンションによってはそもそもつくることができない場合があるからです。

そこでここからは、マンションに防音室をつくる際の注意点を以下の順序で紹介します。

  • 管理規約でリフォームが可能か確認する
  • 遮音性の高い防音室はマンションの2階以上ではつくれない
  • 自分のニーズに合った防音室を選ぶ
  • 完成後の暮らし方まで考えて提案してくれる業者を選ぶ
  • 完璧に音を防ぐことはできない

決して安い工事ではありませんので、失敗したらやりなおせばいいというものでもありません。

事前に注意点を確認して、失敗しないように進めていきましょう。

6-1.管理規約でリフォームが可能か確認する

マンションによっては、管理規約の制限でそもそもリフォームができないこともあります。

そのため、まずは管理規約を確認してみましょう。

賃貸の場合は特に、家主さんが嫌がるケースも多いため、よりハードルが高くなります。

いずれにせよ無許可で防音室をつくることはできませんので、まずは現状の契約やルールを把握するようにしましょう。

6-2.遮音性の高い防音室はマンションの2階以上ではつくれない

マンションの場合、部屋そのものの重さに制限があるため、遮音性の高い防音室はつくれない可能性があります。

強固な防音室の重さに耐えられるようにするためには、まず床の工事をしないといけませんが、マンションの2階以上の場合、構造上床の工事ができないためです。

1階部分であれば、マンションによっては床からリフォームもできるかもしれませんので、事前に管理会社へ確認してみましょう。

6-3.自分のニーズに合った防音室を選ぶ

自分のニーズに合った防音室を選べなければ、せっかく防音室を作っても、満足した状態で使い続けることができません。

防音室をつくるための費用は、決して安くはありませんので、最初に自分にとって最適なスペックの防音室を選ぶことがとても大切です。

よくわからないから1番いいものにしておこう、と、自分には必要ないほどハイスペックな設備を選ぶと、無駄に費用がかかってしまうことになります。

逆に費用面を節約し過ぎると、せっかくお金と時間をかけたのに、結果的には望むような防音効果が得られなかった…という事態になることも少なくありません。
下記では、それぞれの防音室のつくり方におすすめな方を一覧表でまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

種類 おすすめの方
一室丸ごとリフォーム工事する
  • 一室丸ごとリフォーム工事する
  • マンションの利用規約でリフォーム工事を制限されていない方
  • 音を遮断するという機能面だけでなく、住宅内で統一感のあるデザインの部屋にしたい方
  • 趣味の部屋や仕事部屋として内装にもこだわりたい方
  • 将来的にその家から引越す可能性が低い方
  • ついでに住宅内をすべてリフォームしようと考えている方
組み立て式防音室を設置する
  • 防音性の高い部屋は欲しいが、費用は抑えたい方
  • 将来的に、今住んでいる家から引越す可能性がある方
  • 早く防音室を手に入れたい方
  • デザインなどにはこだわりがなく、特定の場所で防音ができるという機能が満たされればよい方
壁に吸音材や遮音シートを入れる
  • 楽器を演奏するほど大きな音を発生させるわけではないが、ある程度静かな部屋が欲しい方
  • 自宅で仕事をする機会が多い、子どもが受験を控えている、などで、仕事や勉強に集中できる部屋が欲しい方
  • 将来的にその家から引越す可能性が低い方

6-4.完成後の暮らし方まで考えて提案してくれる業者を選ぶ

防音リフォームの工事は、素人が自分で行うことはできません。

専門の業者に依頼することになるため、慎重に業者選びをする必要があります。

ここでポイントになるのが「完成後の暮らし方まで考えて提案してくれるかどうか」です。

「壁の防音性を高める工事をする」という作業を行える業者はたくさんあります。

しかし、業者の多くは機械的に作業をこなすだけになることが多いため、「こんな素材じゃ望むような遮音性を得られなかった」「防音室は設置できたけれど家の中でそこだけデザインのテイストが異なり違和感がある」など、その後の生活に不満が生じてしまいます。

「防音性の高い部屋を作りこんな風に暮らしたい」という、その後の暮らし方のイメージまで提案してくれる業者であれば、防音室をつくる場所や外観、動線、内装に至るまで、トータルでコーディネートしてもらえます。

せっかく自分の仕事や趣味に集中できる部屋を作るのであれば、空間として満足のいくものにしたいですよね。

そんな方におすすめなのがゼロリノベです。

豊富なリノベーション実績があるため、あなたのニーズに合った家づくりをワンストップでサポートできます。

6-5.完璧に音を防ぐことはできない

完璧に防音性能が施されている防音室であっても、完璧に音を防ぐことはできません。

たとえば、ドラム演奏時に発せられる重低音や振動は、二重の防音構造を用いても完璧に防ぐことは不可能です。

マンションの場合は、少しの音漏れであっても、トラブルに発展することがあります。

防音室でも完璧に防ぎきれない音が発生する場合には、深夜に出せる音の上限が決まっているマンションもあります。

「防音室をつくったのに、音漏れがする」と不安にならないためにも、完璧に音を防ぐことができる防音室はないということを認識しておきましょう。

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マンションに防音室をつくることがおすすめ人

マンションに防音室をつくることがおすすめ人結構大掛かりのようだけれど、「自分の場合も防音室を作るべき?そこまでする必要はないのかな?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

防音室は特殊な設備ですので、誰もが必要なものではありません。

しかし、実際に必要で導入した方は、仕事や趣味の効率が高まることで大きな満足感を得ています。

ここからは、防音室を作ることがおすすめな人について下記の順序で紹介します。

  • グランドピアノなどの音楽楽器で演奏したい方
  • 歌やセリフの録音や動画撮影するためのブースをつくりたい方
  • 音楽や映画をよい音響で鑑賞したい方
  • 集中できる仕事や勉強の部屋が欲しい方

1つずつ順番に見ていきましょう。

7-1.グランドピアノなどの音楽楽器で演奏したい方

グランドピアノなどの楽器を演奏したい方の場合は防音室の設置がおすすめです。

楽器を演奏したいが自宅ではできない状況ですと、毎回スタジオを借りないと練習できません。

演奏会やバンド練習などが必要な方の場合、自分の望む練習量を確保しにくくなります。

また、大型楽器の場合、レンタルスタジオへ持ち運んで設置し、練習してからまた解体して自宅に持って帰るという手間も発生します。

自宅に防音室があれば、常にその中に楽器を置いておくことが可能です。

グランドピアノのような持ち運びができない楽器であっても、防音室があれば自由に音を出して演奏することができます。

また、バンドメンバーを自宅に呼び、みんなで練習することもできますので、スタジオのレンタル費用を浮かすこともでき、経済的にもメリットを感じられます。

7-2.歌やセリフの録音や動画撮影するためのブースをつくりたい方

仕事や趣味で、歌やナレーション、セリフの録音や、動画撮影やネット配信したい場合にも、防音室は最適です。

声を録音する場合、隣の部屋にいる家族の声やテレビの音が入ってしまったり、外部の車や電車の音が入ってしまったりすると、雑音が多く聴き取りにくい状態になります。

録音であればやり直しもききますが、ネットやアプリで生配信をする場合はやり直すことができないため、できるだけ静かな環境を確保しておきたいですよね。

防音室があれば、部屋に入っているときは録音・録画中であることが一目瞭然でわかりますので、家族が突然部屋を訪ねてきて邪魔をされるという心配もありません。

7-3.音楽や映画をよい音響で鑑賞したい方

音楽や映画をよい音響設備で鑑賞できるオーディオルームやプロジェクタールームをつくりたい方にも防音室がおすすめです。

自分の趣味の世界に没頭できる時間があるというのは、心のリフレッシュにつながります。

また、そんなリフレッシュ空間が自宅にあると、仕事や勉強の効率もはかどります。

家族団らんの場にもなりますし、休日に友人を呼んでくつろぐときも、外部への音漏れを気にせずに済みます。

7-4.集中できる仕事や勉強の部屋が欲しい方

音楽を流すわけではないけれど、仕事や勉強に集中できる静かな空間が欲しいという方にも、防音室がおすすめです。

最近はテレワークも普及し、自宅で仕事をする方が増えていますが、自宅には日中他の家族や子どもがいて仕事に集中できないとお困りの方も多くいらっしゃいます。

同じ家にいると、いくら音に気を付けていても、物音をゼロにすることは難しいです。

また、子どもはそもそも静かにしていられないことが多いです。

そんなときに自分専用の防音室があると、周りの音に邪魔されることなく、自分の作業に集中することができますので、仕事の効率も上がります。

「仕事や勉強に集中してパフォーマンスを高めたい」という方は、防音室をつくることをおすすめします。

7-5.ゲームを思いっきり楽しみたい方

時間を気にすることなく、ゲームを思いっきり楽しみたいという方に、防音室がおすすめです。

最近は、友達と通話しながらゲームをする方も増えています。

深夜の話し声やゲーム音は、近隣に伝わることがあります。

近隣トラブルの原因にもなるため、ゲームを思いっきり楽しみたい方は、防音室を作りましょう。

マンションの防音室に関するよくある質問

マンションの防音室に関するよくある質問最後に、マンションの防音室に関するよくある質問にお答えしていきます。

本記事では紹介しきれなかった内容を詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

8-1.防音室付きの賃貸マンションってある?

防音室をつくるのが面倒と感じる方は、防音室付きの賃貸マンションを検討しましょう。

防音室付きの賃貸マンションは、遮音性に優れた設計が行われています。

たとえば、鉄筋コンクリート造であったり、天井や壁などに吸音材が使われていたりなど、防音に特化したお部屋が作られています。

防音室付きの賃貸マンションに住むことで、音漏れを心配する必要がありません。

また、外からの音も遮断してくれるため、騒音による被害を受けにくくなります。

ただ、防音室付きの賃貸マンションは他のお部屋に比べて、建物の性能が優れているため、家賃が高く設定されています。

防音室付きの賃貸マンションを検討している方は、家賃とのバランスをしっかりと考える必要があります。

8-2.マンションに設置できるヤマハの防音室ってある?

ヤマハには、定額タイプの防音室が用意されています。

ユニット型の防音室になるため、新たに工事は必要ありません。

また、広さに応じて防音室の大きさを選べるバリエーションもあります。

たとえば、グランドピアノを演奏するのであれば「ユニット3.7畳、4.3畳」の防音室が選べたり、管楽器の演奏のための防音室であれば「ユニット0.8畳、1.2畳、1.5畳」の防音室を選べます。

防音室の使用目的によって、選ぶべき防音室の大きさも明らかになるため、防音室の知識が少ない方でも、大きな失敗をすることなく、防音室を選ぶことが可能です。

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まとめ

まとめこの記事では、マンションに防音室をつくる際に関する基本情報や工事費用・機関の比較どのような人に防音室がおすすめなのかについてご紹介しました。
マンションに防音室をつくる場合、全面リフォームするのか、既存のユニット・組み立て式防音室を使用するのか、壁に吸音材や遮音シートを入れるのかによって、費用・工事期間が変わります。

防音室のつくり方は、防音室を設置する目的によって、つくるべき防音室の形が変わります。

「防音室をつくりたい」と考えている方は、本記事を参考に自分に合った防音室のつくり方を見つけてみてください。

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