2022.10.28 更新 2017.12.01 公開
リノベーション前に要確認!シックハウス症候群って何?

新築、改築後の家に入居した直後から少しずつ調子が悪くなっていったら、シックハウス症候群を疑ってみると良いかもしれません。どんなことが原因でシックハウス症候群の症状が出てしまうのか、どんな対策法があるのか、ご紹介します。
シックハウス症候群の症状
症状は人それぞれだと言われているので、代表的な症状を挙げます。
・目がチカチカする。
・頭がボーっとする。めまいがする。
・のどが痛い、鼻水が止まらない。
・じんましんや湿疹が出る。
・食欲がなく、吐き気がする。
・動悸がする。
等々。
風邪、更年期障害、花粉症などと症状が似ているので、これだけでシックハウス症候群とは言い切れません。心当たりがあり、室内にいるときに上記のようなことが強く起こる場合には、疑ってみて下さい。
シックハウス症候群の原因って何?
シックハウス症候群の原因は、家の材料から出る化学物質だと思われがちです。でも、カビやダニなどが関係している場合もあります。また、家具やカーペットを新調した時にも同じような症状が出ることがあります。
実は、室内の空気が汚れてしまうことが要因なのです。今の住宅は高気密化が進んでいるので、部屋の空気が自然に入れ替わることはありません。換気ができていないと、汚染された空気が留まり、人間の健康に影響を及ぼしてしまいます。
どのくらいの濃度だとダメなのか、どんな種類の汚染物質が良くないのかは、個人差があるようです。厚生労働省で基準濃度が決められているのは、次のような物質です。
・ホルムアルデヒド(昔は塗料、接着剤などに含まれていました)
・アセトアルデヒド
・トルエン(シンナー臭あり)
・キシレン(塗料やインク、接着剤の原料)
・エチルベンゼン
・スチレン
・パラジクロロベンゼン(衣類の防虫剤など)
・テトラデカン
・クロルピリホス(シロアリ駆除に使われることも)
・フェノブカルブ(農薬利用あり)
・ダイアジノン(農薬利用あり)
・フタル酸ジ-n-ブチル
・フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
現在は使用が禁止されている物質もあります。禁止される以前に建てられた家の場合には要注意。
シックハウス症候群に対処するには?
一にも二にも換気をすることが大切!化学物質に汚染された空気を室内から追い出してしまいましょう。今のマンションは24時間換気が義務付けられていますが、意識して空気の流れを作った方が良いです。カビやダニ対策のために、掃除をすることも重要です。その際には、窓を開けることを忘れずに!
化学物質については、もしも使わずに済むものがあれば、極力使わないようにするのも選択肢の1つです。新築、リノベーション、リフォームの前に、担当者と綿密な打ち合わせをし、方向性を固めていきます。長く暮らす家なので、最初から躓くことのないよう、事前の準備をしっかりしたいですね!
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