団信健康チェック

ほとんどの民間金融機関の住宅ローン借り入れ条件の1つに「団体信用保険(団信)の加入」があります。団体信用生命保険は「生命保険」なので健康に関する告知が必要です。しかし、持病があると告知事項に該当し、団体信用生命保険に加入できない場合があります。そこで告知事項と対策についてお話しします。

団信告知書の代表例

一般的に「告知で詳細まで記入すると不利になる」と思われていますが、実際は逆です。多くの場合、“疑わしきは罰する”というのが原則ですので、病名、症状、薬の名前や期間など、詳細に記載する方が有利に働く場合が多いです。

また、保険会社によっては“美点評価”(正直に告知してくれているから、査定をちょっと甘めにする)という方式で審査結果を出してくれるところもあります。これは、診断書や健診結果などを添付して告知したケースなどで、よく適用されています。

告知ひとつで審査結果が変わることもあるので、告知の際には詳細までしっかり情報を出すことをお勧めします。

告知【1】

□ 最近【3ヵ月以内】に医師の治療(診察・検査・指示・指導を含みます)や投薬を受けたことがありますか?

告知書の1番は、健康状態に関する質問。ここ【3か月以内】に病院に行ったことがない方は、まったく問題ありません。「はい」と答えた場合でも、軽い怪我などで完治している場合には問題にはなりません。

一方、今後も通院しながら経過観察や治療が必要になりそうな内容の場合には、その病名や症状等の情報をもとに審査されることになります。

告知【2】

□ 過去【3年以内】に下記の病気で「手術」を受けたこと、または「2週間以上にわたり医師の治療(診察・検査・指示・指導を含む)・投薬」を受けたことがありますか?

団信の審査の基準(査定基準)は、2がメイン。初診日が3年以上前であっても、そのあと通院をしていて、ここ3年以内にも継続的に通院をしていた場合、告知が必要となります。これらの病歴がない方は自動的に「いいえ」を選択。審査も通りやすくなります。

ただし、「はい」であったとしても、必ずしも加入を拒否されるわけではありません。総合的に判断して、加入の可否を決定しています。内容によっては問題なく加入できることも少なくありません。「病名」「症状」「薬の名前」「期間」など、詳細に記載する方が有利に働く場合が多いです。

■ 心臓・血圧
狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、先天性心疾患、心筋症、高血圧症、 不整脈、心不全
■ 脳・精神・神経
脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)、脳動脈硬化症、精神病、うつ病、神経症、てんかん、 自律神経失調症、アルコール依存症、薬物中毒 、知的障害、認知症
■ 肺・気管支
ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、 気管支拡張症、慢性へいそく性肺疾患、肺せんい症
■ 胃・腸
胃かいよう、十二指腸かいよう、 かいよう性大腸炎、腸へいそく 、クローン病
■ 肝臓・胆のう・すい臓
肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)、肝硬変、肝機能障害 、胆石、胆のう炎、すい炎
■ 腎臓・尿管
腎炎、ネフローゼ、腎不全、のう胞腎、腎臓結石、尿路結石
■ 目
緑内障、白内障、網膜の病気、角膜の病気
■ がん・腫瘍
がん、肉腫、白血病、しゅよう、ポリープ
■ その他
糖尿病、リウマチ、こうげん病、貧血症、 紫斑病、甲状腺の病気
■ 女性のみ
子宮筋腫、 子宮内膜症、 乳腺症、 卵巣のう腫

告知【3】

□ 手・足の欠損または機能に障害がありますか。または、背骨(脊柱)視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?

告知書の3番は、いわゆる“障害状態”について。団体信用生命保険で保険金が下りるのは、”死亡または高度障害” に該当するケースです。

障害を持っている方の場合、内容によっては今後 ”高度障害” と呼ばれる状態になりやすい可能性もあるため、現在の状態に関する告知を必要としています。「はい」を選択すると加入できないわけではなく、障害の内容を見ながら保険会社で判断していくことになります。

団信が通らなかった場合の方法

■ 他の金融機関をあたってみる
「他の金融機関で団信に通る可能性があるかどうか?」このとき大事なポイントは“引受保険会社が異なる金融機関を選ぶこと”です。

■ 告知期間を過ぎるまで待つ
「団信の再チャレンジは今は難しい。だけど、もう少し経てば“告知期間”に該当しなくなり、団信に加入できそう。」という方にお勧めの選択肢。

■ ワイド団信を検討してみる
ワイド団信は、緩和型保険の一種で、保険を引き受けるときの査定基準を“緩和”、つまり査定基準をゆるく設定した保険。ただし、金利の上乗せがあります。

■ フラット35を利用する
フラット35とは、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して作った長期固定金利の住宅ローンです。団信の加入は、住宅ローンを組むための必須条件とはなっていません。

■ 連帯保証人を立てる
住宅ローンの返済を継続できなくなったときに、代わりに返済してくれる「連帯保証人」を立てる方法です。

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