更新:2023.06.16

変わった間取りの物件に出合ったら…100%活用しきる逆転アイデア選

変形間取りを活用しきる逆転アイデア

すごくいい立地に、予算や広さにぴったりの中古物件を発見!ワクワクしながら見てみると、なんだか変わった形の間取図……。

イメージしていたフツウとずいぶん違うけど、こういう間取りの家は買って大丈夫なの?

おそらく、変形間取りは暮らしのイメージがわきにくく、「この部分はどうやって使うんだろう?」という不安が先立つため、決断が鈍ることがあると思います。

しかし、変わった間取りは、実は「条件の良い立地を精一杯使おうとした結果生まれた間取り」であり、立地環境が魅力的な物件であることも多いのです。

また、購入後にリノベーションすることを前提で中古物件を選ぶ場合は、変わった形を最大限活かすことで、オンリーワンの家づくりを楽しむことが可能です。

この記事では、

  • 変な間取りってどんなもの?メリット・デメリットとは?
  • 変わった間取りをリノベーションするときのコツ
  • 変わった間取りを活かす、逆転リノベーション実例

など、変わった間取りをポジティブに楽しむためのヒントをお伝えしたいと思います。

目次

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    1.変な間取りってどんなもの? 

    変わった間取りってどんなもの?

    変な間取り(変形間取り)は、正確な定義はありませんが、正方形や長方形などの、いわゆる整形の間取りではない住戸のことをいいます。

    具体的には、

    • 斜めの壁がある(部屋の角が直角でない)
    • 室内の形がでこぼこしている
    • 曲線がある

    といった間取りです。マンションではかなり珍しいですが、曲線の壁がある間取りも存在します。また、整形であっても、極端に間口が狭く細長い長方形の間取りなどは変形間取りといってよいでしょう。

    1-1.変わった間取りの2つのメリット

    一見、敬遠しがちな変わった間取りですが、選択するメリットは以下の2つです。

    • 好立地なケースが多い
    • リノベによって個性的な住まいにできる

    変形間取りは、敷地に制限があるけれど、つくれば人気が出るという経済効果の高い立地にできやすく、都心部や駅近くの狭小地や変形地をギリギリまで使い切った結果できるケースが多いものです。

    よくあるのは、車線規制やセットバックが必要な道路に隣接している物件です。高層の建物は整形の住戸にしたほうが経済効果が高いので、変形間取りは低層のマンションに多い傾向にあります。

    また、隣接する道路や敷地の影響を受けることが多いので、住戸位置としては角住戸にできることが多くなります。

    そのため、都心部で低層の小規模マンションを中心に家探しをしている人は、変形間取りに出合う確率が高くなります。

    もう1つのメリットは、唯一無二の住まいをつくりやすい点です。

    リノベーションはそもそもオーダーメイドですが、特殊な住戸の形にインスパイアされた、アイデアフルなプランになるケースが多く、住まいにオリジナリティを求める人にとっては、家づくりを思いきり楽しめる、愛着の湧く家となるでしょう。



    変わった間取りだからといって割安とは限らない

    もしかしたら、“形が変な分、割安で買えるのでは?”と価格面で期待する人がいるかもしれません。

    同じマンション内で同じ広さの整形住戸と変形間取り住戸を比較したら、変形間取りのほうが少し安いことはあるかもしれませんが、変形間取りは良い立地にあることが多いため、変形間取り=割安であるとは限りません。



    1-2.変わった間取りの2つのデメリット

    一方、変わった間取りを選択するデメリットは以下の2つです。

    • デッドスペースが生まれやすい
    • 小規模なリフォームが不向き

    変わった形の間取りにはデッドスペースが多く、リノベーションをしないと使い勝手が悪かったり、既成の家具を配置しずらいことがままあります。そのままだと住みづらいケースも多いため、変形間取りを選ぶなら、間取り変更などを前提としたリノベ予算を念頭に置く必要があります。

    中古マンションをリノベリノベーションする場合、構造壁の形を変えるわけにはいきませんので、整形に比べ、変形間取りのほうがプランの難易度は高くなりがちです。

    しかし、デッドスペースを単に使えない空間と放置するのではなく、想像力を掻き立てるフレキシブルな空間に仕立てることで、唯一無二の住まいを目指すことが可能となります。

    一方で、小規模なリフォームは、変形間取りには不向きといえるでしょう。使い勝手を上げるところまで行かず、満足度は上がらないのに割高になってしまうことがあるからです。

    2.変わった間取りをリノベするときのコツ

    1章では、変わった間取りがどのようなものかをお伝えしました。メリット・デメリットはありますが、変形間取りのデメリットはリノベーションにより払拭できる部分が多いといえるでしょう。

    この章では、変わった間取りをリノベーションするときのポイントやコツをお伝えします。

    2-1.契約前にリノベ会社に物件を見てもらう

    どんな物件でもそうですが、リノベーションを前提として家探しをする場合は、リノベ会社に相談しながら進めるのがオススメです。

    特に変形間取りの場合は、自分では既存の間取りから使い勝手のイメージができないこともあるので、かなえたい暮らしが実現できる物件か、どの壁や柱が動かせないのかなど、購入前に判断してもらえると安心です。

    中古物件探しからワンストップで相談できるリノベ会社に依頼するのも良い手でしょう。

    なお、基本的に変形間取りだから受けられないというリノベ会社は少ないと思いますが、設計が得意な会社がベターです。アイデアフルなリノベを多く手掛けている会社と一緒につくることで、思いがけない新しい生活スタイルに出会えるかもしれませんね。

    2-2.デッドスペースをアイデアで活かす

    変形間取りは、どうしてもデッドスペースが増えてしまいます。そのため、デッドスペースのデザインが空間づくりのカギとも言えます。

    しかし、無理して空間に役割を与えずとも、植物や照明を置くゆとりを設けたり、好きなものを飾るスペースをつくるなど、あえて余白をデザインすることで、”豊かなムダ”を楽しむ空間づくりにつながることも多いものです。

    変形間取りの場合は、暮らしが豊かにしてくれる良い空間をつくるために、暮らす人数に対して少し広さに余裕がある物件を選ぶようにしましょう。

    デッドスペースの具体的なデザインアイデアについては、次の3章でご紹介します。

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    3.変わった間取りを活かす!逆転リノベーション実例

    変わった間取りのお困りポイントも、リノベーションのアイデア次第で心地よい住まいに変えることは可能です。使い勝手の良い空間にリノベーションした実例を3事例紹介します。

    [CASE1]窓が多く家具配置が難しい間取りは「造作」で課題解決

    アイデア1
    専有面積:56.41㎡、家族構成:本人

    リボンのような形の変形間取りです。変形間取りの中でも、直角ではない角が多い物件は、プランニングの難易度がグッと上がります。

    鋭角の角が2つ以上で斜めの壁があるこの物件は、元の4畳の寝室にはベッドが入らない、広さは十分に見えるLDKは、実際には家具の配置が難しいといった難点がある間取りです。

    アイデア① への字のキッチンを造作し、LDKのまとまり感アップ

    造作したキッチン

    既製品のキッチンでは斜めの壁や柱に挟まれた狭い間口との相性が悪いため、への字型のキッチンをオリジナルで造作することで解決。LDKの空間を広く取り、動きやすい動線も確保することで、家具配置がしやすくデザインしています。

    アイデア② デッドスペースにカウンターを造作しワークスペースに

    デッドスペースを有効活用

    キッチン向かいの壁は、鋭角の角に囲まれた、ちょっとしたくぼみのデッドスペース。スペースに合わせてカウンターを造作することで、集中できるワークスペースに変えています。

    [CASE2]階段状の壁の凸凹は、床の素材使いがカギ

    階段状の変形間取り
    専有面積:77.30㎡、家族構成:夫、妻

    この物件は、窓辺を階段状にして少しでも多くの場所に光を取り入れる工夫がされています。良いポイントではありますが、居室が窓辺を占領し、家族が一番長く過ごすLDKにしわ寄せがいってしまったことで、窮屈になっていた間取りです。

    リノベでキッチンの位置を見直し、階段状になった窓辺の空間をリビングとは異なる床材で直線的に仕上げました。視覚的な効果で空間を整理することで、開放的なLDKを実現しています。

    アイデア① 床材の工夫で空間を緩やかにつなげる

    階段状になった窓辺
    床材の切り替え

    デッドスペースになりがちな窓辺の凸凹部分は、直線上に床材を貼り、視覚的な効果で空間を整理することで、室内に連続性が生まれます。

    リビング側はフローリング、窓辺はタイルと素材を切り替えることでゆるやかにゾーニングでき、心地よい空間にまとめることが可能です。

    床は素材の切り替えだけで段差はないので、家具配置も問題なくできます。窓辺にタイルがあると、水や汚れに神経質にならずに植物の手入れができるのもいいですね。

    アイデア② 広く明るい整形のリビングをつくる

    整形のリビング

    リビングの形は、可能な限り整形にすることで暮らしやすくなります。

    この事例では、凸凹に沿って部屋を仕切っていた壁をなくし、広い整形のLDKを確保。部屋数を減らしたことで窓辺が活き、光が広く行きわたるように間取り変更しています。大きなカウチソファも置けるスペースも、くつろぎ空間には大切ですね。

    [CASE3]眺望を軸に優先順位を決め、大胆に間取りを整理

    眺望のいい変形間取り
    専有面積:55.22㎡、家族構成:夫、妻

    窓の位置は動かせないので、リノベのプランづくりにおいて窓からのビューを現地で確認することは、かなり重要な情報となります。

    こちらの間取りは、一見南側に開けたまとまりのある空間ですが、家具を配置するにはリビングの形がいびつ。また、現地で確認すると出窓側の眺望が抜けているものの、水回りと居室で細かく仕切られており、眺望の魅力を活かしきれていない残念な間取りでした。

    アイデア① 眺望からLDKの配置を見直す

    6メートルの造作キッチン
    窓から見たリビング

    一番眺望が良い窓は、一番長く過ごす場所にあるのが理想的です。

    この事例では、作業スペースと収納を兼ねた6メートルもの長いキッチンを造作し、窓際に整理。眺望のよい出窓をLDKに取り込めるよう、レイアウトを大胆に見直しています。

    食事や調理、仕事など、どこにいても恵まれた眺望や日の光を感じられる、広く明るい空間に変化しました。

    アイデア② 水回りを大胆に移動し、一等地にバスルームを設置

    眺望のいいバスルーム

    マンションの水回りは、窓がなく昼間も照明をつけるプランも多い中、この事例ではバスルームを大胆に家の中心部に移動。

    窓側の壁はガラスにして、外光が入る明るいバスルームにしています。自宅で贅沢なひと時が楽しめそうですね。

    4.まとめ

    この記事では、変わった間取りのメリット・デメリットや、豊かに暮らすためのリノベのコツについて紹介してきました。変わった間取りでも、リノベプランの工夫により快適な空間にできると安心していただけたと思います。

    自分らしさを追求したい人やリノベ自体を楽しみたい人には、手ごたえのある、とても面白い住まいとなるでしょう。

    条件面でいいな、と思える物件に出合えたなら、変わった間取りを恐れることなく、ぜひリノベを楽しんで。オリジナリティあふれる家をつくってくださいね。

    スムナラでは、建築士監修のもと、中古物件を買う前に知っておきたい注意点や、中古を買ってリノベする際のポイントやアイデアを紹介しています。リノベーションに構造や管理規約の制約はつきもの。制約を味方につけ、アイデアの幅を広げましょう。

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