㎡数の数値にとらわれない!広く暮らせる5つのリノベ法則

㎡数よりも広く住むためのリノベアイデア

「希望の広さだと予算オーバー」
「希望する㎡数はあるはずなのに、なぜか狭く感じる」
「逆に平米数はないのに広く感じる物件もある」

「広さ」の問題は、中古探しにおいて誰もがぶつかる壁ともいえます。

広さは体感的な影響がとても大きく、求めるイメージも人それぞれ。数値だけで判断することはできません。

そのため、物件の検索時に「ファミリータイプ=なんとなく70㎡以上」と広さを固定概念で見切っていてはもったいない!

たとえば、眺望の抜けがいい65㎡と、目の前に隣接する建物が迫る70㎡なら、65㎡のほうが広く感じることもあるでしょう。

数値だけで候補から外してしまうと、いい物件を見逃してしまう可能性があるのです。

また、オーダーメイドで間取りをつくれるリノベも視野に入れれば、工夫次第で面積以上に広く感じられる家を目指すことが可能です。

この記事では、中古物件を探すなら事前に知っておきたい「広さ」に関するキホン知識と、広く使えるリノベーションアイデアを解説します。

今より広く快適に暮らすヒントにしてみてくださいね。

1.数値的な広さより、広く使える間取りを目指そう

マイホームを考えるとき、「次の家は今より広い方がいい」という人は多いと思います。

でも、現実には予算との兼ね合いで、「家の広さ」「エリア」「立地」「築年数」など、さまざまな要素を組み合わせ、自分の暮らしにとって一番バランスよい条件で物件を選ぶことになりますよね。

様々な条件の中でも、「広さ」は間取りなどのプラン次第で、実際の㎡数よりも広く暮らせるよう工夫することができる項目です。

数値的な広さを条件にするのではなく、希望に満たない広さの物件であっても、間取りを工夫するほうが、結果的に求めていた「広々した暮らし」を得られるかもしれません。

そのためには、まず、以下2点を明確にしておくことが大切です。

1-1.「どの空間に広さが必要なのか」を明確に

次の住まいの広さを考える際は、今どこが狭くて不満を感じているのか、どこを広くしたいのかを整理して、分解してみることが大切です。

一口で広さといっても

「家族が集まるLDKに広さがほしい」
「今より部屋数がほしい」
「玄関が狭くてストレスだから広くしたい」

など、人によって求める内容が異なります。

そのため、単に「ファミリータイプと言ったら70㎡以上」といった、漠然とした固定概念で広さを求めてしまうと、結局次の住まいでも「狭い、使いづらい」ということが起きてしまいます。

㎡数で条件を決めるより、自分たちが求める「広さ」を紐解いて、リフォームやリノベによって実現する方が広々暮らせる住まいへの近道になります。

1-2.「本当に必要な広さやスペースか」を見極める

増築できないマンションの場合、空間を広く使うには、ムダな空間を極力なくし、生きたスペースにすることが大切です。

「LDKも玄関も寝室も洗面室もすべて広い」のは理想的かもしれませんが、予算やエリアの条件によっては難しいケースもあります。

以下2つの観点で間取りを見直すことで、限りある空間の中での「もったいないスペース」を回避するヒントになります。

広くしたい場所、狭くていい場所のメリハリを考える

中古物件の間取りをそのまま使う場合、それは多くの人が許容できる、売りやすいプランになっていることが多いため、あなたの暮らしにフィットする間取りではないかもしれません。

「寝るだけの寝室って6畳必要?その分、みんなで過ごすリビングを広くして、スタディーコーナーもつくれないかな」

など、ひとつひとつの空間をどう使いたいかを考えてみることで、メリハリのある空間使いのヒントが浮かび上がります。

年に数回使う、いつか使うかもしれない空間を見直す

例えば「将来の子ども部屋」など、個室を使うようになるのは10年後という場合、それまでの10年間を有効に使えなければムダな期間が長くなってしまいます。

また、「親が遊びに来た時に泊まれる部屋」を検討する場合、その頻度はどれくらいでしょうか?

1年に1~2回のことに対応するスペースを固定するのはもったいない気がしますよね。

将来に対応できるよう、可変性のあるリノベプランを採用しつつ、日々過ごすスペースを充実させれば、無駄な空間をなくすことができます。

2.数値的な㎡数より広く有効に使う5つのリノベメソッド

では、実際の㎡数よりも広く感じるリノベの工夫について、効果の高いもの5つを具体的に紹介します。

2-1.スペースを兼用して必要な家具を厳選する

限られた空間で広さを求める場合には、1つの空間の用途を2WAY、3WAYと複数の機能が備えられると、まとまった空間を得やすくなり、広い面積を買った場合と同じだけの用途に使えるという点で、満足感も高まります。

また、「新居にはダイニングセットとソファとローテーブルを置こう」と、ついいろいろな家具をそろえるものと考えがちですが、全部そろえるとその分スペースを取ってしまいます。

キッチンとダイニング、あるいは間仕切り壁と収納など、用途を兼用して家具を減らしたり造作することですっきりと収まり、空間に広がりが生まれます。

ソファとダイニングテーブルを兼ね広々LDを

ソファとダイニングを兼ねる
ダイニングセット兼ソファを選んで家具の数を抑え、食事も団らんも同じ場所を使うと空間効率が良い

間仕切り壁と収納を兼ねすっきり空間と抜け感を

間仕切り壁と収納を兼ねる
寝室と廊下側から出し入れできる壁面収納。空間を緩やかに仕切りつつ、収納率UP

2-2.縦空間を有効に使う

床面積以上に有効なスペースを確保するなら、縦空間を有効に使うのが床面積を物理的に広げる最も効率の良い方法です。

小上がりを設けて収納を増やしたり、ロフトをつくって上下を多目的に使ったりなど、広さを確保できるのはもちろん、ユニークで楽しい空間をつくることが可能です。

その際は、既存の天井を上げてそもそもの天井高を上げるなども検討してみましょう。

天井を高くするリノベアイデアについてはこちらの記事をご覧ください。

ロフトを使って子どもの空間を立体的に

縦空間を有効に使う
ベッドや収納などを兼ねたロフトを設けると効率よく空間を使える。子どもの遊び場や隠れ家にも

多目的な小上がりと床下収納を兼ねる

小上がりと収納を兼ねる
小上がりスペースはリビングにプライベートな居場所がつくれる。床下は収納として兼用

2-3.壁付けキッチンにしてまとまった広さを確保する

LDKのうち、リビングとダイニングを少しでも広くしたいと考えるなら、キッチンは壁付けにするのが有効です。

物理的な広さの確保はもちろん、スムーズな家事動線のアイデアをプラスすれば、広くて使いやすい住まいをつくることができます。

壁付けキッチンでグルっと回遊間取りを

壁付けキッチンで動線を良くする
キッチンからWIC、寝室、玄関と、一筆書きの回遊動線で行き止まりのない空間に

2-4.視線の抜けで奥行きをつくる

視線の抜けがあると、部屋ごとのスペースが狭くなっても、別の空間が意識されるので空間の広がりを感じることができます。

室内窓を設けることで奥行きが演出され、壁で仕切っていても心理的に広く感じられるのです。

また、壁を天井まで設けると完全に空間が分断されてしまい圧迫感を生みますが、壁の一部を窓などに変えることで、人の気配や空間の広がりを感じられます。

ニュアンスのある室内窓で奥行きをつくる

内窓をつける
透明なガラスでなくとも、視線や明かりを通すだけで空間の奥行きは広く感じられる

一部の壁と内窓で広がりと居場所を確保

リビングの一角にあるワークスペース
リビングの一角に設けたワークスペース。内窓で圧迫感を軽減し広がりのある空間に

2-5.素材や色で広さを演出する

視線の抜け以外にも、色や素材の選び方で視線の広がりを誘導することができます。

壁の一面を同じ色で仕上げて連続した空間をイメージさせたり、床材などの切り替えやつながりで広さを演出することが可能です。

ブルーなどの寒色は後退色と言って奥にあるように見せる効果があるので、色選びの際は意識してみると良いでしょう。

同色の壁で空間に奥行きと連続性を

色使いで連続性を出す
壁の一面をブルーに塗り、連続する部屋の存在を強調することで広いイメージに

窓辺の床材を変えて白く広い印象を

窓辺の素材を工夫
あえて窓辺にタイルを敷くことで、視覚的な広がりと外とのつながりをつくる

3.まとめ

広さを生み出す要素は、単に㎡数だけではなく、間取りの工夫によって得られることを紹介しました。

まずはどんな暮らしを求めていて、どんな広さなら満足感を得られるのか、じっくり考えるところから始めてみてください。

数値的な広さに寛容になったとき、思わぬ宝石物件に出合えることがあるかもしれません。

スムナラでは、建築士監修のもと、中古物件を買う前に知っておきたい注意点や、中古を買ってリノベする際のポイントやアイデアを紹介しています。リノベーションに構造や管理規約の制約はつきもの。制約を味方につけ、アイデアの幅を広げましょう。

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