更新:2022.11.23

結局机上査定はすべき?した方がいい人や訪問査定との違いを徹底解説

机上 査定

机上査定とは、不動産がいくらで売れるのか、大まかな目安を知るために行う査定のことです。

査定員に物件を見てもらう必要がないため、短時間で手軽にできる査定として人気が高く、多くの人は不動産を売る際に机上査定を行います。

できるだけ早く、高い価格で不動産を売りたいと考えている場合、契約する不動産会社を数多くの選択肢のなかから選び出すことが重要。

机上査定は、そんな「ベストな不動産会社を選ぶためのふるい落とし」に欠かせないステップなのです。

できるだけ早く、高く、そして効率良く不動産を売るためには、机上査定をはじめとする査定全体の基本的な知識を身に付けておくことが大切。

そこで本記事では、

  • 机上査定とは何か
  • 机上査定の大まかな流れ
  • 他の査定方法との違い
  • 机上査定をした方がいい人・しなくてもいい人の特徴

といった、机上査定を正しく理解するための基礎知識について解説。

あなたが机上査定をやるべきかどうかが、判断できるようになります。

さらに、記事の終盤では、机上査定をやると決めた人に向けて、

  • 不動産を高く売るために机上査定でやっておくべきこと
  • 机上査定を依頼する会社の探し方

といった、「机上査定に失敗しないためのコツ」もご紹介します。

最後まで読めば、不動産をより高く、スムーズに売るために、自分がどんな行動をとればいいか、明確になることでしょう。

[監修]宅地建物取引士

市野瀬 裕樹

中古マンション売買仲介を累計1200件以上監督。株式会社groove agentにおいて不動産売買の業務に3年従事。買い手をサポートしてきた経験を活かし、どうすれば高く売れるのか?を、買い手目線で不動産売却仲介のアドバイスを行う。

目次

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    1.机上査定とは

    まずは、机上査定が具体的にどんなものなのか、その概要と大まかな流れを知りましょう。

    1-1.机上査定とは不動産がいくらで売れるかの目安を知るために行うもの

    冒頭でも説明したように、机上査定とは「不動産がいくらで売れるのか、大まかな目安を知るために行う査定」のことを指します。

    「机上」という名前の通り、査定員が現地で調査をすることなく、間取りや立地といったデータをもとにおおよその査定額を算出します。

    机上査定

    本来時間や手間がかかる不動産の査定を手軽にできることから、「簡易査定」とも呼ばれます。

    1-2.机上査定の流れ

    机上査定のやり方は、非常にシンプルです。

    STEP1.不動産会社の無料査定ページ又は一括査定サービスのページにアクセス

    STEP2.売却する不動産の情報を入力

    STEP3.申し込み

    この3ステップを行うだけで、不動産会社が過去に取り扱った似ている物件の事例をもとに、査定額を算出してくれます。

    査定ページに入力する情報は、

    • 物件のタイプ
    • 所在地
    • 専有面積
    • 間取り
    • 築年数 など

    といった基本的な内容であるため、事前に用意すべき書類などは特にありません。

    基本的に全て無料で行えて、とても手軽ですよね。

    2.机上査定と訪問査定の違いを徹底比較

    不動産の査定方法には、机上査定以外にも、査定員が実際に物件へ足を運んで調査する「訪問査定」というものがあります。

    訪問査定は不動産会社が物件を直接確認する重要なステップであるため、実際に売却まで手続きを進めるためには、机上査定をした場合でも必須となります。

    つまり、机上査定と訪問査定には次のような違いがあります。

    机上査定:依頼した数社のおおまかな査定額を把握するためのもの

    訪問査定:机上査定の結果を通し絞り込んだ不動産会社から、より精度の高い査定額を入手するためのもの

    よって、まずは机上査定を依頼し、その後に訪問査定を依頼するという流れが基本になります。

    ここからは、机上査定と訪問査定の違いを

    • 特徴
    • メリット
    • デメリット

    といった3つの視点から徹底的に比較していきます。

    2-1.机上査定と訪問査定の特徴の違い

    机上査定と訪問査定で大きく異なるのは、現地調査があるか、ないかという点です。査定に必要な期間はどちらの場合でも1日程度で、スピード感には差がほとんどありません。

    机上査定、訪問査定、両方に共通して、以下の情報を不動産会社に共有する必要があります。

    物件の具体的な情報

    例)

    • 物件のタイプ
    • 所在地
    • 専有面積
    • 間取り
    • 築年数 など

    以上の情報を事前に調べ、机上査定、あるいは訪問査定に臨みましょう。

    2-2.机上査定と訪問査定のメリット

    続いて、机上査定と訪問査定のメリットを比較してみましょう。

    机上査定のメリット 訪問査定のメリット
    • 査定が短時間で完了する
    • 手続きが簡単
    • 相場感が掴める
    • より物件の現状を反映した査定額が出る
    • 眺望など概要では伝わりづらいメリットを伝えやすい

    机上査定のメリットは、何と言っても手軽に利用できること。

    書類の用意などの手間がかからず、査定の結果がすぐにわかるので、手っ取り早く不動産の査定をしてみたい人に最適です。

    対して訪問査定は、机上査定よりも不動産会社に渡す情報が多いため、査定額の精度を上げられることが大きなメリット。

    できるだけ実際の売値に近い査定額が知りたいという人に適しています。

    とはいえ、「査定額=実際に売却する価格」ではないので、訪問査定で算出された額もあくまで目安であると覚えておきましょう。

    また、前述の通り机上査定を行った場合も、最終的には訪問査定をすることになります。

    2-3.机上査定と訪問査定のデメリット

    最後に、机上査定と訪問査定でどのようなデメリットがあるのか、チェックしてみましょう。

    机上査定のデメリット 訪問査定のデメリット
    • 人によっては二度手間と感じる
    • 会社によってはしつこく営業される可能性がある
    • 時間がかかる
    • 手間がかかる

    さらに、机上査定を行ってから訪問査定、と2段階の査定を経なければならないため、人によっては「二度手間」と感じるかもしれません。

    いきなり訪問査定から始めるデメリットとしては、一社ごとの時間や手間がかかるため、選択肢を広げづらいというものがあります。

    納得のいく査定額を算出してくれる不動産会社がなかなか見つからなかった場合、たくさんの会社に物件を調査してもらわなければならないため、スケジュール調整や当日の立ち会いで多くの時間と手間を浪費するリスクがあるのです。

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    3.例外を除き、ほとんどの人は机上査定がおすすめ

    机上査定は、おおまかな相場感を知るために、また、いくつかの不動産会社の中から信頼できる会社に絞り込むために、おすすめしたいステップです。

    しかし、特徴やメリットデメリットを比較しても、「机上査定をするべきか、決められない!」という人もいるでしょう。

    ここからは、机上査定をした方がいい人としなくてもいい人の特徴をチェックしていきましょう。

    3-1.机上査定をした方がいい人の特徴

    机上査定をした方がいい人の特徴
    • 大まかでいいから、手っ取り早く査定額が知りたい
    • なるべく手間をかけず、たくさんの業者に査定してほしい

    物件の相場感が手軽にわかり、誰でも簡単に利用できる机上査定。

    時間も手間もあまりかからず、結果も早く出るので、多くの不動産会社に、気軽に査定を依頼することも可能です。

    不動産売却について具体的な見通しが立っておらず、「とりあえず査定だけでもしてみようかな?」と考えている方は、入り口として机上査定を利用してみてはいかがでしょうか。

    3-2.例外的に机上査定をしなくてもいい人の特徴

    机上査定をしなくてもいい人の特徴
    • 知人に不動産会社の人がいるなど、特例の場合のみ

    知人に不動産会社の人がいるなど、相場感が把握できている場合には机上査定をしなくてもよいでしょう。

    逆を言えば、こうした特例のケースを除き、基本的には複数の会社から机上査定を受け、その中から選んだ数社に訪問査定を依頼するという流れが一般的です。

    手間や時間を多くかけられる余裕がない、という人も、まずは机上査定で選択肢を広げてみましょう。その中から信頼できる数社を選ぶようにすると、最終的にはよい不動産会社に出会え、スピーディーに売却できる可能性が高くなります。

    4.不動産を高く売るために机上査定でやっておくべきこと

    前述した通り、机上査定は大まかな査定額の目安を知るための「とりあえず」の手段です。

    そのため、何も考えずただやみくもに査定してもらうだけでは、あまり意味がありません。

    机上査定をする最大の意味は、将来的に訪問査定をしてもらう不動産会社、さらに言えば実際に契約する不動産会社を選ぶ「候補探し」にあります。

    最終的に高い価格で不動産を売却するために、机上査定の段階でできる具体的なアクションは、主に以下の2つ。

    • 5社程度に依頼する
    • 「信頼できる会社かどうか」に注目する

    それぞれどんなものか、ひとつずつ詳しく説明していきます。

    4-1.5社程度に依頼する

    机上査定の良い点は、たくさんの不動産会社の査定額を簡単に比較できるところです。

    複数の会社に机上査定を依頼することで、自分が売ろうと思っている物件の「相場観」を養って、極端に高すぎたり安すぎたりする会社をふるい落とすことができます。

    5社程度に依頼す

    さらに、候補となる不動産会社の分母を増やすことで、良い会社に当たる可能性も高まります。

    次のステップである訪問査定は3社程度に依頼するのが一般的です。机上査定は、相場感を知るために5社程度に依頼するのがおすすめです。

    4-2.「信頼できる会社かどうか」に注目する

    「査定額が少しでも高い不動産会社と契約したい」と思うのが人間の心理ですが、査定額以上に重要になってくるのが、契約する不動産会社との信頼関係です。

    信頼できる会社かどうかを見極めるために、机上査定の段階で見るべきポイントは、以下の2つ。

    1. 査定後、しつこく営業をかけてこない
    2. 査定に関する問い合わせに真摯かつ迅速に答えてくれる

    この2点を基準に、少しでも違和感を感じた会社は、訪問査定の候補から外した方がベターです。机上査定を通して選んだ数社に訪問査定を依頼する際、査定額の根拠を聞いてみるのもおすすめです。根拠にきちんと裏付けがあるかどうか、担当者の知識量で信頼度を測ることができます。

    4-2-1.「査定額の高さ」とともによりも「信頼性」が重要な理由

    査定を行う前に必ず心に留めておきたいのが、「査定額=実際に売却する価格」ではない、ということです。

    重要なのは、「不動産が高く売れること」であって、「高い査定額を出してもらうこと」ではありません。

    もちろん、相場よりも大幅に安い価格で売りに出そうとする不動産会社は避けるべきです。

    しかしどんなに高い売値がついても、それを買う買い手がいなければ、不動産を高く売ることはできません。

    そこで重要になってくるのが、不動産会社と売主であるあなたとの信頼関係。

    不動産を売るために実際に動いてくれるのは、不動産会社の営業担当者です。

    この担当者との信頼関係を築き、高値で売れるよう動いてもらうことこそ、不動産売却成功への一番の近道だと言えるでしょう。

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    5.机上査定を依頼する会社の探し方

    机上査定についての基礎知識を得て、やるべきことを確認したところで、続いてはいよいよ机上査定を依頼する会社を選んでみましょう。

    ここからは、机上査定を依頼する会社の探し方として、最も効率の良い方法をご紹介していきます。

    5-1.一括査定サイトの利用がおすすめ

    机上査定は、相場観を養うため、そして良い会社に当たる可能性を高めるために、少なくとも5社以上に依頼するのがおすすめです。

    その際に利用すると便利なのが、複数の不動産会社へ一気に机上査定が申し込める「一括査定サイト」。

    不動産会社をひとつずつ自分で探すよりも、少ない手間で効率良く査定できるのが、一括査定サイトの最大のメリットです。

    また、「一括」とはいっても、全てお任せするわけではありません。

    数ある不動産会社のなかから、自分で候補をいくつかに絞り込む必要があります。

    大手不動産会社をメインに地域密着型の小さな不動産会社もいくつか入れるなど、バランスよく選ぶのがおすすめです。

    5-2.主な一括査定サイト一覧

    無料で利用できる不動産の一括査定サイトは数多くあり、特徴はサービスごとに様々です。

    主な一括査定サイト一覧

    「こんな人におすすめ」欄をチェックしながら、自分に合ったものを選んでみてくださいね。

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    6.まとめ

    最後に、これまで解説してきた記事の内容をおさらいしてみましょう。

    【机上査定の基礎知識】

    ◆机上査定とは、不動産がいくらで売れるのか、大まかな目安を知るために行う査定のこと

    ◆机上査定の流れ

    STEP1.不動産会社の無料査定ページにアクセス

    STEP2.売却する不動産の情報を入力

    STEP3.申し込み

    【訪問査定との違い】

    ◆机上査定が現地調査不要で行われるのに対して、訪問査定では査定員が物件を実際に訪れて調査する

    ◆机上査定と訪問査定の特徴の違い

    机上査定:現地調査なし・必要書類はなし・査定にかかる日数は1日程度

    訪問査定:現地調査あり・登記簿謄本などの書類が必要・査定にかかる日数は1週間程度

    ◆机上査定と訪問査定のメリットの違い

    机上査定:査定が短時間で完了する・手続きが簡単

    訪問査定:査定額の精度が高い・机上査定の行程をスキップできる

    ◆机上査定と訪問査定のデメリットの違い

    机上査定:査定額の精度が低い・場合によっては二度手間になってしまう

    訪問査定:一社あたりの時間と手間がかかる

    ◆机上査定にした方がいい人の特徴

    • 大まかでいいから、手っ取り早く査定額が知りたい
    • なるべく手間をかけず、たくさんの業者に査定してほしい

    ◆机上査定にしなくてもいい人の特徴

    • 多くの不動産会社とやりとりをするのが面倒
    • 「少しでも高く売るためならどんなことでもする」というほどの意欲がない

    →査定を「とりあえず」でしたい場合は机上査定、「本腰を入れて」したい場合は訪問査定がおすすめ

    【できるだけ高額かつスムーズに不動産を売るために】

    ◆机上査定でやっておくべきこと

    • 少なくとも5社以上には依頼する
    • 「信頼できる会社かどうか」に注目する

    ◆机上査定を依頼する会社の探し方

    • 一括査定サイトの利用がおすすめ
    • 大手不動産会社、地域密着型の中小不動産会社など、バランス良く選ぶ

    こちらの内容を参考に、机上査定を進めていってくださいね。

    本記事で机上査定に関する迷いや疑問が、少しでも解消されていれば幸いです。

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