更新:2022.11.12

任意売却の相談先一覧|どこに何を相談するべきかを分かりやすく解説

任意 売却 相談

「任意売却の相談をしたいけど一体どこにしたらいいの?」

任意売却を考えている方はこのように疑問に思っている方も多いでしょう。

結論からいうと、まずは借り入れ先である金融機関に相談するのをおすすめします。必ず金融機関に一報を入れ、状況を整理、相談した後に不動産会社や弁護士へ相談し、任意売却を進めていくことになります。

そこで、本記事では以下の内容をご紹介します。

▼この記事で分かること

  • 任意売却の相談先一覧
  • 相談先を決めるポイント
  • 任意売却の相談で聞くべきこと

本記事を読むことで任意売却について適切な相談先へスムーズに相談できるようになります。

ぜひ、最後までご覧ください。

[監修]宅地建物取引士

市野瀬 裕樹

中古マンション売買仲介を累計1200件以上監督。株式会社groove agentにおいて不動産売買の業務に3年従事。買い手をサポートしてきた経験を活かし、どうすれば高く売れるのか?を、買い手目線で不動産売却仲介のアドバイスを行う。

目次

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    1.任意売却の相談先の一覧

    「任意売却の相談ができるところって一体どこ?」と思いますよね。任意売却の相談ができるのは以下の3つのところです。

    任意売却の相談先の一覧

    相談先を知ることで、自身の場合はどこに相談すべきか分かります。

    それでは、それぞれについて見ていきましょう。

    1-1.借り入れ先の金融機関(銀行)

    任意売却の相談をする場合、まずは借り入れ先の金融機関に相談してみましょう。なぜなら、基本的にローンを融資した銀行側(債権者)は、返済し続けてもらえるようにローンの借り換えや返済計画の見直しといったリスケジュールをおこなってくれるからです。

    それでも住宅ローンの返済が厳しい場合は任意売却を進めてくるでしょう。

    しかし、任意売却に積極的でない金融機関もあるのも現実です。このような場合で「任意売却をしたい」となると、不動産会社と一緒に金融機関へ交渉する必要があるので注意が必要です。

    ▼借り入れ先の金融機関がおすすめな人

    • 返済計画を見直してできるだけ完済できる方向にもっていきたい人
    • 任意売却の前に月々の支払いを見直したい人
    • 今の月々のローン返済額を少し減らせば支払えそうな人

    ▼借り入れ先の金融機関の相談費用

    • 借り入れ先の金融機関への相談は無料

    1-2.不動産会社

    任意売却は不動産取引の1つなので、次に不動産会社に相談するとよいでしょう。なぜなら不動産会社が売却のサポートをしてくれるからです。

    任意売却は以下の流れで行われます。

    任意売却の流れ

    この中の②~⑥で不動産会社が基本的に必要になるため、任意売却には不動産会社が大きく関わります。金融機関に状況を相談した上で任意売却が選択肢となれば、不動産会社や弁護士に依頼し手続きを進めていくことになります。

    ▼不動産会社がおすすめな人

    • 任意売却について知識があまりない人
    • 任意売却全般のことを聞きたい人
    • 無料で任意売却について相談したい人

    ▼不動産会社への相談費用

    • 不動産会社への相談は無料
    • 任意売却が成功した場合でも仲介手数料は売却代金から支払われるので負担はない

    1-3.弁護士(司法書士)

    住宅ローン以外に借金を抱えていて、債務整理をする場合は、弁護士や司法書士に相談するとよいでしょう。なぜなら、弁護士や司法書士は法律の専門家で任意売却と債務整理を同時におこないたい場合に依頼すると任意売却面でもメリットがあるからです。

    法律の知識があることや残債務交渉を同時に進めることができるだけでなく、任意売却時に債権者からの同意を得やすいといったメリットがあります。しかし、弁護士は不動産の査定や売買などはできません。

    例えば、弁護士や司法書士に相談をして実際、任意売却に進みたいと決めたとしましょう。この場合、弁護士や司法書士は不動産取引ができないため、知り合いや提携の不動産会社へ依頼する形になります。

    なお、弁護士や司法書士にも得手不得手があるので、ホームページなどで任意売却の知識のある人を選ぶとよいでしょう

    任意売却時の弁護士について知りたい方は詳しく書かれたたこちらの記事をご覧ください。

    ▼弁護士や司法書士がおすすめな人

    • 相談料を支払うことができる人
    • 住宅ローン以外にも債務のある人
    • 任意売却しながら債務整理をしたい人

    ▼弁護士や司法書士への相談費用

    • 司法書士の場合:30分5,000円程度
    • 弁護士の場合:1時間あたり10,000円程度
    • 弁護士の場合、初回の相談は無料で、2回目以降は費用がかかるところもある

    2.任意売却に強い不動産会社へ相談をすべき

    任意売却について分からないことや相談したいことがあれば、任意売却の経験が豊富な不動産会社に相談をしましょう。なぜなら、そうすることで適切なアドバイスをもらうことができるからです。

    不動産取引をするのは不動産会社ですが、任意売却は特殊なケースでもあるので、関係する法律の知識や経験、金融機関との交渉が必須となります。

    そのため、任意売却の知識や経験が豊富な不動産会社に依頼すべきです。

    特にすでに支払いが滞って3ヶ月以上経っている方は急いで相談をすることが大切になるので、あまり不要な時間はかけることができません。

    ただし、支払いが滞りかけている方でも他に債務がある場合は弁護士や司法書士、返済計画を見直せば支払えそうな方は金融機関といった他の相談先を考えるとよいでしょう。

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    3.任意売却の相談タイミングはできるだけ早くするのが鍵

    任意売却の相談のタイミングは、できるだけ早くすることが大切です。なぜなら、任意売却の相談が遅れると最悪、任意売却に間に合わず、競売にかけられてしまうことがあるからです。

    「できるだけ早くってどれぐらい?」と疑問に思いますよね。1つの目安としてですが、“ローンの返済を続けていくのが厳しい”と感じたときです。

    例えば、「ローンの支払いが厳しい・・・まだ滞納していないけど近い将来、滞納しそうだ」という場合ですね。事前に相談したことで、返済計画などの見直しといった選択肢を選べる状況であったために、任意売却を避けて今の家に住み続けることができる可能性があります。

    また、さらにいざ任意売却を始めるとなってもすぐに販売活動をおこなうことができます。

    任意売却は時間が鍵といわれています。なぜなら、売却活動の期間をどれだけ長くできるかで任意売却が成功するかどうかが変わってくるからです。

    しかし、「相談するのはまだ大丈夫」「どうにかなる」という気持ちが出がち。遅いと任意売却に間に合わず、競売になってしまう可能性があるので、少しでもこの先住宅ローンを支払っていくのが難しいとなった場合は前もって相談しましょう。

    4.任意売却の相談先を決めるポイント5つ

    「任意売却の相談先を決めるとき、どんなところを見ればいいの?」

    「相談先はどういったところが最適なの?」と疑問に思いますよね。

    任意売却の相談先を決めるポイントとして以下の5つのことが挙げられます。

    任意売却の相談先を決めるポイント5つ

    このように任意売却の相談先を決めるポイントを知ることで、「相談したけれどいまいち的を射た回答がもらえなかった・・・」「任意売却に詳しいってネットでは書いてたけど全然詳しくなかった」といった失敗をできるだけ減らすことができます。

    それぞれ見ていきましょう。

    4-1.任意売却の実績が豊富か

    任意売却の実績が豊富かどうかチェックしてください。実績が100件以上あると理想的です。なぜなら、実績が多ければ多いほど、任意売却におけるさまざまな経験や知識をもっているといえるからです。

    不動産売却には住宅やローンの滞納状況などの条件が全く同じということがないので、それぞれの状況にあった適切な対応をする必要があります。

    任意売却の件数が多いのは、さまざまな事例に対応してきているということになるため、安心して相談できるだけでなく、臨機応変に対応してもらいやすいといえるでしょう。

    このように任意売却の実績が豊富かどうかをしっかりとチェックしてください。

    4-2.弁護士や司法書士と提携しているか

    弁護士や司法書士と提携している不動産会社を選ぶことも大切です。なぜなら、任意売却した後の債務や生活を考えなければいけないからです。

    例えば、ローン残債が売却金額を上回る場合、任意売却でも残りの残債分は返済していかなければいけません。

    そのため、不動産会社が債務に詳しい弁護士や司法書士と提携していると、残りのローンの支払形態やどのように生活を保つのかといった相談をすることができます

    このように弁護士や司法書士と提携している不動産会社を選ぶと任意売却後のことも相談できて安心です。

    4-3.家からの近さよりも経験や専門性をある程度重視する

    家からの近さよりも経験や専門性をある程度重視して不動産会社を選びましょう。家から近くても専門性がなく、経験の少ない会社を選んでしまうと、状況に応じて正しい対応ができない可能性があるからです。

    できれば地域性を把握している地元の会社の方がよいですが、任意売却は専門性の高い分野になるので、少し遠くても任意売却を主としている不動産会社を選ぶ必要があります。

    打ち合わせの際に出向く手間も考えて、片道1~1.5時間以内の距離で見つけるとよいでしょう。

    例えば、片道3時間の任意売却専門のところを選ぶとします。このように専門性があっても遠すぎると「交通費もかかるし打ち合わせに行くのが大変・・・」となるので気をつけてください。

    このように移動時間も気にしつつ、経験や専門性をある程度重視しながら不動産会社を探しましょう。

    4-4.電話やメールでの対応がしっかりとしているか

    気になる不動産会社があれば、メールや電話で問い合わせてください。問い合わせ時の対応によってその不動産会社の良し悪しが分かるからです。

    具体的には、「問い合わせの際の対応の丁寧さや親身に話を聞いてくれるか」「具体的なアドバイスをくれるか」といったことを確認してください。

    電話やメールでの対応がしっかりとしているか

    もし、上記にあてはまらず、「自宅へ伺います」「当社にお越しください」といわれた場合は知識がないか、仕事が欲しいだけの企業の可能性があるので、気を付けましょう。

    4-5.任意売却後のサポートがしっかりとしているか

    任意売却後のサポートがしっかりとしているかもチェックしてください。任意売却後のサポートがしっかりとしている不動産会社が相談先だと、生活の再スタートが切りやすくなるからです。

    任意売却で住居を売却すると、基本的には引っ越しが必要。そこで、サポートの手厚い会社を選ぶと、債務者の収入や残債務の状況にあった引っ越し先を提案してくれることがあります。

    サポートがしっかりとしているのは以下のようなところです。

    任意売却後のサポートがしっかりとしているか

    サポートがしっかりとしていないところを選んでしまうと「このあとどうしたらいいの?」と悩んでしまい、生活の再スタートに時間がかかることがあります。

    このように生活の再スタートを切りやすくするためにも任意売却後のサポートがしっかりとしている会社を選びましょう。

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    5.任意売却の相談で聞くべき5つのこと

    任意売却の相談先を選ぶポイントが分かったところで「任意売却の相談で何を聞いたらいいの?」という疑問点が浮かんできますよね。

    任意売却の相談で聞くべきことは以下の5つです。

    任意売却の相談で聞くべき5つのこと

    聞くべきことを聞いておくことで任意売却への不安を払拭して安心して不動産会社に依頼ができるようになります。

    それぞれについて、相談先別に見ていきましょう。

    5-1.【不動産会社】本当に任意売却をするべきなのか

    「本当に任意売却するべきなのか」ということは聞いておきましょう。なぜなら、任意売却の相談をしにきている人のなかには住宅ローンの支払いを見直すだけで解決したり、不動産を売却するだけで完済できたりする方もいるためです。

    任意売却することで個人信用情報に傷がついてしまいます。個人信用情報に傷が付いてしまうとクレジットカードの作成やローンを組んで車の購入することも難しくなるため、任意売却を避けることができるのであれば避けるべきです。

    任意売却の相談をする場合は、「本当に任意売却しなければいけないのか」「他の見直し方がないか」といったことを聞いてください。

    5-2.【不動産会社】任意売却の流れやスケジュール

    任意売却の相談をする場合は、自身の場合はどのような任意売却の流れやスケジュールになるか知っておくとよいでしょう。

    なぜなら、どんな流れで任意売却が進んでいくのかを知っておくと、いざ任意売却を依頼しても慌てる必要がないからです。

    任意売却の一般的な流れは以下の通りです。

    任意売却の流れやスケジュール

    このような過程を経て任意売却をおこなっていきます。

    ただし、不動産売買は、土地や築年数・ローンの状況・借り入れ先の金融機関など人によってケースが異なります。そのため、詳しいスケジュールやどんな流れになるか相談先でしっかりと聞いておくことが大切です。

    5-3.【不動産会社】引っ越し時期と費用

    任意売却後、引っ越し時期と費用はどうなるのかといったことも相談しておくとよいでしょう。

    あらかじめ、引っ越しにどれくらいの時間を使えるのか、費用は売却利益から捻出できそうかを把握することでより具体的な任意売却後のスケジュールをたてやすくなるからです。

    「引っ越し費用が必ず出るっていってたのに出なかった!」「一週間後に引っ越しの予定だったのに、任意売却の決済当日になっていた」などのケースは任意売却ではよくあります。

    トラブルにならないように引っ越し費用については、事前に聞いておくことが大切です。

    5-4.【不動産会社】自宅の査定額

    自宅がどれくらいの価格で売れそうか査定をしてもらいましょう。大体の金額を知ることでどれくらい残債が残るかをある程度事前に予測することができるからです。

    「査定額が思ったより高かったから安心」というわけではありません。

    任意売却は債権者の同意が必要なのに加え、実際にその価格で購入するかは買い手次第なので、査定額はあくまでも実際に価格が決まるまでの目安として考えてください。

    5-5.【金融機関】任意売却後の残債の返済について

    「任意売却後の残債の返済について」聞いておくとよいでしょう。なぜなら、任意売却をした後に残債が残った場合、返済をしていかなければいけないからです。

    「住宅ローンを滞納しているのに大きな額を支払えない・・・」となるかもしれません。しかし、返済方法は、残債の金額や債務者の生活状況を考慮しながら、債権者との交渉により設定されます。

    場合によっては粘り強く交渉しなければいけない可能性もあります。

    そのため、金融機関との交渉方法や支払方法といった知識を事前に調べておく、または不動産会社に相談しておくと理想的です。

    6.任意売却の相談をする際の注意点

    「任意売却の相談をする際に注意する点ってどんなところ?」「どんなところに気を付けて相談すればいいの?」と思う方もいるでしょう。

    任意売却の相談をする際の注意点は以下の通りです。

    任意売却の相談をする際の注意点

    それぞれについてみていきましょう。

    6-1.分からないままにしない

    任意売却について「分からないままにしない」ということが大切。分からないままにすると「知らず知らずの間に思った方向と違う方に進んでいた・・・」ということがあるからです。

    そこでおすすめなのが、任意売却の相談を2社以上にすることです。2社以上に相談することで、矛盾点が解消し、より任意売却に対する理解が深まります。

    分からないままにせず、任意売却について分からないことが少しでもある場合はしっかりと理解しながら進めるようにしましょう。

    6-2.悪徳な業者に気を付ける

    任意売却時には悪徳な業者に気を付けてください。なぜなら、任意売却は特殊で、時間的にも心理的にも追われている方が多く、判断力も鈍りがちで言葉巧みな悪徳な業者に引っ掛かりやすいからです。

    悪徳な業者に引っ掛かってしまうと「知らない間に競売の通知がきた」「販売活動をしてもらえていなかった」ということがあります。

    そうならないためにも以下の点に気を付けてください。

    • 必要以上に不安を煽る発言をする
    • 「任意売却の売却祝い金をプレゼントする」「100万といった高額な引っ越し費用が必ず出る」と言ったおいしい言葉をいってくる

    このような点に気を付けながら任意売却の相談先を見つけていきましょう。

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    7.まとめ

    本記事では、任意売却の相談についてご紹介しました。任意売却の相談先として、まずは不動産会社に相談するとよいでしょう。

    最後に本記事のおさらいをしていきますね。

    任意売却の相談について

    この記事が任意売却の相談について悩んでいる方の参考になると幸いです。

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