更新:2023.03.23

マンション売却で高く査定されるには?|査定の流れとポイントを解説

マンション 売却 査定

「マンション売却の査定で見られるポイントはどんなところ?」

「マンションを売却したいけど、いくらで売れるのだろう?」

マンション売却において、まず最初にするべきことは査定を受け査定価格を把握することです。しかし多くの人にとってマンション売却は初めての経験となるため、どのように査定を進めればいいのか分からないことが多いようです。

そこでこの記事では、以下の内容を解説します。

  • 査定の基本的な流れや種類
  • 高く査定されるために押さえておきたいポイント
  • 査定の際に必要な事前準備

マンションを高く売るには「査定の評価ポイントを知る」「余計なコストをかけない」「ベストなタイミングで売り出す」ことが重要です。マンション売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

[監修]宅地建物取引士

市野瀬 裕樹

中古マンション売買仲介を累計1200件以上監督。株式会社groove agentにおいて不動産売買の業務に3年従事。買い手をサポートしてきた経験を活かし、どうすれば高く売れるのか?を、買い手目線で不動産売却仲介のアドバイスを行う。

目次

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    1.マンション査定の基本的な流れ

    冒頭でもお話したとおり、マンションを売却しようとする際には、まず物件の査定をしてもらうことが必要です。マンションの査定は、以下の流れで進むのが一般的です。

    順番に解説します。

    1-1.査定依頼

    まずは、信頼できそうな不動産会社を複数選び、売却査定を依頼します。候補となる不動産会社を絞りきれていない場合には、次章で紹介する「一括査定」を活用するのがおすすめです。

    マンションを売却する際の査定方法の種類は大きく分けると2つで、「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」があります。多くの場合にはこの両方を依頼することになります。いずれの査定も料金はかかりません。

    1-2.机上査定(簡易査定)

    一括査定でも直接不動産会社に依頼する場合でも、最初に受けるのは「机上査定」であるのが一般的です。机上査定とは、マンションの所在地や築年数、間取り、専有面積など、必要最低限のデータをもとに査定額を算出する方法です。

    机上査定は早ければ数時間、遅くとも数日内に査定結果が報告されます。ただし机上査定では実際の物件の状態は加味されないため、出される査定額はあくまでも目安にしかすぎません。

    売主側は特に事前準備などが必要なく手軽にいつでも査定依頼ができる手軽さがメリットです。

    1-3.訪問査定

    次に、机上査定の結果を比較し不動産会社を数社に絞り込んだら、「訪問査定」へと進みます。訪問査定とは、実際に物件を訪問し、内部の劣化状況や周辺環境などを考慮したうえで精度の高い査定額を算出する方法です。

    訪問査定は実際に物件を調査するため立ち会いが必要で、所要時間としては1〜2時間かかります。担当者とスケジュールをあわせる必要があるため、依頼してから実際に訪問査定を受けるまでには1〜2週間かかるのが一般的です。

    訪問査定ではデータしか見ない机上査定とは違い、物件内部の使用状況、修理が必要な設備の有無、日当たり、臭気、周辺環境などを細部まで確認します。実際に物件を見て個々の状況を反映するので、訪問査定での査定額は精度の高いものが期待できるのがメリットです。

    具体的な売却価格を決めるのに必要であるため、実際に売却を依頼する段階になると原則、不動産会社による訪問査定が必須となります。

    訪問査定についてより詳しくは、不動産の訪問査定について書かれたこちらの記事をご覧ください。

    1-4.査定結果を確認

    訪問査定の結果は数日〜1週間程度で報告されます。このとき出される査定金額は、あくまでも「おおむね3カ月以内で売れるであろう」とされる推定成約価格であり、実際の売り出し価格ではありません。物件の売却価格は、査定価格をもとに不動産会社と相談して決めていきます。そのため、査定結果は信頼できる不動産会社を選ぶための材料でもあるのです。

    査定結果については、納得する・しないに関わらず、「なぜその査定額になったのか」という理由を聞くことが重要です。しっかりした根拠を述べられる不動産会社なら、信頼してよいでしょう。

    2.希望に合わせて選べる4つの査定方法

    マンション売却に際して査定を受ける方法は、主に次の4種類があります。

    それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、しっかり理解したうえで、自分にあった方法を選ぶことが大切です。ここでは4つの査定方法について、順番に説明します。

    2-1.一括査定

    一括査定とは、一括査定サイトに情報を入力し、複数社の査定をまとめて受ける方法です。一括査定サイト内のフォームやチャットに必要事項を入力して申し込むと、一括査定サイトが依頼者の代わりに提携する複数の不動産会社に査定依頼を出してくれます。

    一括査定は、査定額だけでなく、各不動産会社の過去の取引傾向や提供しているサービス、強みなども紹介してくれる場合が多く、各社を比較しやすいのがメリットです。各社が自然に競いあうため、単体で依頼するよりも査定額が高くなる傾向もあります。

    2-1-1.一括査定が向いている人

    一括査定は、できるだけ手間を省いて多くの不動産会社から査定を受けたい人に向いています。不動産会社から直接連絡が入ることも多いため、査定価格だけではなく不動産会社の対応の良し悪しまで比較して選びたいときには最適です。

    一括査定サイトの種類や選び方などについては、詳しく紹介しているこちらの記事をご覧ください。

    2-2.匿名査定

    匿名査定とは、査定結果を受け取るためのメールアドレス以外の個人情報を一切提供せず、希望の物件の査定を受けられるサービスです。入力するのはマンションの住所や間取り、築年数など基礎的な情報だけでよいので気軽に利用できます。

    匿名査定には、特定の不動産会社に依頼する方法と、前述した一括査定サイトのように、一度に複数社から査定してもらう方法があります。ただし匿名査定を受けられる一括査定サイトは数が少なく限定的である点がデメリットです。

    2-2-1.匿名査定が向いている人

    匿名査定ではメールアドレス以外の個人情報を提供しないため、査定後に不動産会社から営業の電話がかかってくることがありません。そのため匿名査定は、まだ本格的に売却を考えておらずとりあえず査定額を知りたいだけの人や、営業の電話を受けたくない人に向いています。

    2-3.AI査定

    AI査定とは、インターネット上にある類似物件の公示情報や過去の売却価格、立地条件などを基に、AIが推定成約価格を提示するサービスです。一括査定のように一度に複数社に査定してもらう方法と、不動産会社のホームページなどに設けられているAI査定ツールで査定する方法の2種類があります。AI査定ツールでは、マンション名などを入力するだけで、早ければ数秒、遅くても数分以内には回答が出るのがメリットです。

    2-3-1.AI査定が向いている人

    AI査定は根拠とする情報量が少ないと正確な査定を出すのが難しいため、事例が少ない地方の物件などは苦手とされています。そのため都心部にある物件の査定額を知りたい人に向いているでしょう。また、当然ながら物件のリフォーム歴や管理状況など個々の物件の状況、買主のニーズなどは反映されないので、AI査定は、あくまでもその時点での参考程度に物件価格を知りたい人が利用するものと考えておきましょう。

    2-4.不動産会社に直接依頼

    不動産会社に直接依頼する方法は、机上査定と訪問査定、どちらの場合も可能です。依頼したい不動産会社の候補が挙がっていて、すでに売却を見据えているのであれば、回り道をせずに不動産会社に直接依頼する方法をとっても良いでしょう。

    不動産会社に直接依頼するメリットは、不動産会社の雰囲気や会社の特徴、強み、担当者の人柄などを肌で感じられる点です。さらに随時質問ができるので、査定や売却に関して分からないことや不安なことがあればどんどん質問して解消していけます。

    2-4-1.不動産会社に直接依頼するのが向いている人

    マンションを売却する場合は、原則として不動産会社による訪問査定を受けなければなりません。そのため売却すると決めており、さらに売却を依頼したい不動産会社が念頭にある人は、不動産会社に直接依頼するのがおすすめです。

    ただし候補が複数ある場合には、不動産各社とその都度対応しなければならなくなるので、手間と時間がかかります。その場合、まずは一括査定サイトを活用し、査定額や対応を比較して訪問査定を依頼する会社を選ぶほうが、基本的にはスムーズです。

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    3.マンションの査定を左右する7つのポイント

    不動産会社が実際にマンションを査定するときには、主に以下の7つのポイントを中心に評価します。

    どのような観点で評価されているるのか、具体的に説明します。

    3-1.築年数

    マンションの築年数は査定金額に大きく影響し、一般的には築年数が浅いほうが査定価格は高くなります

    では、古いマンションは売れないのかと言うと、そうではありません。たとえばマンション全体で大規模修繕がおこなわれた直後は、売却には良いタイミングです。外壁の塗り替えやエレベーターの入れ替え、共用設備の修繕などがおこなわれていれば、広告にその旨を打ち出し購入希望者に「新しい部分があるよ」とアピールできるからです。

    また、人気エリアに立地しているマンションは、築年数が経過しても価格が下がりにくい傾向があります。これは、査定においては利便性が重視されること、土地の価格が下がらないことが理由です。

    さらに最近は、古いマンションを購入して自分好みにリノベーションする買主が増えてきています。築年数だけでは、「売れる」「売れない」を判断できないと言えるでしょう。

    3-2.立地条件

    マンションの立地条件も、査定額を左右する大事なポイントです。ここで言う立地条件とは、マンションの所在地はもちろん、駅からの距離、交通の便、学校や病院が行きやすい場所にあるかどうか、大型スーパーやコンビニまでの距離などを指します。

    なかでも駅に近いマンションは需要が高いので、査定額も高くなります。加えてスーパーやコンビニなど生活に関わる施設が近ければ、さらに高い評価につながります。

    3-3.階数、方位

    マンションは、エレベーター付きの場合は階数が上がるほど価格が高くなり、さらに窓やベランダの方角が南、東・西、北の順に評価されていきます。加えて角部屋だと窓が多く明るいので、プラス評価されるのが一般的です。

    階数は3階が基準とされ、3階より低いとマイナス、高いとプラス評価されます。上の階のほうが採光に優れ眺望が良いことが、評価が高くなる理由です。

    しかし、富士山が見えるなどインパクトのある眺望があれば、必ずしも高層階でなくても高く評価される場合もあります。もし窓からの眺めでアピールできる部分があれば、遠慮なく担当者に伝えましょう。

    3-4.専有部分(維持管理状況、騒音・振動)

    マンションの専有部分とは、分かりやすく言うと住居部分のことです。査定では、専有部分の壁紙や床の状態、設備の状態などをチェックします 

    築年数の割に綺麗な状態を保てている、専用庭がある、ベランダが広いといった場合はプラス査定に働くのが一般的です。逆に壁紙がタバコやペット飼育の影響で著しく汚れていたり、IHコンロや換気扇、エアコン、給湯器など生活に必要不可欠な設備が破損していたりする場合はマイナス評価となります。

    さらに騒音や振動、臭気はないかについても確認します。近くに線路や踏切があり、窓を閉めていても騒音や振動を感じられる場合には評価が下がってしまうでしょう。

    3-5.共用部分(維持管理状況)

    マンションは、専有部分だけでなく以下のような共用部分の状況も査定対象になります。

    • 修繕や管理の状況
    • 常に清掃、保守点検されているか
    • 管理員の勤務体制やセキュリティレベル
    • 設備状況

    適切な修繕計画に基づいて管理されているか、修繕積立金と管理費は適切か、共用部分の清掃状況はどうか、管理員は常駐か、といった部分が査定ポイントとなります。

    オートロックや防犯カメラ、モニター付きインターホンなど、セキュリティレベルが高いと査定額が上がります 

    3-6.構造(耐震性)

    マンションの構造は、主に鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄骨造(S造)の3種類があります。そのうち高く評価されるのは、耐震性と遮音性に優れた鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)か鉄筋コンクリート造(RC造)です。

    耐震性能については、1981年6月1日以降に施行された「新耐震基準」を満たしているマンションの方が評価が高く、長期優良住宅相当ならさらに加点されます。

    3-7.間取り(部屋の広さ)

    マンション売却の査定では、部屋の広さも査定価格に直結します。たとえばリビングやキッチンの広さ、部屋数や収納の多さなどはプラス評価されるのが一般的です。

    ただし対象となるエリアが単身者・ファミリーのどちらに人気があるのかにより、求められる部屋のタイプは異なります。

    具体的には、利便性が高い都心の駅に近いエリアは、単身者や共働きカップルなどの需要が高く、郊外の閑静なエリアはファミリー層に人気があります。エリアの特性に沿った部屋タイプであれば、加点される可能性が高いでしょう。

    4.マンション売却の査定における事前準備

    マンション売却の訪問査定に際しては、事前に抜かりなく準備しておけば、当日に慌てることがありません。結果的に納得がいく査定結果を引き出すために、以下の準備を整えておきましょう。

    • 室内の掃除
    • 設備不良や破損箇所の確認
    • 必要書類一式

    それぞれ詳しく説明していきます。

    4-1.室内の掃除

    訪問査定においては、壁や壁紙、床、ドア、窓といった建物自体の部分を評価するため「散らかり具合」は査定価格に影響しません。ですが、綺麗にしておいたほうが心象は良くなり、何より査定してもらいやすくなります

    とくに換気扇やIH、水回りなどは、汚れがひどいと「交換が必要」と見なされる場合もあるため、必ず掃除しておきましょう。

    とはいえ、訪問査定の段階でハウスクリーニングを入れる必要はありません。ハウスクリーニングは費用がかかるので、実際に売却の手続きを進め、購入希望者が内覧をする段階でOKです。訪問査定の際は、「通常の掃除を少し念入りに」くらいの気持ちで査定者を迎えればよいでしょう。

    4-2.設備不良や破損箇所の確認

    設備の不良や破損箇所は、査定を受けるときにしっかりと報告する必要があります。もし査定の際に担当者も売主も気づかずに、売却後に発見された場合には、買主とトラブルになりかねません。そのような事態を避けるためにも、報告すべき箇所はないかは査定前にしっかり確認しておきましょう。

    とくにめったに使わない設備の故障は忘れていたり、そもそも気づいていなかったりということもあります。

    たとえば、「昨年は動いたエアコンが故障していた」「使ったことがないグリルが点火しなかった」といったケースは珍しくありません。限られた季節にしか使わない設備などは、査定前に今一度確認しておきましょう。

    4-3.実際に売却する時に必要な書類一式

    訪問査定時には必要ありませんが、スムーズに売却を進められるよう、売却時に必要になる書類も一緒に準備をしておくと良いでしょう。

    売却に必要な書類一式は、主に次のとおりです。 

    • 権利証または登記識別情報
    • 売買契約書
    • 重要事項説明書
    • 購入時の物件概要書
    • 管理規約
    • 間取り図
    • 設備仕様書
    • 固定資産税納税通知書
    • 公図

    これらはおおよそどの不動産会社でも準備が必要とされる一般的な書類です。不動産会社によって必要な書類は異なるので、事前に確認してからそろえましょう。

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    5.できるだけ高く売却したいなら11月から動き出そう

    より高い査定額を狙うには、前述した「マンションの査定を左右するポイント7つ」のほかに、売却を始める時期にもコツがあります。 

    結論、遅くても11月頃からマンション売却の査定を受け始めましょう。なぜ11月なのかと言うと、マンションの需要がピークとなる3月の引っ越しシーズンに売却の照準を合わせるためです。

    マンションの売却は、平均で3ヶ月程度かかります。そのため3月の売却を目指すには12月頃には売却活動をスタートせねばならず、それに先立ち11月頃には机上査定・訪問査定を受ける必要があるのです。

    不動産の動向についてより詳しくは、不動産の売買動向について書かれたこちらの記事をご覧ください。

    6.マンション売却の査定における4つの注意点

    最後にマンション売却の査定で気をつけるべき注意点を4つ紹介します。

    • リフォームの判断は慎重に行う
    • 大手と地元、両方の不動産会社に依頼する
    • 査定額=売却価格ではない
    • 囲い込みに注意する

    それぞれ説明していきます。

    6-1.リフォームの判断は慎重に

    マンション売却に際しては、設備不良の修繕は必要ですが、大掛かりなリフォームは必ずしも必要ではありません

    良い査定額を出してもらうために、「リフォームできれいにしてから売りに出そう」と考える人も少なくないでしょう。ですがマンションの査定では、内装のきれいさは評価に大きく影響しません。かけたコストほど査定額が上乗せされることは基本的にはないため、せっかくきれいにリフォームしても、かけた費用は持ち出しになる可能性が高くなります

    また近年は、窓からの眺望や部屋の位置、物件の所在地やロケーションが気に入って中古マンションを安く購入し、自分好みにリノベーションするスタイルが人気です。

    そのためリフォーム済みのマンションは、内装が気に入らなければ再度壊さなければならず、費用面でも建物にとっても大きな負担となることは否めません。

    さらにリフォーム費用の分だけ売却価格が高くなると、予算外としてそもそも購入の検討範囲に入れてもらえない可能性もあるため、売却前のリフォームが本当に必要かどうかは慎重に判断するべきです。

    6-2.大手と地元、両方の不動産会社に依頼する

    マンション売却の査定は、大手と地元、両方の不動産会社を含めた複数社に依頼しましょう。

    地元の不動産会社はその地域に精通していて、地元のニーズをよく把握しています。そのため、売却希望物件のエリアでマンションを探している顧客情報を持っている場合が少なくありません。

    一方大手は遠方から転勤してくる顧客を掴める可能性が高く、また広告手法に長けているので成約につながる可能性が高くなります

    つまり大手と地元、両方の不動産会社に査定を依頼すれば、売却のチャンスを最大限に広げられるのです。

    6-3.査定額=売却価格と思い込まない

    1章でも少し触れましたが、査定で出された価格が売却価格ではないことを認識しておきましょう。査定額は、「おおむね3カ月以内に売却できると推定される価格」であり、実際にその価格で売り出すわけではありません

    実際の売り出し価格は、売主が売却したい期間や希望価格を踏まえて、不動産会社と相談しながら売主が決めていきます。一般的には、3カ月以内に売却したい場合は査定額よりも低く、時間がかかっても高く売りたい場合は、査定額からそう遠くない範囲で高めの売り出し金額を設定します。

    また実際の売却時には、買主側からの値下げ交渉などを経て売却価格が決まります。そのため査定額で売却できるとは限らないことは理解しておきましょう。

    6-4.囲い込みに気を付ける

    不動産業界には、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する「REINS(レインズ)」というコンピューターシステムがあります。売りに出されている物件情報をシステムに登録し、不動産業界全体が連携して買いたい・借りたい人を探す仕組みです。

    売主と専属専任媒介契約、専任媒介契約を結んだ不動産会社は、REINSへの物件情報の登録が義務づけられています。ところが、中には囲い込みといって、意図的にREINSに登録しない不動産会社がいるのも事実です。

    囲い込みとは、不動産の情報を他の業者から遮断し、意図的に自社の買主だけに案内することです。囲い込みにあうと、なかなか買主が見つからず売れ残ってしまったり、売れないからと値引きを要求されたりするケースがあります。

    このような不利益を被らないためには、不動産会社が「REINS」に登録したかをしっかり確認することが重要です。

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    7.まとめ

    マンションの売却に際しては、必ず査定を受ける必要があります。あらかじめ査定の種類の違いや流れ、訪問査定で評価されるポイントなどを理解しておくと、スムーズに査定を進められます。

    以下、査定を左右する7つのポイントをおさらいしておきましょう。

    • 築年数
    • 立地条件(交通の便、近隣状況)
    • 階数、方位
    • 専有部分(維持管理状況、騒音・振動)
    • マンション全体の状況(共用部分の状況、維持管理)
    • 構造(耐震性)
    • 間取り(部屋の広さ)

    またより高い査定額を狙うならタイミングも重要です。市場のニーズが高い時期に売却できるよう、早めに準備を進めましょう。

    なおsumunaraでは、中古マンション売却を現状のままで高く、早期に売却するお手伝いをしています。プロライターが物件取材して隠れた魅力を引き出すことでスムーズな売却をサポート。しつこい営業電話などセールスがないから、安心して売却相談していただけます。

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