2022.11.01 更新

リノベが合う人、リノベが合わない人

リノベが合う人、合わない人

ここ数年で、新築住宅より中古住宅を買う人が増えました。そして、欧米では当たり前でしたが、古くなった住宅を自分の好きなようにカスタムしていくリノベーションは日本でも浸透してきています。

ただし、リノベーションが合う人と合わない人がいるのも事実です。

「共同プロジェクト」として楽しめるならリノベーションに合っています。一方で「等価値交換」を求めるならリノベーションには合いません。

なぜなら、商品やサービスは「等価値交換」と「共同プロジェクト」の2つに分類され、種類によって価値の内容が異なるからです。

等価値交換
5,000円の洋服と現金5,000円や、500万円の車と現金500万円のように等価値を交換すること。

共同プロジェクト
医者やトレーニングジム、英会話教室など、共通の目標に向かって互いが協力して価値を生み出すこと。お金を出したからと言って病気が治ったり、筋肉がついたり、英語力が必ず上がるわけではありません。

リノベーションが合わなそうなら

もし、リノベーションが合わなそうなら、新築物件/リノベ済み物件をおすすめします。ゼロリノベでは「不動産仲介のみ」のお客様も実は多いのです。一般的な不動産屋さんにはない強みは「物件調査」に長けていることです。是非ご相談ください。

リノベーションが合いそうなら

ぜひ共同プロジェクトとして自由になる住まいを作っていきましょう。

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リノベーションは「共同プロジェクト」

リノベーションは「共同プロジェクト」です。

なぜなら、協力しなければ超えられない課題が出るからです。

たとえば、解体してみると新築当時の図面と実際の現場状況に差があり、プランの一部を変更しなければならない場合もリノベーションにはあります。そのときは、施主(あなた)と設計担当が現場状況と予算に応じて、協力しながらプランを再検討しなければなりません。

また、予算は無限にあるわけではないため、やりたいことが全て叶えられるわけではありません。施主と設計担当が協力して実現したいことの優先度を明確にして取捨選択していきます。

このように、共同プロジェクトは等価値交換に比べて労力が必要になります。だからこそ、達成したときの満足度は比較できないほど高いのです。

そのため、共同プロジェクトであるリノベーションで自分たちが暮らす住まいをつくった経験が、人生の中でも素敵な思い出となっているケースはとても多いです。

新築物件/リノベ済み物件などは「等価値交換」

一方、新築物件/リノベ済み物件などは「等価値交換」です。

なぜなら、既に出来上がっている目前の物件を確認して購入するからです。設備交換のみのリフォームも当価値交換と言えるでしょう。

よって「お金を払うから後はお任せ」の等価値交換スタンスなら、新築物件/リノベ済み物件/設備交換のみのリフォーム…を選ぶと満足度が高くなるでしょう。

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ヴィンテージのように豊かな味わいとして楽しめるかがポイント

たくさんのメリットがあるリノベーション。自分に合うかどうかは、時を刻んだものに対してのスタンスによります。

全てではないですが、いくつか具体的に見てみましょう。

無垢フローリング

リノベーションの床無垢フローリングは、床の上で寝転んだり、素足で歩いた時の感触がとても気持ち良いです。

しかし、 天然素材のため当然死節(黒いところ)や、季節によっての伸縮があり、隙間や床鳴りが発生します。

また、針葉樹などの柔らかい木材の場合は、凹みや傷がつきやすく、日に当たると焼けやすいという面があります。工事中も慎重に養生をいたしますが、細かい傷や焼けがつく可能 性があります。ただ、お住まいになると馴染みますので気にならなくなります

このように、変化や経年劣化などを楽しめるなら自然派のリノベーションが合っていると言えます。一方でこれらの自然の風合いを好まなければ、タイルによるリノベーションという選択肢もあります。

可動棚・固定棚

リノベーションの棚ラワン/ラーチ合板などはリノベーションで多く使われる下地材です。扉付きの収納に比べ価格を抑えることができます。 ささくれなどがありますが、サンディングや面取り処理を施します。

無垢フローリングと同様に、経年によって味わい深い色に変化していきます。このようなテイストがアリなら、無骨さを良しとするリノベーション住宅での暮らしを満喫できるでしょう。

また、リゾートホテルのようなテイストが好みであれば、これらの素材を使用せずに、塗装された艶のある合板(メラミン化粧板)を使うことも良いでしょう。

メラミン化粧板とは樹脂を浸透させた紙を何層も重ね合わせた薄い板のことです。そこに木目や色柄をプリントし、芯材に貼り付けて仕上げます。

土間(モルタル)

リノベーションのモルタル土間は完全に乾くとクラック(ひび)が入ります。リノベーション業界では、クラックもモルタルの魅力として捉えられています。クラックが苦手な方は、Pタイルなどの床材をオススメします。

造作家具(キッチン・洗面カウンターなど)

リノベーションの造作その空間に収まるように、ぴったりの寸法で作られる造作家具。しかし、実際の中古マンションの床と躯体壁は厳密に水平垂直がとれていないことも多いため、設置した際に床や壁に隙間ができてしまうのはリノベーションならではの一面です。

一方、規格化された新築マンションではこのような問題は起こりづらいです。また、リノベ済マンションでは既にその隙間等も確認の上、購入するのでトラブル回避にもなります。

ヴィンテージやアンティークのように、時を刻んだ印として許容できるならリノベーションを楽しめるはずです。

木製天板の洗面カウンター

リノベーションの洗面手触りが優しい木製天板はリノベーションではよく使われます。長期的に使っていくと、水はねにより、天板が変色・腐食してしまう可能性があるため、取り入れる場合は、水はねの注意や、こまめな拭き取りを行う必要があります。 したがって、丁寧な暮らしをしたい方におすすめです。

一方で、木の雰囲気でメンテナンスしやすい洗面カウンターを作りたい場合は、メラミン化粧板をオススメしています。

クロス(壁紙)

リノベーションの壁紙クロスのメリットは「種類やデザインが豊富/費用を抑えられる」点にあります。また貼り直しが簡単にできるためイメージを変えたいときは、比較的容易に変えることができます。これらは大きな利点です。

デメリットは、地震や経年劣化などが原因で、継ぎ目などからひび割れやめくれが生じる場合があることです。また、既存の部屋と部屋の境目の躯体壁に段差が生じていて、その段差が大きいときは、境目に見切り材を取付けることがあります。

もし上記のデメリットが気になるなら、塗装・漆喰・珪藻土も検討するとよいでしょう。これらは、クロスに比べて手間と費用がかかります。しかし、素材感があるため雰囲気のある部屋を演出できます。

漆喰と珪藻土は調湿効果も望めますので、夏の高湿度、冬の乾燥を緩和します。しかし、地震や経年劣化でひび割れ等が発生する可能性があります。

まとめ

リノベーションが合うか、合わないかのポイントは2つです。

ポイント1

「共同プロジェクト」として楽しめるならリノベーションに合っています。一方で「等価値交換」を求めるならリノベーションには合いません。

ポイント2

無垢フローリングの隙間・時を刻んだ中古住宅の躯体壁は厳密に水平垂直とれないことなどを、アンティークやヴィンテージのように味わい深さとして楽しめるかがポイントです。

ただし、上記のようなテイストを好まないのであれば、使う素材を変える(タイルやメラミン化粧板等)ことにより対処は可能です。

しかし、リノベーションはひとりひとり全く違う内装になるために、規格化された部品がなく手作り感があります。手作り感を愛せるのであれば、リノベーションに向いています。

いかがでしたでしょうか?

もし、リノベーションが合わなそうなら、新築物件/リノベ済み物件をおすすめします。ゼロリノベでは「不動産仲介のみ」のお客様も実は多いのです。一般的な不動産屋さんにはない強みは「物件調査」に長けていることです。是非ご相談ください。

一方、リノベーションが合いそうなら、ぜひ共同プロジェクトとして自由になる住まいを作っていきましょう。

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