2021.07.02 更新 2020.12.05 公開

マンションの平面図とは?具体例と記号の読み方・図面の見方を解説

マンション 平面 図画像

マンションの平面図とはマンションを水平に切って上から見下ろした形を表した図のこと。検討しているマンションの全体像を確認するときに使うものです。

マンション 平面 図画像

マンションの平面図には、マンション全体の平面図と部屋の平面図の2種類があります。部屋の平面図に関しては、一般的に「間取り図」といわれます。

これら2つの平面図には共通して読み取れることもあれば、それぞれの平面図に特有の読み取れることもあります。

共通して読み取れること

  • マンションの方角
  • 部屋の窓と玄関の位置および数
  • 部屋の窓と玄関の扉の開き勝手

マンション全体の平面図で読み取れること

  • マンションの共用廊下のタイプ
  • 共用玄関の全体像
  • 各階の部屋数や位置、距離感
  • 各階のエレベーターや階段の位置
  • 各階の災害設備の場所
  • 屋上の全体像

部屋の平面図(間取り図)で読み取れること

  • 部屋の設備(キッチンやダイニング、リビング、浴室、洗面所など)
  • 部屋の数と広さ、位置
  • ドアや窓の開閉方向
  • コンセントの位置

マンションの平面図を読み取れると、自分のライフスタイルに合うマンションかを判断できるようになります。

しかし、マンションの平面図には素人が理解しづらい専門的な記号や用語が並んでいるため、これらの意味を知っておかないと正しく読み取ることができません。

そこでこの記事では、まずマンションの平面図とは何か、2種類の平面図の説明を踏まえて解説した後、マンションの平面図に記載される代表的な記号・用語の読み方、読み取れることを詳しく解説していきます。

マンションの平面図について詳しく知りたい方、読み方を知って自分に合うマンションを選びたい方の参考になれば幸いです。

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

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マンションの平面図には2種類ある

冒頭でも説明した通り、マンションの平面図には、マンション全体の平面図と部屋の平面図(間取り図)の2種類があります。それぞれの平面図はどのようなものなのか、サンプルを交えながら説明しましょう。

1-1. マンション全体の平面図

マンション全体の平面図というのは、マンションそのものを水平に切って断面化した図のことです。床から1.0~1.5メートルの高さで水平に切り、マンションを上から見下ろした形状が図面化されるのが一般的です。

マンション全体の平面図には、主に共用玄関と各フロア、そして屋上の3つがあり、それぞれの平面図で記載されていることが異なります。

【共用玄関の平面図(サンプル)】

共用玄関の平面図には、主に次のことが記載されています。

  • マンションの方角
  • マンション周辺の道路
  • 共用玄関の位置
  • 駐車場や駐輪場の位置と収容台数
  • 管理事務室の位置
  • ごみ置き場の位置

マンション 平面 図画像【各フロアの平面図(サンプル)】

各フロアの平面図には、主に次のことが記載されています。

  • マンションの方角
  • マンションの共用廊下のタイプ
  • 各フロアの部屋数や位置、距離感
  • 各フロアのエレベーターや階段の位置
  • 各フロアの災害設備の場所
  • 各部屋の窓や玄関扉の開き勝手

マンション 平面 図画像【屋上の平面図(サンプル)】

屋上の平面図には、主に設備基礎や消化補給水槽などが記載されています。

マンション 平面 図画像これら3つの平面図は、物件情報の1つとしてマンションの購入を検討する人に提供されます。マンション販売会社が運営するマンションの情報サイトで見れたり、不動産仲介業者から取り寄せたりして確認することが可能です。

マンション全体の平面図は、新築マンションを購入するときや購入を検討しているマンションを見に行く前に確認すると役立つものです。

新築マンションの場合、物件が完成していない状態で購入することがほとんどですよね。

つまり、

  • どのくらいの大きさのマンションなのか?
  • マンションはどの方角で建てられているのか?
  • マンションにはどのくらいの住戸数があるのか?
  • 1フロアにどのくらいの住戸があるのか?

といったことが、物理的に分からない状態です。新築に限らず、購入を検討しているマンションを実際に見に行く前も同じ状態でしょう。

マンション全体の平面図を見れば、図面上でマンション全体のプランや各フロアの部屋数など、実物を見なくてもマンションの全体像を把握することが可能になります。

1-2. 部屋の平面図(間取り図)

部屋の平面図は、部屋の水平断面図のことで、一般的に「間取り図」といわれます。部屋の平面図も床から1.0~1.5メートルの高さで水平に切り、部屋を上から見下ろした形状が図面化されます。

【部屋の平面図(サンプル)】

部屋の平面図には、主に次のようなことが記載されています。

  • マンションの方角
  • 部屋の設備(キッチンやダイニング、リビング、浴室、洗面所など)
  • 部屋の数と広さ、位置
  • ドアや窓の開き勝手
  • コンセントの位置

マンション 平面 図画像部屋の平面図は、新築や中古、リノベーションに限らず、マンションを購入するときに必ず目を通しておきたいものです。数多くあるマンション物件の中から、自分のライフスタイルに合う部屋かどうかを判断する材料になります。

部屋の平面図は、マンション全体の平面図と同様、マンション販売会社が運営するマンションの情報サイトで見れたり、不動産仲介業者から取り寄せて見たりすることが可能です。at home(アットホーム)やsumo(スーモ)といった住宅検索ポータルサイトでも確認できます。

マンションの平面図の読み方|記載されている代表的な用語・記号一覧

マンションの平面図に記載されていることの中には、素人では分からない専門的な用語や記号で表現されているものもあります。記載されている用語や記号が何を示すのかの説明がない場合は、平面図を正しく読むことができません。

そこでここでは、マンションの平面図に記載されている、代表的な用語と記号を一覧表にまとめました。平面図によって表記が異なる場合もありますが、一般的な用語と記号をまとめているのでご参考ください。

2-1. マンション全体の平面図に見られる用語

【用語】 【意味】
アプローチ 道路から玄関に行くまでの通路。
風除室 玄関の外側にある部屋。外気の流入を緩和したり、室内の温度を保ったりする目的で設置される。
植栽 敷地内の庭やアプローチ沿いに植えられた樹木や花。避難場所や部屋の温度調節などの役割の他、視覚的に快適な環境を提供するものでもある。
道路境界線 マンションの敷地に接する道路との境界を示した線。
隣地境界線 マンション隣の敷地との境界を示した線。
道路幅員 道路の幅。
PS Pipe Spaceの略で、上下水道の給排配管やガス管が通っている場所。
EV Elevatorの略で、エレベーターのこと。ELVと表すこともある。
UP 階段の上がり位置。
DN 階段の下がり位置。
MB Meter Boxの略で、メーターボックスのこと。電気やガス、水道などのメーターが集まっている。

2-2. 部屋の平面図に見られる用語

【用語】 【意味】
SB Shoes Boxの略で、靴箱のこと。
W Washing machineで、洗濯機置き場のこと。「W/洗」と表現されることもある。
WC Water Closetの略で、お手洗いのこと。
S Service roomのことで、サービスルーム(納戸)のこと。建築基準法で採光や換気の規定を満たしておらず、居室扱いにできない部屋を指す。
UB Unit Busの略で、ユニットバス(浴槽と洗い場、シャワーペースなどが一箇所に集まっているタイプ)のこと。
R Refrigeratorのことで、冷蔵庫置き場のこと。「R/冷」と表現されることもある。
WIC Walk In Closetの略で、ウォークイン・クローゼット(人が歩いて入れる広さの収納スペース)のこと。
CL Closetで、クローゼットのこと。
パントリー 食料品を入れるための収納庫。キッチンの近くに作られることが多い。
サニタリー 浴室や洗面所、お手洗いなど衛生のためにある設備の総称。
PS Pipe Spaceの略で、上下水道の給排配管やガス管が通っている場所。
FL Floor Levelの略で、フロアレベル(床面の高さ)のこと。

2-3. マンションの平面図に見られる記号

【記号】 【意味】
マンション 平面 図画像 鉄筋コンクリート造(RC造)のマンション平面図で描かれる柱。
マンション 平面 図画像 両開き扉(ドア)。左右2枚の扉を開閉できるタイプ。
マンション 平面 図画像 親子扉(ドア)。大と小の2つの扉があり、観音開きで造られているタイプ。小さいドアは固定され、出入りには大きい方のドアを使うことが多い。小さいドアを開けることで開口部が広くなるため、家具を搬入するときに使われることもある。
マンション 平面 図画像 片開き扉(ドア)。押したり、引いたりすることで開閉できるタイプ。
マンション 平面 図画像 両引き戸。左右に戸が動いて開閉するタイプ。自動ドアで使われることが多い。
マンション 平面 図画像 引き違い窓。左右どちら側も開けるタイプ。

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マンションの平面図の見方|読み取れることを種類別に解説

マンションの平面図には設備の他、実際にその部屋に住んだときに役立つことを知ることもできます。

ここでは、

  1. マンションの平面図に共通して読み取れること
  2. マンション全体の平面図で読み取れること
  3. 部屋の平面図で読み取れること

の3つに分けて、どんなことが分かるかを詳しく説明していきます。

3-1. 共通して読み取れること3つ

マンション全体の平面図と部屋の平面図からは、以下3つのことを読み取ることができます。

  1. マンションの日当たりの良さ
  2. 部屋の風通しの良さ
  3. 部屋の窓と玄関の扉の開き勝手

1つずつ説明しましょう。

3-1-1. マンションの日当たりの良さ

マンションの平面図には方角が記載されているため、そのマンションの日当たりの良さを読み取ることができます。

マンション 平面 図画像上記のマンションの場合、フロアにある部屋の窓が南にあることが分かります。このため、日当たりが良く、日中は電気を点けなくても明るい部屋であることが読み取れます。

もし他の方角であれば、次のようなことが分かります。

【方角】 【読み取れること】
東向き 朝の日当たりが良い。明るい部屋で過ごせるのは午前中。
西向き 夕方の日当たりが良い。午後の日差しが強く、夕方にかけて明るい部屋で過ごせる。
北向き 日当たりはあまり期待できない。洗濯物が乾きにくかったり、湿気がこもりやすかったりする。

一般的に南向き物件が日当たりが良いといわれますが、ライフスタイルによってはこの限りではありません。

  • 仕事柄午後から出勤し、午前中は家にいることが多い…東向き物件
  • 夜勤などで夕方以降に出勤する…西向き物件
  • 日中は不在のことが多く、夕方以降に帰宅する…北向き物件

自分のライフスタイルを考慮して、どの方角の物件が向いているかを見極めると良いでしょう。

関連:東向きマンションについて説明している記事
関連:西向きマンションについて説明している記事

3-1-2. 部屋の風通しの良さ

マンション平面図からは、部屋の風通しの良さを読み取ることもできます。

たとえば以下のようなマンションの場合、角部屋は違う方角に窓が2面設置されているので、窓を開ければ2方向から風を通せることが読み取れます。

マンション 平面 図画像

マンション 平面 図画像

中住戸はバルコニー側に窓が1箇所しかないことが分かりますが、このマンションの共用廊下が外気に触れる外廊下タイプの場合は、玄関のドアを開ければ部屋全体に風を通すことが可能です。

マンション 平面 図画像

また窓が一箇所でも、家具などがなく風が通る作りになっている部屋であれば、室内のドアを開けたときに通風を確保できます。

マンションの平面図で、その部屋が臭いや湿気が溜まりやすいか、換気設備に頼らなくても効率よく換気できるかを見ると良いでしょう。

3-1-3. 部屋の窓や玄関の扉の開き勝手

マンションの平面図からは、部屋の窓や玄関の扉の開き勝手を知ることもできます。

マンション 平面 図画像上記のマンションの場合、窓は「引き違い窓」、玄関の扉は「片開きドア」であることが分かります(引き違い窓と片開きドアの意味は「2. マンションの平面図に記載されている代表的な用語・記号一覧」をご参照ください)。

部屋に設置されているのが引き違い窓と片開きドアの場合、

  • 引き違い窓…左右どちら側も開けるため開口部を調整しやすく、通気性を期待できる。
  • 片開きドア…押す/引くことで開閉できるが、開く方向(外開きもしくは内開き)の空間によって使いやすさが左右される。

といったことを読み取ることが可能です。

特に玄関の扉は、外開きか内開きかによって生活への影響が変わります。

内開きの場合

  • メリット:部屋の中が見えにくい/不審者が入ってきそうな場合、バリケード代わりになる
  • デメリット:部屋の大きさによっては、スペースが狭くなって出入りしづらくなる

外開きの場合

  • メリット:玄関のスペースが広くなり出入りしやすい
  • デメリット:部屋の中が見えやすくなるため防犯のリスクが高まる

その部屋で快適かつ安全に暮らせるかを、平面図に描かれている窓と玄関の扉の使い勝手で見ると良いでしょう。

3-2. マンション全体の平面図で読み取れること5つ

マンション全体の平面図で読み取れることは、次の5つです。

  1. 共用玄関の使いやすさ
  2. 他の住民との距離感
  3. 居室から共用玄関までの移動のしやすさ
  4. 各階の共用廊下のタイプ
  5. 災害が起きたときの避難のしやすさ

順に説明していきましょう。

3-2-1. 共用玄関の使いやすさ

共用玄関の平面図からは、その共用玄関の使いやすさが分かります。

使いやすい共用玄関というのは、

  • マンションへ入る経路が複数ある
  • エントランスが広い
  • 自動ドアでマンションへ入れる
  • 不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスがある
  • 24時間使えるゴミ置き場がある
  • 植栽がある

といった特徴があります。

マンション 平面 図画像上記の共用玄関の場合、マンションへはメインエントランスと駐輪場・バイク置き場、ごみ置き場の3箇所から入れることが分かります。

メインエントランスの扉は両開きドアです。両開きドアは周りに広いスペースがないと設置することが難しいため、このマンションのメインエントランスはある程度広さがあることが分かります。

そして、自転車やバイクで帰宅した場合は、メインエントランスから入るよりエントランスホールに近い扉から入ったほうが、すぐにマンション内へ入れることも読み取れます。

マンション 平面 図画像また、風除室からエントランスホールに入るための扉は、左右に扉が動いて開閉する両引き戸タイプであることが分かります。両引き戸タイプであれば自動ドアのことも多いため、周りに人がいても混雑することなくマンション内に入れますし、荷物が多いときや宅配ロッカーで荷物を受け取ったときも楽に入ることが可能です。

マンション 平面 図画像共用玄関にごみ置き場があれば、時間外でも近隣住民に迷惑をかけることなくごみを出すことが可能になります。扉付きのごみ置き場であれば、外に臭い漏れることがありません。

マンションを購入するときは部屋の平面図ばかりに注目しがちになりますが、共用玄関の平面図にも目を向けることも快適な生活をするために大切なことです。

3-2-2. 他の住民との距離感

各フロアの平面図では、他の住民との距離感が分かります。

マンション 平面 図画像

上記のマンションの場合、1フロアに5部屋あることが分かります。

各フロアの平面図で1フロアの住戸数が少なかった場合、そのマンションは小規模マンション(部屋数50程度)である可能性が高いといえます。

住民の数が多くない小規模マンションの場合、

  • 住民の顔が見えやすく、コミュニケーションをとりやすい
  • 移動するときにエレベーターの待ち時間が少なくなる

といったメリットがある一方、マンション内の自治会や管理組合の理事になる周期が早いといったデメリットがあることも読み取れます。

中規模マンション(部屋数50~100程度)や大規模マンション(部屋数100~300程度)になると、住人と程よい距離感を保てたり、共用施設を利用した住民同士のコミュニケーションが活発になったりするというメリットがあります。その一方、入居者が多いため自治会や管理組合の運営が難しいといったデメリットがあります。

実際に住んでみないと分からないこともありますが、平面図を見れば他の入居者との関係性がどうなるか、事前に知識として知っておくこともできるようになります。

3-2-3. 居室から共用玄関までの移動のしやすさ

各フロアの平面図では、居室から共用玄関までの移動のしやすさも分かります。

マンション 平面 図画像上記のマンションの場合、B typeとC typeの部屋がエレベーターや階段に近く、共用玄関まで移動しやすいことが分かります。このフロアが2階である場合は、どの部屋も共用玄関まで楽に移動できるでしょう。

ただ、このフロアが上層階である場合は、角部屋だと「エレベーターまで歩く時間+エレベーターの待ち時間+エレベーターの乗車時間」の3つの時間が重なるため、時間帯によっては外に出るまで時間を要することが予想されます。

朝の通勤ラッシュに外出することが多い場合は、各フロアの平面図を見てエレベーターや階段が近い部屋はどこかを確認すると良いでしょう。

3-2-4. 各階の共用廊下のタイプ

各フロアの平面図では、共用廊下のタイプが分かります。

「共用廊下」というのは、住民が共用玄関から部屋までの間を移動する細長い通路のことです。

マンション 平面 図画像マンションの共用廊下には、「外廊下タイプ」と「内廊下タイプ」の2種類があります。

【マンションの共用廊下タイプ別の特徴】

外廊下 内廊下
共用廊下が外に設置され、外気に触れるタイプの廊下。

マンションの多くに採用され、部屋は基本的に全て同じ方向に並んでいる。

共用廊下がマンションの中に設置され、外気に触れないタイプの廊下。

高層マンションで採用されることが多く、部屋は廊下の両側に配置されている。

廊下のタイプは、マンションを購入するときに意外と大切になってくる部分です。共用廊下は、入居者では変えられない部分だからです。

廊下のタイプによってメリット・デメリットは異なります。好みやライフスタイルによって選ばないと入居後に思わぬトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

外廊下 内廊下
メリット
  • 風通しが良い
  • 室内が明るくなる
  • 管理コストが安い
  • 災害時に避難しやすい
  • 空調が整備されている
  • プライバシーを守れる
  • 足音が響きにくい
  • 高級感がある
デメリット
  • 雨や雪、ゴミが入り込む
  • 外気の影響を受けやすい
  • 足音が響きやすい
  • プライバシーを守りにくい
  • 管理コストが高い傾向にある
  • 臭いや湿気がこもりやすい
  • 閉鎖性があり室内侵入されるリスクがある
  • 災害時に被害を大きく受けるリスクがある

詳しくは「マンションの廊下について説明している記事」で解説しています。一読ください。

3-2-5. 災害が起きたときの避難のしやすさ

万が一災害が起きたときの避難のしやすさも、各フロアの平面図で分かります。

マンション 平面 図画像

マンションの場合、異なる二方向で避難できるように義務付けられています。

1つは階段、もう一つはバルコニーに設置した避難ハッチ(避難用はしごが収納されている器具)からの避難です。

上記のマンションは外廊下タイプのため、バルコニーや階段の他、廊下から避難することも可能であることが読み取れます。E typeの部屋はバルコニーが2つあるため、他の部屋より避難しやすいことが分かります。

近年は災害が多くなっていますから、検討しているマンションが災害が起きたときに逃げやすい造りになっているかを平面図で確認しておくことも大切です。

3-3. 部屋の平面図で読み取れること2つ

部屋の平面図で読み取れることは、次の2つです。

  1. 生活のしやすさ
  2. 家事のしやすさ

具体的に見ていきましょう。

3-3-1. 生活のしやすさ

部屋の平面図では、ライフスタイルに合った生活ができるかを読み取ることができます。

マンション 平面 図画像

一般的に住みやすい部屋というのは、主に以下のような特徴があります。

【設備名】 【特徴】
玄関
  • 大人2人が立てるスペースが十分にある
  • 大きな家具が入る広さがある
  • ドアを開けたときに部屋の中が見えない
ダイニング テーブルと椅子を置いたときのスペースが十分にある(椅子を引いてもスペースに余裕がある)
リビング
  • 日当たりが良い
  • 通気性がある
  • コンセントの数が十分にあり、使いやすい位置にある
  • 家具・収納を置けるスペースが十分にある
洋室
  • ベッドや家具・収納が置ける十分なスペースがある
  • ベッドや家具・収納を置いたときに立てるスペースがある
浴室
  • 脱衣所のスペースに余裕がある
  • 収納スペースがある
共通 ドアを開いても人が立てる十分なスペースがある

ただ、家族構成やライフスタイルによって、生活のしやすい間取りは異なります。

  • 夫婦2人の場合…ゆったりとくつろげるような余裕のある広さのリビング
  • 子供がいる家庭の場合…キッチンとリビングが面している/子供部屋がリビングを通らないと行けない造りになっている/リビングもしくは洋室にベビーベッドを置けるスペースがある

部屋の間取り図は、家族構成やライフスタイルを考慮して「実際に住んだときに生活しやすいか?」といった視点で見ることが大切です。

3-3-2. 家事のしやすさ

部屋の平面図からは、家事のしやすさも読み取れます。

その部屋が家事がしやすいかどうかは、キッチンやダイニング、バルコニー、洗濯機を置く場所(洗面所など)の広さや位置で確認できます。一般的に、次のような特長があると家事がしやすいといえます。

【設備名】 【特徴】
キッチン
  • 料理をしやすい十分な広さがある
  • パントリーがある
  • コンロの近くに冷蔵庫を置ける
  • コンセントの数が十分にあり、使いやすい位にある
  • 玄関と洗濯場の距離が近い
ダイニング キッチンから料理をスムーズに運べる動線がある
浴室
  • 洗濯機が指定のスペースに入る
  • 洗濯物をバルコニーへスムーズに運べる動線がある

家族に主婦の方がいる場合は「家事がしやすいか?」の目線も踏まえて、平面図を見ると良いでしょう。

マンションの平面図で分かりにくいのは「高さ」や「空間」

マンションの平面図は水平断面図のため、マンションそのものや部屋の全体像を把握するには便利なものですが、高さや空間は分かりにくいです。

マンションの高さを把握したいきは、「立面図」を活用すると良いです。立面図というのは、マンションの外観を横から見た図面のこと。マンションの形状の他、玄関や窓、バルコニー、屋根の位置や形状を知ることができます。

空間を知るには、実際の物件を見るのが良いといえます。新築やリノベーションマンションの場合は、モデルルームで空間を確認するのがおすすめです。

平面図でマンションと部屋の全体像を把握し、立面図やモデルルームなどで実際に住んだときをイメージし、自分に合うマンションかどうかを判断すると良いでしょう。

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マンションの平面図の取り寄せ方法

マンション全体の平面図と部屋の間取り図は、マンション販売会社が運営するマンションの情報サイトで確認できることが多いです。

部屋の間取り図の場合は、不動産仲介業者のホームページやチラシ、住宅検索ポータルサイトで気軽に見られます。マンションを購入した場合は、その写しをもらうことができます。

ただし、マンション全体の平面図は、不動産仲介会社や売主にマンション探しの相談に行ったり、実際に購入したりしても渡されない場合もあります。この場合は、不動産仲介会社や売主に問い合わせて取り寄せると良いでしょう。

まとめ

マンションの平面図とは、マンションを水平に切って上から見下ろした形を表した図です。

マンションの平面図には、マンション全体の平面図と部屋の平面図の2種類があります。共通して読み取れるのは、次の3つです。

  1. マンションの方角
  2. 部屋の窓と玄関の位置および数
  3. 部屋の窓と玄関の扉の開き勝手

マンション全体の平面図で読み取れるのは、次の5つです。

  1. 共用玄関の使いやすさ
  2. 他の住民との距離感
  3. 居室から共用玄関までの移動のしやすさ
  4. 各階の共用廊下のタイプ
  5. 災害が起きたときの避難のしやすさ

部屋の間取り図で読み取れるのは、生活のしやすさと家事のしやすさです。

実物のマンションが見れなくても、平面図を活用すればマンションの全体像が分かり、自分のライフスタイルに合う部屋かを判断できるようになります。

マンションの平面図をうまく活用して、後悔のない部屋選びをしてくださいね。

 

 

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