2021.11.04 更新 2021.10.17 公開
アイランドキッチンカウンターの実例一覧|各種類の例と選ぶポイント

「アイランドキッチンカウンターにはどんなものがあるの?」
もし自分の家に置くなら、どんなアイランドキッチンカウンターがいいかな、とあれこれ想像するのは楽しいですね。
ただ、アイランドキッチンカウンターと一口に言っても、形状も大きさも様々。間取りやレイアウトとの兼ね合いもありますね。
あなたはどんなアイランドキッチンカウンターの使い方を想像していましたか?
アイランドキッチンカウンターはいろいろな要素を持っています。
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ほとんどの場合、調理するなら広い作業スペースがほしい、朝食もカウンターで取りたいなどいくつかの目的が重複しています。しかし、その中でもメインとなる目的をはっきりさせると、どんなアイランドキッチンカウンターが自分にピッタリなのか分かってきますよ。
ここでは、カウンター付きのアイランドキッチンを検討している方のために、以下のような内容をご紹介します。
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色々な実例を見ることで、頭の中に具体的なアイランドキッチンカウンター像を描けるようになるはずです。最後まで読めば、サイズ感など具体的なことも把握できて、ご自宅にピッタリのアイランドキッチンカウンターを選べるようになりますよ。
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目次
【目的別】アイランドキッチンカウンターの実例
冒頭でお伝えしたように、アイランドキッチンカウンターは色々な要素を持っています。
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それぞれの目的をメインとした場合、どんなアイランドキッチンカウンターになるのか、実際の例をご紹介しますね。
1-1.食事を摂るスペースとしてのアイランドキッチンカウンター
食事を摂ることを目的にしたアイランドキッチンカウンターは、調理台の前面に広めのカウンターがついているアイランドキッチンです。
ラーメン屋さんやお寿司屋さんのカウンターを思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。食べ物屋さんのカウンターは、調理している手元が隠れるように高くなっていますが、家庭用のオーソドックスなアイランドキッチンカウンターは、フラットなカウンターです。
目の前に座っている家族や友人に、湯気の上がったまさに出来たての料理を出すことができます。目の前で天ぷらが揚がるのを見せながら、熱々を食べてもらったりすることもできますね。
ダイニングテーブルと兼用することができるので、配膳時間は0秒。料理を運んだり下げたりする手間が省けます。フラットなカウンターなら、盛り付けたお皿を対面から取ってもらうのも楽ですね。忙しい朝も準備や後片付けの時間を短縮できますよ。
1-1-1.大きめカウンターをダイニングテーブルの代わりに
もしもLDKの間取りが横長なら、アイランドキッチンの横に大きめのテーブルをつけたアイランドキッチンカウンターにするという方法もあります。
対面式のアイランドキッチンは、調理中でもリビングにいる人とのコミュニケーションが取れるのがメリット。ただ、調理後は気持ち的にキッチンから離れて家族と団らんを楽しみたい、という方も多いのではないでしょうか。カウンターを横付けにすると、調理をし終わった後に家族や友人と一緒にテーブルを囲むことができますよ。
自分も一緒に座って家族や友人とゆっくりと食事を楽しみたい場合、カウンターが横についたアイランドキッチンカウンターなら、ほんの少しの距離ですが一旦作業台から離れる感覚になれるので重宝します。
1-1-2.シンクとコンロを別にしたⅡ型アイランドキッチン
アイランドキッチンをⅡ型にして、片方だけをアイランドキッチンカウンターにするという方法もあります。
ほとんどの料理は、火を使うのが最後。シンクとコンロを別々にし、コンロだけを取り付けたアイランドキッチンカウンターにすれば、出来上がった料理をお皿に盛り付けてそのままテーブルに並べることができます。
調理後の汚れ物などは壁際のシンクに置いておけるので、後からゆっくり洗い物をすることができますね。
1-1-3.Ber仕様のアイランドキッチンカウンター
アルコールが好きで、且つお料理好きという方は、グラス片手におつまみを作る時間も楽しみのひとつですよね。食事もお酒も楽しみたいという場合は、アイランドキッチンカウンターの周りにお酒用の調理器具やサーバーを置いてBAR仕様にするのもおすすめです。
吊り棚の一部をグラスの足部分をかけるハンギング収納や、壁面によく使う調理器具やお皿を飾って見せる収納にすると、お店らしい雰囲気に仕上がります。お酒仲間やパートナだけでなく、自分自身ももてなせるアイランドキッチンカウンターです。
1-2.作業スペースとしてのアイランドキッチンカウンター
天板部分の作業スペースを広く取りたいために、アイランドキッチンカウンターにするという発想もありますね。作業台としての性格が強いアイランドキッチンカウンターです。
そういう場合は、カウンター部分を前面や横に引き延ばして、作業スペースを広くします。
料理本やタブレットPCを見ながら調理する場合、作業スペースが狭いと食材や調理道具などの置き場がなくなって、イライラしてしまうことがありますね。しかし、アイランドキッチンのカウンター部分を広めに採れば、広い作業スペースを確保できるので、ゆったりと調理をすることができます。
作業メインのアイランドキッチンカウンターでも対面にスツールを置けば、サッと済ませたい朝食や、家事の合間のコーヒーブレイクでホッとくつろぐことができますよ。1台で何役もこなすアイランドキッチンカウンターの旨みを、最大限引き出せる形といえます。
1-3.キッチンを目隠しするためのアイランドキッチンカウンター
アイランドキッチンはLDKにあるため、使い終わったフライパンや細々とした調理器具などの洗い物が目にさらされてしまうのがデメリット。そこで、カウンターに段差をつけて2段構えにし、キッチンすぐのカウンターは高めに、食事を摂るスペースは低めにすれば、カウンターに座っている人から洗剤やまな板などが見えません。
調理後の汚れたシンクやコンロを見せたくないという場合、カウンター部分を少し高くしてテーブル部分との段差をつけると目隠しの効果があります。
高めのカウンターには調味料を置いたり、ちょっとした置物を飾ったりすることもできますね。
食べ物屋さんによくあるカウンターのようなアイランドキッチンカウンターです。気の置けない友人が遊びに来た時にも、お茶の準備をしたらそのままスマートに出すことができ、ちょっとしたカフェ気分を演出できますよ。
アイランドキッチンカウンターを決める時の4つのポイント
目的に応じた様々なカウンターを持つアイランドキッチンカウンターをご覧いただきましたが、いざ決めるとなると、何を基準にしたらいいか考えてしまいますね。
アイランドキッチンカウンターを決めるには、以下の4つのポイントを押さえておくと楽です。
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それぞれ詳しく説明していきますね。
2-1.アイランドキッチンカウンターの目的
先程ご覧いただいたように、アイランドキッチンカウンターには目的に応じた必要なスペースや位置というものがあります。
ここで、再度アイランドキッチンカウンターの目的にはどんなものがあるか、整理してみましょう。
- 家族と会話しながら食事の支度をし、できたらその場で食事を摂る
- 配膳の手間を省く
- 食卓と収納を兼ねる
- 目隠しにする
- 広い作業スペースを確保する
- Ⅱ型にして調理と食事のスペースを分離する
もちろん目的は一つではなく、複数を兼ねている場合もありますし、この他にも違う目的や用途があることも考えられます。
大切なのは、何を優先すべきかです。優先順位を決めることで、どのようなアイランドキッチンカウンターにするかが決まってきますよ。
2-2.アイランドキッチンカウンターのタイプ
目的の優先順位がはっきりすると、どんなタイプが使いやすいか、なんとなく検討がついてくるのではないでしょうか。
ダイニングテーブルと兼用にする場合は、少し広めのカウンターが必要ですし、ダイニングテーブルが別にある場合は、ちょっと座れるくらいの小さめのカウンターでもいいかもしれません。
作業効率を考えてL字型にするのか、Ⅱ型にしてキッチンと食事スペースを別にするのかでも大きく異なります。
来客が多い家ならふいの来客があってもいいように、目隠しとしての機能を優先したいですね。段差のあるアイランドキッチンカウンターにすれば、お客様がリビングに入った瞬間にシンクやコンロが目につくことはありません。
自分のライフスタイルに合ったアイランドキッチンカウンターのタイプを決めましょう。
2-3.アイランドキッチンカウンターを置くLDKのスペースの広さ
どんなアイランドキッチンカウンターにするか検討がついたら、次は実際の設置スペースです。まず部屋の広さとアイランドキッチンカウンターとのバランスを考える必要がありますね。
アイランドキッチンカウンターの一般的なサイズは間口180〜300cm、奥行き75〜100cmです。そして、アイランドキッチンの周りの通路に必要な広さは80〜90cm。
アイランドキッチンの周りに90cmくらいのゆとりがないと、すれ違う時にがぶつかってしまったり、ソファなどとくっつきすぎて手狭な印象になってしまいます。
アイランドキッチンカウンターを設置する場合は、LDKの大きさや形状も関係してきますね。
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上記3つのLDKのスペースを想定した場合の、アイランドキッチンカウンターの大きさや置き方をご紹介します。
2-3-1.スペースが広いLDKの場合
LDKが20帖程度あれば、アイランドキッチンカウンターを置いても圧迫感がありません。
部屋の使い方や窓に合わせて、自由にレイアウトすることができます。
広めのLDKならば、アイランドキッチンカウンターとは別にダイニングテーブルを置いて、食事したりくつろいだりすることができますね。
アイランドキッチンカウンターをダイニングテーブル代わりにする場合は、カウンター部分を広く取り、背もたれのあるゆったりした椅子を配置するのがおすすめです。
2-3-2.スペースが狭いLDK
スペースが狭い場合には、カウンターの広さと壁までの距離、アイランドキッチンカウンターを置く向きも考えなければなりませんね。
LDKが20帖未満の場合には、コンパクトなⅠ型アイランドキッチンカウンターがおすすめです。
L字型ソファなど場所を広く取る家具を置くのは難しいかもしれませんが、その代わりリビングと程よい距離が生まれますよ。
壁面を収納にしたアイランドキッチンカウンターにすれば、収納を確保しつつスペースを節約することが
できます。椅子もスツールにすれば、ダイニングチェアより場所をとりませんよ。
アイランドキッチンカウンターと壁との間の間隔や、リビングに置く家具との間隔も重要です。
ゆとりのある間取りなら問題ありませんが、あまり広くない間取りの場合、カウンターに座ったときに後ろにある程度の空間がないと、人が通れない、窓や壁との間がギリギリになってしまうことが想定されます。アイランドキッチンの前にソファなどを置く場合も同様です。
2-3-3.細長いLDKの場合
横に長細い場合は、長いⅠ型のアイランドキッチンカウンターがおすすめです。
長さを利用して作業台の1/3程度を広いカウンターとして使うことができます。収納もたっぷり確保できますよ。カウンターを横付けにしてダイニングテーブルと兼用にしてもいいですね。
LDKが縦に細長い場合には、壁側にコンロ付きのキッチンを設置し、アイランドキッチンカウンター側にはシンクとカウンターのみがついたⅡ型のアイランドキッチンカウンターがおすすめ。
2つのキッチン自体はコンパクトでも、火回りと水回りが別になるのでカウンター部分への油はねや油汚れなどを気にしなくて済み、アイランドキッチン側にはレンジフードがないので圧迫感もありません。
おすすめのアイランドキッチンカウンターのレイアウト
最後にレイアウトを考えてみましょう。アイランドキッチンカウンターは左右を通り抜けられるという利便性と、LDKの主役にもなるインテリア性が特徴ですね。アイランドキッチンカウンターをどんなふうに配置するかによって、生活の仕方も変わります。
ここでは、アイランドキッチンカウンターのおすすめのレイアウトを3つご紹介します。
3-1.リビング全体を見渡せる場所にアイランドキッチンカウンターを置く
基本は、リビング全体を見渡せる場所にアイランドキッチンカウンターを設置するレイアウトです。
アイランドキッチンは元々、調理中も家族とのコミュニケーションが取れることや開放感が最大の魅力。
壁を背にするようにアイランドキッチンカウンターを置けば、壁面収納や冷蔵庫からも近く、リビングも広々使えますよ。
壁や家具などのインテリアに合わせたアイランドキッチンカウンターにすれば、よりリビングとの一体感を感じられます。
3-2.アイランドキッチンカウンターをリビングの主役にする
リビングがさほど広くなければ、思い切ってアイランドキッチンカウンターを部屋の中央に置いて家族が憩う場所にするというアイデアもあります。
カウンターをダイニングテーブルとして利用すれば、夕食も家族全員でゆったり摂ることができます。調理中は作業台になり、子どもが宿題をするスペースとして使うこともできますね。
LDKの大部分を占める代わりに、家族全員にとって居心地のいい空間にしてしまう。まさに、アイランドキッチンカウンターをダイニング化してしまうという発想です。家族みんなが集まるアイランドキッチンカウンターは、家の主役的存在です。
3-3.背もたれのないスツールを置いて多目的に使う
アイランドキッチンカウンターの他に、ソファやリビングテーブルを置くのはよく見かけるレイアウトです。少しでもLDKのスペースを広く取りたい場合は、アイランドキッチンカウンターに背もたれのないスツールを組み合わせるのもおすすめですよ。
背もたれのないスツールはカウンターの下に収まりやすく、空間を広々と使えます。また、背もたれがない分簡易的なので、サッと朝食を食べたりするのにちょうどよく、コーヒーを飲みながらホッと一息つくのにも居心地の良い場所になります。
アイランドキッチンカウンターについてのQ&A
アイランドキッチンカウンターでよくある質問を取り上げてみました。やはり多くの人が気になるのは、素材、間取り、収納などのようです。
4-1.アイランドキッチンカウンターの素材は何がいいの?
目隠しが目的で高さのあるカウンターにするなら、温かみのある木の素材などがおすすめです。
簡単な食事やお酒を楽しむなら、ステンレスもカフェダイニング風の雰囲気になります。インダストリアルなインテリアにもよく似合いますよ。
フラットなアイランドキッチンカウンターはいつも清潔にしておきたいもの。ステンレスは傷つきにくくお手入れしやすいという意味でもおすすめです。
4-2.アイランドキッチンカウンターを置くなら間取りのどの辺がいい?
ベストなのは家の中心です。食卓は家族皆が集まる場所。ダイニングキッチンを兼ねるアイランドキッチンカウンターは、家の中心であるLDKの中でも中央がベストポジションです。
4-3.アイランドキッチンカウンターの上が散らかりやすい!なにかいい方法はある?
家族皆で使うアイランドキッチンカウンターは、どうしても使った後に散らかりがちです。
しかし、造作アイランドキッチンカウンターは自由度が高いので、例えばカウンターの内側に凸凹を作り、調味料などを収納できるちょっとしたスペースを作るなどもできます。
これならすぐに調味料をしまえるので、使った後に片付けやすくなりますね。
その他、カウンターの広さやカウンターをつける位置、形、素材まで自由に設計することが可能です。
細長い部屋に、存在感のあるアイランドキッチンカウンター。カウンター部分をギリギリまで広げて作業スペースを大きく取っています。
シンクとコンロを別にしたⅡ型アイランドキッチンカウンター。ご夫婦でお酒を楽しめるように、カウンター部分をたっぷりと作りました。
住む人や家族のライフスタイルに合わせられるのが造作のいいところ。これからリフォームなどをしてアイランドキッチンカウンターを検討しているなら、造作アイランドキッチンカウンターも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アイランドキッチンカウンターはいくつもの役割を担うことができる便利なキッチンですが、メインの目的に応じて形状や大きさなどを選ぶのがおすすめです。目的は大きく分けて以下の3タイプ。
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今回は、その中でも色々な実例をご紹介しました。何を優先すべきかによって、アイランドキッチンカウンターのタイプも様々です。
また、アイランドキッチンカウンターを選ぶ際には、以下の3つのポイントを押さえておくのが重要です。
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間取りや形はその家によって異なります。まずは優先順位を明確にして、家の間取りや形も考えながら、自分に合ったアイランドキッチンを選んでくださいね。
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