2022.06.06 更新 2018.08.27 公開

【5分で読める】おしゃれな床リノベーション!床材の種類と選び方を解説

床は、お部屋の印象を決めるといっても良いほど大きな役割を担っています。今の部屋をもっとナチュラルな雰囲気にしたい、肌触りのいい無垢材にしたい、などリノベーション(リフォーム)を考えている方も多いでしょう。

本記事では、プロに依頼をする、DIYにチャレンジする、という2つの方法の押さえておきたいポイントの解説や、床素材の種類や特徴とそれぞれのメリットデメリットについてもご紹介します。

床のリノベーションをどんな素材でどのように行うか検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール



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床のリノベーションは「DIY」と「リノベーション業者」のどちらが良い?

1-1.DIYでもできること

DIYで実現できるのは主に「表面的なリニューアル」。お部屋の印象を変える壁紙の張り替えや、床の色や素材を変えるといった内容です。

近年高まっているDIYの人気で、初心者向けの素材やキットも数多く販売されており、気軽にトライできるようになってきています。

1-2.業者しかできないこと

一方で、プロの専門の資格やスキルがないとできないものもあります。電気工事、水道・ガス工事などの分野はDIYでは施工ができません。

照明やコンセントを移動したい、新しい配線をしたい、キッチンや洗面台を設置、移設したい。ガスストーブを設置したいなどの専門性が高いリノベーションは、プロの力を借りて任せるようにしましょう。

1-3.床のリノベーションをする際はどちらを選ぶと良い?

床のリノベーションはDIYと業者、どちらでも施工可能です。

DIYのメリットは、なんと言っても全体のコストを抑えることができる面にあります。全て自分で行うので、当然人件費はかかりません。必要なのは材料費と時間のみ。器用で物作りの趣味があるような人なら、楽しみながらチャレンジできるでしょう。

しかし、その反面、床は範囲が広く大変で、細かな処理も必要なため、慣れていない場合は注意が必要です。仕上がりの美しさは自分の技量次第ですし、忙しくてなかなか時間が取れないという場合は作業もスムーズに進みません。結局、プロに依頼をした方が早く済んで満足度も高かったというケースも少なくありません。

自分がどんな形でリノベーションをしたいのか、しっかり検討して方法を決めましょう。

自宅の床をDIYリノベーションする方法

自宅の床をDIYでリノベーションするにはどのような方法があるでしょうか。ここでは、実際に取り組みやすいDIY方法をご紹介します。

2-1.自分で床を張り変える方法

自分で床をリノベーションするには、既存の床の上に新しい床材を張る「重ね張り」と、既存の床を剥がして新しい床材を張る「張り替え」の2つの方法があります。

「重ね張り」の床の張り方は、DIYで施工する場合にゴミ処分も少なく手間も少なく済みます。

ただし、重ねて張るため床の厚み分の段差が生まれることがあります。また、既存の床の痛みがひどく下地として利用できないケースでは重ね張りは向いていません。

「張り替え」の床の張り方は、既存の床を一度撤去しますので段差が生まれにくくなります。

しかし、撤去した既存の床を処分する必要があることや、DIYの中では比較的に大掛かりな工事になるため工具などが必要です。

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2-2.賃貸の床をリノベーションする方法

賃貸はリノベーションできない、と思っている方も多いかもしれません。実際、床を一度剥いで張り替えるという方法は賃貸ではできません。

ただ最近ではそんな賃貸向けに、現在の床の上に重ねてはめ込んでいくだけのフローリング材や、パネルタイプの床材も販売されています。いずれも気軽にチャレンジしやすく、撤去も比較的簡単です。

持ち家でしか実現できない模様替えを賃貸でもできるのは嬉しいもの。自分の好みに合った床材を探してみてください。

床材の選び方とリノベ―ション費用や期間

3-1.リノベーションできる主な床材の種類と選び方

リノベーションで使える、主な床の種類や特徴、メリットデメリットなどをご紹介します。

複合フローリング

木質の床材で、複数のベニヤ材を貼り合わせたフローリング専用床材です。色味や風合い、デザインが豊富で、品質が安定しているのが魅力です。天然木(突板)で仕上げられているもの、木目がプリントされているシートタイプのものがあります。

ヘリンボーンなど難しい組み合わせのパターンにも対応できる床材もあり、バリエーションは豊富になっています。

[メリット]
複合フローリングは、お手入れのしやすさと反りなどの変化が起こりにくい点がメリットです。表面は耐久性を保つためにコーティングされているため、水をこぼしても染み込むことはほとんどありません。メンテナンスを楽にしたい方なら複合フローリングがおすすめです。

[デメリット]
木目を再現する技術が進化したのは事実ですが、無垢材と比べると肌触りや自然の温もりを再現するのは難しいでしょう。湿気の多い季節は素足であるくとペタつくことがあります。

また、コーティングにより浅いキズは付きにくいのですが、掘ったような深いキズになると復元はできないため床ごと交換する可能性もあります。

無垢フローリング

複合フローリングと違い、天然木を切り出した芯まで無垢材の木製フローリングです。比較的高価ですが、本物の木で作られているため肌触りがよく、質感も当然ナチュラル。住まいの素材にこだわる人から高い人気を得ています。

[メリット]
無垢フローリングのメリットは、なんといってもその肌触りでしょう。調湿作用がありますから、湿気の多い季節でもサラリとしていて素足でも心地よい感触です。自然素材の特徴ともいえる温もりは、冬場でも足元がヒヤッとすることがありません。

無垢材はキズが付きやすいとイメージしている方が多いかもしれませんが、ナラやオークなど比較的硬い樹種を選べば、神経質になるほどではありません。万が一キズが付いても浅いキズならヤスリで表面を磨けば、また美しい木目が再現します。

自然素材のナチュラルな風合い、質感が好みの方や健康的な住環境を求めている方には無垢フローリングはおすすめです。

[デメリット]
ただし、無垢材は水分が染み込むとシミになりやすいため、洗面所などの常に濡れやすい場所ではこまめに拭き取りが必要です。調湿作用がある無垢材は、環境の条件により膨張したり反りが出たりします。乾燥による縮みでスキマが生まれることもあります。

カーペット

絨毯素材でできている床材です。温かく足触りが柔らかいのが特徴。音が響きにくいのもメリットです。施工しやすいタイルカーペットなどの製品が主流です。防汚、防ダニ、防臭加工されている商品も珍しくありません。

[メリット]
カーペットは柔らかいため、足腰への負担が軽減されるのが大きなメリットのひとつです。そのため、歩行が不安定な乳幼児や高齢者におすすめの床材です。フローリング特有のヒヤッとした感触がないこともポイントです。防音性にも優れていますから、落下音なども軽減されマンションなどに向いている素材です。

[デメリット]
一方でカーペットは繊維で作られていることから、汚れの対処やお手入れは一般的なフローリングとは異なります。コーヒーなどをこぼしたときにシミになってしまうこともあります。掃除機などでこまめにお手入れしないとホコリやダニの心配もあります。

お手入れを楽にするため、防水・防塵・防ダニ加工などが施されてる素材を検討することも必要です。

コルク

コルクボードなどでおなじみのコルクも、床材があります。クッション性が高く、保温性にも優れ、ほこりが立ちにくいのが特徴です。

[メリット]
柔らかくて弾力性に優れているのがコルク床のメリットのひとつです。滑りにくいという特徴もありますから、足への負担が軽く高齢者など足腰に不安がある方にはコルク床がおすすめです。

[デメリット]
木の樹皮などから作られているコルクですが、紫外線の影響を受けると変色しやすい点に気を付ける必要があります。直射日光が当たるような日当たりの良すぎる場所は避けましょう。

弾力性があることはメリットでもありますが、家具のように同じ場所に重いものを置くと、簡単に跡が付いてしまうことも知っておきましょう。

フロアタイル

ビニール素材でできたパネル状のタイルです。水に強く主に水回りに採用されますが、デザイン性も高いためリビングのフローリングとして利用されることも。ウッド風や高級感のあるタイル風など種類も豊富です。

[メリット]
木目でも大理石でも、リアルな模様を再現できるのがフロアタイルのメリットのひとつです。艶やかな表情やマットな質感などさまざまな素材感を表現できます。耐久性・耐水性に優れており、メンテナンスも楽にできるため水回りの床にもおすすめです。

[デメリット]
フロアタイルはクッション性がほとんどなく、シート状で素材としては厚みもないため下地の影響を受けやすくなっており「硬さ」を感じる場合があります。家の中では素足で過ごしたい方には、足への負担があるでしょう。

クッションフロア

「CF」と表記されることが多い、ビニール素材の床材です。こちらも主に水回りで使われ、比較的安価なため多くの賃貸マンションで採用されています。

[メリット]
耐水性があり洗面所やトイレなど水回りに使えることがポイントです。濡れたときは拭き取るだけでよいため、お手入れが楽なのがうれしいですね。ビニール素材でハサミやカッターで簡単にカットできるため、DIY初心者にもおすすめです。

[デメリット]
クッション性はあるのですが、重量がある家具などを置くと跡が付きやすいです。コストパフォーマンスが良いですが、その分、耐久性はそれほど高くないため、インクなど色の濃いものをこぼしたときはシミになることもあります。お掃除用の強い薬剤などは避けた方がよいでしょう。

日本ならではの素材の畳。い草の香りや柔らかさは畳にしかない心地良さを感じられるでしょう。最近は床の上に置くだけのものもあります。

[メリット]
畳は防音性に優れているため、マンション暮らしで子供が元気に走り回るような環境に向いています。一般的なフローリングとは違い、柔らかさもあるため座ったり横になったりしても身体が痛くなりにくく、赤ちゃんのお世話や座卓生活には畳がおすすめです。

[デメリット]
調湿作用があるものの、湿気が多い環境では表面にカビが発生しやすくなります。また、臭いを吸着しやすい特徴もあり、ペットを飼育している環境下では気になることもあるでしょう。

3-2.床のリノベーションにかかる費用

床のリノベーションを専門の業者に依頼をした場合、総額の費用は採用する床材の種類とグレードによって大きく異なります。

一般的に8畳程度の大きさの場合で比較してみましょう。

フローリング…張り替えの場合で10〜20万円、重ね張りの場合で8〜10万円程度が目安です。ただし素材のグレードによって価格の幅が大きく、無垢材や高価な機能性を持ったフローリングの場合はさらにかかる場合があります。

  • カーペット…張り替えの場合8〜16万円、重ね張りの場合6〜11万円程度
  • フロアタイル…張り替えの場合8〜15万円、重ね張りの場合6〜10万円程度
  • クッションフロア…張り替えの場合6〜10万円、重ね張りの場合で5〜11万円程度

上記金額はあくまでも目安となります。現在の住宅の状況や、同じ素材ではなく異素材への張り替えの場合ではまた費用が変わりますので、検討する際にはいくつかのリノベーション業者へ相談し、現地調査の上で見積もりを取るのが安心です。

3-3.床のリノベーションにかかる期間

プロの業者へ依頼をした場合、フローリングだと重ね張りの場合で1~3日、張り替えの場合で2~4日程度が目安です。

パネル状の複合フローリングと、1本1本張っていく無垢フローリングでは少々期間が異なります。無垢フローリングで塗装が必要な場合は1日余分に考えておきましょう。

床を工事する場合は、入居前の家でなければ片付けや家具の移動も必要です。数日前後の余裕も見ておくと良いでしょう。

床のリノベーションを業者依頼するコツと注意点

床のリノベーションを業者に依頼するときは、次のようなポイントに気を付けましょう。

4-1.床リノベーションを業者に依頼するコツ

リノベーションを依頼する際の業者は、たくさんあるので迷ってしまう方が多いかと思います。

例えば、古い家のために下地の状態から確認をしてほしい場合や、間取りも一緒に変えたい場合などは、豊富な経験からの提案をしてもらえるリフォーム・リノベーション専門会社。

現在の家を建築したり、以前リノベーション(リフォーム)を依頼したことがあるなら、家のことをよく知っているハウスメーカー。

建材や素材にとことんこだわりたいなら床専門のリフォームショップなど、それぞれの得意とする分野で安心できる会社を選ぶのがおすすめです。

また、検討したい床材によっては業者によって取り扱いが無い場合もあるので、気になるものがある場合は事前に尋ねてみると良いでしょう。特に無垢材は業者によって仕入れ値が異なる場合もあります。検討する際には、2~3社の見積もりを取り、実際に話をしてみて比較検討しましょう。

4-2.床リノベーションの注意点

フローリングは「重ね張り」か「張り替え」のいずれの場合も注意点があります。

「重ね張り」はどうしても床の素材分の高さが発生します。そうなっても生活に支障がないか、もしも段差ができる場合はどのように処理をするかを業者と話し合っておきましょう。

「張り替え」の場合は一度旧床を剥がす分工期が長くかかり、廃材の処分費などのコストも必要です。床に接する周囲の補修工事などが必要になることもあるので、予算は多めに考えておく必要があります。

また、特に注意が必要なのは、マンションで施工をする場合。管理規約で施工方法に規制があったり、事前に届出や許可も必要です。さらに、防音への配慮や床材が指定されることもあるので、しっかり確認をしておきましょう。

4-3.床のメンテナンスのポイント

床材は毎日触れるものなので、こまめなお手入れが長持ちさせる秘訣になります。

基本は掃除機掛けと固く絞ったぞうきんで水拭きをしましょう。ワックスが必要かどうかは床材によって異なり、ワックスの種類も床材の種類によって適したものを選ばなければいけません。

業者へ依頼をした場合は、どの床材を採用するか検討している際や、引き渡し時にお手入れ方法を尋ねてアドバイスを仰いでおくと安心です。

床材は毎日触れるものなので、こまめなお手入れが長持ちさせる秘訣になります。

基本は掃除機掛けと固く絞ったぞうきんで水拭きをしましょう。ワックスが必要かどうかは床材によって異なり、ワックスの種類も床材の種類によって適したものを選ばなければいけません。

無垢の木材なら木が呼吸できる自然系ワックスという選択肢もあります。ワックスは汚れ防止や耐久性を高める効果が期待できますので、検討することがおすすめです。

リノベーション会社などへ依頼をした場合は、どの床材を採用するか検討している際や、引き渡し時にお手入れ方法を尋ねてアドバイスを仰いでおくと安心です。

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床を変えたい場合はリノベーションをするべき?

ただ単に床材を変えたい、古い床を新しくしたいという場合は部分リノベーション(リフォーム)の範囲に収まります。しかし、床材を変えたいと思ったきっかけに「こんな空間を実現させたい、理想の家で暮らしたい」というイメージがある場合は、単純な床の変更だけでは思ったような空間にならない可能性もあります。

間取りやインテリア全体を改善し、見直したい場合は思い切って空間全体のリノベーションを検討するのもおすすめです。

床も含めてリノベーションすることで、空間全体の印象はもちろん、使い方にもバリエーションが生まれます。

貼り方で印象がガラッと変わる例

見慣れたフローリングも、変化のあるヘリンボーン床にするだけで個性的になる

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フローリングではない選択肢

ペールカラーのフロアタイルで繊細なグラデーションを表現している

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フローリングとタイルを組み合わせて、窓辺コーナーをつくる

日当たりのよい窓辺にタイルを貼りインドアグリーンを楽しむ

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リノベーションで床を変えると部屋の雰囲気がも変わる

色や素材で家の印象が大きく変わる床材。毎日肌に触れる素材でもあり、家具との相性もあるため、実は住まいの居心地に大きく関わっています。

床の色を変えたい、無垢材のフローリングに憧れる…などの思いは、実は床だけでなく理想の内装やインテリア全体につながることがほとんどです。

住まいのイメージチェンジのために床のリノベーションを考えた場合は、さまざまな種類の床の特徴やメリットデメリットをしっかりと理解して、自分たちの暮らし方に合う素材を選びましょう。

ただし、本当に床だけで悩みや思いが解決できるかを考えてみてください。せっかくイメージチェンジを図りたいと考えているなら、内装全体のことはもちろん、収納を増やすなど家事動線や使い勝手を検討することも大切です。

この機会に家全体を見直し、心地よい家づくりのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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