2023.12.18 更新

床のリノベーションにかかる費用とは?床材の種類や選び方、リノベーションの事例も紹介

床にこだわりたい人へ!リノベーション費用&DIYの方法|リノベ事例付き

床は、お部屋の印象を決めるといっても良いほど重要なポイントです。今の部屋をもっとナチュラルな雰囲気にしたい、肌触りのいい無垢材にしたい、など床のリノベーション(リフォーム)を考えている方も多いでしょう。

本記事では、プロに依頼をする、DIYにチャレンジする、という2つの方法における押さえておきたいポイント、床素材の種類や特徴とそれぞれのメリットデメリットについてもご紹介します。

床のリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール



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床のリノベーションに使える床材の種類と特徴

床リノベーションに使われる主な床材は以下の通りです。

  • 複合フローリング|デザインが豊富で品質が安定
  • 無垢フローリング|肌触りが良く、質感もナチュラル
  • カーペット|温かく足触りが柔らかい
  • コルク|柔らかくて弾力性に優れている
  • フロアタイル|水に強く、デザイン性も高い
  • クッションフロア|耐水性があり、お手入れが楽
  • 畳|防音性に優れている

順に解説します。

1-1.複合フローリング|デザインが豊富で品質が安定

複合フローリング

木質の床材で、複数のベニヤ材を貼り合わせたフローリング専用床材です。色味や風合い、デザインが豊富で、品質が安定しているのが魅力です。天然木(突板)で仕上げられているもの、木目がプリントされているシートタイプのものがあります。

難しい組み合わせのパターンにも対応できる床材もあり、バリエーションは豊富になっています。

1-1-1.複合フローリングのメリット

複合フローリングは、お手入れのしやすさと反りなどの変化が起こりにくい点がメリットです。表面は耐久性を保つためにコーティングされているため、水をこぼしても染み込むことはほとんどありません。メンテナンスを楽にしたい方なら複合フローリングがおすすめです。

1-1-2.複合フローリングのデメリット

木目を再現する技術が進化したのは事実ですが、無垢材と比べると肌触りや自然の温もりを再現するのは難しいでしょう。湿気の多い季節は素足であるくとペタつくことがあります。

また、コーティングにより浅いキズは付きにくいのですが、掘ったような深いキズになると復元はできないため床ごと交換する可能性もあります。

1-2.無垢フローリング|肌触りが良く、質感もナチュラル

無垢フローリング

複合フローリングと違い、天然木を切り出した芯まで無垢材の木製フローリングです。比較的高価ですが、本物の木で作られているため肌触りがよく、質感も当然ナチュラル。住まいの素材にこだわる人から高い人気を得ています。

1-2-1.無垢フローリングのメリット

無垢フローリングのメリットは、なんといってもその肌触りでしょう。調湿作用がありますから、湿気の多い季節でもサラリとしていて素足でも心地よい感触です。自然素材の特徴ともいえる温もりは、冬場でも足元がヒヤッとすることがありません。

無垢材はキズが付きやすいとイメージしている方が多いかもしれませんが、ナラやオークなど比較的硬い樹種を選べば、神経質になるほどではありません。万が一キズが付いても浅いキズならヤスリで表面を磨けば、また美しい木目が再現します。

自然素材のナチュラルな風合い、質感が好みの方や健康的な住環境を求めている方には無垢フローリングはおすすめです。

1-2-2.無垢フローリングのデメリット

ただし、無垢材は水分が染み込むとシミになりやすいため、洗面所などの常に濡れやすい場所ではこまめに拭き取りが必要です。調湿作用がある無垢材は、環境の条件により膨張したり反りが出たりします。乾燥による縮みでスキマが生まれることもあります。

関連記事:無垢材フローリングのメリット・デメリットは?お手入れ方法も紹介|厳選リノベ事例5選

無垢フローリングについて詳しく知りたい方はこちらもチェック!
部屋が垢抜ける!無垢材フローリング人気の樹種7選を紹介| 無垢床コーディネート事例11選【インテリア研究室】

1-3.カーペット|温かく足触りが柔らかい

カーペット

絨毯素材でできている床材です。温かく足触りが柔らかいのが特徴。音が響きにくいのもメリットです。施工しやすいタイルカーペットなどの製品が主流です。防汚、防ダニ、防臭加工されている商品も珍しくありません。

1-3-1.カーペットのメリット

カーペットは柔らかいため、足腰への負担が軽減されるのが大きなメリットのひとつです。そのため、歩行が不安定な乳幼児や高齢者におすすめの床材で、フローリング特有のヒヤッとした感触がないこともポイントです。防音性にも優れていますから、落下音なども軽減されマンションなどに向いています。

1-3-2.カーペットのデメリット

一方でカーペットは繊維で作られていることから、汚れの対処やお手入れは一般的なフローリングとは異なります。コーヒーなどをこぼしたときにシミになってしまうこともあります。掃除機などでこまめにお手入れしないとホコリやダニの心配もあります。

お手入れを楽にするため、防水・防塵・防ダニ加工などが施されてる素材を検討することも必要です。

1-4.コルク|柔らかくて弾力性に優れている

コルク 床

コルクボードなどでおなじみのコルクも、床材があります。クッション性が高く、保温性にも優れ、ほこりが立ちにくいのが特徴です。

1-4-1.コルクのメリット

柔らかくて弾力性に優れているのがコルク床のメリットのひとつです。滑りにくいという特徴もありますから、足への負担が軽く高齢者など足腰に不安がある方にはコルク床がおすすめです。

1-4-2.コルクのデメリット

木の樹皮などから作られているコルクですが、紫外線の影響を受けると変色しやすい点に気を付ける必要があります。直射日光が当たるような日当たりの良すぎる場所は避けてください。

弾力性があることはメリットでもありますが、家具のように同じ場所に重いものを置くと、簡単に跡が付いてしまうことも知っておきましょう。

1-5.フロアタイル|水に強く、デザイン性も高い

フロアタイル

ビニール素材でできたパネル状のタイルです。水に強く主に水回りに採用されますが、デザイン性も高いためリビングのフローリングとして利用されることも。ウッド風や高級感のあるタイル風など種類も豊富です。

1-5-1.フロアタイルのメリット

木目でも大理石でも、リアルな模様を再現できるのがフロアタイルのメリットのひとつです。艶やかな表情やマットな質感などさまざまな素材感を表現できます。耐久性・耐水性に優れており、メンテナンスも楽にできるため水回りの床にもおすすめです。

1-5-2.フロアタイルのデメリット

フロアタイルはクッション性がほとんどなく、シート状で素材としては厚みもないため下地の影響を受けやすくなっており「硬さ」を感じる場合があります。家の中では素足で過ごしたい方には、足への負担があるでしょう。

1-6.クッションフロア|耐水性があり、お手入れが楽

クッションフロア

「CF」と表記されることが多い、ビニール素材の床材です。こちらも主に水回りで使われ、比較的安価なため多くの賃貸マンションで採用されています。

1-6-1.クッションフロアのメリット

耐水性があり洗面所やトイレなど水回りに使えることがポイントです。濡れたときは拭き取るだけでよいため、お手入れが楽なのがうれしいですね。ビニール素材でハサミやカッターで簡単にカットできるため、DIY初心者にもおすすめです。

1-6-2.クッションフロアのデメリット

クッション性はあるのですが、重量がある家具などを置くと跡が付きやすいです。コストパフォーマンスが良いですが、その分、耐久性はそれほど高くないため、インクなど色の濃いものをこぼしたときはシミになることもあります。お掃除用の強い薬剤などは避けた方がよいでしょう。

1-7.畳|防音性に優れている

畳

日本ならではの素材の畳。い草の香りや柔らかさは畳にしかない心地良さを感じられるでしょう。最近は床の上に置くだけのものもあります。

1-7-1.畳のメリット

畳は防音性に優れているため、マンション暮らしで子供が元気に走り回るような環境に向いています。一般的なフローリングとは違い、柔らかさもあるため座ったり横になったりしても身体が痛くなりにくく、赤ちゃんのお世話や座卓生活には畳がおすすめです。

1-7-2.畳のデメリット

調湿作用があるものの、湿気が多い環境では表面にカビが発生しやすくなります。また、臭いを吸着しやすい特徴もあり、ペットを飼育している環境下では気になることもあるでしょう。

床のリノベーションにかかる費用

床のリノベーションにかかる費用

床のリノベーションを専門の業者に依頼をした場合、総額の費用は採用する床材の種類とグレードによって大きく異なります。特にフローリングはグレードによる価格の幅が大きく、無垢材やペットの滑り止め仕様など機能性を持ったフローリングの場合は高くなります。

一般的に8畳程度の大きさの場合で費用を比較してみましょう。

  • フローリング…張り替えの場合で10〜20万円、重ね張りの場合で8〜10万円程度
  • カーペット…張り替えの場合8〜16万円、重ね張りの場合6〜11万円程度
  • フロアタイル…張り替えの場合8〜15万円、重ね張りの場合6〜10万円程度
  • クッションフロア…張り替えの場合6〜10万円、重ね張りの場合で5〜11万円程度

上記金額はあくまでも目安となります。現在の住宅の状況や、同じ素材ではなく異素材への張り替えの場合ではまた費用が変わりますので、検討する際にはいくつかのリノベーション業者へ相談し、現地調査の上で見積もりを取るのが安心です。

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床のリノベーションにかかる期間

床のリノベーションにかかる期間

プロの業者へ依頼をした場合、フローリングだと重ね張りの場合で1~3日、張り替えの場合で2~4日程度が目安です。

パネル状の複合フローリングと、1本1本張っていく無垢フローリングでは少々期間が異なります。無垢フローリングで塗装が必要な場合は1日余分に考えておきましょう。

床を工事する場合は、入居前の家でなければ片付けや家具の移動も必要です。数日前後の余裕も見ておくと良いでしょう。

【場所別】床材の選び方

ここでは場所別の床の選び方について以下の5つの場所に分けて解説します。

  • リビング
  • キッチン
  • 玄関
  • 洗面所
  • トイレ

場所によって適した床材があるため、ぜひ参考にして下さい。

4-1.リビング|フローリングやカーペットがおすすめ

リビングに向いている床材はフローリングやカーペットです。床に座ることがほとんどない場合はタイルも選択肢となります。

リビングは住宅のメインといえる空間のため、リノベーションを行う際は事前にソファやテーブル、カーテンといった壁や家具との調和を考えて選ぶと良いでしょう。

4-2.キッチン|タイルや複合フローリングがおすすめ

キッチンは水や油が飛び散りやすく、汚れやすいため、タイルや複合フローリングなどの床材が向いています。複合フローリングには汚れにくい特殊な塗装がなされた製品もあるため、おすすめだといえます。

ただ、固い床材の場合は食器を落とした際に割れる可能性が高いという点に注意が必要です。そのため、食器を割るのが心配な場合はキッチンマットを活用しましょう。

4-3.玄関|石やコンクリートがおすすめ

玄関は摩擦に強く、雨に濡れてもいいように耐水性の高い石やコンクリートなどがおすすめです。玄関ホールには無垢・複合フローリングやカーペット、タイルなどがよく使われています。また、玄関は暗い印象になりがちなため、明るい色の床材を選ぶと良いでしょう。

4-4.洗面所|フロアタイルがおすすめ

洗面所は水はねがしやすく、湿気がこもりやすい場所のため、耐水性が高くカビが生えにくいフロアタイルが向いています。一方、無垢フローリングは水が染み込みやすいため、向いていません。

複合フローリングには耐水性に優れた製品もあるため、利用を検討してみると良いでしょう。

4-5.トイレ|タイルや複合フローリングがおすすめ

トイレはホコリや排尿で汚れる可能性があるため、洗剤を使って清掃することを考慮し、薬品体制に優れたタイルや複合フローリングが向いています

ただ、タイルは冷たく感じやすいため、耐水性を高めるコーディングがなされた複合フローリングがおすすめです。

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【厳選】おしゃれな床リノベーションの6つの事例

ここでは床リノベーションの6つの事例を紹介します。

  • 個性的なヘリンボーン貼りでリズミカルな印象に
  • リビング全面にフロアタイルを敷いて硬派に
  • フローリングとタイルを組み合わせてゾーニング
  • 汚れが目立ちにくいグレーの床材を選択
  • 壁や天井とトーンを合わせて開放感を生む

ただ単に床材を変えたい、古い床を新しくしたいという場合は部分リノベーション(リフォーム)の範囲に収まります。

しかし、床材を変えたいと思ったきっかけに「こんな空間を実現させたい、理想の家で暮らしたい」というイメージがある場合は、単純な床の変更だけでは思ったような空間にならない可能性もあります。

間取りやインテリア全体を改善し、見直したい場合は思い切って空間全体のフルリノベーションを検討するのもおすすめです。

床も含めてリノベーションすることで、空間全体の印象はもちろん、使い方にもバリエーションが生まれます。

5-1.個性的なヘリンボーン貼りでリズミカルな印象に

フローリングのリノベーション事例 ヘリンボーン床

こちらはフルリノベーションをして、リビングには無垢床のヘリンボーン貼りを採用した事例です。ヘリンボーンとはニシンの骨という意味で、形状が似ていることからその名が付きました。
ヘリンボーン貼りにすると部屋がぐっと個性的になりクラシカルな雰囲気がでるため、アクセントを付けたい方にはおすすめです。

>>こちらの事例を詳しく見る

5-2.リビング全面にフロアタイルを敷いて硬派に

フロアタイルのリノベーション事例

リビングの床材といえば、複合フローリングや無垢フローリングが一般的ですが、最近ではフロアタイルを採用される方も増えています。
こちらの事例はペールカラーのフロアタイルで繊細なグラデーションを表現しており、上質な雰囲気を演出してくれています。

フロアタイルはキッチンや水回りに採用されることが多い水に強い素材なので掃除がしやすく、ペットやお子様のいるご家庭におすすめです。
>>こちらの事例を詳しく見る

5-3.フローリングとタイルを組み合わせてゾーニング

フローリングとフロアタイルを組み合わせたリノベーション事例

床材は異なる種類を組み合わせることでゾーニングの効果も生まれます。

こちらの事例は、日当たりのよい窓辺にフロアタイルを貼りインドアグリーンを楽しむスペースを確保しました。耐水性のある素材なので、毎日の水やりで無垢床を傷める心配もありません。

また、床材を切り替えに合わせてワークスペースを配置するなど、同じ空間でも気軽に場面転換が楽しめるようになります。

>>こちらの事例を詳しく見る

5-4.汚れが目立ちにくいグレーの床材を選択

汚れが目立ちにくいグレーの床材を選択

在宅ワークが浸透した今、常に家にいることで床の汚れやホコリが気になる方も多いのでは?

こちらの事例では、汚れが目立ちにくいグレーの床材を採用することで掃除やメンテナンスのしやすさを実現しました。石材のような柄がついていることで、より汚れが気になりません。

木材の場合でも、節の多い材を使うことで同様の効果を期待できますよ。

>>こちらの事例を詳しく見る

5-5.壁や天井とトーンを合わせて開放感を生む

壁や天井とトーンを合わせて開放感を生む

こちらも全面フロアタイルを採用した事例です。
お気に入りの家具やインテリアを主役にしたいという思いから、美術館のようにフラットでシンプルな空間を目指しました。

壁や天井の白塗装とあわせることで圧迫感が軽減され、大らかで広々とした印象になっていますよね。

>>こちらの事例を詳しく見る

床のリノベーションは「DIY」と「リノベーション業者」のどちらが良い?

床のリノベーションは「DIY」と「リノベーション業者」のどちらが良い?

床のリノベーションはDIYと業者、どちらでも施工可能です。

DIYのメリットは、なんと言っても全体のコストを抑えることができる面にあります。全て自分で行うので、当然人件費はかかりません。必要なのは材料費と時間のみ。器用でものづくりが好きな人なら、楽しみながらチャレンジできるでしょう。

しかし、その反面、床は範囲が広く大変で、細かな処理も必要なため、慣れていない場合は注意が必要です。仕上がりの美しさは自分の技量次第ですし、忙しくてなかなか時間が取れないという場合は作業もスムーズに進まないでしょう。結局、プロに依頼をした方が早く済んで満足度も高かったというケースも少なくありません。

  • DIYでできること
  • 業者しかできないこと

ここではDIYできること、業者でしかできないことをそれぞれ解説するので、自分がどんな形でリノベーションをしたいのか、しっかり検討して方法を決めましょう。

6-1.DIYでできること

DIYで実現できるのは主に「表面的なリニューアル」。お部屋の印象を変える壁紙の張り替えや、床の色や素材を変えるといった内容です。

近年はDIYの人気が高まっていることから、初心者向けの素材やキットも数多く販売されており、気軽にトライできるようになってきています。

6-2.業者しかできないこと

一方で、プロの専門の資格やスキルがないとできないものもあります。電気工事、水道・ガス工事などの分野はDIYでは施工ができません

  • 照明やコンセントを移動したい
  • 新しい配線をしたい
  • キッチンや洗面台を設置
  • 移設したい
  • ガスストーブを設置したい

上記のように専門性が高いリノベーションは、プロの力を借りて任せるようにしましょう。

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自宅の床をDIYでリノベーションする方法

自宅の床をDIYでリノベーションする方法

自分で床をリノベーションするには、既存の床の上に新しい床材を張る「重ね張り」と、既存の床を剥がして新しい床材を張る「張り替え」の2つの方法があります。

  • 重ね張り
  • 新規張り(張り替え)

それぞれ解説します。

7-1.重ね張り

「重ね張り」の床の張り方は、DIYで施工する場合にゴミ処分も少なく手間も少なく済みます。

ただし、重ねて張るため床の厚み分の段差が生まれることがあります。また、既存の床の痛みがひどく下地として利用できないケースでは重ね張りは向いていません。

7-2.新規張り(張り替え)

「張り替え」の床の張り方は、既存の床を一度撤去しますので段差が生まれにくくなります。

しかし、撤去した既存の床を処分する必要があることや、DIYの中では比較的大掛かりな工事になるため、専用の工具などが必要です。

賃貸の床をリノベーションする方法

賃貸の床をリノベーションする方法

賃貸はリノベーションできない、と思っている方も多いかもしれません。実際、床を一度剥いで張り替えるという方法は賃貸ではできません。

ただ最近ではそんな賃貸向けに、現在の床の上に重ねてはめ込んでいくだけのフローリング材や、パネルタイプの床材も販売されています。いずれも気軽にチャレンジしやすく、撤去も比較的簡単です。

持ち家でしか実現できない模様替えを賃貸でもできるのは嬉しいもの。自分の好みに合った床材を探してみてください。

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床のリノベーションを業者に依頼する際のコツ

床のリノベーションを業者に依頼する際のコツ

リノベーションを依頼する際の業者は、数多くあるので迷ってしまう方が多いかと思います。

例えば、古い家のために下地の状態から確認をしてほしい場合や、間取りも一緒に変えたい場合などは、豊富な経験からの提案をしてもらえるリフォーム・リノベーション専門会社。

現在の家を建築したり、以前リノベーション(リフォーム)を依頼したことがあるなら、家のことをよく知っているハウスメーカー。

建材や素材にとことんこだわりたいなら床専門のリフォームショップなど、それぞれの得意とする分野で安心できる会社を選ぶのがおすすめです。

また、検討したい床材によっては業者によって取り扱いが無い場合もあるので、気になるものがある場合は事前に尋ねてみると良いでしょう。特に無垢材は業者によって仕入れ値が異なる場合もあります。検討する際には、2~3社の見積もりを取り、実際に話をしてみて比較検討しましょう。

床リノベーションの注意点

床リノベーションの注意点

フローリングは「重ね張り」か「張り替え」のいずれの場合も注意点があります。

「重ね張り」はどうしても床の素材分の高さが発生します。そうなっても生活に支障がないか、もしも段差ができる場合はどのように処理をするかを業者と話し合っておきましょう。

「張り替え」の場合は一度旧床を剥がす分、工期が長くかかり、廃材の処分費も必要です。床に接する周囲の補修工事などが必要になることもあるので、予算は多めに考えておく必要があります。

また、特に注意が必要なのは、マンションで施工をする場合。管理規約で施工方法に規制があったり、事前に届出や許可も必要です。さらに、防音への配慮や床材が指定されることもあるので、しっかり確認をしておきましょう。

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床のメンテナンスのポイント

床のメンテナンスのポイント

床材は毎日触れるものなので、こまめなお手入れが長持ちさせる秘訣になります。

基本は掃除機掛けと固く絞ったぞうきんで水拭きをしましょう。ワックスが必要かどうかは床材によって異なり、ワックスの種類も床材の種類によって適したものを選ばなければいけません。

業者へ依頼をした場合は、どの床材を採用するか検討している際や、引き渡し時にお手入れ方法を尋ねてアドバイスを仰いでおくと安心です。

床材は毎日触れるものなので、こまめなお手入れが長持ちさせる秘訣になります。

無垢の木材なら木が呼吸できる自然系ワックスという選択肢もあります。ワックスは汚れ防止や耐久性を高める効果が期待できますので、検討することがおすすめです。

リノベーション会社などへ依頼をした場合は、どの床材を採用するか検討している際や、引き渡し時にお手入れ方法を尋ねてアドバイスを仰いでおくと安心です。

床リノベーションに関するよくある質問

最後に、床リノベーションに関するよくある質問を紹介します。

  • 床をリノベーションする際の費用はどのくらい?
  • 床の張り替えはDIYでできる?
  • 20畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?
  • 6畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?

床リノベーションを行う際はわからないことが多いかと思います。そのため、よくある質問を理解し、スムーズに床リノベーションを進めましょう。

それでは、詳しく解説します。

12-1.床をリノベーションする際の費用はどのくらい?

床のリノベーションを専門の業者に依頼をした場合、総額の費用は採用する床材の種類とグレードによって大きく異なりますが、8畳程度ならば一般的に6万〜20万程度が目安です。詳しくは「床のリノベーションにかかる費用」をご確認ください。

12-2.床の張り替えはDIYでできる?

近年は初心者向けの素材やキットも数多く販売されており、気軽にトライできるようになってきています。特に「重ね張り」の方法であれば賃貸でも可能です。詳しくは「自宅の床をDIYリノベーションする方法」をご確認ください。

12-3.20畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?

20畳のフローリングの張り替え費用相場は、40万円程度です。値段は床材によっても異なり、複合フローリングなら20~40万円程度、無垢フローリングなら40~50万円程度となっています。

内訳は以下の通りです。

材料代 約20万円
既存のフローリングの撤去費用 約5万円
下地補修費用 約5万円
フローリング張り替え費用 約15万円
家具移動費用 約1万円
合計 約46万円

また、フローリングの張り替えは費用だけでなく、日数も5日程度はかかることを覚えておきましょう。

12-4.6畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?

6畳のフローリングの張り替え費用相場は、20万円程度です。6畳の場合も20畳と同様、床材によって値段は大きく異なります。

内訳は以下の通りです。

材料代 約10万円
既存のフローリングの撤去費用 約5万円
下地補修費用 約5万円
フローリング張り替え費用 約5万円
家具移動費用 約1万円
合計 約26万円

20畳同様、コーティングの方法によっても費用は異なるため、事前に調べた上で床リノベーションを行いましょう。

こだわりの床にリノベーションして、想像以上の暮らしを!

こだわりの床にリノベーションして、想像以上の暮らしを!

色や素材で家の印象が大きく変わる床材。毎日肌に触れる素材でもあり、家具との相性もあるため、実は住まいの居心地に大きく関わっています。

床の色を変えたい、無垢材のフローリングに憧れる…などの思いは、実は床だけでなく理想の内装やインテリア全体につながることがほとんどです。

住まいのイメージチェンジのために床のリノベーションを考えた場合は、さまざまな種類の床の特徴やメリットデメリットをしっかりと理解して、自分たちの暮らし方に合う素材を選びましょう。

ただし、本当に床だけで悩みや思いが解決できるかを考えてみてください。せっかくイメージチェンジを図りたいと考えているなら、内装全体のことはもちろん、収納を増やすなど家事動線や使い勝手を検討することも大切です。

この機会に家全体を見直し、心地よい家づくりのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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関連記事:【一級建築士監修】中古戸建リノベーションの完全解説(選び方・費用・注意点など)

なお、ゼロリノべではお好きなテイストや空間に合わせた床材・インテリアのコーディネートも得意としています。気になる施工事例があれば、お気軽にお問い合わせください!まずは話を聞いてみたい、という方は無料のオンラインセミナーにご参加いただくことも可能です。顔出し不要&セールスもありませんので、安心してご参加くださいね。

床をリノベーションする際の費用はどのくらい?

床のリノベーションを専門の業者に依頼をした場合、総額の費用は採用する床材の種類とグレードによって大きく異なりますが、8畳程度ならば一般的に6万〜20万程度が目安です。詳しくは「3-2.床のリノベーションにかかる費用」をご確認ください。

床の張り替えはDIYでできる?

近年は初心者向けの素材やキットも数多く販売されており、気軽にトライできるようになってきています。特に「重ね張り」の方法であれば賃貸でも可能です。詳しくは「自宅の床をDIYリノベーションする方法」をご確認ください。

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