2022.03.02 更新 2022.03.02 公開

マンションをフルリノベーションする2つのメリットと施工事例

フルリノベーション事例

「マンションの間取りを自由に変更したい」
「オリジナリティのある内装にしたい」

といった希望を持ち、中古マンションのフルリノベーションを検討している方もいるのではないでしょうか。

マンションは、建物の構造体以外の壁を取り払うこと自体はそれほどハードルが高くないため、大胆な間取り変更も可能なことが多いものです。

とはいえ、フルリノベーションとはどんな工事なのか、戸建てのリノベーションとはどんな違いがあるのか、また、メリット・デメリットも気になりますよね。

この記事では、マンションのフルリノベーションについて、

  • 工事の内容と平均的な費用相場
  • メリット・デメリット
  • 実際のフルリノベーションで快適な住空間を実現した実例

などをご紹介していきます。 これからリノベーションの計画をはじめるかたはぜひ参考にしてください。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール

マンションのフルリノベーションに関する基礎知識

フルリノベーションは、リノベーションの中でも規模の大きな工事になります。
マンションで行う場合に押さえておきたいポイントを確認していきましょう。

1-1.フルリノベーションとは

フルリノベーション例フルリノベーションとは、年数が経った建物の骨組みだけを残して、間取りや内装をまるごと変更するリノベーションを指します。

骨格=スケルトンのみにしてしまう大規模修繕であることから、スケルトンリノベーションと呼ばれることもあります。

フルリノベーションでは、既存の床や壁を解体し、すべての設備も取り除いた状態にしてから改めて作り直すのが一般的です。

そのため、住居の一部のみ間取りや内装、設備を変更する部分リノベーションとは手を掛ける範囲が異なり、住まいの性能やデザインも含めて刷新することが可能です。

スケルトンリノベーションについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

1-2.戸建て住宅のフルリノベーションとの違い

同じフルリノベーションでも、マンションと戸建てでは施工できる範囲に違いがあります。

戸建ての場合、骨組みだけにするときに「外壁」も含めて変更することができますが、マンションの場合、リノベーションが可能なのは分譲された専有部分となる内部空間のみです。

外壁や構造体となる柱や壁などは、共有部分になりますので、個人でリノベーションすることはできません。

また、一般的にベランダや玄関の外側、サッシも共用部分に含まれるため、変更することができないものとされています。

フルリノベーションでは、設備も取り除いたり水まわりを移動したいケースがありますが、マンションによっては床下の配管移動が難しく間取り変更に制限が出る場合もあります。

専有部分となる内部空間であっても、配管の移動や壁の撤去などについて管理規約で独自に制限されている物件も多々ありますので、事前に管理組合などに確認することが重要です。

戸建て住宅のフルリノベーションについては、こちらの記事でも詳しく説明しています。

1-3.マンションをフルリノベーションする平均費用の相場

70㎡程度のマンションをフルリノベーションするには、1㎡あたり14.3万円~16.5万円(税込)が費用目安です。70㎡だと1001万円~1,155万円(税込)ほどになります。

中古マンションを購入してリノベーションする場合は、物件価格に施工費を加えて予算を考えます。

工事費用は、工事内容によっても異なります。間取りが複雑であったり、設備や内装にグレードの高いものを採用したりすれば、費用は高くなります。

また、マンションの面積や階数、施工地域によっても費用相場は異なります。

マンションをフルリノベーションするメリット・デメリット

フルリノベーションは理想の住空間をつくる手段として有効です。

床下から天井裏まで、普段は隠れてしまう部分も含めて、ダイナミックに作り変えて、本質から住まいの性能や住み心地を向上できるのが魅力です。

デザインも自分好みに一新できるため、新築以上の満足度が得られる住まいづくりが可能です。

メリット面にクローズアップしがちなフルリノベーションですが、具体的にはどのようなメリット・デメリットがあるかは気になるところです。あらためてメリット・デメリットを確認しましょう。

2-1.メリット

マンションのフルリノベーションには次のような2つのメリットがあります。

  • したい暮らしに合わせてダイナミックに間取りを変えられる
  • 自分の好みに合わせたデザインにできる

それぞれ、詳しく説明していきます。

したい暮らしに合わせてダイナミックに間取りを変えられる

理想のライフスタイルに合わせて、まっさらな状態から間取りをダイナミックに変えられるのはフルリノベーションの大きなメリットです。

構造上の制約や管理規約のルールはありますが、既存の空間レイアウトに捉われることなく、アイデア次第で自由な発想を取り入れられます。

子どもが成長したタイミングで、物置だったスペースを子ども部屋に改装したり、老後になったら個室を減らしてリビングを広く作り変えたり、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。

自分の好みに合わせたデザインにできる

内装が自由に選べるため、住まいを自分や家族の趣味嗜好に合わせたデザインに変更できます。

キッチンをアイランド型にしたり、ダイニングカウンターとひとつながりにしたり、浴室と洗面所は統一感のある設備を採用するなど、オリジナリティのある空間デザインが可能です。

LDKの床に無垢フローリングを使ったり、壁や天井に漆喰壁を使ったり、さまざまなバリエーションの素材を自由に選べて、新築の注文住宅のようにできるのもフルリノベーションの魅力です。

2-2.デメリット

フルリノベーションのデメリットには次の2つが考えられます。

  • 居住中の場合、工事中の仮住まいを用意する必要あり
  • やりたいことを詰め込んで工事費用が増えやすい

それぞれ、詳しく説明していきます。

居住中の場合、工事中の仮住まいを用意する必要あり

フルリノベーションの工事期間は、およそ6カ月程度かかることが見込まれます。今住んでいる家をリノベーションする場合は、工事期間中の仮住まいを用意しなければなりません。

仮住まいへの移動、完成したときの移動と併せて2回の引越し費用も必要です。仮住まいは、初期費用のかかる賃貸を避けるとしても、ホテルやマンスリーマンションを検討することになります。

荷物をすべて仮住まいに運ぶことができない場合は、短期間のレンタルスペースなども必要です。

やりたいことを詰め込んで工事費用が増えやすい

骨組みだけにするフルリノベーションは、自由に間取りや内装を変えられる分、工事費用も高くなりがちです。

部分リノベーションよりも広い範囲に手を掛けますし、さまざまなアイデアを取り入れれば予想以上に費用が増える可能性があります。

やりたいことが実現できるのがフルリノベーションの大きなメリットですが、要望ごとに優先順位を付けて取捨選択し、費用が膨らむのをコントロールしていくための事前の予算管理が大切です。

なお、戸建てやリノベ済み物件を含めたリノベーションのメリット、デメリットについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。気になる方はご参考にしてみてください。

マンションのフルリノベーション事例

ここからは、ゼロリノベでフルリノベーションを施工した事例から、ダイナミックな間取り変更で自分好みの住空間を実現した事例を2つご紹介します。

3-1. [CASE1]壁を作り込みすぎない「ゆるさ」のあるワンルームスタイル

フルリノベーション事例既存の部屋の壁を取り払い、最低限の間仕切りで空間をワンルームのように作り変えた事例です。広い土間に配置したベットルームの仕切りには建具の替わりに本棚を活用し、ブックギャラリーのような雰囲気が素敵です。

フルリノベーション事例POINT1
天井までの壁を最小限にしたワンルームスタイル

フルリノベーション事例POINT2
土間とフローリングで空間を分け距離感のあるワークスペースを確保

フルリノベーション事例LDKは日当たりのよいバルコニー側に配置。広々した土間スペースに造作したブックギャラリーはベットルームとのさり気ない間仕切りも兼ねています。原型をとどめないほど、ダイナミックな間取り変更を実現。

フルリノベーション間取りゆとりある作業台が使いやすそうなL型キッチンは、インテリア家具とも色調を合わせたオリジナル設備。藍色のタイルやワークスペースなど、自由なインテリアデザインを取り入れて個性豊かな住空間にしています。

フルリノベーション事例>>この事例を詳しく見るならこちら

3-2. [CASE2]清楚な空気感の中で映える調度品が魅力的な住まい

フルリノベーション事例POINT1
水回り以外はほぼオープンな間取りに変更し大空間のLDKを確保

フルリノベーション水回り控えめな色調で清楚な雰囲気に仕上げ家具のディテールまで引き立つ

フルリノベーション事例窓からの採光がたっぷりと入り清涼感あるLDK。ゆとりある空間の中に、絶妙な距離感で配置された北欧家具たちが、それぞれの存在感を醸しています。

床と天井は壁より少しだけトーンを落とし、ホワイト系の配色でありながら温もりも感じます。

フルリノベーション事例>>この事例を詳しく見るならこちら

まとめ

フルリノベーションなら、既存の間取りに捉われることなく自由なレイアウトや素材づかいが叶います。

フルリノベーションでできること、メリット・デメリットなどをしっかりと理解して、理想の住まいの実現を目指しましょう。

最後に、この記事の概要をおさらいしましょう。

◎フルリノベーションとは、

年数が経った建物の骨組みだけを残して、間取りや内装をまるごと変更するリノベーションのこと。

◎フルリノベーションの費用相場

1㎡あたり14.3万円~16.5万円(税込)目安。70㎡だと1001万円~1,155万円(税込)が目安となる。

◎フルリノベーションのメリットは2つ

  • したい暮らしに合わせてダイナミックに間取りを変えられる
  • 自分の好みに合わせたデザインにできる

◎フルリノベーションのデメリットは2つ

  • 居住中の場合、工事中の仮住まいを用意する必要あり
  • やりたいことを詰め込んで工事費用が増えやすい

そのため、

  1. 仮住まいや引越しの費用を含めて住宅の総予算を考える
  2. 要望ごとに優先順位を付けて取捨選択し、費用が膨らむのをコントロールしていく

これらに注意しながら予算管理をすることが重要になる。

 

マンションや戸建てのリノベーションを検討しているなら、物件の選び方から購入サポート、リノベーションプランから工事までオールワンストップでのお手伝いが可能なゼロリノベをぜひご検討ください。

リノベーションに向いている中古物件の目利きからデザイン性の高い提案力、わかりやすい料金プランなどがゼロリノベの特徴です。たくさんの施工例から、ヒントになるものがみつかるかもしれません。

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