2021.11.04 更新 2021.10.31 公開
キッチンリノベーションで後悔しない為に考えるべきポイント3つ

「キッチンをおしゃれにリノベーションしたいけど、どんなキッチンにできるの?」
「自分にあったキッチンにリノベーションしたいけど、どんな事を考えたらいいのかな?」
キッチンのリノベーションを実施する機会は少ないので、初めての人がほとんどです。
そのため、何から決めたらいいのか、どんな事を考えたらいいのかがわからず困ってしまいます。
キッチンリノベーションは工事が必要となり、費用も安くはありません。
そのため、自分の理想にあった後悔しないキッチンリノベーションを考えていきたいですよね。
そこでこの記事は、後悔しないキッチンリノベーションをするために考えるべき5つの内容をご紹介します。
|
この記事を最後まで読み進めれば、後悔しないキッチンリノベーションをするために必要なポイントを抑えて、自分の理想とするキッチンリノベーションを開始することが出来るようになります。
Author

目次
【ビフォーアフター】キッチンリノベーション事例5選
キッチンのリノベーションを考える時、まずはじめに大まかなリノベーション後のイメージをすることが大切です。
毎日、必ず使うキッチンは使いやすさはもちろん、居心地の良さも重要なポイントです
しかし、今のキッチンからリノベーションでどのように変える事が出来るか、どこまで変えることが出来るのかを考える事って難しいですよね。
ですが、この大まかなイメージがリノベーションを考える上で重要なポイントとなります。
それは、キッチンリノベーションのイメージによって依頼をするリノベーション会社が変わってくるから。
リノベーション会社によっては、得意分野は様々です。
まずは、リノベーションでどのようにキッチンを変える事が出来るのかのイメージを膨らませて頂くために、実際のリノベーション事例を5つご紹介をします。
1-1.生活の中で重要なキッチンを広々としたスペースへ
一日の中で多くの時間を過ごすキッチンは、壁付けのこじんまりとしたスペースから居心地が良い広々としたスペースへと変わりました。
【Befor】
【After】
1-2.料理が楽しくできるキッチン
キッチンが一つの部屋となり孤立化して手狭となっていた所を、広々としたオープンキッチンへリノベーション。
料理が楽しく出来るキッチンをコンセプトに、お洒落なモダンなキッチンへと変わりました。
【Befor】
【After】
1-3.家族との時間を楽しむキッチン
一日でキッチンに立つ時間は意外と長いです。
そんな時間も家族と楽しむ時間にしたいと考え、壁付けキッチンをオープンキッチンへリノベーション。
キッチン越しのカウンターに家族が座り、料理をしながらも楽しい時間を過ごせるように変りました。
【Befor】
【After】
1-4.料理好きな二人のためのキッチン
二人でキッチンを一緒に使う為には、広々としたスペースと共に作業スペースも多く必要。
個室キッチンから、二列型の広々キッチンへリノベーション。
【Bofor】
【After】
1-5.キッチンとダイニングは動きやすさ重視
料理をして、食事をする。食事中に「調味料が欲しい」「あれ出すの忘れた」そんな事があってもダイニングの後ろにキッチンがあれば楽に動く事が出来ます。
キッチンの横幅を壁一面に広げ、カウンター+ダイニングで広々としたダイニングキッチンへリノベーション。
【Befor】
【After】
キッチンをリノベーションする時の流れ
キッチンリノベーショをする時の流れは以下の通りです。
それぞれ実施内容について、一つずつ詳しく解説します。
2-1.リノベーション会社へ相談
キッチンリノベーションを考えたら、まずはリノベーション会社へ相談します。
「リノベーション会社への相談ってどんな事を相談したらいいの?」
と不安になる事もありますよね。
リノベーション会社へ相談するステップは2つ。
STEP1.リノベーション会社選び STEP2.相談内容を準備する |
それぞれのステップを一つずつ紹介します。
2-1-1.リノベーション会社の選び方
リノベーション会社と一括りに言っても、実はさまざまなタイプがあります。
自分にぴったりのキッチンリノベーションするためには、それにあった会社選びが重要です。
リノベーション会社の種類とそれぞれの特徴について紹介します。
①大手系リノベーション会社
全国展開の巨大企業のリノベサービスは、施工数が多く、工事手順や近隣対応などが整えられており、安心感がある。 メリット :保障やアフターサービスの充実。対応エリアが広い オススメな人:巨大企業のネームバリュー、保障やアフターサービスの安心感を重視したい人 |
②不動産会社系リノベーション会社
不動産会社が主軸となっているため、物件探しが得意。リノベーションはマンションが中心。 メリット :物件と合わせてキッチンリノベーションを検討している場合は費用を抑える事が可能。 オススメな人:物件購入からリノベーションを検討している人 |
③設計事務所系リノベーション会社
デザインや間取りの細かい要望を叶えてくれるリノベーション専門会社。 メリット :デザイン性、空間の質、細かな要望への対応 オススメな人:雑誌やSNSでみかけるおしゃれなリノベーションが完成イメージの人 |
④工務店系リノベーション会社
ベテランの職人さんが多く、技術面での信頼性は抜群。地元の小さな工務店だと費用を抑えて実施する事も可能。 メリット :技術面が頼りになり、構造や施工方法の打合せはスムーズ オススメな人:技術面を安心して頼める事が重要な人、予算を抑えたい人 |
以上がリノベーション会社の種類と特徴です。
それぞれの特徴を知った上で、自分のベストな会社選びをしましょう。
2-1-2.相談内容を準備する
リノベーション会社選びが出来たら、いよいよ相談内容をまとめていきます。
事前に考えると良い相談内容は4項目です。
それぞれ詳しく解説します。
①ライフスタイルについて
まずは、家族構成、生活スタイル、キッチンの使い方などについてを伝えていきます。 |
②完成キッチンイメージ
どのようなキッチンが自分のイメージなのかについてを伝えていきます。 デザインは言葉だけで伝える事が難しいため、イメージ画像を用意しておくと良いです。 |
③予算について
リノベーションをする上で予算はとても重要なポイントです。 |
④間取り図面について
リノベーションを実施する上で、間取り図面を考える事も大切です。 |
理想のキッチンリノベーションに向けて、事前に準備しイメージを固めて行く事でスムーズに相談することが出来ます。
ライフスタイルや理想のイメージを伝える事で、さまざまな提案をしてくれるので完成イメージが明確になってきます。
2-2.現地調査
リノベーション会社へ相談に行き、イメージが固まったら次は現地調査です。
リノベーション会社が家に訪れ、希望の施行が可能かどうかを判断するために図面をもとに物件の寸法を図ったり、現状の状況を確認します。
現地調査の具体的な内容を一覧でご紹介します。
採寸 | 部屋の大きさや設備のサイズを細かく採寸します。 リノベーション箇所だけではなく、実際に工事を行う時の設備の搬入経路のサイズも確認していきます。 |
写真撮影 | 現状の状況を確認し、細かい設計を行う為に写真撮影を行います。 |
現状の確認 | 施工する箇所の老朽化具合を確認します。 現状を確認した上で、どのような工事が必要となるかを調査します。 |
ヒアリング | 希望の間取りやデザインのイメージや現状の問題点や不満点を細かくヒアリングし、プラン作成の準備をします。 |
現地調査はおおよそ1~2時間必要となります。
施工箇所の設備の確認、マンションの場合は管理規約の確認も必要となります。
正確な見積り金額やプランを作成するために欠かせない調査です。
2-3.プランニング・見積り
ここからはいよいよ具体的なキッチンリノベーションの話が始まります。
ヒアリングした要望や現地調査の結果をもとに、リノベーションプランの作成と具体的な見積り提示です。
ここでは、提案のあったプランと見積りをもとに実際の出来上がりを想像しながらキッチン設備や壁や床の材質や色などの細かい部分まで決めて行きます。
理想のキッチンに近づけていくためには、プラン見積りと希望とのすり合わせがとても大変な作業です。
事前に「絶対譲れない箇所・条件」などの優先順位を決めておくとスムーズに進める事が出来るでしょう。
また、プランニングを無料で行うリノベーション会社もありますが、無料でプランを修正する回数に制限があるケースもあります。
また、プラン前に設計契約を結び、設計料が発生する場合もあります。
プランニングに関する費用については事前に確認しておきましょう。
2-4.契約
リノベーションプランが確定したら、リノベーション会社と契約を結びます。
口頭では勘違いや誤解して進めてしまう事もあるため、契約は必ず契約書を交わす事が大切です。
また、依頼した工事内容と実際の工事内容が違っていた場合、契約書が無いと依頼内容を証明できずトラブルに発展する可能性もあります。
リノベーションを契約する際、契約書にはリノベーションの具体的な内容まで書かれていません。
そのため契約書だけではなく、リノベーションの際にはいくつかの書類が必要です。
契約書に印鑑を押す前に下記書類が揃っているか、その内容もしっかり確認しましょう。
工事請負契約書 | 費用の総額や代金の支払い方法、工事の期日などが記載された書類 |
工事請負契約書約款 | 契約に伴う様々な取り決めを記載した書類 |
見積書 | 設備や材料の名称や数量、諸経費など費用に関わる詳細を記載した書類 |
設計図面 | 設備の配置、配線など工事の内容が書かれた図面 |
仕上がり表 | 床・壁・天井などに使用する資材や工法を記載した書類 |
リノベーション会社によって内容や名称が変わる事もあるので注意が必要です。
これらの書類が揃って初めて契約を進める事が出来ます。
2-5.着工
契約が締結するといよいよリノベーション工事が始まります。
リノベーション工事は工事内容により作業期間が異なります。大掛かりなリノベーション工事の場合、長時間キッチン・水回りの利用が出来なくなる場合もあるので確認が必要です。
目安のリノベーション期間については下記の通りです。
リノベーション内容 | リノベーション期間 | 水道が使えない期間 |
キッチン入れ替え・交換のみ | 2日~1週間 | 1~2時間 |
内装変更(床・壁紙など)を伴うリノベーション | 1週間~10日 | 1~2時間 |
レイアウト変更を伴うリノベーション | 2~3週間 | 2~4時間 |
リノベーションの当日は、すぐに作業が開始できるよう事前にキッチンの片付けをしておくようにします。
キッチンの周りや引き出しの中はもちろん、キッチン周辺の荷物も他の部屋にまとめておくと汚れる心配もなく安心して工事を進める事が出来ます。
2-6.完工・引き渡し
工事が完了すると、多くのリノベーション会社では社内で検査を行った後、所有者の立会いによる検査を実施し、問題がなければ引き渡しとなります。
立会い時では、図面や仕様書と一致しているか、間取り変更などの箇所が説明通りかなど、契約通りに工事が出来上がっているかチェックをします。
立会い時にチェックするポイントは6つ。
|
もし不具合や不備などがあれば出来るだけ早いうちに手直しをしてもらい、改めてチェックをしていきます。
最後までしっかりと納得のいく仕上がりになっている事を再確認して、「工事完了確認書」を取り交わしましょう。
キッチンリノベーションで絶対にこだわるべき3つのこと
キッチンリノベーションを考えて行く上で絶対の条件は、「後悔しない事」です。
リノベーションを行った後、
「なんか使いにくい」
「思っていたイメージと違う」
こうなってしまっても、すぐはじめからリノベーションをやり直すという事は困難です。
そのためには、後悔しないために事前にしっかり考えて決めていかなければいけません。
どんな事を決めておけばいいのか、事前にかんがえておくべきなのかこだわるべきポイントは3つ。
それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイル、理想のキッチンと照らし合わせてしっかりこだわって決めていきましょう。
【こだわるべきこと①】キッチンの間取りの決め方
キッチンリノベーションを考える上でこだわるべきポイントの1つ目は、キッチンの間取りです。
キッチンの間取りには大きく分けて3つの種類に分かれます。
キッチンレイアウトを決める前には、まずそれぞれのキッチンスタイルの特徴を知っておくことが大切です。
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
4-1.オープンキッチン
オープンキッチンとは、リビングダイニングとの間に壁がなく空間的につながっているキッチンのことです。
リビングとキッチンの間に壁がないため、広々とした開放感とおしゃれな空間があり、家族とのコミュニケーションを楽しみながら料理が出来る事でとても人気な間取りです。
ここからは、オープンキッチンの下記3つの内容を解説していきます。
|
オープンキッチンがあなたのライフスタイルに合うか、理想に合うかの判断材料としてしっかり特徴を抑えましょう。
さらに詳しくオープンキッチンを知りたい場合は、「オープンキッチンにする?しない?判断するために必要な情報を総解説」を合わせてご覧ください。
4-1-1.オープンキッチンの特徴
オープンキッチンの定義は、「リビングダイニングなどの隣り合う部屋との間に壁がないキッチン」です。
壁がないことによってリビングダイニングと空間的につながっている、つまり開かれているキッチンという意味で、「オープン」と呼ばれます。
オープンキッチンは開放感が高まるだけでなく、リビングにいる家族ともキッチンからコミュニケーションが取りやすくなる事も特徴の一つです。
4-1-2.オープンキッチンのメリット・デメリット
オープンキッチンのメリット・デメリットについて紹介します。
自分にとって強い魅力を感じるメリットがあればオープンキッチンの設置を前向きに検討していくと良いでしょう。
■オープンキッチンのメリット
・開放感がある ・おしゃれ ・リビングダイニングの様子が見れる ・コミュニケーションが生まれる ・配下膳が楽 |
■オープンキッチンのデメリット
・水や油が部屋側にはねる ・臭いや煙が部屋側に流れる ・収納スペースが少なくなりがち ・生活感を隠すのが大変 |
オープンキッチンのメリットもあればデメリットも当然あります。
しかし、デメリットへの対策を講じることができ、さほど気にならないという場合には、オープンキッチンを設置しても後悔する可能性が低いといえます。
一方で、デメリットへの対策が難しいあるいはどうしても気になってしまうという場合には、オープンキッチンの設置に慎重になることをおすすめします。
4-1-2.オープンキッチンがオススメな人
オープンキッチンの特徴、メリット・デメリットを抑えたうえで、オープンキッチンがどんな人にオススメなのかご紹介します。
■とにかくおしゃれなキッチンにしたい人
オープンキッチンは開放的で洗練された雰囲気がとてもおしゃれで人気があり、とにかくおしゃれなキッチンにしたいというケースではオープンキッチン一択と言っても過言ではありません。 またオープンキッチンは、デザイン性の高いものを選ぶことでLDKのインテリアの要を担ってくれます。そのため、見栄えのよいオープンキッチンを設置するだけで空間全体をおしゃれにすることができます。 |
■リビングダイニングの様子を確認しながら料理したい
オープンキッチンはリビングダイニングと同じ空間にあるため、そちらの様子を確認しながら料理をしたいというケースに適しています。 例えば、小さな子供がいる・家族やゲストが食事している最中にキッチンに立つことが多い人などにおすすめです。 |
■家族やゲストと一緒にキッチンに立ちたい
オープンキッチンではリビングダイニングとの行き来がしやすく、コミュニケーションもとりやすいことから、家族やゲストと一緒にキッチンに立ちたいというケースにも適しています。 |
■家事の導線を短くスムーズにしたい
オープンキッチンはダイニングと隣り合っているため、配下膳を楽に行うことができます。そのため、家事の動線を短くスムーズにするための一つの方法として活用できます。 |
4-2.クローズドキッチン(独立型キッチン)
クローズドキッチン(独立型キッチン)とは、キッチンがダイニングや他の部屋と分かれていて、完全に独立した部屋の中にキッチンがあります。
オープンキッチンを選ぶ方が多い中、「集中して料理をしたい」「来客にキッチンを見られたくない」などの理由で独立型キッチンを選ぶ方もいます。
ここからは、クローズドキッチン(独立型キッチン)について下記の内容を詳しく解説していきます。
|
クローズドキッチン(独立型キッチン)の特徴を抑え、自分に合うキッチンなのかの判断をしっかりしていきましょう。
4-2-1.クローズドキッチン(独立型キッチン)の特徴
クローズドキッチン(独立型キッチン)の特徴は、キッチンが壁で囲まれていて、リビングなどの居住空間とは明確に分けられて独立した部屋となっている事です。
独立型キッチンには大容量の収納スペースを設けることができたり、キッチンが人目につかないことが特徴となります。
4-2-2.クローズドキッチン(独立型キッチン)のメリット・デメリット
クローズドキッチン(独立型キッチン)の特徴を抑えたうえでのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
■クローズドキッチン(独立型キッチン)のメリット
・集中して調理ができる ・リビングやダイニングに油や煙が広がらない ・収納スペースが作りやすい |
■クローズドキッチン(独立型キッチン)のデメリット
・他の部屋の様子が分からない ・油や煙が部屋の中にこもりやすい ・閉塞感がある |
4-2-3.クローズドキッチン(独立型キッチン)がオススメな人
クローズドキッチン(独立型キッチン)のメリット・デメリットを抑えたうえで、どんな人にオススメなのかご紹介します。
■料理に集中したい人
料理は黙々と集中してやりたい。誰にも邪魔をされたくない。そんな人はクローズドキッチン(独立型キッチン)がオススメです。 |
■部屋の臭いや油汚れが気になる人
クローズドキッチン(独立型キッチン)の場合は、キッチン専用の部屋となるため、他の部屋への臭いうつりや油汚れが跳ねる心配はありません。 |
■調理器具・調理道具がたくさんある人
クローズドキッチン(独立型キッチン)は、収納が多く設置出来る事が特徴。 |
■来客が多い人
キッチンは毎日使う分、物が溢れやすい場所でもあります。 |
4-3.セミオープンキッチン
セミオープンキッチンとは、オープンキッチンとクローズドキッチン(独立型キッチン)の中間に位置するキッチンです。
中間とは明確に定義があるわけではなく、ざっくりとオープンでもクローズドでもない、ほどよくミックスされたタイプのキッチンとなります。
ここからは、セミオープンキッチンとはどんな間取りなのか詳しくご紹介していきます。
|
セミオープンキッチンの特徴を抑え、自分のライフスタイルに合うキッチンかどうかの判断材料にしていきましょう。
4-3-1.セミオープンキッチンの特徴
セミオープンキッチンは、リビングダイニングとキッチンとの間の視界がオープン型ほど確保されてなく、ほどよい開放感がある事が特徴です。
クローズドキッチン(独立型キッチン)ほど、閉塞的ではないため、リビングダイニングにいる家族ともコミュニケーションを取る事も可能です。
また、キッチンの上に壁を作り吊り棚などの収納スペースを確保する事も出来ます。
言わば、オープンキッチンとクローズドキッチン(独立型キッチン)の良いとこどりが出来る間取りエス。
4-3-2.セミオープンキッチンのメリット・デメリット
セミオープンキッチンの特徴を踏まえた上で、メリット・デメリットについてご紹介していきます。
■セミオープンキッチンのメリット
・ほどよい開放感と独立間を確保できる ・理想に合わせてデザインができる ・収納スペースが作りやすい |
■セミオープンキッチンのデメリット
・臭いや煙が部屋側に流れる ・若干の閉塞感が生まれる |
4-3-3.セミオープンキッチンがオススメな人
セミオープンキッチンのメリット・デメリットを踏まえどんな人にオススメなのかをご紹介します。
■適度な開放感、適度な収納を求めている人
セミオープンキッチンのメリットは、オープンキッチンとクローズドキッチン(独立型キッチン)の良いとこどりが出来ることです。 |
■料理に集中したいが、配膳は楽にしたい人
セミオープンキッチンであれば完全に個室になっている訳ではないため、自分の好みにあわせて小窓のような配膳口を付ける事が出来ます。 料理に集中したいときは、小窓をカーテンで仕切り、配膳の際は小窓から配膳する事ができます。 |
【こだわるべきこと②】キッチンの種類の決め方
キッチンの間取りを決めたら、次はキッチンの種類を選んで行きます。
キッチンの種類は大きく分けて7種類あります。
キッチンの種類についてわかりやすく一覧でご紹介します。
キッチンの種類は、キッチンがダイニングやリビングに面している「対面型」と、正面が壁に面している「壁付型」があります。
それぞれの特徴と、それぞれの種類についてご紹介していきます。
5-1.対面型キッチンとその種類
対面型キッチンとは
ダイニングやリビングに対面して作業ができるキッチンのこと。 対面キッチンについてはこちらを合わせてご覧ください。 |
そんな対面型の種類は6種類です。
・I型
・L型
・アイランド
・ペニンシュラ
・セパレート
・コの字
それぞれの特徴とポイントについてみていきましょう。
5-1-1.対面型×I型キッチン
I型キッチンとは、コンロとシンクが一直線上に並んでいるタイプのものを言います。
対面型×I型キッチンのポイント
・コンロとシンクが一直線で、作業しやすい |
料理と洗い物、片付けを同時進行して家事の時間短縮をしたい人や、生活感を出したくない人にオススメなスタイルです。
5-1-2.対面型×L型キッチン
L型キッチンとは、壁の一面または二面にキッチン(コンロ、シンク)をL字型に配置するスタイルです。一般的にはコンロを壁側、シンクをダイニング側に置くことが多いようです。
対面型×I型キッチンのポイント
・コンロとシンクが一直線で、作業しやすい |
対面式キッチンにしたいけど、コンロをダイニング側に置く事が不安な人や家族や友人と料理を楽しみたい方にオススメなスタイルです。
5-1-3.対面型×アイランド
アイランドキッチンとは、キッチンのどの部分も壁に付かず、独立しているスタイルのこと。リビング全体を見た時に島(アイランド)のように見えることからそう呼ばれています。
対面型×アイランドキッチンのポイント
・とにかくおしゃれでインパクトのあるキッチンにできる |
ホームパーティーを楽しみたい、おしゃれなキッチンにしたい人にオススメなスタイルです。
アイランドキッチンについてさらに詳しく知りたい場合は、こちらをあわせてご覧ください。
5-1-4.対面型×ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチンとは、アイランドキッチンの左右どちらかが壁に付いているスタイルのことです。
ペニンシュラとは半島という意味。アイランド(島)キッチンの一部が壁に付いていることでペニンシュラ(半島)キッチンと呼ばれていて、コンロを壁に付けるのが一般的なスタイルです。
対面型×ペニンシュラキッチンのポイント
・開放感がありながらも、コンロを壁に付けることで油はね・汚れに強い仕様となる |
インパクトのあるキッチンにしたいが、アイランドほどの広さが確保出来ない人にオススメなスタイルです。
ペニンシュラキッチンについては、こちらでさらに詳しく解説しています。
5-1-5.対面型×セパレートキッチン
セパレートキッチンとは、コンロとシンクを分けたスタイルのことです。二列になるのでⅡ型キッチンとも呼ばれます。
対面型×セパレートキッチンのポイント
・シンクとコンロの横にスペースが広くとれ、作業スペースが大きく確保出来る |
限られたスペースで対面キッチンにしたい人や、コンロをダイニング側に置く事の安全面や衛生面に不安がある人にオススメのスタイルです。
5-1-6.対面型×コの字キッチン
コの字型キッチンとは、名前の通り「コの字」に設計されているキッチンのことです。U字型キッチンと呼ばれることもあります。
カウンター、壁付け、対面の3面で構成されています。それぞれのキッチンの良さを併せ持ったスタイルだと言えます。
対面型×コの字型キッチンのポイント
・キッチン自体の面積が大きいため、作業スペースや収納スペースが多く作れる |
効率よくゆとりを持ってキッチン作業をしたい人にオススメなスタイルです。
5-2.壁付型キッチンとその種類
壁付型キッチンとは
正面が壁についているタイプのキッチンです。 壁付型キッチンについて、詳しくはこちらを合わせてご連絡ください。 |
そんな壁付型キッチンには、3種類あります。
・I型
・L型
・独立型
それぞれ特徴とポイントを詳しく見ていきましょう。
5-2-1.壁付型×I型キッチン
シンプルに壁一面に沿って、アルファベットの「I」の字のように一直線に配置した壁付きキッチンのことです。
壁付型×I型キッチンのポイント
・壁一面を効率よく使えるレイアウト |
作業効率を重視し、キッチンスペースの広さが多くとれない場合にオススメなスタイルです。
5-2-2.壁付型×L型キッチン
壁2面に沿って、アルファベットのLの字のように配置した壁付きキッチンのことです。
壁付型×L型キッチンのポイント
・シンクとコンロの導線が短くなり、作業効率が上がる |
作業スペース、収納スペースを多く確保したい方にオススメなスタイルです。
5-2-3.壁付型×独立型キッチン
リビング・ダイニングとは独立したスペースに配置した壁付きキッチンのことです。
壁付型×独立型キッチンのポイント
・リビング・ダイニングと入口が繋がっているため、独立した空間でありながらもリビングやダイニングの様子をしっかりと感じ取れる |
料理に集中したいけど、ダイニングの様子は都度確認したいかたにオススメなスタイルです。
【こだわるべきこと③】キッチンメーカーの決め方
キッチンの間取り、キッチンの種類を決めたら次はキッチンメーカーを選んで行きます。
キッチンメーカーはたくさんあり、それぞれのメーカー毎に特徴があります。
それぞれの特徴を抑え、自分の理想にあるキッチン選びをすることがとても重要となります。
キッチンリノベーションでオススメなキッチンメーカーはこちらです。
・クリナップ
・タカラスタンダード
・TOTO
・パナソニック
・ニトリ
それぞれのキッチンメーカーの特徴についてご紹介していきます。
特徴を見たうえで気になったメーカーは、直接ショールームに行って自分の理想を叶えてくれるキッチンなのかを確認すると良いでしょう。
6-1.クリナップ
出典:クリナップ
クリナップは、70年以上続くキッチン専業メーカーです。
今ではよく耳にする「システムキッチン」という言葉ですが、1973年にクリナップが日本で初めて販売した事が始まりです。
クリナップキッチンの特徴
①キッチンの目に見えない場所までもがステンレスキッチン そのため、「湿気によるカビや臭いに強い」ステンレスをキッチンの隅々にまで採用しています。 ②楽にキレイに使えるキッチン そのため、楽にキレイにできる様々な機能を採用しお手入れが簡単に出来るようになっています。 |
クリナップキッチンはこんな方にオススメです。
◎長く使うキッチンは、耐久性の優れた物を選びたい。
◎掃除は苦手だけど、キレイで清潔なキッチンを求めている。
さらに詳しくクリナップキッチンについて知りたい方は、「クリナップシステムキッチンの特徴と3つのシリーズを徹底解説」をご覧ください。
6-2.タカラスタンダード
出典:タカラスタンダード
タカラスタンダードのシステムキッチンの特徴は何といっても「ホーローキッチン」です。
キッチンと言えば、シルバー一色のステンレスキッチンのイメージが強いですが、今はお洒落な色やデザインのシステムキッチンが多く発売しています。
その代表的なシステムキッチンがホーローキッチンを作っているタカラスタンダードシステムキッチンと言えます。
タカラスタンダードキッチンの特徴
①ホーローキッチン そのため、「汚れに強い」「熱に強い」「傷や衝撃に強い」「体に優しい」という4つの特徴があります。 ②家事ラクキッチン |
タカラスタンダードキッチンはこんな人にオススメです。
◎忙しいから掃除をこまめにしなくてもキレイを保ちたい
◎片付けが苦手だから使いやすい収納が欲しい。
◎インテリアコーディネートはリビングと合わせてお洒落にしたい。
◎子供も小さいし、体に優しい素材で選びたい。
さらに詳しくタカラスタンダードキッチンについて知りたい方は、「タカラスタンダードのシステムキッチンの特徴と全4タイプを徹底解説」を合わせてご覧ください。
6-3.TOTO
出典:TOTO
TOTOのキッチンは、トイレやお風呂など水回りを多く手掛けてきた技術を活かし、掃除のしやすさや水回りの独自機能がある、使い勝手の良い優秀なキッチンがたくさんあります。
デザイン性にもこだわりがあり、上質な質感と豊富なバリエーションで、インテリアにこだわりのある方にも高評価を得ています。
TOTOキッチンの特徴
①水回りに強いキッチン ・排水溝の網カゴに吹きかけてぬめりの発生を抑える ②掃除がしやすいキッチン ・ゴミや野菜くずが排水溝に向かってすべり台のように流れていくシンク |
TOTOキッチンはこんな人にオススメです。
◎気軽に色々なものを除菌したい人
◎レンジフードの掃除回数を減らしたい人
◎シンクの掃除の手間を減らしたい人
さらに詳しくTOTOキッチンの事を知りたい方は「水回りが優秀!TOTOシステムキッチンの機能や特徴を徹底紹介」を合わせてご覧ください。
6-4.パナソニック
出典:パナソニック
家電メーカーとして知られるパナソニックが手掛けるシステムキッチンは、家電メーカーらしく電気設備に特徴があることで知られています。
調理のしやすさ、掃除のしやすさを徹底的に考え、シンクや収納、コンセントの位置など様々な工夫がこらされているのです。
さらにデザイン性の高さにも定評があり、インテリアにこだわる方にもおすすめできる人気のキッチンなのです。
パナソニックキッチンの特徴
①電気設備が優秀 ②使いやすい工夫 |
パナソニックキッチンがオススメなのはこんな人です。
◎自分だけのこだわりキッチンを作りたい人
◎デザイン性の高いキッチンを探している人
◎複数の料理を一度に作りたい人
◎掃除しやすいキッチンにしたい人
さらに詳しくパナソニックキッチンの事を知りたい方は「使いやすくオシャレ!パナソニックシステムキッチンの特徴を徹底紹介」を合わせてご覧ください。
6-5.ニトリ
出典:ニトリ
ニトリのシステムキッチンは、「お、ねだん以上」のキャッチフレーズにふさわしく、他のシステムキッチンメーカーに比べてリーズナブルでコストパフォーマンスが高いのが特徴です。
特に価格面では、他のキッチンメーカーと比べて半額以下でシステムキッチンを購入できることから、コストでキッチンを選びたい方には評判となっています。
ニトリキッチンの特徴
①とにかくお手頃価格 ②シンプルで使いやすいキッチン ニトリならではの収納用品などのアイテムも揃っているのでシンプルで使いやすいキッチンを選ぶことが出来ます。 |
ニトリキッチンをオススメした人いはこんな人です。
◎コストパフォーマンスがいいシステムキッチンが欲しい人
◎キッチンの機能はシンプルがいい人
◎キッチンの収納は自分でカスタマイズしたい人
ニトリキッチンについてさらに詳しく知りたい人は「高コスパで機能も充実!ニトリのシステムキッチンの機能や特徴を紹介」を合わせてご覧ください。
キッチンのリノベーションにかかる費用
ここまで、キッチンリノベーションの流れ、こだわるべきポイントについて詳しく解説してきました。
「自分の叶えたいキッチンリノベーションのイメージは出来たけど、それっていくらかかるの?」
「叶えたい事を詰め込んだら予算オーバーしそう・・・」
など、やはり気になるのは費用の部分ですよね。
キッチンリノベーションの費用は大きく分けて二つの費用が必要となります。
・キッチンの本体価格
・リノベーション工事費用
それぞれの費用について詳しく解説していきます。
7-1.キッチンの本体価格
キッチンの本体価格とは下記の費用の事を言います。
・キッチンの基本本体価格
・食洗器やグリルなどのオプションやグレードアップ費用
・キッチンの配送・組み立て費用
キッチンメーカーによってキッチンのラインナップや種類、オプション等が異なりますので気になるメーカーのショールームなどで問い合わせてみる事がオススメです。
主なキッチンメーカーの本体価格相場をご紹介します。
クリナップ | 『ラクエラ』:約50万円 『ステディア』:約70万円 『セントロ』:約100万円 |
タカラスタンダード | 『リフィット』:約30万円 『トレーシア』:約50万円 『レミュー』:約80万円 |
TOTO | 『ザ・クラッソ』:約120万円 『ミッテ』:約170万円 |
パナソニック | 『ラクシーナ』:約70万円 『リフォムス』:約80万円 『L-クラス』:約100万円 |
ニトリ | 『BSライトプラン』:約20万円 『BS2プラン』:約25万円 『セレクトプラン』:約30万円 |
また、リノベーション会社によって割引額は違います。得意なメーカーがあるリノベーション会社もあるので事前に確認をする事もオススメです。
7-2.リノベーション工事費用
キッチンをリノベーションするためには、養生や解体、設置・美装(クリーニング)まで数々の工程を踏む必要があります。
専門用語が多く難しく見えるかもしれませんが、基本的には以下のような項目で構成されています。
仮設工事費(約1万円~3万円)
工事中に他の部分を傷つけないようにする養生費や、工事終了後の美装クリーニングが含まれます。 |
解体工事費(約3万円~6万円)
旧キッチンの解体・撤去の費用です。 |
木工事/電気工事/設備工事/内装工事費(約8万円~15万円)
大工による解体時の修復や補強、キッチンと接続するための電気工事や配管設備工事、設置後の床材やクロスを仕上げる工事などが含まれます。 |
諸経費(約4万円~7万円)
現場管理費用や交通費などが含まれます。 |
リノベーション会社によって費用は変わります。また、お住いの家の状態や場所等によっても大きく変動してきます。
リノベーション会社へ相談に行った時に費用相場を確認することがオススメです。
キッチンのリノベーションをする時の注意点
ここまで記事を読み進めて頂いて、
「これでイメージばっちり!さっそくリノベーションを進めよう!」
と思った方は、もう少し待ってください。
自分のリノベーションイメージに抜け漏れがないかをしっかり確認してみましょう。
キッチンリノベーションは失敗してすぐやり直しは難しいのです。
最後にキッチンリノベーションの注意点を確認して行きましょう。
【注意点①】将来を見据えた設計は出来てますか?
【注意点②】キッチンは複数人数使用するイメージをしましょう
【注意点③】家電の買い替えも考慮しましょう
それぞれの注意点について詳しくご紹介していきます。
8-1.【注意点①】将来を見据えた設計は出来てますか?
キッチンリフォームを考えている時は、「今の不満点」「今の改善点」に目が行きがちです。
ここで注意するべきなのは、キッチンリノベーション後は長く使っていく物です。
キッチンの耐用年数は約10~15年と言われています。
10年後、15年後のライフスタイルはどのように変化していますか?
育児中のご改定の場合、子供にあわせようとついつい目を奪われがちです。しかし、子供の成長はとても早く、子供ように対策したつもりが成長と共に不憫さを感じる可能性もあります。
そこで将来を見据えた設計をする必要があります。
移動可能な家具や変化に対応できるキッチン作りを考えていく事も大切なポイントとなります。
8-2.【注意点②】キッチンは複数人数使用するイメージをしましょう
キッチンには一人しかたたないというのであれば良いのですが、複数人一緒に使用する事も考えて設計を考えていきましょう。
1人で十分満足できるキッチンでも、2人の人が入れば作業スペースがとれずストレスを抱える原因となります。
複数人同時に使用してもスムーズに作業が出来るスペースがあれば、1人で使う時も安心して作業を行う事が可能です。
大は小を兼ねるを意識して、複数人数使用するイメージのキッチンを考えて行きましょう。
8-3.【注意点③】家電の買い替えも考慮しましょう
現状持っている家電に合わせてリノベーションをする事はNGです。
例えば今の冷蔵庫のサイズでリノベーションをした場合、家族が増え大型の冷蔵庫へ買い替えるという事が出来なくなります。
家電も永久的に利用出来るものではありません。買い替えを考慮した設計を心がけましょう。
まとめ
この記事では、キッチンリノベーションについて解説してきました。
キッチンリノベーションを実施したら長く使っていくキッチンとなります。
そのために「キッチンリノベーションをして良かった」と満足できるリノベーションをしたいですよね。
キッチンリノベーションで後悔しない為には次の5つのポイントが重要です。
|
この記事が、あなたのキッチンリノベーションを考えるうえでお役に立てる事を願っています。